「みんなと会いたかったです、ホントに」
稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾=“新しい地図”があなたに会いに行く
初のファンミーティング『NAKAMA to(と) MEETING_vol.1』
3月6日(木)大阪公演・第一部をレポート!
映画、舞台、TVCMなど活躍の場を広げる稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾による“新しい地図”の、初となるファンミーティング『NAKAMA to(と) MEETING_vol.1』。2月16日の東京・武蔵野森スポーツプラザ メインアリーナを皮切りに、愛知、大阪、宮城、福岡の5都市22公演に及ぶ同イベントは、新しい地図のファンクラブ会員=“NAKAMA” を計12万人以上動員予定と、ファンミーティングとしては異例のスケールで全国を巡る。3人揃っての初の来阪となった、丸善インテックアリーナ大阪にて開催された大阪公演初日、3月6日(木)第一部の模様をレポートします!
世界中を練り歩く様々な人種とメッセージが巨大なスクリーンに映し出されるオープニングから、場面は一転バックヤードへ。一気に真実味を増してくる、あの3人がここにいるという実感。SEの打撃音がこの胸の高鳴りを見透かしたように加速させていく中、ステージに稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が姿を現すや、会場中のNAKAMAの想いが爆発。ダンサーを引き連れ、現役中学生トラックメイカーSASUKEが作詞作曲を手掛けたのも話題の『#SINGING』からライブは幕を開ける。ビートに合わせた華麗な身のこなしと共に、歌詞に合わせて「さあ踊ろうか!」と香取が声を上げれば、会場を埋め尽くす7800人からせきを切ったような大歓声が巻き起こる。気持ちが晴れ上がるような『雨上がりのステップ』を聴かせる間も、手を振りステージを横断する3人の表情は喜びに溢れ、それを観たNAKAMAがまた顔をほころばせ、という幸福なリレーが生まれ、「一番後ろまで見えてるよ!」と草彅が客席に声をかける。『72かのナニかの何?』ではそのメロディさながら軽やかに花道を駆け抜け、3人がセンターステージへ!
ここからのフリートークのコーナーでは、
「皆さんこんにちは! 『NAKAMA to(と) MEETING』!!」(香取)
「大阪の皆さん元気ですか!? 今日は一緒に楽しみましょう~!」(草彅)
「皆さん盛り上がってますか~!? 最高の思い出を作りましょう! さぁ、やって参りました沖縄」(稲垣)
というまさかのMCに(笑)、客席どころかステージ上の香取や草彅も驚くやら笑いをこらえ切れずやらで大盛り上がり。「そんな南まで行っちゃった!?」(草彅)、「(CM撮影で)この間行ったけど!」(香取)と返しつつ、改めてNAKAMAに自己紹介を。ここでも「先ほどはしょっぱなから“沖縄”と言ってしまって、若干逆キレ気味の稲垣吾郎です(笑)。自分が間違ったのに、ちょっとイライラしてます。悪い? 悪くないよね? 誰だって間違いはあるよね!?(笑)」と稲垣が場を沸かせれば、「改めまして、丸善インテ(⤴)ックアリーナ大阪にようこそ! 今日はちょっとひんやりと寒い中、インテ(⤴)ックアリーナ大阪にお越しいただいて…((⤴)この発音言いたいだけ疑惑(笑))。皆さんの熱気がホントにすごくて、愛情がひしひし伝わってくるので、私は今日も“つよっちゃま”になりたいと思います(笑)。これはミーティング仕様なんで」と、草彅もおどけてみせるいいムード。
そして、「嬉しいですね、ついに“このときが来た”っていう感じです。たった1年でこんなふうに皆さんと会える時間、ステージの上で歌える日が来るなんて、本当に思ってもみませんでした。みんなと会いたかったです、ホントに」(香取)、「皆さんに本当に感謝です」(草彅)、「ありがとうございます」(稲垣)と、それぞれが客席にあたたかいまなざしを配り、心からの想いを伝えていく。その客層は本当に幅広く、いかに彼らが全世代から愛されているのかが分かる。子供連れのNAKAMAには、「今のうちから、これからもずっとよろしくお願いしますね(笑)」と声をかける香取。
その後も、新しい地図のSNS投稿企画『ぷっくりニュース』の『年間ぷっくり大賞』の投票や、来場者にプレゼントされた特製キーホルダー、サイリウム、ファンミーティングを記念し作られたチーズケーキ『CHI-ZU CAKE』(美味!)の話に加え、稲垣や草彅の映画や舞台、香取の初個展などの近況報告も。そんな中、「草彅くんさ、ちゃんとこっち見てくんないよね? 慎吾の方見るよね!?」と稲垣からクレームが入る光景も仲良きかなで、何とも微笑ましい限り(笑)。草彅からの曲紹介を受けて、川谷絵音(ゲスの極み乙女。/indigo la End/ジェニーハイ)が作詞作曲した、稲垣の約14年ぶりのソロ曲『SUZUNARI』をしっとり歌い上げたかと思いきや、ぼくのりりっくのぼうよみ(現たなか)のペンによる草彅×香取=“SingTuyo” のこれぞなアーバンポップス『KISS is my life.』でダンサブルに魅せるなど、新しい地図の魅力を多面的に切り取ったパフォーマンスを展開していく。
抽選で選ばれたNAKAMAと3人がそれぞれペアを組み、ジェスチャーで対戦するコーナーでは、ステージに上がってもまだ事態を飲み込めないNAKAMAの1人が、香取を目の前に「本物?」と何度も確認するシーンも(笑)。罰ゲームの“モノマネむちゃぶり”でも、大阪ならではの選曲で円広志の『夢想花』(‘78)を稲垣がNAKAMAとデュエットするなど終始和気あいあいで、TikTokや撮影OKのSNSタイムなど、ファンミーティングならではのお楽しみも盛りだくさん。香取がいろいろと説明するものの撮影に必死なNAKAMAに、「芸能生活で初めてシカトされてる(笑)。みんな必死!」と笑う姿も本当に楽しげで、「初めてのファンミーティングが楽しくて、こんなんですいません(笑)」と香取が思わず漏らすのも納得だ。
後半戦は再びクールなティーザー映像が流れ、ピアノの調べが美しくも印象的な稲垣による『あるピアニストのテーマ』、そして、『地球最後の日』『新しい詩』と、彼らの主演映画『クソ野郎と美しき世界』('18)からのナンバーを、チェックのスーツに着替えた3人がダンサーを従えゴージャスに披露していく。
「ファンミーティングが初めてで、どういうものなんだろうと思って。部屋でジャンケン大会して、1人ずつポラロイドで撮影して?(笑) どうしたらいいのか、すごいネットで検索しました(笑)。でも…全然違った。すっごい大きいところで、こんなにたくさんの人が来てくれて。幸せです、ホントに。このミーティングのおかげで大阪にも来れたし、皆さんと会える日が来て、嬉しいです」(香取)
AbemaTVにて丸3日間生配信された『72時間ホンネテレビ』のテーマソング『72』は、新しい地図のスタート時より、彼らを支えてきた楽曲。花道を、ステージを、名残惜しそうに手を振り歩く3人が、そんな大事な楽曲を歌いながら、最後にこう語る。
「ずーっと前にお会いした方も、1年ぐらい前に初めて知り合った方も、本当に感謝してます。このまま皆さんとの時間を、いつまでも続けていきたいです。ありがとうございました!」(香取)
「こうやって1人1人の皆さんの顔を見てると、“一緒に人生を歩んできたんだな”と思って。これからもきっといろんなことが起きると思いますけど、お互い長生きしながら、一緒にもっともっと楽しい思い出を作っていきたいと思ってます。そして、僕はファンミーティング番長なんで(笑)、このファンミーティングもまたやっていきたいと思いますので、お会いできるのを楽しみにしてます!」(稲垣)
「今日は皆さんの顔が1人1人見えて、僕らはホントに愛されてるんだなってすごく感じました。いつも皆さんが僕らをステージに上げてくれるというか、スタート台に立たせてもらって。みんなが応援してくれるから、それが一番の原動力になってます。皆さんと直接会って、こういう一瞬一瞬をできるだけたくさん育てて、それが永遠に続く関係性でいたいなと思いますので、これからもよろしくお願いします! 今日は本当にありがとう~!!」(草彅)
終演後には3人が来場者をお見送りするサプライズも用意されるなど、ライブにトークに企画にと、最後の最後までNAKAMAをもてなした『NAKAMA to(と) MEETING_vol.1』。なお、公演後の記者会見では、3人それぞれが大阪での初のファンミーティングの感想を語ってくれた。
「応援してくださる方とこうやってお会いできる時間を作れて、本当に嬉しいなと思いますし、3人みんな言ってるんですけど、新しい地図として再スタートしたとき、こんなに早いタイミングで、こんなに大きい会場で、全国で、ファンミーティングができるなんて夢にも思ってなかったんで、毎日すごく楽しくやらせてもらってます。ファンの方々もすごく喜んでくださって、オープニングでステージに出て行ったときの景色は、本当にたまらないものがあって。この後も全国の皆さんにお会いできるのが楽しみです」(稲垣)
「トークのコーナーで何を話すのか打ち合わせは全くしてないので、本当に心から自然と湧き出てきた感謝の言葉だったと思います。リアルな今の僕らの気持ちを、“ありがとう”という言葉を伝えて、さらに盛り上がれるように、今日も、明日も、これからも、楽しいファンミーティングにしていきたいと思います」(草彅)
「1年前には想像もできないぐらいの規模で、応援してくれる方と直接お会いできて、しかもステージの上で歌えるという日が、こんなに早く来るとは思ってもみませんでした。“ありがとう”という感謝の気持ちを、ホントはもっともっと連呼したいんです。それでも言ってると思うんですけど、すごく抑えてるんです。あんまり言い過ぎてしつこいと思われてもヤなんで(笑)。それぐらい感謝の気持ちでいっぱいです」(香取)
また、MCで稲垣が大阪を沖縄と言い間違えた件では、「大阪の人が一番嫌がりそうなことを言ってしまったんですけど(笑)、そうやって我を忘れるぐらい、僕としては珍しくテンションが上がっていたのかなと。舞い上がっていた、ということにしておいてください(笑)」と笑い、大阪のNAKAMAの印象については、「あたたかい人が多くて、ノリもよくて、反応も早いと思う」(草彅)、「僕が今までライブで来たことのある大阪の印象から、お見送りはとんでもない騒ぎになるのかなと思ってたんですけど、東京、名古屋と比べても、一番静かでした。ビックリしました。グッと熱くなるところはなるけど、今日みたいに感謝を述べる日は、感謝を呑み込み過ぎて無言で通り過ぎる(笑)。でも、その場で泣いてる方が多かったのはすごい嬉しい」(香取)、「(ファンとのゲームコーナーで)ステージ上で3人の中で誰が一番好きみたいな話になりましたけど、お見送りのときに“大丈夫大丈夫、ゴローちゃんが一番だよ”って慰められて(笑)。ステージの続きがお見送りでもあって、楽しかったですね」と語った。“大阪に滞在中に何を食べたいか”という質問には、「粉ものが好きですね。粉ものでできてますからこの身体は(笑)」(香取)と笑わせるなど、会見でも楽しませることを忘れない3人だった。
なお、『NAKAMA to(と) MEETING_vol.1』は、この後も3月7日(木)・8日(金)大阪・丸善インテックアリーナ大阪、3月10日(日)・11日(月)宮城・ゼビオアリーナ仙台、4月16日(火)・17日(水)福岡・福岡国際センターと続く。
Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by 渡邉一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)
※会見2枚目のみ編集部撮影
(2019年3月 7日更新)
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