Yap!!!が投じる“音楽の自由さと多様性” 2ndミニアルバム『Monochrome』、 コラボレーションep『Bichrome』同時発売! Yap!!!インタビュー
9月5日、石毛輝(vo&g&syn&prog)率いるYap!!!が2ndミニアルバム『Monochrome』と、コラボレーションep『Bichrome』の2タイトルを同時リリースした。2017年8月の結成以降、サポートとしてYap!!!を支えてきた汐碇真也(b)と柿内宏介(ds)が正式加入して初の作品となる。『Bichrome』は石毛が敬愛するアーティストと共に作り上げた4曲+Yap!!!のオリジナル曲1曲が収録されている。『Monochrome』は“踊ること、躍らせること”をYap!!!らしく追求した、ダンサブルな1枚。これらの作品で石毛は、the telephones活動休止以降(現在the telephonesはメジャーデビュー10周年に向けて再始動中)、少し封印していたというダンスロックの要素を本格的に解禁した。その理由は、Yap!!!の活動開始から約1年を経て感じた、純粋な音楽と表現への想いだった。彼はどんな気持ちを新たにしたのか。制作時のアーティストとのエピソードもあわせ、石毛に聞いた。
やっぱり僕はフロアを踊らせたいミュージシャンだなと思った
――まず、なぜ2タイトルを同時発売しようと思われたんですか?
「『Monochrome』の方は、やっぱ年に1枚はCD出したくて、ミニアルバムを作ろうかなって気持ちだったんですよね。『Bichrome』は、もともと僕はソロ名義でも活動していて、アンビエントな音楽をやっていて。そっちでもコラボみたいなことをやろうと思ってたんですよ。それこそ、今回参加してくれてるRyohuがラップしてくれたらカッコ良さそうだなと思ったんですけど、Yap!!!でやったらおもしろいんじゃないかと思いついちゃって。しかも1枚の作品に収めるより、2枚に分けて、それぞれに意味を持たせて対にして、同時発売することによって、“同じバンドだけどやってることが全然違う。音楽は自由だ”みたいな感じが表現できるなと思って。どっちを聴いてもちゃんとYap!!!っぽさは残ってると思います」
――確かに。特にKoji Nakamuraさん(以下、ナカコーさん)との『Happysad』(M-4)で感じました。ナカコーさんの歌声はアダルトで美しいなあと思いながら聴いていたんですが、石毛さんのコーラスが入ると、一気にYap!!!っぽさが出るという。
「そうですね(笑)。お互いの声の個性は強いんですけど、ナカコーさんは僕の師匠的な人なのでやっぱり相性が良かったです。というのも以前、ナカコーさんのiLL名義でthe telephonesとコラボしたことがあるので勝手もわかっていた気がします。でもその時はこんなにガッツリやってなかったので、今回コラボできてほんとに嬉しかったんですよね」
――今回の作品は“石毛さん色”が強く出ているというか。Yap!!!の活動1年間で、方向性が固まったのかなと。
「そうですね。多分パブリックに思われてる僕のダンサブルなロックを解禁した作品でもあるかなって。前作1stミニアルバム『I Wanna Be Your Hero』でもちょっとそれは出してたんですけど、今作でより強く出してる理由は、この1年の活動を経て、やっぱフロアが盛り上がってるのが好きだな、盛り上げたいなと思って作ったんだと思います」
――大きなキッカケは何でしたか?
「ライブを重ねていくうちに自然と盛り上げたい想いが強くなっていったからだと思います」
――前作『I Wanna Be Your Hero』を作った時と、今作を作る上で、気持ちの面での違いはありましたか?
「そうだな。でもほんとに自分のアグレッシブなところを解禁したのが強いかもしんないですね。前作はもしかしたらそれを少し避けていたかもしれないし、もっといろんなジャンルの曲が入っていて、完成した時はすごく良いものを作ったと思ったけど、今聴くと“ちょっとこいつ迷ってる?”って気がしましたね(笑)」
――方向性がですか?
「そう。だからある意味でファーストっぽいなと思ったんですけど」
――なるほど。
「で、そのファーストを経てやっぱり僕はフロアを踊らせたいミュージシャンだなと思ったので、今作でそれを突き詰めてみたって感じですかね」
――石毛節を突き詰めてみて、どう感じましたか?
「そうですね、何て言えばいいかな。the telephonesを休止して、こういう音楽を作るのはちょっとやめようと思ってて、でも“俺は俺だから、やりたいことをやる”と思い始めて作ったので、抵抗はなかったんですけど、ちょっとドキドキはしたかな。“久しぶりに作るな、こういう曲”みたいな気持ちがあって」
――久々に作るドキドキと、お客さんからどう受け入れられるかというドキドキ?
「両方かもしんないですね。でも実際曲を書いてみたらすごい楽しかったので、その気持ちのまま出せばいいかなって。結局音楽は楽しいことが大事だと思ってるので。うん、だからとても良い気持ちです(笑)」
――サポートメンバーだった汐碇さんと柿内さんも9月に正式加入されましたね。
「僕ら3人の実感としてはそんなに変わってないんですけど、ちょっと気合が入ったというか、満を持してという感じでしょうかね」
濃厚な家系ラーメンのような1枚
――『Monochrome』と『Bichrome』は、ジャケットもタイトルも対になっている通り、それぞれの色があって、かつ濃い作品になっていると感じました。
「Yap!!!にしかできないことは何だろうと思って探して、すごく工夫を凝らした作品になったと思ってます。『Monochrome』だと、得意技を出してこうって感じですかね。『Bichrome』はコラボなので、音楽の多様性みたいなものに着目していきました」
――『Bichrome』はちゃんとYap!!!の色もアーティストの色も出ていて、素晴らしい化学反応が起きていますよね。
「個性的なアーティストに声をかけたので、負けてらんないなと思いながら。でもそれがちゃんと喧嘩することなく、まるで濃厚な家系ラーメンのようになりました(笑)」
――家系ラーメン(笑)。
「コクはあるけどしつこくないみたいな(笑)」
――なるほど(笑)。
「ただ歌だけを歌ってもらうんじゃなくて、アレンジとかも結構一緒にやっているので、コラボしたアーティストも、自分の曲のように身を入れてやってくれたから、ちゃんと馴染んだんだと思います。これが歌だけだったら、下味をつけてない鶏肉みたいな感じになってたかもしんないですけど(笑)」
――たとえがわかりやすいです(笑)。具体的にアーティストの方とはどんなやり取りをされていたんですか?
「CHAIのマナカナは、去年Yap!!! のツアーでやってた新曲を原曲として渡して“これを変えていこう”、みたいな感じだったんですけど、2人から返ってきたら、曲のキーが転調してて、“そうきたか”と思って」
――“原曲のカケラも残ってない”と、ライナーノーツでも書いておられましたね。
「もう最初のAメロから転調してたので“面白いけどどうしようかな~”みたいな。(笑)僕がPCで作ったファイルを2人がギターとメロディーで返してくる、みたいなやり取りだったんですけど、実際会って作業した方がいいよねって話になって、僕の家がスタジオみたいになっていて作業ができるので、来てもらってあーだこーだやったら、『Summer time chill out with マナ&カナ』(M-1)の原型ができて。でもなかなかサビが決まんなくて、僕がアレンジを5~6パターン作って出したけどしっくりこなくて、どうしようって時に、“こういうメロディーが浮かんだ”って2人から連絡がきたんです。せっかくのコラボだから、2人のメロディーを活かしたいなと思って。いろいろアレンジをしたら良い感じになったんで、正式にレコーディングした感じですかね」
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――MVも拝見しましたが、夢の中にいるような浮遊感を感じました。
「ありがとうございます。ビデオのエフェクトにサイケデリックな質感があっておもしろいですよね。ワンカット撮影は僕も初めてやりました」
――あれ、ワンカットだったんですか。
「多分7回くらい撮ったかな。ビデオ見てくれたらわかると思うんですけど、CHAIが割るスイカがもうすでに割れてるんですよね。4つしか用意してなかったから(笑)」
――足りなかったんですね(笑)。
「ワンカットならではのハプニング。おもしろかったです」
音源は曲の世界観を突き詰めるもの
ライブはオーディエンスと一緒に場を共有して、磁場を高めるもの
――3曲目の『Story of a boring man』はYap!!!オリジナル楽曲ですね。
「去年のツアーからやっていた新曲なんです。“初めて見た人でも踊りたくなるような曲を作ろう”というコンセプトで作ったので、結構強力な曲になって。この曲をコラボepに入れれば埋もれないんじゃないかと思って入れました」
――コラボ曲+オリジナル曲という構成は、最初から考えていたんですか?
「紆余曲折あったんですけど、その形が1番いいなと思って。コラボ盤だけ買った人にもYap!!!のことを知ってもらいたかったというのはありましたね」
――この曲は『Monochrome』1曲目に収録の『Ahhh!!!』と同時に出来た曲なんですね。
「要は、石毛節を解禁した2曲かもしんないですね。the telephonesに比べてよりエレクトロニックというか、電子音の打ち込みは結構頑張りました。昔から興味があったことをやれて、とても楽しく作れました」
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――昔から興味があったことというのは?
「曲作りを始める時、バンドだとパートがあるから“バンドでやるからこういう曲を作ろう”なんですけど、Yap!!!の場合はそんなこと気にしない。“とりあえず作りたい曲を作ってからそれをバンドでどう表現するか”。だからレコーディングによっては、全然生音を使わなくてもいいっていうスタンスでやっています。メンバー2人もこのやり方に賛同してくれてるので」
――なるほど。
「でも最近、音源とライブは全く別だという考え方をしていて。音源は曲の世界観を突き詰めるもので、ライブはオーディエンスと一緒に場を共有して、その磁場や空気の沸点を最高に上げていく作業だと思っているんですよね。ライブの時は、生楽器がすごい武器になるんですよ。オケだけを流して、いくら煽っても盛り上がらないんですけど、生の人間のエネルギーが入ることによってドッカーンとくるんで、そこがYap!!!のおもしろいとこかなと思ってます」
――あの空気感は、ライブでしか体験できないですもんね。
「基本的にライブは音源の再現と考えてる人が多いと思うんですけど、そうではなくて、新しいライブでの表現。ライブでしかやれないアレンジでやる感じですかね。でもそのアレンジを音源でレコーディングしても、ライブの勢いは出ないんですよね。音が入る幅が決まってるので、ライブのダイナミズムが入んない。だから音源は音優先で作っていった方がいいなっていう、今の考えです」
小見出しを別のものに変えて欲しいです。
お互い渡しあったアレンジで、言葉以上にわかるものだと思う
――4曲目の『Happysad』ですが、ナカコーさんとのお付き合いは、the telephonesのプロデュースをされたところからですか?
「そうですね。the telephonesの皆、SUPERCARが大好きで。今でも覚えてるんですけど、2005年に1stデモと2ndデモを作る時、当時お金がなかったので、格安スタジオとライブハウスでレコーディングしてました。そして前乗りか朝イチかで向かうバイト先の人から借りた車の中で、1stデモの時はSUPERCARの『ANSWER』っていうアルバムの『RECREATION』という曲だけスタジオに着くまでずっとリピートしてたんですね。それしか聴いちゃダメなんじゃなくて、皆がそういうモードでthe telephonesの曲を録ってたんですよね。その時のthe telephonesには、SUPERCARっぽい曲が何曲かあったりしました。2ndデモの時は『STORYWITTER』と『WHITE SURF style 5.』の2曲をずっと聴きながらレコーディングに行ったりして。(笑)その時代に撮ったアー写みたいなのがあるんですけど、よく見ると俺がナカコーさんぽい空気を出して撮影してるんですよね。(笑)」
――そうなんですか(笑)。
「それぐらいナカコーさんから影響を受けていると思います」
――そんなに前からなんですね。
「多分僕らの世代が思春期の頃に影響を受けた日本のオルタナティブなロックバンドってくるり、ナンバーガール、SUPERCARのメディアの方がよくいう97年組だと思うんです。当時の僕はナカコーさんにとても惹かれて。小学生から洋楽少年だったので知るのが遅く、解散ライブには行けなくてラストライブのDVDを何度も観てました。ナカコーさんはすごい音楽オタクのイメージがあって。そして表にはあまり出さないけど音楽に対しての情熱は誰よりも強くてかっこいいなと思ってました。そういう経緯があってthe telephonesのプロデュースを頼んで、個人的にも仲良くして頂いて、今回のコラボをやるって決めた時も真っ先にナカコーさんが浮かんでお願いした感じですかね」
――the telephonesのプロデュースの時と今回で変わった部分はありますか?
「やる行程としては基本的には変わってないと思います。ここ何年かで僕も音楽制作について深く通級して過ごしてきたので、ナカコーさん的には、昔より俺とのやりとりがスムーズになってたらいいなとは思ってます(笑)」
――たとえば、言葉を交わさなくても?
「言葉のかわりに、お互い渡しあったアレンジで、言葉以上にわかるものだと思うんです。アレンジを1つ変えるってことはすごい意思が込められてるんで、それを汲み取れるか汲み取れないかは、ミュージシャン同士のコラボのキモだと思うんですけど、僕もわかってるつもりだし、ナカコーさんも多分僕のことわかってくれてると思うんで、とてもスムーズでしたね」
――信頼関係ですね。
「そうかもしれないですね。昔、東京のとある中古CD屋さんが毎月すごい安くなる日に、ナカコーさんとCDを買いにに行きまして。で、2人でぶらぶらCD見たりすると、気付いたら俺のカゴがナカコーさんが選んだCDで埋まってるんです。“これ多分好きだから聴いた方が良いと思うよ”っていうのを入れてくれて、2人とも50枚くらい買って。僕にとっては音楽の深い楽しみを教えてくれた恩人でもありますし、必然とナカコーさんから受けている影響が強いかもしれませんね。まあでも、似せたアー写の写真を撮るくらいの身としては嬉しいですよね。その時の自分に言ってやりたいです。“お前、何年か後にナカコーさんとCD屋行くからな”、って(笑)」
――素敵ですね。良いお話が聞けました。
自分が音楽を続けてる理由は、ロマンを求めてるから
そこに素直に生きようと思った
――『Monochrome』のお話もお聞きしたいんですが、石毛さんってやはりロマンティックだなと思いました。
「そうですね、立ち上げたレーベルも“Romantic 1984”ですし。レーベル名は一生残るものなので、トチれないなと思っていろいろ考えたんですけど、自分がプロデュースするレーベルなので、自分らしい言葉を探そうと思った瞬間行き着いたのが“ロマンティック”だったんですよね。周りの人間は大爆笑しましたけど(笑)。やっぱそこか、みたいな(笑)」
――いや、納得のネーミングです。
「自分が音楽を続けてる理由は、多分ロマンを求めてるからなんだろうなっていうのがある。だからここ何年かで、そこに素直に生きようと思ったんですかね」
――ここ何年かで?
「昔は気付いてたんですけど、若かったからちょっと照れがあったんですよね。でも30歳を超えてもずっとロマンティックとか言ってるんだから、これは本物だなと自分でも思って、照れてる場合ではない、というか自分で認識してやっていった方がいいなと思って。ロマンの男になろうと思いました(笑)」
――ロマンの男! レーベルは石毛さんの分身みたいなものですか?
「分身ではないけど、音楽をやる時の自分という感じですかね」
――楽曲の歌詞とライナーノーツを拝見していて、『Well,whatever』(M-2)は泥酔している時、『Wake me up!!!』(M-6)は起き抜けの時に書かれたもので、自分の体験を歌詞の中の状況に近づけているのが気になりました。
「最近、何かを想像して空想のものを書くよりかは、リアルなものを書きたいモードなんですよ。だからそこにリアルなものがないと嘘っぽくなるし、ちょっとアクシンデントが起きてる時の方が、意外と言葉って浮かぶんですよね。おもしろい言葉が降りてきたりする」
――なるほど。
「あと酔ってる時に曲は書けないんですけど、歌詞は書けるんですよ。酔った時に書いた曲って、やっぱ雑なんですよね。その時は良いなと思うんですけど、起きて聴くとだいたい悲惨な結果になってることが多い。ただ、言葉は結構良いのが多いんですよね」
――曲のお話でいくと、『Ahhh!!!』は先ほどもおっしゃっていましたが、石毛節全開ですね。
「これを1曲目にすることによって、僕的には、僕がこういう曲を作るのを待ってた人がいるならば、“ただいま! イエイ!”みたいな気持ちはありますね」
――『Well,whatever』はギターのリフがカッコ良いです。
「リフものは昔から作るのがすごく得意で、でもそれもちょっと封印してた感があったので、久しぶりに作ってみようかなと」
――封印してたんですか。
「the telephonesもリフがすごく多いバンドなので。でもまあ、the telephonesがどうこうより、“俺は俺だ”っていう気持ちになってきたので、やりたいことやろうと思ったら、やっぱリフもやりたかったんでしょうね。良いリフが浮かんだので曲にしました」
――ラストの『Wake me up』はスケール感がありますね。これを最後の曲にされたのは?
「今までの自分の作品では、最後にしんみりしたものを入れることが多かったんですけど、ポジティブに終わりたいという気持ちがありつつ、どこか切なさが残るような終わり方がいいなと思って。エンディングのサビの部分がすごい盛り上がっていくんですけど、最終的に歌詞が“lonely night”で終わるのがいいなと思って、『Wake me up!!!』にしました。“孤独かい!”みたいな(笑)」
――ポジティブな孤独。
「でも音楽って、そもそもそういうもんだと思ってるんですよね。家で1人で音楽を聴く時間って、大切な自分の時間じゃないですか。それがやっぱ新しい自分の発見につながるし」
――自分と向き合う時間にもなりますしね。『Monochrome』は6曲とは思えないくらい濃厚な作品だなと思いました。
「ほんとですか、よかった」
――気が早いですが、次の作品の構想は?
「もう新曲は書いています。今作を作れたおかげで、逆に次やりたいこともハッキリ見つかったんです。あまり同じことをやりたくないので、次は結構ビックリするようなものになると思います。よりフロアと一体感が得られるものを作れたらなと思います」
――Yap!!!というバンドが成長していってるというか。
「でもほんとバンドって、どんなキャリアを持った人でも新しく始めると最初はやっぱりゼロなんで。それは多分全員一緒で、まさにどう成長させていくかが重要。それこそ“振り返るのは死ぬ時でいい”みたいな感じで、前を見て良い進化をしていければいいなと思ってますね」
――11月からはツアー『Yap!!! Bichrome & Monochrome Release Tour ~ Everyone Let’s Dance~』があります。大阪は11月22日(木)、いい夫婦の日ですね。
「ほう!! imaiくんといい夫婦になりたいですね(笑)」
――(笑)。どんなツアーになりそうですか?
「コラボ曲をどうやるかが僕らの中でテーマになっていて、初日はナカコーさんにも出てもらいますし、ファイナルはDATSとキツネツキなんで、そこら辺は期待してもらいつつ、ゲストがいない日も、別の観点で再現するので」
――もうアレンジを考えたりされてますか?
「『Summer time chill out』は、今の海外のエレクトロニックなアーティストがやっているのを参考にしてマナカナの声は流して、アレンジを生バンドで固めて盛り上げたら絶対楽しいなと思って。特にビートとエレピを生にすることによってそっちのグルーヴが揺れるんで、歌をそっけなくさせない。歌にグルーヴが生まれる。それが結構ハマりが良かったので、この方法で詰めていこうかなと。あと『Everyone let’s go』(M-2)や『Happysad』は俺バージョンのボーカルで行こうと思ってます。『The light with MONJOE ×Ryohu』(M-5 )のRyohuのラップは悩んでます(笑)」
――(笑)。
「『The lLight with MONJOE x Ryohu』(M-5)も音源はクールですけど、ライブは熱を込めたハードな演奏をしようと思ってます。『Monochrome』もライブアレンジで変わってる曲もあるので、それを楽しんでもらえたらなと。この2枚は、ライブハウスの爆音で聴くとより楽しいと思います」
――ライブ楽しみにしております。ありがとうございました!
「ありがとうございました!」
text by ERI KUBOTA
(2018年11月 2日更新)
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