新たなアンセムソング誕生! 初のシングル『COCO』リリース! 12月27日には大阪初の自主企画も TENDOUJIインタビュー&動画コメント
2019年はTENDOUJIの音楽が大きく広がった1年だったと言えるだろう。フジロックフェスティバルやARABAKI ROCK FEST、VIVA LA ROCKをはじめ、数々の大型フェスへの出演、彼らの音楽にも影響を与えたTEENAGE FANCLUB来日公演のサポートアクトを務めるなど着実に活動の場を増やし、認知度を上げている。そんなTENDOUJIが11月にシングル『COCO』をリリースした。初のシングル作品となる今作は、モリタナオヒコ(vo&g)作曲の表題曲、アサノケンジ(vo&g)作曲の『Magic Hour』、シンディ・ローパーのカバー曲『TIME AFTER TIME』 の3曲が収録されている。前作『FABBY CLUB』に続きプロデューサーに片寄明人氏を迎え、アートワークやMVにも自らのこだわりを詰め込んだ作品。若かりし記憶を回顧しつつ、強いメッセージをポップに乗せたTENDOUJIらしい1枚となった。『TENDOUJI TOUR PINEAPPLE 2019-2020』の対バンツアーを経て、年明けにはワンマンツアーが全国7カ所で開催される。今回は対バンツアー中の4人に、新作のことや大阪初開催の自主イベント『HUNG!GET!TAG!NIGHT!!! vol.4″~リベンジ編~』のこと、現在のバンドのことについて話を聞いた。
バンドをやってて良かったと素直に思えた
――前回の取材はTEENAGE FANCLUBのサポートアクトが決まったタイミングでしたが、今年はフジロックにも出られたり、1年でバンドの状況は変わりました?
アサノケンジ(vo&g) 「変わりましたね。聴いてくれる人が増えてる感じは今までで1番あるので」
モリタナオヒコ(vo&g) 「この1年で急に何千人とか、今までやったことないような大きいステージでやることが増えて、そこで良いと思ってくれる人が多かったのかなとは思ってます」
――ちなみにTEENAGE FANCLUBはどうでした?
モリタ 「いやーそれはもう別物っすね。最高っすね。TEENAGE FANCLUBってぶっちゃけ今知らない人多いだろうし、俺らの周りでもめっちゃ影響受けてる人ってそんなにいない。俺らにとってはスーパースペシャルなバンドだから、そういうバンドに会えるというのはバンドやって良かったなと素直に思えるし、初めて泣いたっすね。良いヤツだったよね」
全員 「(笑)」
モリタ 「とんでもなく良いヤツらだったんですよ、ほんとに。質問に何でも答えてくれて。最後皆で焼肉行ったんですけど、結構色んな質問しました“NIRVANAどうでした?”とか」
――おお~!
モリタ 「“あいつらはすげえ”みたいな。俺たちTHE VASELINESっていうバンドもすごい好きなんですけど、“THE VASELINESとNIRVANAを会わせたの俺だぜ。俺がスコットランドからカートを車で送ってったんだよ”ってノーマンが言ってて、すげえ話してるなみたいな」
――すごい!
モリタ 「色々アドバイスもしてくれたし、最高の2日間でしたね」
アサノ 「全然肉食ってなかったですけどね」
モリタ 「俺らもすごい緊張してたから、ケンジが“とりあえず飲みまくれ!”って、飲んで酔っ払って“行くぞ! 質問だ!”みたいな」
アサノ 「ずっと隣にいんのに、マジ喋れなくて(笑)」
モリタ 「マジで人生の思い出になった」
――サポートアクトが決まった時、周りが喜んでる感じもありましたね。
モリタ 「そうですね、それも嬉しかったですね」
――フジロックはどうでした?
モリタ 「フジロックはずっと出たかったから、ほんとに嬉しかったっすね~。正直ステージはでっかいとこではなかったんですけど。それこそ期待してくれてた人たちが皆見に来てくれて、ほんとにギュウギュウで、とんでもない感じだったよな」
ヨシダタカマサ(b) 「お客さんとして行くのとは全然違いましたね」
モリタ 「4人ともすごい集中してて、あんまりライブを覚えてないんですよ」
アサノ 「なんかスピリチュアルな感じ。山ん中だから。音楽を山に返すみたいな」
モリタ 「それ文面怖いよ(笑)」
全員 「(笑)」
ヨシダ 「行く直前ちょうど『BECK』を全巻読んだので、どっぷり入り込んじゃって(笑)」
アサノ 「あれ『BECK』だったね完全に」
全員 「(笑)」
アサノ 「苗場食堂って横に車つけらんなくて、ある程度機材持って歩かなきゃいけないんですけど、メインステージが向こうにあって、光りがバーッて山に照らされてて。その光に向かって手持ちで機材を持って歩く感じがね、結構俺は良かったですね」
――オオイさんはどうでしたか。
オオイナオユキ(ds) 「めちゃめちゃ楽しかったですね。フジロック行ったの自体初めてだったんですよ。デカいステージでネバヤンを見て、最高でしたね。見たライブの中で1番良いライブでした」
モリタ 「ネバヤンめっちゃ良かったな。ほんとフジロックは特別な空間だなと思いますよね」
限定しないことの良さを伝えたい
――前回のインタビューで次の作品が早く作りたいとおっしゃっていましたが、制作はどのように進めていかれたんですか?
アサノ 「『FABBY CLUB』出した後は、特に次に出す形態は決めてなくて。結構夏フェス出してもらってたんで、デモ何個か並べて、スケジュール感見ながらやって、最終的にシングルにしようみたいなとこに落ち着いたのかな」
――今回も片寄さんがプロデューサーですね。
アサノ 「今回に関してはもう自然にという感じでしたね」
――片寄さんとの2作目はどうでしたか?
モリタ 「そもそも気がめちゃくちゃ合うんですよ。片寄さんが合わせてくれてるとこもあるかもしんないけど。片寄さんは結構スペシャルな人で、作品が良くなるのもそうですけど、一緒にいると空間が良くなる。刺激もあるし、GREAT3でやってたこととか、これまでプロデュースしてきたノウハウ、経験値を自分たちに与えてくれてる感じが嬉しいですね。ほんとに素敵な人です。ダメなとこもありますけど(笑)、ほんとに素晴らしい人です」
――ダメなとこも(笑)。
アサノ 「今はないっす!(笑)」
全員 「(爆笑)」
――では曲ごとのお話を聞かせてください。『COCO』はモリタさん作曲で、若かりし頃を思い出して書いたとか。
モリタ 「まあ俺の曲は大体そうで。俺らはバンドを始めるのが28歳で遅かったんですよ。それまで僕は普通に正社員で働いてたんですけど、結構しんどい時期が長くて、その頃の自分に向けるじゃないですけど、自分に似てるようなヤツがいっぱいいると思ってて、どうしてもメッセージ性があるものになることが多いですね。今回は特にそれが顕著に出た曲なのかなと思ってますね」
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――特に意識して書いたわけではなかったんですか。
モリタ 「そうですね。“こういうのにしよう”というのはあんまり考えないんですけど、自然とそうなってますね」
――歌詞はスラスラ書けた?
モリタ 「歌詞で悩むことはそんなにないです。今回歌詞について反応してくれる人が多くて、今までそんなことなかったんで、ビックリしたというか嬉しかったっすね」
――タイトルの由来は?
モリタ 「ココナッツですね」
――ココナッツ。
モリタ 「ココナッツってなんか良くないですか」
アサノ 「(笑)」
モリタ 「サーフロックって“COCO”とか“Kokomo”とか言う人が多くて。俺はまた違った『COCO』にしたかったんです。ヤシの木がずっと風に揺れてる感じも好きなんです」
――サーフロック系の曲にしようというのは最初から決めていたんですか。
モリタ 「そうですね」
――イントロが中国風で、MVもカンフー映画のようでしたが、そこは?
モリタ 「今までチャイナっぽいのとかダサいと思ってたんですけど、作ってる時は型にハマりたくない気持ちがすごい強くて、それを壊すようなことをしたいなと思ったら、ああいう感じになったんですよねー。なんですかね」
――異国感を出そうと?
モリタ 「アジア感かな。アジアのバンドでありたいというのはすごいあって。日本にとどまらないというか」
――海外も視野に入れた活動を考えているんですか。
モリタ 「今の時代、皆そうだと思いますよ。日本だけと思ってるバンドはいないと思うし、思わない方がいいと思う。特に俺らは行ける国はどこでも行きたい。アジアは特に行きたいですね」
――曲作りに関しては片寄さんとどのように作っていったんですか?
モリタ 「たくさん話ながら作っていきました。でもドラムは大変そうだったかも。速いし」
オオイ 「大変だった」
モリタ 「今はドラムテックにskillkillsの聡(弘中聡)さんが入ってくれていて。聡さん超上手い。とんでもないっすね(笑)」
オオイ 「うん」
モリタ 「そういう人たちのアイデアを貰うと、曲が輝くというか。自分たちにはないアイデアなので。だから皆で作った感じかなあ」
――すごいアンセムになりましたよね。ライブでも絶対盛り上がる。
モリタ 「ツアーやってても今までにない感じっすね。歌ってくれる感覚がこんなに強いのは初めてかもしんないですね」
――MVはタイのアーティストさんと作られたんですか?
モリタ 「日本のクリエイターとやるのも全然良かったんですけど、正直パッと浮かぶ人がいなくて。で、俺タイのアーティストのビデオ好きだったなと思い出して、それ撮った人に撮ってほしいなと思って、インスタで調べてDMしたんです。向こうで超売れっ子の若い女の子で、日本のアーティスト撮るの初めてだったんですけどOKしてくれて。タイって若いクリエイター全体がすごいやる気があるんですよ。“自分たちももっと活躍したい、世界でやりたい”みたいなエネルギーがあって、行ってみたらすごかったですね。皆めちゃくちゃ頑張ってくれたし。カンフー、すげえキツかったですけど」
――カンフーは教わりながらやったんですか?
ヨシダ 「その場でぶっつけだったんですけど、参考動画でディズニーの『ムーラン』のカンフーシーンを見せてくれて、“じゃあ今からこれをやります!”って(笑)」
モリタ 「ほんとキツかった(笑)」
アサノ 「今もできないっすよ」
全員 「(笑)」
モリタ 「でも“カンフーできるでしょ?やったことあるでしょ?”みたいな。“マジか”と思って」
ヨシダ 「僕とケンジは小学校の時に1年だけ太極拳クラブに入ってたので、その型を応用した感じです(笑)」
――太極拳って動きゆっくりですよね。
アサノ 「そうなんです。だからほとんどやってないよね。最終的にプロレスやってたもんね(笑)」
全員 「(爆笑)」
モリタ 「しかもタイって1年中夏だから、30度超えで暑くて」
ヨシダ 「暑かった」
モリタ 「棒とか使って色々やったんですけど、ほんとに難しいからできないんですよ、どうしても。4人でピッタリ合わせてくれって言われたけど合わないんです。そしたら最後“はあ、もういい!”って(笑)」
アサノ 「ははは(笑)。でも楽しかったっす」
モリタ 「最後50mダッシュ5本ぐらいやらされた時、マジ切れそうになりましたけどね。なんでこれ先にやらせねえんだよって(笑)」
――(笑)。海外での撮影で得たものはありました?
モリタ 「自分的には勿論その子と撮りたいのもあったんですけど、限定しないことの良さを伝えたくて。日本で撮んなきゃいけないとか、海外で撮るのは面倒くさいとか、英語喋れないからとか、いろんな理由をつけてやらない人が多いと思うんですけど、ほんとにそういうのやめた方がいい。今これだけSNSも発達してて、ネットワークも進んでる中で、日本だけに限定することが可能性を閉ざしてるって日々思うんですね。だから俺らはちょっと軽やかに、パッと行って刺激的なことをやるようなバンドでありたいし、やりたいヤツが増えてくれたらいいなと思う。正直物価が違うから、日本で撮るよりめちゃくちゃ安いんですよ。だから海外に行くことは日本の若いアーティストのチャンスにもなると思う。自分たちにとっても良かったですね」
“良いものは良い”っていう感覚が今回はすごく強い
――2曲目の『Magic Hour』はアサノさん作曲ですね。アサノさんは1個キーワードを決めて、それについて書くスタイルだそうですが、今回のキーワードは?
アサノ 「なんだっけな、“Death”だった気がする(笑)」
全員 「(笑)」
モリタ 「こえーな(笑)」
――あ、ありますね。“死の街=City of Death”
モリタ 「はっはっはっはっは!(笑)。『GOTHAM/ゴッサム』じゃん」
ヨシダ 「(笑)」
アサノ 「他の媒体でインタビューされた時に気づいたんですけど、確かにナオの『COCO』と同じで、昔の自分らの感情を俯瞰で見た上で書いてるのは多分あって。ただナオの場合は、そこにいる人たちに対して救いをちょっとあげてる感じはするんですけど、俺そういうの全然考えてないんで、“お前らそこで何やってんの。そのまま死んじゃうよ”、みたいなので歌詞が終わっちゃうんですよ。最後あんま救ってないんです」
――確かに『COCO』との対比はすごくありますね。
アサノ 「全然意識してなかったんで、言われてそうだなあと思って。やっぱりバンドを始める前に見てたものが同じだから、どうしてもその辺の時期のことを書いてしまうことが多くて」
モリタ 「アウトプットの出口がちょっと違うだけだと思いますね」
――今回は合わせたわけではないんですよね?
アサノ 「全然」
モリタ 「お互い歌詞見ないですもん。死の街の歌だったんだって今知りました」
全員 「(笑)」
アサノ 「『トレインスポッティング2』の感じなんですよ。あんなちょっとハッピーなイカれてる感じは俺らにはないんですけど、多分バンドやんないでずっと一緒にいたら、あいつらと同じことになってる可能性もあって。あれ観た時に結構救われねえなと思っちゃって。だからそういう感じで書いたんです(笑)」
――サウンド的にはどういう感じで作っていきましたか?
アサノ 「最初はThe Libertinesとか2000年代のロックンロール・リバイバルみたいなのをやりたかったんですけど、ちょっと技術が追いつかなくて、レコーディング中に詰まってどうしようとなった時に、片寄さんが“こういうのもあるよ”というので、サイケっぽい感じでギターのリズムのカッティングの仕方も導いてくれました」
ヨシダ 「ベースに関しては、最初『COCO』でも『Magic Hour』でも、ちょっとひねくれたことをやろうとしたんですけど、全然ハマらなかったので割とスタンダードです(笑)」
オオイ 「ドラムは今回1番苦労して、めちゃくちゃ練習しましたね。できてるつもりのリズムができてなくて、ヨッシーと2人でスタジオ入って録音して確認する作業を何回も繰り返しました」
ヨシダ 「『Magic Hour』のリズムは初めてでしたからね」
オオイ 「今はやっててほんとに気持ち良いですね(笑)」
――3曲目はシンディ・ローパーの『TIME AFTER TIME』ですが、カバーを入れようというお話はされていたんですか?
モリタ 「カバーやってみたくて、何曲か候補はあったんですけど、シングルで3曲出す時にこの曲を入れるのが1番しっくりくるなと。俺、80年代〜90年代のめちゃくちゃ景気良い時代への憧れが強くて。日本はバブルで、俺らの世代や下の世代はそのことを知らない。たまに自分が子供の頃にやってたCM集とかYouTubeで見ちゃうんですよ。すごい心が豊かになるというか、『TIME AFTER TIME』のPVを見るとその感覚になるんですよね。憧れてる時代を取り戻したいじゃないけど、『COCO』もそういうイメージは強く持って曲は作ったので、『TIME AFTER TIME』をやりたいなというのは最初からありましたね」
――結果的に共通のテーマが生まれたんですね。
モリタ 「こじつけですけどね(笑)」
――アートワークに関しては?
モリタ 「今回ジャケットは9歳のKOTAROUくんという男の子に描いてもらったんですけど、センスや才能に年齢は関係ないし、年齢とエネルギーもそんなに比例しない。良いものは良いっていう感覚が今回すごく強くて、結果的に3曲とMV、ジャケット含めてめちゃくちゃ思い入れがあるものになったし、今までで1番想いがこもったかもしれない」
――KOTAROUくんにはどういうふうにオファーしたんですか?
モリタ 「KOTAROUくんが海外の雑誌の企画で絵を描いてるのをインスタで見て、どうしてもこの子とやりたいなと思って、友達がたまたま知り合いだったのでインスタ経由で紹介してもらって。まあやり取りするのはお母さんなんですけど」
――曲を聴いて自由に描いてもらったんですか?
モリタ 「いや、写真だけです。曲も聴いてもらってないですね。まっさらの写真だけ渡して、“好きに絵描いていいよ”って言ったら、“宇宙海賊TENDOUJI”っていうテーマで描いてくれて(笑)。俺のイメージだとケンジにすごい落書きするだろうなあと思ってたんですけど、俺がフック船長みたいになってて。子供はやっぱおもしろいですね」
――自分の絵がCDになったらきっと嬉しいですよね。
モリタ 「お母さんにもすごい感謝されたんですけど、KOTAROUくんが実際CDショップに自分の絵が並んでるのを見て買いに行ったって聞いて、すげえ嬉しかったっす。弟と2人でライブも見に来てくれて。俺らのライブ見てどう思ったかわからないけど、本当に嬉しそうだし楽しそうで、“なんでこれを早く教えてくれなかったんだ”みたいなことをお母さんに言ってたらしくて、マジで嬉しかったっすね」
――良い話ですね。
モリタ 「なんかこっちが経験させられましたね。MVも片寄さんに関してもそうなんですけど、やっぱり自分の想像を超えてくる人たちがおもしろいですね。今回はそれが集結した感じでした」
今年はライブの見せ方について4人で1番考えた
――現在対バンツアー中ですが手ごたえはいかがですか。
アサノ 「今までで1番反応良いんじゃないですかね。前までの予想だったら、“ここお客さん入らないだろうな”ってところはやっぱ入らないんですよ。今回は割とどこ行ってもお客さん来てくれて、曲に対してしっかり反応もあって。やっとその状況になってきて嬉しいですね」
――12月27日には『HUNG!GET!TAG!NIGHT!!! vol.4″~リベンジ編~』が心斎橋 Live House Animaで開催です! 10月は台風で中止になりましたもんね。
モリタ 「そうなんですよ~。めちゃくちゃ楽しみにしてたんですよ~」
アサノ 「ミナホの夜にやれたら最高でしたね」
ヨシダ 「最高のイメージだった。まあでもしょうがないですね」
アサノ 「リベンジできたからとりあえず良かったなと」
――DJタイラダイスケ(FREE THROW)さんの代わりにFLAKE RECORDSのDAWAさんが出演されますね。
モリタ 「オールナイトでバンドとDJが融合するイベントって、もうあんまりないじゃないですか。でもないなら自分らでやればいい。大阪は特に毎回お客さんめちゃくちゃなんで、すごい夜になるだろうなとは思ってますね(笑)」
――そして年明けにワンマンツアーがあります。大阪は2月14日心斎橋JANUSです。意気込みは?
アサノ 「JANUSは何回か出させてもらって、作りもすごい好きだし、良い思い出がたくさんあるので決めたんですけど、大阪のワンマンでこのキャパっていうのが、今の段階でチャレンジなのかどうなのか、自分らでもあんまりわかってなくて。だから単純に当日めっちゃ良い感じになったらすっげえいいなと思います」
――JANUSのキャパは400人ですね。
アサノ 「今年はライブに関して1番考えた時期で。夏フェス1年生みたいな感じだったんで、割と早い時間帯とかでTENDOUJIのこと知ってる人が少ない状況でやることも多かったし、それを超えてライブの作り方をどうしていこうって考えるようになって。今まで当日セトリ考えて、それをやるっていうことだけをこの4年間ぐらいずっとやってきたわけで。今ちゃんとセトリや流れを考えてツアーを回って、この対バンツアーが終わった後、4人でどういうワンマンツアーにしたいかは間違いなく話し合うと思うので、ライブ自体は期待してもらって構わないです」
モリタ 「今ツアーを回っててすごく思うのは、俺らのジャンルって確実にマイノリティなんですよ。英語だしパンクだし、今時同期使わずにギターとベースとドラムだけでやるバンドは逆に減ってる。やってることはメインストリームではない。でもそれを待ってるヤツらがいるのはやっぱり嬉しくて。俺らカウンターカルチャーじゃないけど、決して当たり前のことをやってるわけじゃないから。多分今の音楽に対して首かしげてるやつもたくさんいると思うから、そういうあぶれたヤツらに見に来て欲しいですね」
ヨシダ 「こんなにたくさんワンマンで回るのは初めてなので、嗅ぎつけて行動して来てくれる人がどのくらいいるのかなと、すごい楽しみです」
オオイ 「TENDOUJI見たことある人全員来たらいいのにと思います(笑)」
text by ERI KUBOTA
(2019年12月23日更新)
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