「新しいことは怖いけど面白い」 中国移住前ラストツアーを前に全てを語る! 挫折と葛藤を乗り越えたどり着いた、橋本裕太の人生の分岐点 『CHANGE』インタビュー&動画コメント
“メルティーボイス”と名づけられたとろけるような歌声で、SNSにアップしたカバー動画が累計5000万回再生を突破したのを引き金に、’17年に人気アニメ『DIVE!!』のエンディングテーマに起用されたシングル『NEW WORLD』でメジャーデビュー。’18年夏にはAbemaTV『恋愛ドラマな恋がしたい』にも出演し話題を呼んだシンガー橋本裕太が、2年越しの1stフルアルバム『CHANGE』をついにリリースした。大人気漫画家・桜田雛とコラボした『君は容疑者』をはじめとした歴代のシングル曲に加え、西野カナの『会いたくて 会いたくて』(’10)などを手掛けたヒットメーカーGIORGIO 13 CANSEMIや、プライベートでも交流のある焚吐(たくと)らが参加した充実の楽曲群を収録した1stにしてベストなアルバムを完成させ、ようやく活動も軌道に乗り始めたと思われた先頃、何と今年の9月から活動の拠点を中国に移すという前代未聞の発表! 中国移住前ラストツアーとなる『橋本裕太 LIVE TOUR 2019 ~あなたに花束を~』を控える橋本裕太が、挫折や葛藤を乗り越えたどりついた人生の分岐点について語るインタビュー。迷い揺れながらも常に挑戦し続ける優しき男が、またも未来を変えにいく――。
将来、自分はどうなりたいんだろう? ここからどこに行きたいんだろう?
――『CHANGE』は橋本裕太にとって待望の、音楽人生初のアルバムですね。
「具体的なことが見えたのは今年に入ってからですが、ずっと“いつかはアルバムを”という野望みたいなものがあって、デビューから2年でようやくですね。かなり気合いを入れて作りました。歴代のシングルもそうですけど、最後の『花束』(M-12)はデビュー前からライブでやっていた曲なので、本当に今までのことを改めて1つ1つ思い出しながら作ったアルバムです」
――冒頭の『24』(M-1)はまさに今の年齢で、揺れ動く気持ちを短いセンテンスで描き切っていますね。
「24歳になって今までのことを振り返ることも多かったし、“将来、自分はどうなりたいんだろう? ここからどこに行きたいんだろう?”って改めて考えて。そういうタイミングでアルバムを出せることにすごく縁を感じるし、自分の本音をまず聴いてもらいたいなという想いで1曲目に収録しました」
――自分の今後の身の振り方を考えることになった、具体的なきっかけはあるんですか?
「一番はこの春、中国語で歌う機会をいただいて、その出会いから中国語の勉強も急ピッチでやりましたし、それを教えていただく中国人の方に出会ったりして、とても広い世界に触れられた気がして。それと同時に、それまでの自分の視野の狭さもすごく感じてしまって…。だから、もっと広い世界を見ていろいろなものに触れたら、もっともっと成長できるんじゃないかと思って、9月から中国を拠点に活動することにしました。それが僕の中では大きな分岐点だったかもしれないですね」
――今回の取材にあたって橋本さんについて調べ始めたら、メジャーで活動してて、ようやく初のアルバムが出るのに、ツアーが終わったら中国に行っちゃうことを知って。そんな話、今までに聞いたことがないわと思って(笑)。
「アハハ!(笑) ただ、実は以前から中国語の勉強はしていたんです。僕が住んでいるのが中国人の方が多い街なので、たまに聞こえてくる会話が聞き取れたら、コミュニケーションが取れたら、結構面白いんじゃないかというのが入口でしたね。去年から俳優業をやらせてもらうようにもなったので、もし中国語が話せたら、それも1つのチャンスになっていくのかなと思って。そういうことも視野に入れながら語学を勉強していました」
――そんなタイミングで、中国で活躍するNo.1日本人動画クリエイターの山下智博さんから、『ふわふわ』(M-11)の中国語バージョンの歌唱の提案があったときは、ビックリしたんじゃないですか?
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「こんな夢のような話があるのかとも思いましたし、でも、今の僕にできるのだろうかという不安が、その当時は一番大きかったかもしれないです」
「コメディ要素がすごくあって、あのドラマを観れば日中の文化の違いも結構分かると思いますし、今後は僕が向こうに行くわけじゃないですか? 多分、ドラマと逆の状況になったりもするんだろうなぁ…とかいう目線でも観られたので、僕自身もすごく面白かったですね」
――まず『ふわふわ』自体がポップスとして、ラブソングとしての完成度が高いし、中国人の嗜好にも合うんじゃないかというグローバルな目線で山下さんが楽曲を捉えてくれたのは嬉しいですよね。
「そうです。ただ、中国では“ふわふわ”という表現をあまり使わないようで、実際、中国語だと“ピャオヤピャオヤ”って言うんですけど…」
――かわいい(笑)。
「そう(笑)。だから、響きもよかったと思うんですけど、中国人の方からしたら、“それを題名にするのか!”みたいな驚きもあるようで、それもフックになって。ただ、最初に録る予定だった日にうまく歌えなくて、そこから1ヵ月間、猛特訓をして改めて挑んだレコーディングだったので、出来上がった曲に対する愛着はすごくありましたね」
――今の時代ならではですよね。ネットに上がっている楽曲を見つけてくれて、そういう話が舞い込んでくるのは。
「本当に“SNSさまさま”と言いますか(笑)」
――俳優業もそうですけど、橋本さんは、やる/やらないかで言ったら、常にやりますよね?(笑) チャレンジ精神というか、未知のものに対して新しい自分を発見できるんじゃないかという気持ちが常にある。
「確かに、今までにいろんな選択をしてきました。めちゃめちゃ迷うんですけど、“やります!”って言った後にすら迷うんですけど(笑)、いつの間にかやるしかない状況に自分を追い込んじゃってる部分があって、それが結構心地よかったりするんです(笑)。新しいことは怖いけど面白いという感覚はあります」
――活動拠点を変えるのはよっぽどのことだと思うし、それこそかつて上京するときに、自分の環境がガラッと変わる面白さも苦しさも知っているでしょうし。
「デビューが約束されていたわけでもなく、つてがあったり友達がいっぱいいるわけでもなく、ただ漠然と何か変えたくて上京したので、そこからしばらく、本当に何も起きなかったんですよ(笑)。何もできていない自分もいたし」
――上京までしてバイトをしているあの感覚(笑)。“俺はここに何しに来たんだ!”という。
「本当にそうだったんですよ(笑)。それが悔しくて始めたのが、SNSのカバー動画だったりもして。でも結局、それが今につながっているので、無理にでも環境を変えたり、自分を追い込むのは何かが起きるきっかけにもなるし、その確率が上がるなと思っています」
――すごく優しげなのに、そういうところはすごく破天荒でチャレンジャーですね(笑)。
「フフッ(笑)。できることを精一杯やりたいです」
デビューして初めて、挫折というか…音楽を辞めようと思ってしまって
夢を描いたあの頃の自分に、今の自分の顔を見せられないなと思った
――アルバムの収録曲を見ていると、この2年間のことが思い出されるんじゃないですか?
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「今までに出してきたシングルも方向性が全部違っていて、デビューシングルの『NEW WORLD』(M-2)はデビューまでの葛藤とか本音をたくさん詰め込んで、『君は容疑者』(M-6)は漫画『金魚の糞』に寄り添って書いたり。当時の自分の楽曲への向き合い方を改めて思い出すことによって、またそれを新曲に投影できたのが面白かったし、そういうシングルを収録したからこそ、いい意味でまとまりがないバラエティに富んだアルバムになって。これまでの僕を表現できた名刺代わりの1枚になったと思います」
――基本的に作曲に関しては作家さんが担うことが多いですけど、自ら作曲したシングル『ボクラセダイ』(M-3)が、それらと並べても遜色のない良質なポップソングなので、それにも結構驚かされました。
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「ありがとうございます! これまでも曲は作り続けていたんですけど、去年の9月頃にデビューして初めて、挫折というか…音楽を辞めようと思ってしまって。そこから自分を見つめ直して、もう1回頑張るぞという想いで書いたのが『ボクラセダイ』だったので、自分のダメさもかなり出したし、そういう自分を分かってほしいという素直な気持ちもぶつけた楽曲になって。初めて作曲した曲でここまで本音を出せたのは嬉しかったですし、メロディラインに関しても“聴きやすい”とか“覚えやすい”と言ってもらえたのは、すごく励みになりましたね」
――去年はそれこそ、Ameba TVで放送されたドラマ『恋愛ドラマな恋がしたい』への出演があったり、むしろ順調にステップアップしているかのように感じたんですけど、そういう苦しい時期があったんですね。
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「デビュー1周年の時期に、“自分はこの1年でどう変われたんだろう?”って考えて。改めて活動を振り返ると反省ばっかりだし、イベントライブで共演者と自分を比べてしまって、そこで毎回傷付いて。“このままじゃダメだ”という気持ちが爆発しちゃったのかなって」
――メジャーに出てきたら、それぞれ何かしらの武器を持っている人たちが舞台に上がっているので、余計にね。
「その中で、“自分はどうすれば勝てるんだろう?”ってものすごく考えたし、それでも勝てないときは、“自分は何のために今ステージに上がってるんだろう?”って思ってしまって、歌うことが本当に怖くなって」
――大好きな歌を歌うことが怖くなるなんて。
「思いました。そんな自分もイヤでした。好きだった歌をこれ以上嫌いになりたくない想いもあったし…夢を描いたあの頃の自分に、今の自分の顔を見せられないなと思ったから、だったらもう潔く辞めた方がいいのかなって」
――めちゃくちゃ転機が来ていたんですね。でも、成長してない自分に目がいくということは、自分とちゃんと向き合って、ここが足りないと感じるからこそ悩むわけで。
「僕は周りの方にすごい恵まれてて、思ったことを直で言ってくれる方が近くにいるんですよ。それによって気付かされる悩みと、同時に救われる部分があったなと思って。なので、自分のマイナスな部分に気付こうとするのも、向き合おうとするのも、そこで学んだ気がしますね」
人間の弱さとか恋におけるドロッとした部分を表現する上で
その“足りなさ”も出せたら
――アルバムの収録曲にも触れていきたいんですが、書き下ろし曲の『WAIT!』(M-4)は1行目から、“君の浮気から ちょうど一週間が経ちました”って、凄まじい始まり方をするなと思いました(笑)。
「頭の中で映像化して聴いてほしいのもあってこういう書き方をしたんですけど、実はこれは僕の友達の話で、制作期間に毎日電話で相談を受けていました(笑)。その子はちょっとガテン系の男の子なんですけど、“どうしよう…”って弱っているのがかわいくて(笑)。なので、ポップな曲調に乗せて書いてみました」
――深刻な事態なのに、曲はめちゃポップですもんね(笑)。でも、この人はすごく優しいな~それでも待つんだ。
「本当に健気というかまっすぐだなぁと思う。僕だったらめっちゃ傷付いて、“もう無理です!”ってなっちゃう気がする。でも…結局、ダメだったんですけどね、その友達は(笑)」
――アハハ!(笑) 浮気じゃなくて、ちゃんと本気で違う人のもとに行ってしまったんですね。
「その友達にはまだ曲にしたことを言っていないんですけど、いずれバレると思います(笑)」
――『ボクラセダイ』の“僕も君のことが嫌いです そんな僕のこと僕も嫌いです”という1行もそうですけど、こういう“毒”をちゃんとポップに聴かせられるのは、橋本裕太の声のパワーだなと思いました。
「ありがとうございます! 人が毒づく裏には絶対に何かあると思うんですよ。自分に自信がないから人にあたるとか、そういう人間臭さってちょっと強いワードにあると思っていて。なので、楽曲のフックになる場所にそういう言葉を置くように心掛けたりはしていますね」
――そういう作詞力はどうやって磨いていったんですか?
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「勉強という勉強はしていなくて、『NEW WORLD』が僕が元々好きな詞の形態なんです。そこから2ndシングルの『ふわふわ』で口調とか表現をだいぶ崩したんですけど、そのおかげで、“ここまでやっていいんだ”という幅がすごく広がったなと思って。ずっと『NEW WORLD』みたいな書き方をしていたら、『WAIT!』は絶対に書けなかったと思うので。作詞を続けることで学ぶことができています」
――『宇宙になるんだよ』(M-5)では、プライベートでも交流がある焚吐さんが楽曲提供をしてくれていますが、そもそもの出会いのきっかけは何だったんですか?
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「お仕事でご挨拶させてもらう機会があって、そこからご飯に行くようになったりして仲良くなりました。焚吐さんは歌詞が独特で自分にないものを持っているのですごくリスペクトしているし、刺激にも勉強にもなるので、今回はそういう世界観に自分の歌声で入れたことが嬉しかったですね。僕はいつも頭の中で歌詞のストーリーを映画みたいにイメージして歌うんですけど、この曲は正直…映像としてまとまらなかったんですよ。でも、その感覚は今までになかったものだったから、この状態でレコーディングに挑むのも面白いなと思って。人間の弱さとか恋のドロッとした部分を表現する上で、その“足りなさ”も出せたらという解釈で歌ったので、自分で歌詞を書いた楽曲とは全く違う方向性になりましたね。あとは、大人の恋愛の曲なので、色気も頑張って出そうと思って(笑)。福山雅治さんみたいな色っぽさというか、男の低い声に意識を置いて歌ったので、そこにも注目して聴いてもらえたらなって」
今までの甘い自分から、何の助けもないところに飛び込んで強くなりたい
――表題曲の『CHANGE』(M-7)は“僕のすべての決意を込めた曲” だと。これは中国行きを決めた後に書いた曲?
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「ちょうどそれについて考えていた頃ですね。過去のことでくよくよすることが多かった自分から、未来を変えようとしている自分の間にいるときに書いた曲で、一見、切ないし、後ろ向きに聴こえるかもしれないですけど、希望を込めて作っているので、そこが伝わればいいなと思いますね。今まで応援してくださった方にも、“僕は未来を変えに中国に行くんだ!”という強い意志がこの曲で届いてくれたら嬉しいし、少しでもその寂しさを拭えたらいいなって」
――いやでも、本当に思い切りましたね。
「1年前は想像もしていなかったですね。自分の性格上、“いつかできたらいいな”とか思っていると達成できないタイプなんですよ。勉強にも身が入らないし、いつまで経っても言葉も話せない。それを変えたいのもありましたし、今までの甘い自分から、何の助けもないところに飛び込んで強くなりたい意味も込めての、今回の決断ですね。マジで中国語を話せるようになって、歌うだけじゃなくて向こうの映画とかドラマにも出てみたいですね」
――歌が軸にはありますけど、表現という意味では何でも挑戦したい感じですね。
「去年のお芝居のチャレンジも最初は相当ビビッていましたけど、やってみると歌に通じるものもたくさんあって。音楽は“ピッチが合っている”とか最低ラインの正解があるんですけど、お芝居は音楽よりも正解がない世界なんですよね。例えば、悲しくて笑ってもいいし、悲しくて泣いてもいいし、考える余地がたくさんあることが楽曲を表現する上でもトレーニングになっていると思うので。その面白さを知ったからこそ、中国でもできたらなって」
――あと、個人的には『春服』(M-8)がすごくいいなと。この曲はシングルのカップリングの中で唯一アルバムにも収録されているので、やっぱり思い入れもあるのかなとも。
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「これは僕の地元の宮城県仙台の桜の景色を思い浮かべて書いた曲で、実際に僕が行っていた西公園のお花見のテーマソングにも使っていただいたので、まだまだ凱旋とまでは言えないですけど、地元と一緒に何か1つでもできたことが心に残っていて。なので、1stアルバムにはぜひ収録したいなって」
――基本的に、恋愛における喪失感みたいなものが詞を書く上でのガソリンというか…(笑)。
「確かにそうですね(笑)。恋愛においての後悔とか喪失感…恋愛って一番コントロールできない感情だと思っていて、だからこそ見える人の弱さが僕は美しいと思うし。そこを表現したいから、時には二股にもなるし(笑)、『春服』なんかは付き合ってはいるけど昔の彼女を思い出しているんで」
――そういうところは、めちゃくちゃ男の歌だなと思いました。男はずっとこんなことを考えている(笑)。
「そうなんですよ(笑)。そこが人間臭くていいなと思うんですよね。だから、なるべくそういう部分を恋愛の曲では入れたい。『春服』なんかはそれがうまくできたんじゃないかな」
――『花束』はずっと歌ってきた曲で、アルバムを締めくくるという意味でも 、やっぱり大事な曲なのかなと。
「この曲は3年前に上京して、初めて東京でワンマンライブをやったときの1曲目だったんですよ。あと、インディーズのラストライブでも、ありがとうの気持ちを込めて弾き語りをした曲でもあって。そういう節目で大切に歌ってきた曲だったので、中国に行くにあたって、今まで応援してくれた皆さんに改めて気持ちを伝えるために、感謝をテーマにした『花束』を入れるべきなんじゃないかって。そもそもこの曲は東京の初ワンマンに向けて書いたんですけど、何もない状態で上京して、そこからSNSにカバー動画を上げることにによっていろんな方に知ってもらえて、ワンマンライブができる状況になった。本当に知ってくれたみんなに救われてやっと立てたステージだったので、その想いを素直に書いた曲が今の感謝の気持ちともリンクするし、アーティストを続けていく上でずっと持ち続けている感情を込められた1曲なのかなと。自分にとっても大切な曲ですね」
これからの活動で、音楽で、返していきたい
――そして、『花束』という言葉は、ツアータイトルの『橋本裕太 LIVE TOUR 2019 ~あなたに花束を~』にも入っています。このツアー後には中国に行ってしまうことを考えたら、1つの区切りですね。
「今回は“感謝”がテーマのツアーなので、タイトルにも『花束』を入れたんですけど、今までの集大成をお見せできるように懐かしい曲もやりたいですし、アルバム収録曲の新曲もやりたいし、各地でコラボアーティストもいたりするので、本当に楽しんでもらえること、1つになれることを考えて、セットリストを組んでいます。1つになって最後は笑って終わりたいなと思っています」
――ちなみに、ライブ中に泣いたことはありますか?
「それこそ去年のツアーで、音楽を辞めようと思っていた話を打ち明けたんですよ。それこそツアーの初日が大阪だったんですけど、もうボロッボロ泣いちゃって(笑)。ごめんねと思いながらも、みんなもすごく泣いていて…。本当に涙もろいんですけど、この間、中国行きを発表したときも、自分で決めて自分で発表しているのに泣いちゃって…ツアーでは泣かないようにしたいです!」
――いや、絶対泣きそう!(笑)
(一同笑)
「もうヤバいですよね〜(笑)」
――でも、そこが橋本裕太が愛される理由な気もしますね。 だってこのアルバムを聴いて、“この人はめちゃめちゃ優しいな”って思いましたから。最後に、ツアーに向けて言葉をもらいたいなと!
「デビュー2年でようやく出せることになったアルバムですけど、出来上がった音源を改めて全部聴いたとき、今まで自分がやってきたことが走馬灯みたいに蘇ってきて。ずっとそばにいてくれた人たちの顔とかも、やっぱり楽曲とともに蘇ってくるんですよね。そういう人たちがいるおかげで出せたアルバムだということを、感謝と決意を込めてどんどん伝えていきたいし、これからの活動で、音楽で、返していきたいなって。自分で言うのもあれですけど、本当に渾身のアルバムになったと思うので、たくさんの方に届けたいです。ラストツアーを発表直後のイベントでは、ファンの方はやっぱりちょっと寂しそうなムードだったんですけど、ツアーではみんなにいっぱい笑ってほしいし、みんなにいっぱいありがとうを伝えたい…“これでさよならじゃないよ”って。言葉もそうですし、歌を通しても“まだこの人は成長するな”って感じてもらえるような、そういうパフォーマンスをしたいです!」
Text by 奥“ボウイ”昌史
(2019年8月 9日更新)
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