高校卒業、メジャーデビュー、海外レコーディングを経て 進化を遂げた19歳 RIRIインタビュー&動画コメント
今世界が注目する19歳のディーバ・RIRIが、デビューアルバムからおよそ9か月というハイスピードで、11月28日に 2ndアルバム『NEO』をリリース! アメリカで行われたその制作もハイスピードだったらしいのだが、歌唱している姿とは正反対のほんわかした彼女にインタビュー。いったいどんな風にして今作を完成させたのか? またこの一枚に込めた想いとは? ぴあ関西版WEB初登場のフレッシュなインタビューをお楽しみください。
――まずはプロフィールから教えてください。現在19歳のRIRIさんですが、音楽との出会いはいつだったんですか?
「母が音楽好きだったので、3、4歳の頃からいろんな音楽が家で流れていて、特に母がR&Bが好きだったので私も好きになったんです。デスティニーズ・チャイルドとかマライア・キャリーとかホイットニー・ヒューストンとかを聴いていて、その頃から歌手になりたい!って思ってました」
――歌手になるためにスクールなどに通ったりしたんですか?
「私の地元の群馬県には習える環境がなくて……。だから11歳頃から母と一緒に練習を始めてここまできた感じなんです。お家では、今日はこの曲を課題にしよう!って言って、どういう声の出し方をしてるのか?とか、どういう発音なのか?とかを独学で研究してきました」
――だから英語もうまいんですね。
「全然そんなことないです(笑)。今めっちゃ勉強している最中なので、早くペラペラになりたいです。学校の教科の中でも英語は好きでしたね。高校時代は音楽だけでなく学業も必死だったので、その両立はすごく大変だったんですけど、音楽という夢のおかげで英語の勉強も楽しかったです」
――高校は2018年3月に卒業したんですよね。
「はい。今は音楽活動にフォーカスしていて、気持ち的にも音楽だけ!って感じです。卒業前は、卒業したらちょっと楽になるのかな?って思ったんですけど、意外と音楽活動だけになったら、それはそれでいろいろとあって大変だなっていう……(笑)。でもそれも楽しいです!」
――話をプロフィールに戻しますが、RIRIさんの名前が世に出たのが、名プロデューサーであるデイヴィッド・フォスター主催のオーディション。当時11歳でファイナリストの一人に!
「母がたまたまオーディションを見つけて、これはおもしろそう!ってなったんです。でも、それまではまったく練習をしたことがなくてカラオケで歌ってるくらいでした。だからオーディションに合格するとかしないとかではなく、もうデイヴィッドに声を聴いてもらいたい!っていう情熱だけだったんです。しかもオーディションに気がついたのが締め切りの2週間ぐらい前で(笑)。もうそんな感じで、とにかく応募しよう!ってなって、そこから必死の思いで毎日5、6時間練習したらミラクルが起きたんです」
――オーディションはどんな風に行われたんですか?
「最初は動画審査で確か2000人ぐらい応募者がいて、そこから2人に絞られて、その2人を、彼が来日してライブする時に公開でオーディションするという感じです」
――緊張したのでは?
「大勢の人の前で歌うのが初めてだったので、出る前はすごく緊張しました。でも、いざステージに出て歌い出した途端、あ、めっちゃ楽しい!ってなって、歌い終わってステージからはけたあとも、まだ歌いたかったなって思ったくらい本当に楽しかったんです。だから、やっぱりこの(シンガーの)道だな!って決心しました」
――肝が据わっていますね(笑)。
「何だったんでしょう(笑)。とにかく楽しくて、歌い出したらスイッチがオンになるというか降りてくるというか。自分でもそういう感覚があったし、ステージの脇で見ていた母からも“練習の時と身振りも手振りも全然違う。どうしたん?”みたいに言われました」
――ちなみに現在はどうですか? 緊張しますか?
「今も歌う時は緊張しないんですけど、MCになると急に緊張するんです(笑)。でも最近はちょっとずつ慣れてきました。ライブで歌っている時が本当に一番幸せだなって思います」
――そして、その後2013年にもスポーツブランドの夢応援企画でグランプリを獲得して、海外へ。
「はい。その時、ニューヨークに1週間行って音楽に触れる機会をいただきました。ニューヨークは音楽にあふれていて、地下鉄の電車の中でもギターを持ったミュージシャンとシンガーが一緒に演奏していて、演奏が終わったら周りの人が大きな声で“Yeah!”って言っちゃうような環境ですごく刺激を受けました。。路上でも歌っている人がいっぱいいたし、街に音符がわ~ってあふれているように感じました」
――そんな経験を経て、2018年2月に1stアルバム『RIRI』でメジャーデビュー。そして早くも11月28日に2ndアルバム『NEO』をリリース! 今作は高校卒業後にロサンゼルスで3か月間ホームステイしながら制作したんですよね。しかも1日1曲のペースだったとか?
「向こうの方は、その場の感覚で作っていく感じでスピードも速くて、1日1曲のペースでした。その日のセッションで1曲が完成していく感じです。ハイテンションな人もたくさんいて、みんなグッドバイブスのなかで作りあげていくので、そういう雰囲気は日本と全然違うなと思いましたね。あとは、曲を作る時にコンセプトとか、どういう曲を作りたいかっていうアイデアを、たくさん聞かれるんです。その時に、はっきり答えられなきゃいけないんだというのも学びました」
――今回はどんな風に答えていたんですか?
「例えば、今日はこの人と一緒に作業するというのが事前にわかる時は、その人の情報を集めて、どういうジャンルが得意なのかとかを見定めて、このジャンルで自分だったら、こういう感じに持っていけるかなっていうのを、サンプルになる曲を探して提示したり、こんなニュアンスでもうちょっとヒップホップ寄りがいいとか、R&B寄りがいいとか細かく伝えたりして進めました」
――では、アルバム一枚としての大きなテーマは何でしたか?
「今回のロサンゼルス滞在も含め、今までしたことのない経験をして、そのなかで新しい自分を発見できたので、それを表現できるアルバムにしたいなって思いました。いろんな想いや決意、進化した自分を伝えたいなって」
――RIRIさんは今作で作詞にも携わっていますが、そういう強い思いがあるからか、言葉に強さがありますよね。恋愛の曲でも情熱的な女の子のイメージ。
「R&Bは内容がラブソングになることが多いのですが、例えば『Sugar Free』という曲はストレートなラブソングではなくて、恋愛もしたいけど、今は大きな夢があるので、そこに向かっている気持ちを表した曲になってるかなと思います。『HONEY』もラブソングの中に“夢”をテーマとして盛り込んだ曲になっています。」
――『「HONEY』は“あなたの彼女になる!”という夢ですね。でもRIRIさんはこうやって話している時はとてもソフトな印象。曲の女の子とイメージが違います(笑)。
VIDEO
「そうですね。そんなに恋愛に積極的でもないし、ガツガツいける感じでもないんです(笑)ま、これは作品内だからアリかなって思ったり……(笑)」
――曲はすべてがリアルではないですもんね(笑)。でも海外の方に刺激されていろんなものに積極的になったのでは?
「そうですね。やっぱり向こうの人は意見がすごくしっかりあるし、ガツガツいくというところに関しては、仕事も夢も同じで、そういうところは学べるなって。特に私は夢に向かう力強さを学べたかなと思います」
――そういう“がっつき”があると、歌声を主張して張り上げたりしがちなのかなと思うのですが、RIRIさんの歌声はちゃんと曲を聴かせてくれるのがいいなと思いました。
「そういうところもチャレンジの一つでした。曲も今までやったことのないジャンルや曲調がいっぱいあって、それも新しいことができて楽しかったですね。あと、今度のツアーはダンサー編成で初めてやるので、ダンスもできるような曲が作りたいなっていうので、 サウンド重視の曲も作りましたね」
――アルバム制作時からツアーのビジョンがあったんですね。
「はい。チャレンジしてみようって思って、ロサンゼルスにいた時も空いた時間にダンスレッスンに通っていたんです」
――やさしい雰囲気のRIRIさんですが、やはり意図やビジョンはしっかりあるんですね。
「そうですね。結構こだわりは強いので……(笑)。だからどんなにバタバタの中でもみなさんにベストなものを届けたいっていう思いが強いので“もうちょっと、どうにか……?”ってスタッフさんにもギリギリまでご相談させてもらっています(笑)」
――そんなこだわりの一つとも言えると思いますが、今作のジャケットやブックレットは女性ファッション誌・NYLON JAPANのチームがアートディレクションを、写真は今話題の写真家であるシャーロット・ラザフォードさんが担当しています。
「今回は『NEO』というタイトルに込めた想いを表現できるものを作りたかったので、進化した自分というイメージをご相談してジャケットやブックレットを作ってもらったんです」
――前作より大人っぽいですね。
「なんか改めてそう言われると恥ずかしいですね(笑)」
――MCになると緊張するのと同じ感じ(笑)?
「MCだと(素に)戻っちゃうんですよね~(笑)。」
――今度のツアーではMCも楽しみですね(笑)。もちろんほかにも見どころがあると思いますが、いかがですか?
「先ほどもお伝えしましたが、今回のツアーではダンサーと一緒にパフォーマンスするというところが一番のポイントです。11月にダンサーオーディションをしたんですが、130名くらい応募してくださって。みんな本当にステキで、全員合格にしたい!ってくらいでした(笑)。でもそこから厳選させていただいて4人に絞らせて頂きました。今回はガールズチームを組んだので、同世代の女の子といろんな所を巡るのは初めてだからすごくワクワクするし、リハーサルもワイワイできて楽しそうだなって思ってます。」
――それでは最後に関西のファンにメッセージを!
「2nd アルバム『NEO』ぜひたくさんの人に聴いていただけたらなと思っています。ダンスができそうな曲も入っているのでダンスやっている皆さんにもぜひ踊ってもらえたら……そしてそれをSNSでアップしてもらえたらすごくうれしいです!。ツアーのチケットもまだの方はお早めにゲットをお願いします(笑)!」
text by 服田昌子
(2018年12月14日更新)
Check