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ホーム > インタビュー&レポート > “日本語直訳ロック”でおなじみの王様ほか まばゆき原石たちが“丘ロック”に集結! 10/22(日)摂津市民文化ホール(くすのきホール) 『南千里丘Rock Museum 2017』ライブレポート


“日本語直訳ロック”でおなじみの王様ほか
まばゆき原石たちが“丘ロック”に集結!
10/22(日)摂津市民文化ホール(くすのきホール)
『南千里丘Rock Museum 2017』ライブレポート

 大阪・北摂は南千里丘を舞台に生まれた音楽イベント『南千里丘Rock Museum』が、10月22日(日)摂津市民文化ホール(くすのきホール)にて開催された。“ロック(音楽)でまちを元気に”をモットーに、'13年に産声を上げた『南千里丘Rock Museum』=“丘ロック”は、開催当初から同イベントに連続出演する“日本語直訳ロック”×超絶テクニックのギターで一世を風靡した王様をはじめ、音楽と地元をこよなく愛する実行委員会目利きのアーティストが集結。台風の接近による悪天候をものともせず、熱いライブが繰り広げられた1日をレポートする。

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 開幕宣言を受け、フロントマン山本悠(Yamamoto Entertainment Project)のパワフルなパフォーマンスでトップバッターとして切り込んだガラパゴ’Sに、二声の異なる魅力とハーモニーで魅了した弾き語りガールズデュオDivaと、いきなり白熱のライブが続く今年の丘ロック。

okarock2017_masterd.jpgokarock2017_ouka.jpg 男女混合3ピースのますたーども物怖じしない堂々のステージで、これからを期待させるポテンシャルを感じさせ、「またお前かよって感じですけど(笑)」と笑うOukaは、ボーカル&ギターとして他の2グループにも参加しつつ、ソロとしても出演する多才ぶりで会場を魅了する。
 

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 続いては、路上ライブで叩き上げられた実力と個性的な歌声で熱いメッセージを放ったいのちがけまさる、トリプルギター、ツインキーボード、ドラム、パーカッション、ベース&ボーカルという8人編成の大所帯でド迫力の演奏を聴かせたちーむCS・SSと、様々なベクトルの表現で丘ロックを彩る出演者たち。
 

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 後半戦は、摂津市出身のシンガーソングライター吉田このみからスタート。2人の娘もステージに上がり、ママのそばで時に身体を揺らし、時にいたずらもしつつの中(笑)、透き通る歌声をホールに響かせる。「台風にも関わらず来てくれてありがとうございます!」とのMCを挟んだ後も、会場の各所から誘発される子供たちの声をコーラスに、最後までアットホームな空気に包まれた地元ならではのライブとなった。
 

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 続く佐藤秀人(さとうしゅうと)は、独特のぬくもりと響きのある歌声で、現代にアップデートされたフォーキーな世界観をしっかりと届けていく。MCでもストーリーテラー的に楽曲に巧みに誘いながら、原石のまばゆき輝きを丘ロックに刻んだステージに。
 

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 3ピースロックバンドの26マダガスカルは、ベース&ボーカルにブルースハープもこなしながら、シンプルなバンドサウンドに人生の悲喜こもごもを乗せた楽曲でオーディエンスをキャッチ。摂津市出身のメンバーがキレイに生まれ変わったホールに感動しつつ、日本語ロックの旨味とユーモアで会場を沸かせる。
 

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 安藤大志のソロユニットCramer×Cramerは、最初の第一声から圧倒的なボーカルの表現力で一気に会場をロックオン。この日のためのバンドセットで楽曲のサウンドスケープを豊かに色付け、MCでは1年半前に摂津市民になったという彼が丘ロック出演の喜びを語る。高いソングライティング力でも終始観客を圧倒し、ラストの王様に見事にバトンをつないだライブだった。
 

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 そして、この日のトリを飾るのは、丘ロックと共に歩んできたスペシャルゲストの王様! “日本語直訳ロック”という独自のジャンルを切り開いて22年。今でも年間200本超えのライブを行うという王様が、まずは初級編としてビートルズの『昨日』と『あるがままにしてください』(=『イエスタデイ』と『レット・イット・ビー』)を披露。さらにはこの夏にリリースされたライブ盤『王様・カブトムシ外伝ライブ・VOL.Ⅱ』にも収録されている『ひねってワオ!』(=『ツイスト&シャウト』)を演奏すれば、世界の名曲が一瞬にしてユーモラスに(笑)。一転、レッド・ツェッペリンの『移民の歌』、サンタナの『黒魔術の女』(=『ブラック・マジック・ウーマン』)では泣きのロックギター弾きまくり! MCでは軽妙にネタ元の伝説のバンドたちを解説をしつつ、ボストンの『感覚を超えて』(=『モア・ザン・フィーリング』)、「最後は王様のギターテクニックでトドメを刺すということで!」と、速弾きライトハンド奏法なども織り交ぜながら、ヴァン・ヘイレンの『ぴょん』(=『ジャンプ』)へ!! 大いに盛り上がった後は、いよいよアンコールのセッションタイムへ。
 

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 ここで、ステージには出演者にOBに学校の先生まで入り乱れ(笑)、これぞ王様の真骨頂の『高速道路の星』 (=『ハイウェイ・スター』)でユニゾンソロもキメまくりの熱いパフォーマンスから、最後の最後は名曲『湖上の煙』(=『スモーク・オン・ザ・ウォーター』)! 今年も丘ロックのフィナーレを盛大に飾った王様のステージだった。
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by 森好弘

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(2017年10月29日更新)


Check

Time Table

台風の接近を熱い演奏で吹き飛ばした
7時間にわたるフレッシュな音楽の祭典

『南千里丘Rock Museum』
2017年10月22日(日)
at 摂津市民文化ホール(くすのきホール)

12:00~12:20 ガラパゴ'S
12:27~12:47 Diva
12:54~13:14 ますたーど
13:21~13:41 Ouka
13:48~14:18 いのちがけまさる
14:25~14:45 ちーむCS・SS
14:52~15:22 吉田このみ
15:29~15:59 佐藤秀人
16:06~16:36 26マダガスカル
16:43~17:13 Cramer×Cramer
17:30~18:30 王様
18:30~18:50 セッション with 王様

Release

ビートルズ/オールディーズの名曲を
王様の直訳センスで送るライブ盤第2弾

Live Album
『王様・カブトムシ外伝ライブ・VOL.Ⅱ』
発売中 2315円(税別)
KING OF ROCK
KRNK-1706

<収録曲>
01. お願い 郵便屋さん(PLEASE,MR.POSTMAN)
02. 祭ばやし(ROCK AND ROLL MUSIC)
03. はちみつ味(A TASTE OF HONEY)
04. 悪ガキ君(BAD BOY)
05. 自然な演技(ACT NATURALY)
06. 彼女は悪女(DEVIL IN HER HEART)
07. ゆっくり歩いて(SLOW DOUN)
08. ひねってワオ!(TWIST AND SHOUT)
~BONUS TRACK~
09. 僕のそばに居て(STAND BY ME)

Link

南千里丘Rock Museum
オフィシャルサイト
http://oka-rock.jp/

南千里丘Rock Museum
オフィシャルTwitter
https://twitter.com/ok_rock2017

Live

王様の今後のライブが続々決定
春には再び大阪ROCKTOWNに!

 
【東京公演】
『DOPING LIVE 2018』
チケット発売中 Pコード102-976
▼2月9日(金)
渋谷CLUB QUATTRO
前売1000円
[出演]BIG FACES/王様/DOPING ANGELS
渋谷クラブクアトロ■03(3477)8750

チケット発売中
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Pick Up!!

【大阪公演】

『ザ・ロック食堂 15周年祭り』
チケット発売中 Pコード344-497
▼4月6日(金)18:00
ROCKTOWN
自由席5000円
[出演]姉様キングス/王様/大塚まさじ/頭脳消防/中川五郎/PANTA/ふちがみとふなと/MAN-NyA-WAZ/三好ひろあきグループ/れ・みぜらぶるず
[オープニングアクト]歌屋BOOTEE
ROCKTOWN■06(6632)6900

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