「このバンドがあれば他に何もいらない」
クソみたいな夜を何度も超えて生まれた光――
衝撃的で衝動的なロックンロールを鳴らす初の東名阪ツアー開幕!
東京初期衝動『SWEET 17 MONSTERS』インタビュー
“東京初期衝動の名前すら見たくないと発狂する人、嫌がらせをしてきたイベンター、みんなで潰そうとグループトークを作っていたアンチ、ブスガールズバンドと心ないことを言って動画をあげてたバンド、私たちの容姿を酒のツマミに大爆笑していたバンドマン、あの人達にも届いているだろうか”。とは、初の全国流通盤にして1stアルバム『SWEET 17 MONSTERS』のリリース日に投下された椎名ちゃん(vo&g)の
Twitter。’18年の結成から僅か1年で届けられた同作は、ド頭の『再生ボタン』の歪んだベースラインが熱狂とポップネスを引き連れ幕を開けたが最後、身も蓋もなくぶちまけられる衝動と、クソみたいな人生に時折現れる奇跡みたいな瞬間と、運命のメンバーとの永遠を願うかのような輝きの連続。生命を燃やし尽くすようにかき鳴らされたロックンロールと絶叫に、心を動かされずにはいられない。これだけLOVEとHATEが幅を利かせる世の中で、それがハッキリと分かれるほどの個性とエネルギーを放っているバンドは、案外少ない。事の発端となった音楽=銀杏BOYZとの出会いから、バンドの結成、繰り返されるTwitterの凍結と炎上(笑)、『SWEET 17 MONSTERS』に懸けた執念とプライドとそこに潜む優しさと…。間もなくスタートする初の東名阪リリースツアー、その名も『東京初期衝動のロックンロールは鳴り止まないっツアー』を前に、椎名ちゃんと希(g)が語るインタビュー。世に心地いい音楽はそこそこあれど、人生を変える音楽はなかなかない。出会ってほしい、ライブハウスで彼女たちに。
もう10年ぐらい一緒にいる感じがする
――『SWEET 17 MONSTERS』が全国リリースされて、各地のCDショップで熱く展開されている様子をよく見かけましたし、今年はそれこそ初めてのフェス=『BAYCAMP』にも出たりして。
椎名ちゃん(vo&g)「震えました! 緊張して、座禅を組んだり、ライブ寸前までヨガとかしてました。一番緊張した! 他のメンバーは普通に“これ、めっちゃ美味しかった〜”とか話してたから、ムカつきましたけど(笑)」
――それにしても、’18年に結成してからここまでのスピード感はすごいなと。
椎名ちゃん「めっちゃ早く感じます。1年って感じがしなくない? もう10年ぐらい一緒にいる感じがする」
――そもそも、お互いにまず最初に出会ったときの印象は、ぶっちゃけどうだったんですか?
希(g)「え〜…怖い」
(一同爆笑)
希「何か、メラッてたから絡まれたら怖いなって(笑)。でも、何だろう? 気さく? しいちゃん(=椎名ちゃん)は、ライブとかでもいろんな人に声をかけるから」
椎名ちゃん「希は何か静岡から出てきた喋らない子だなぁって。まだ都会に染まってなかったんですよ」
――椎名ちゃんはメンバーとの出会いを振り返ってブログにも上げてましたけど、友達の紹介で会った希ちゃんには、最初からピンとくるものはあったみたいですね。
椎名ちゃん「うん。でも、別に喋らなかったよね?」
希「ただ、初めてスタジオに入ったとき、みんなとバイバイして2人だけになっちゃって…そしたらデパ地下に連れて行ってくれて、高級なお菓子を買ってくれた(笑)」
(一同爆笑)
――何それ? 餌付け?(笑)
椎名ちゃん「いや、何か食べたことないだろうなと思って(笑)。あと、希と初めてスタジオに入ったとき、楽器をケースに入れないで、引きずって渋谷に現れたんですよ。終わった後は一緒にチャーハンを食べたんですけど、希が寝ぼけ過ぎてて、次の日に“あれ、夢かと思ってた”とか言ってて。いろいろ意味が分からなかった(笑)」
あ、それは嘘なんだけど(笑)
――バンドのソングライターである椎名ちゃんの音楽的なルーツは銀杏BOYZだと思うんですけど、昔から歌うのが好きだったとか、音楽をよく聴いていた、とかはあったんですか?
椎名ちゃん「地元でやることがなくて暇だったんで、カラオケに行くか、ウェアハウスっていうレンタルショップでずっと漫画とかCDを漁ったりはしてましたね」
――椎名ちゃんの音楽の聴き方とか、今回のアルバムの帯にも載っている影響を受けてきた音楽が、まだ20代前半の世代にしてはちょっと古いというか、何だろうこのタイムラグはと思って。
椎名ちゃん「あ、それはお兄ちゃんが…」
――そっかそっか、10歳上のお兄ちゃんの影響で…。
椎名ちゃん「えっ!? 何かめっちゃ詳しくない?」
――ディスクユニオン大阪店でバイトしてるお兄ちゃん?
椎名ちゃん「あ、それは嘘なんだけど(笑)」
――何で嘘つくの(笑)。確かにお兄ちゃん世代の音楽の聴き方ですよね。今はもう何でもネットで聴けるのに。
椎名ちゃん「やっぱり漫画とかもネットより誌面で読む方が好きかも。銀杏BOYZに出会ったのは中学生の頃で、ジャケットがいいなとは思ったけど、別にやってる人が誰かは分からなかったというか興味がなかったし、何かあんまり顔がカッコいい人がやってないだろうなと思ってたから(笑)、ライブにも行かず曲をずっと聴いてましたね。看護学校を卒業した頃にまた暇になっちゃったというか、やることがない=趣味がない状態みたいな感じだったから、吉祥寺のハードオフで1万円ぐらいのアコギを買って。でも、全く弾けるようにならなかったんで、バンドをやったら弾けるようになるかなと思って」
――ギターが弾けないからバンドを組もうっていう発想は面白いですね。でも、そもそも音楽を聴くのと自分でやろうと思うのって、結構違うと思うんですよね。
椎名ちゃん「あぁ〜確かに、ライブとかを観てて、自分もやりたいと思った」
――学生時代に学園祭とかに出ることもなく?
椎名ちゃん「それはなかった。もう学祭に参加すらしてなかった(笑)」
――椎名ちゃんのSNSでの発言だったりを見てると、メンバーに対する深い愛を感じますね。
希「うん。何か親切って感じ」
(一同爆笑)
椎名ちゃん「暇なとき、みんなにお弁当を作ったりするんですよ。“チャーハン作ってきたよー”とか(笑)」
――唯一のバンド経験者でライブハウスの受付をやっていたかほ(b)さんは、ライブを観に行ったときに話しかけられ、なお(ds)さんとは結成以前からSNSでつながっていて、インスタでドラムの練習をやってるところを見かけて声をかけ…そうやってメンバーが1人1人集まっていって。
椎名ちゃん「最初に銀杏の『BABY BABY』('05)をコピーしたんですけど、そのときはなおがまだいなかったから、まずうちが叩いてみたけどできなくて、代わりにかほがドラムをやって、希ちゃんがベースで、私がギターみたいな。わけ分かんなかったよね? クソつまんなかったから、じゃあオリジナルをやろう、みたいな」
――ずっと聴いてきた好きな歌を弾けたら感動しそうなものなのに。
椎名ちゃん「え〜分かんない! でも、男の人が歌ってる曲って全然違うなって思いました。歌いにくさがあったし、やりにくさもあったよね?」
――ちなみに、最初に作ったオリジナル曲は今回のアルバムに入ってます?
椎名ちゃん「入ってます!! 『兆楽』(M-11)じゃない?」
――アハハハハ!(笑) 『兆楽』が最初なんや、すごいね。
椎名ちゃん「銀杏の『あの娘は綾波レイが好き』(’05)みたいな曲を、ベースがゴリゴリの曲を作ろうって。あと、今の気持ちを率直に歌おうっていうところで…」
――いきなり電波に乗せられない曲になったと(笑)。コピーするのとは違って、自分たちの曲をみんなでせーのでスタジオで合わせたときはどう思いました?
希「めっちゃカッコいい! と思った」
椎名ちゃん「楽しかったし、めっちゃ爆笑してたよね? スタジオで曲を作ってても基本、笑いが止まらない。何だろう? 大喜利大会みたいな感じで(笑)」
謎に悔しい想いをいっぱいしてしまったから
“こいつらマジぶっ飛ばそう!”みたいな
――そうやって暇潰しから始まったバンドが、割と早くにワンマンもやれたり順調に活動が進んでいく中で、戸惑いとかはあったのか、それともただただ楽しかったのか。
椎名ちゃん「ヤバかったよね!? いろんな人にいろんなことを言われてきたじゃん。謎に悔しい想いをいっぱいしてしまったから、“こいつらマジぶっ飛ばそう!”みたいな感じで、その度にうちらは一致団結して戦ってたよね」
――何でこんなに東京初期衝動にばかり火の粉が降りかかるのか(笑)。
希「何か全員で電話したよね。グループLINEを作って、そこに入れるからかけてこいって言って」
椎名ちゃん「あるバンドマンが私たちのことをバカにしたから、メンバー全員で怒って“マジ何なん!?”みたいになって。そいつとうちがLINEを交換して、“お前、今すぐ連絡してこいや!”って。東京初期衝動のグループLINEにそのバンドマンを入れて、全員で“は!? 謝って”みたいな。16~17歳ぐらいの歳下の女の子にケンカを売られても買っちゃうんですよ。だから、“何このオバさん、こんなに歳が離れてるのに怒ってんの?”とか言われて」
――でも、椎名ちゃんの怒りって全然理不尽じゃないというか、すごく納得がいくし、今って波風立てるのを恐れる人が多い中で、ちゃんと怒れるのは逆にすごいなと思いました。
椎名ちゃん「ライブに来て何か言ってくる分には全然構わないんですけど、通りすがりにたまたま私たちを見かけて、“何でこいつ無銭で悪口言ってんの?”みたいな人には怒っちゃうんですよね」
――それが度重なるTwitterアカウントの凍結にもつながってるのかな?
椎名ちゃん「いや、1回目の凍結は、“割り切りお願いします!”みたいにDMで援助交際を申し込まれて、それにボロクソ言ったら凍結されちゃった(笑)」
――それはDMでやり取りしたの?
椎名ちゃん「DMじゃないですね。もう表沙汰(笑)」
――そこでTwitterには凍結というシステムがあることを知ると。だって、東京初期衝動で検索したら、すぐに“東京初期衝動 凍結”って出てくる(笑)。
椎名ちゃん「で、また新しいアカウントを作ったら、IDとか携帯の端末情報とかも全部残ってたからか、2つ目もすぐ凍結されちゃったんですよ。ここで私はもう絶対に諦めないと思って、家のプロバイダーまで変えて…」
(一同爆笑)
椎名ちゃん「iPhoneも買い直して、一時金欠に陥りました(笑)。だから最近はちゃんとTwitterのルールを読み直してて。怒るときとか、誰かに何か反撃するときも、1回そのルールを読み直してからやるようにしてます(笑)」
――6秒待ったら怒りは収まるってよく言うけど。
椎名ちゃん「と思うじゃないですか? 私、2日後とかでも爆発してるよね? 半年前のこととかも、“やっぱさ、あれムカつくんだけど”とか急に言い出さない?」
希「うん、言ってる(笑)」
何か見られ方が変わったような気がする
それまではちょっと頭がおかしいバンドだと思われてたんですけど(笑)
――バンドのターニングポイントみたいなことってありました?
椎名ちゃん「『ヴァージン・スーサイズ』('19)を出したときですね。何か見られ方が変わったような気がする。それまではちょっと頭がおかしいバンドだと思われてたんですけど(笑)、ちゃんとこういうMVを出してるんだとか、曲を作るんだみたいに。MVを作れたことは、特に嬉しかったです」
――そのMV曲が『再生ボタン』(M-1)ですね。
椎名ちゃん「レコーディングしたのを聴いて、なおちゃんが泣いてたな、帰り道に。メロディも歌詞も基本は私が書くんですけど、普段生活しながら出てきたものをボイスメモに残して、それをかほが“コードとかリフはこうした方がいいんじゃない?”みたいにアレンジしてくれるっていう。『再生ボタン』は歌詞とメロディが一緒にできた曲ですね。私、独り言がめちゃくちゃ多いんですよ。例えば、自販機とかを見ても、“じはーんき♪”みたいにリズムに乗せちゃう流れで、『再生ボタン』もできて。『BABY DON’T CRY』(M-9)とかもそうかな」
希「『BABY DON’T CRY』は、明け方4時ぐらいにしいちゃんから“希の曲を作ったよ〜”みたいなボイスメモが送られてきて。それがこんないい感じになってよかったです」
椎名ちゃん「出だしの“黒髪少女のエピフォンギターは今も響いてる”がたまたまできて、“あ、希だな”と思って。私はレコーディング前日になって、“この曲がやりたい”とか急に言い出すから、みんなは大変ですね」
希「(歌詞は)全部実話だよね?」
椎名ちゃん「うん。でも、『再生ボタン』以外はほとんど私のことじゃないですね。自分のネタがないから人の恋愛話を聞いてネタにしてるから。言いたいことがあるというよりは、語呂というか言葉が好きなんですよね」
――でも、今まで音楽を聴いていただけで作ったことなかった人が、去年バンドを結成して、ギターも弾いて曲も書けるようになるなんて、不思議なものですね。
椎名ちゃん「確かに。でも、他の人より漫画も読んだし映画も観たし音楽も聴いたかも」
――それが曲を作る上で役立っているのを感じてるんですね。それもやることがなくて暇だったからの一環?
椎名ちゃん「いやぁ〜何かもう暇過ぎて、一時期はずっと映画を観てましたから」
――椎名ちゃんは暇なことに対してすごく敏感よね。のんびり過ごすことはないの?
椎名ちゃん「アハハ!(笑) 何か時間があると“ヤベェ!”みたいな。すごいドタバタした遠征後に、翌朝からチャリで遠出したりするからみんなビックリしてる(笑)。何なんでしょうね? 急いじゃう。やんなきゃやんなきゃって」
――『ヴァージン・スーサイズ』もそうですけど、今回のアルバムタイトルも映画の影響が如実に反映されてます。
椎名ちゃん「この映画自体もいいですし、タイトルがうちらっぽいかな、ジャケットに合うかな、みたいな」
バンドはいつまでも悪ふざけできるので楽しい
――1stアルバムだけあってライブの人気曲も多数収録されてますけど、『高円寺ブス集合』(M-3)とか『黒ギャルのケツは煮卵に似てる』(M-6)とかは、タイトルから強烈で。『高円寺ブス集合』の、“バーニラバニラ♪”のあのメロディって全国共通なんだなと。あの宣伝カーが走ってるのって大阪だけなのかと思ってたら。
椎名ちゃん「えぇ〜!? 東京でも走ってます走ってます」
マネージャー青木「北海道とかもすごいんですよ」
――と同時に、あの耳に残るメロディを書いたのは誰だろう? とも改めて思ったけど(笑)。『黒ギャルのケツは煮卵に似てる』だって、一度聴いてしまったら日常生活における煮卵の見え方がガラリと変わっちゃう。
椎名ちゃん「この曲はみんなでスタジオに入ってるときに、“ラモーンズみたいな曲を作りたいよね”とか言って、そのままノリで作って。歌詞は、煮卵と黒ギャルのケツが似てるのにうちらがハマったときがあって…」
――その2つに同時にハマる人生なんてなかなかないけど(笑)。他に制作中に印象的だったことはあります?
椎名ちゃん「私がストレスが溜まっちゃって泣いてるときに、メンバーは何も話しかけてくれなかった…」
――でも、それはそっとしてたんじゃないの?
希「いや、嘘泣きだと思って」
(一同爆笑)
希「まさか泣くと思わなかった、うちらの前で」
――それは歌詞が間に合わないとか、追い詰められて?
椎名ちゃん「間に合わないというか、できたばっかりの曲に歌い慣れなくて、どう歌えばいいか分からなかったり」
希「風邪もひいてたよね」
椎名ちゃん「そうそう! どんなに薬を飲んだり、蜂蜜を舐めたり、スチームを当てても全くよくならなくて、とにかく辛いみたいな。1stアルバムでいい曲を作らないと絶対にダメだと思ってたから」
――最近のブログでも、“いい作品を作らなきゃ”っていうことに対する執念みたいなものを感じました。もちろん、モノを作る人間ならベストを尽くしたいし、一番を目指したいと思うけど、1stアルバムに懸けるこの執念みたいなものって、どこからきたと思います?
椎名ちゃん「まず、バンドメンバーに迷惑がかかると思ったのと」
――しょーもないもん作ったら。
椎名ちゃん「うん、しょーもないもん作ったら(笑)。あと、自分も他人の音楽を聴いてて、毎回更新していく人じゃないとなと思って。手を抜くと、聴き手側が一番分かっちゃうから」
――そういうところは、すごいちゃんとしてますよね。プライドというか、優しさというか。そんな待望の1stアルバムが出来上がったときに達成感はありました?
椎名ちゃん「いや、しばらくはなかったんですよ。私は結構あまのじゃくだから、“録り直したいんですけど”とか駄々をこねてた時期もあったぐらいだったんで。でも、寝かせてやっといいかもなって思うようになりました」
――20歳を過ぎてから音楽を始めることってあんまりないし、音楽を始めたのもギターを手に取ったのも遅かったと思いますけど、そこから今こういう状況まで来れたことに関してはどうです?
椎名ちゃん「1回、中3とか高1ぐらいのときにギターを触ったんですけど、周りでもう音楽を始めてた人たちに、“今からじゃ遅いよ”って言われて。そのときは何も知らなかったから、それを真に受けて触らなくなったんですけど…そこから23まで生きてきた中で、いろいろ挑戦してみて、やれなかったことって案外なかったから。遅いって言われたことがあったけど、やってみようって」
――心のどこかで、ずっと音楽をやりたかったのかもしれないですね。
椎名ちゃん「そうですね。音楽は…楽しいですね。周りはみんな結婚して子供を産んでいくけど、バンドはいつまでも悪ふざけできるので楽しい。希はバンドをやってひと皮剥けたよね? もっとモジモジしてた」
希「人前に出るから、ちゃんと声をかけられたら返さなきゃって。このバンドは…絶対にやりたいなって。バイトも、シフトが合わなかったらライブができないからすぐ辞めて…このバンドがあれば他に何もいらないって感じ」
――最優先事項がバンドになった。それは人生変わったね。立派なバンドマンやん。
希「いやいや(照笑)」
椎名ちゃん「何か“バンドがあるからいいや”って思うことが多いよね?」
希「あるある。大学とかには友達が全然いないんですけど、ま、いいやって感じ。メンバーといる方が楽しいし」
――嬉しい言葉ですね。
椎名ちゃん「私は友達はいっぱいいるんで!」
(一同笑)
――でも、誰よりも椎名ちゃんからこの4人でやっていきたいという気持ちを強く感じますけど。
椎名ちゃん「でも、他のメンバーもLINEとかで言ってくるんですよ、“もう絶対に頑張りたいよね!”とか」
希「そうなの?(笑)」
椎名ちゃん「なおも“夜中に個人練習もっと入るからね!”とか送ってくるよ。“早く仕事を辞めれるように頑張ろう!”みたいな。かほぐらいかな、言ってこないのは(笑)」
自分たちの方がカッコよく見えちゃう(笑)
――そして、名古屋は突然少年、大阪はナードマグネット、東京はSEVENTEEN AGAiNと、各地にそれぞれゲストを招いた東名阪のリリースツアーがいよいよ始まります。
椎名ちゃん「めっちゃ楽しみです。突然少年ぐらいしか一緒にやったことはないんですけど。SEVENTEEN AGAiNは何度もライブを観に行ってますね」
――大阪はナードと共演ですけど、何がきっかけで知りました?
椎名ちゃん「ナードは本当に
SNSから知りました。何か家が燃えてて」
――あれね!(笑) でも、ナードは火事があってからやっぱり。
椎名ちゃん「流れが変わりましたよね!? でも、私も燃える(=炎上する)から! 全然」
(一同爆笑)
――それにしても、バンドを始めて、どんどん憧れの人たちにも会えていってるんじゃないですか?
椎名ちゃん「けど何か…これ言っていいのかな? 自分たちの方がカッコよく見えちゃう(笑)」
(一同爆笑)
――まぁ今まで憧れてた人たちも全部、同じ土俵の上に立ったら一応ライバルですからね。
椎名ちゃん「でも、自分たちの方がカッコよく見えちゃうから…対バン相手がなかなか決まらなかったですね。“こいつらとは対バンしたくない”とか言って」
――そら炎上するわ(笑)。今後バンドとしてやってみたいことはあります?
希「う〜ん、何だろう? 『バカ殿』(=『志村けんのバカ殿様』)とかに出たい」
――すごい角度の希望が出てきた(笑)。でも、バンドが大きくなっていけば、いずれ実現するかもしれない。
椎名ちゃん「目標は、ハワイに住めるようになるまで頑張りたい!」
――分かる〜! でも、インタビューは締まりづらい(笑)。まぁ、まずはツアーですね。
希「ツアーはやっぱり全ヵ所満員にしたいし、今までで一番いいライブにもしたい…気合い、入ってます!」
椎名ちゃん「みんながあっと驚くものを観せられたらいいなと思いますね、圧倒的なものを」
(2019年12月13日更新)
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