ホーム > インタビュー&レポート > 4バンドが刺激し合い分かち合った大阪の夜 『友達ツアー2』ライブレポート


またMCでもバンド同士の関係について「(ほかのバンドのために)俺たちがしてあげられることってなくて……お客さんしか(応援できることが)ないので、好きなバンドを全力で応援してください!」(ヒジカタ)と語り、今ツアーならではの“絆”を見せる。
さらに「これからも友達(盟友のバンド)と一緒にやりたい!」とグッとくるひと言から、よりエモーショナルかつドラマチックに『東京ワンダー』と『クソッタレセカイ』の2曲を続け、青々しくそして激熱にフィニッシュ! しかも去り際、ヒジカタの「僕らは毎日いい曲を作ってみんなに見付けてもらうしかない」という決意を感じる言葉に、その後しばらくザワつきが続きフロアには余熱がたっぷりと残った。

そして5年程前のハンブレッダーズとの出会いを振り返り、「ただバンドを一生懸命やって来ただけで、ここでもう一度会えるって相当なことよ」(河内)とバンドマンとしての思いを吐露。そしてそこからフルボリュームで『あふれだす』へ! 鬼気迫る河内の表情と轟音はまさに“あふれだす”熱量。
次の『瞬』では、その圧力に突き動かされ髪を振り乱し歌うファンの姿も! さらに『セブンティーン』では「くさってたまるかよ!」(河内)という叫びが響き、会場には“Oi!Oi!”のコールが発生。後方の女子も握りしめた拳を掲げる。もう十分に彼らのスピリットは音となり届いているが、河内は「大事なものがあるんやったら、つべこべ言ってないで守らないけん!」と大分弁でさらに投げかける。その男気はラスト『なんにもない』の切れ味と熱に昇華され、観客の全意識を舞台に集中させたまま、あっと言う間の約30分を締めくくった。

さらに挟んだMCでは今ツアーにからめて「もう友達になるしかないじゃないですか? でも友達って言うの、体力いるな……(笑)」と独特の“岩崎節”を放って、速攻で人気曲 の『キルミー』へ! もちろんフロアは“キターッ”のテンションでハンズアップ。すると岩崎が「僕にとっての青春はこーだ!」とコールして『カーステレオ』、さらに再びニューシングルの2曲へとつなげる。『てんてれ』のやるせなくも美しい質感は観客を強く引きつけ、『ハッピーエンド』には清々しい一面を見る。
どこか痛快な気分になっていると、ここからはアッパーに『ワンルーム』からのスパート。哀愁あるメロディもダイナミックなリズムも自在に繰り出して胸を締め付ける。ここまでの9曲がボディブローのようにガッツリ効いてきたところで、最後は結成当初からの曲『ティーンエイジブルース』。曲名どおりど真ん中を行く青春ロックは“世界を変えられない僕を 世界も変えられはしないだろう”とグサグサ刺しまくり、見えない傷跡を観客の心に残していった。
ハンブレッターズ
観客は既にサウンドチェックからリズムを取って幕開けを待つ。そんななか登場すると、今夜のトリは『常識の範疇』でカラフルな音色とまくしたるボーカルでフロアを急速加熱してスタート!

続けて彼らの代表曲のひとつ『スクールマジシャンガール』をプレイすれば、突き抜けるキャッチーなサビで観客は沸点に到達して拳が突き上がる。そうとなれば温かいメロディで綴るミドルテンポの『ユーモアセンス』もぐいぐい浸透。高揚感に包まれる。またムツムロは先のircleのMCを受け、同じく2組の出会いを振り返り、「バンドをやるうえで大事なのはマインドだと思ってるんですけど、そのイロハを学んだのはircleなんです!」と思いを伝えて空気をさらに熱する。
そして「あなたの隣にずっといたいと思って作った曲です」と新曲『CRYING BABY』を投下。“BABY BABY”のメロディアスなサビが耳に焼き付きせつなさも漂うと、バラード『ファイナルボーイフレンド』でダメ押し。淡いピンクの照明も夕暮れに見えてくる。だがライブはクライマックスへ向かってスピードアップ。現代のワードで綴る普遍の甘酸っぱさは『DAY DREAM BEAT』へと突き進み、大きなクラップと歓声を起こして本編を終えた。
しかし沸いた会場を冷ますことなくアンコールへ! ステージにはハンブレッターズのメンバーと共にSUNNY CAR WASHの岩崎も姿を見せる。そしてムツムロに「あなたは永遠の愛を誓いますか?」と微妙な“ひと絡み”。これには「もう一つ台風があったな(笑)」(吉野)とニヤリ。観客にも「早くー(笑)」とツッコまれアットホームなムードだ。見れば舞台そでには、ほかのバンドのメンバーが見守り笑顔を見せている。そんななかセレクトされたのは『逃飛行』。このまさに飛び立ち出したくなるようなナンバーに、ステージもフロアも関係なく全員が大合唱! ツアータイトルを体現する感動のフィナーレとなった。
ハンブレッターズ オフィシャルサイト
http://humbreaders.com/
text by 服田昌子
(2018年9月 3日更新)
ドラマチックアラスカ
01. 無理無理無理
02. 人間ロック
03. マイヒーロー
04. 東京ワンダー
05. クソッタレセカイ
ircle
01. 呼吸を忘れて
02. バタフライ
03. あふれだす
04. 瞬
05. セブンティーン
06. なんにもない
SUNNY CAR WASH
01. それだけ
02. ムーンスキップ
03. 放課後
04. キルミー
05. カーステレオ
06. てんてれ
07. ハッピーエンド
08. ワンルームラブソング
09. ティーンエイジブルース
ハンブレッターズ
01. 常識の範疇
02. スクールマジシャンガール
03. ユーモアセンス
04. CRYNG BABY
05. ファイナルボーイフレンド
06. フェイクファー
07. DAY DREAM BEAT
08. 逃避行
「THE LAST FRONTIER TOUR(仮)」
10月6日(土)一般発売 Pコード:128-333
▼11月27日(火) 19:00
神戸 太陽と虎
▼12月13日(木) 19:00
Shangri-La
オールスタンディング-3000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※3歳以上は有料。
※販売期間中は1人1公演4枚まで。
チケット発売中 Pコード:123-648
▼9月29日(土) 18:00
神戸 太陽と虎
オールスタンディング-2500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[共演]The Cheserasera/LILI LIMIT/the quiet room
※小学生以上は有料、未就学児童は入場不可。
[問]清水音泉■06-6357-3666
チケット発売中 Pコード:123-648
▼9月30日(日) 18:00
KYOTO MUSE
オールスタンディング-2500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[共演]The Cheserasera/さよならポエジー/the quiet room
※小学生以上は有料、未就学児童は入場不可。
[問]清水音泉■06-6357-3666
「KOTORI/SUNNY CAR WASH」
チケット発売中 Pコード:124-988
▼10月17日(水) 19:00
BRONZE
オールスタンディング-2500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
[問]サウンドクリエーター■06-6357-4400