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細美武士、TOSHI-LOW、Tokyo Tanakaら同朋が参加!
3年ぶりの新作『Stories Noticed』について語る
LOW IQ 01インタビュー&動画コメント
「LOW IQ 01の代表作となる最高のアルバムができました」 細美武士、TOSHI-LOW、Tokyo Tanakaら同朋が参加! 3年ぶりの新作『Stories Noticed』について語る LOW IQ 01インタビュー&動画コメント
LOW IQ 01の3年ぶりのニューアルバム『Stories Noticed』は、全14曲どれもがその曲だけの色を持ち、光を放っている。盟友ともいえるTOSHI-LOW(BRAHMAN/OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)がバックボーカルで参加した『Big Blue Sky』や、細美武士(the HIATUS/MONOEYES)をフィーチャリングボーカルに迎えた『Delusions of Grandeur』(M-1)、『MI-O-TO-SHI』(M-3)。『The Data』(M-6)、『Luster』(M-10)ではMAN WITH A MISSIONのTokyo Tanakaがサビに絡むといった具合に、ボーカルだけでも多彩な顔ぶれが参加。さらに、勝手にしやがれの田中和(tp)やSCAFULL KINGのNARI(sax)が参加したハッピーなインスト曲『Bajamar』(M-13)、MIGHTY BEAT MAKERSによる『Snowman』(M-9)も収録。中でも胸にグッと響いたのはTOSHI-LOWが作詞を手掛けた『青い鳥』(M-7)。“足りないのは愛と汗と涙”で、それがないのであれば“分け合おう”とさらりと歌い聴かせてしまえるLOW IQ 01の懐の深さを感じないではいられない。本作を携えたツアーも、LOW IQ 01を含む7人編成のMASTER LOWを率いての東名阪公演と、THE RHYTHM MAKERSを従えたトリオ編成の公演の2パターンを用意。かつてLOW IQ 01が率い、AIR JAM世代と呼ばれる90年代のバンドキッズにとって忘れることのできない3人組、Super Stupidの2015年のライブや、盟友であり先輩&後輩の間柄でもあるTGMX(FRONTIER BACKYARD)とのアコースティックライブツアーなど、最新作につながる道のりをたどりながら話を聞いた。
「今回は音楽性としてはパンクロックにキュッと集中してるんだけど、今までのLOW IQ 01よりも表現の枠が広がった気がするし、そうやって絞ったことによって自分の中の音楽世界は広がった感じがするんですよね。初期衝動に近い感じで音を鳴らして作っていったんだけど、それは最近のライブの楽しさも大きく影響をしていて、“こういう曲をライブでジャーンッて弾いたら面白いだろうな”ってところから制作が始まっていきました」
――TGMX(田上修太郎、FRONTIER BACKYARD)さんと一緒にやられているアコースティックライブツアー『years and years』に行った時もすごく楽しかったです。今回のアルバムにはパンクを軸にロカビリーもトロピカルな曲もありますが、自分の印象としてはイチさんの音楽性の土台にはポップがあって、だからどんなタイプの曲をやってもポップに聴かせてしまえるのかなと。
「僕の中では“ポップ=メロディアス”っていう図式があるんですね。得意なものもみんなそれぞれ違う中で僕が胸を張れるのはメロディー。メロディーの良さだけは誰にも負けねぇぞって思ってるんですね。もともとアコースティックライブをやり始めたきっかけは、僕が15周年の時にFRONTIER BACKYARDがちょうど10周年で、その前年にTGMXから“来年はお互いに周年だからアコースティックライブのツアーを一緒にやりませんか?”って誘われて。それで“years and years”ってタイトルをつけてやり始めたんですけど、アコースティックライブをやったことが、バンドでやるライブにもいい影響があって。それまでは“アコースティック=敷居が高い”ってイメージがあって、バンドのライブと違って一人でやるからミスもできないし、何ならオシャレにやんなきゃいけないんじゃないかぐらいに思っていて(笑)。けど、やってみたら全然そんなことなくて、弦が6本あって自分の声があればちゃんと伝わるんだなって」
「それこそが大事なんだと思う。今回のアルバムを作っていて、何かもう“LOW IQ 01はおしゃれだね”みたいに言われるのは嬉しいけれど、とにかくストレートにぶつかろうと。自分で弾いてて“うわ、このベースめちゃくちゃカッコいい!”って思える曲は最高だし、そうやってカッコつけないでやることがカッコイイんだなって思った。さっき言われたみたいにボリュームを上げて爆音で聴きたくなるような音、曲こそがカッコイイんだと思う。それは前作の『Yes,LOW IQ 01』の頃からそうだったのかもしれないですね。トリッキーに聴かせることよりもライブ感を出したくて、そうなると曲のBPMもどんどん上がってきて、音の歪み具合も大きくなってきて、“あれ?なんか昔に戻ってきてる?”みたいな(笑)。去年、LOW IQ 01 & MIGHTY BEAT MAKERSで『THE BOP』(2016年)を作った時にはSuper Stupid以来にバンドサウンドの録り方をやってみたんですけど、それも勉強になりましたね。ひなっち(日向秀和)や忍(渡邊忍)に教わることも多かったし、そういうことも今回のアルバムにつながってると思う。より、バンドっぽい音に仕上がってますよね?」
「ゲストボーカルの3人で言えば、『MI-O-TO-SHI』(M-3)はミーちゃん(細美武士)っぽいなぁとか、逆に『Delusions of Grandeur』(M-1)に細美が参加すると面白いなって。TOSHI-LOWはもう付き合いが長すぎて何も言わなくてもわかるし(笑)、Tokyo Tanaka(MAN WITH A MISSION)は、僕にはなかなか出せない声を持ってるんですよね。3人のうちミーちゃんがハイトーンでTOSHI-LOWがミドル、Tokyo Tanakaがロウの声で、そこへ僕の声がどう絡んでいくか。3人とも個性が違うし実際にやってみたら面白かったんですよね。後は、僕という素材で曲によってみんながいろんな料理を作ってみせてくれている感じじゃないですかね。MASTER LOWはこんな感じの料理をして、MIGHTY BEAT MAKERSだったら僕をこんなふうに調理してくれるんだっていう。同じ素材でも、作る人によって味付けが違ったりグルーブ感が変わってくるのが面白いんですよね。今までは逆だと思っていて、僕が周りのミュージシャンに指示を出して僕が調理していると思ってた。でも“いやいや。僕がみんなに料理されてるぞ”って気づいて。そうなると、もっと周りに甘えてもいいのかなって思えて、みんなのやりたいようにやってもらって、僕自身が周りに対応していくっていう」
「そうなんですよね。経験しないと感じないことでもあるし、今まではたとえば“これをやってみないか?”と聞かれても、自分の苦手なことに関しては“NO”と答えていたこともあって。けど、それじゃあいつまで経っても何も始まらないし、まずは“YES”と言うことで扉が開くのかなとも思った。“NO”と言っていると気づかないことが多いんですよね。簡単な例だと、食わず嫌いと同じ。これまでも食べるチャンスはあったのに嫌いだと思ってかたくなに拒んでたけど、何かの機会に口に入れてみたら“美味いじゃん!今まで何で食べなかったんだろう”って。今思えば、前作あたりからそういう“YES”と答えるモードに入っていたのかもしれないですね。タイトルも『Yes,LOW IQ 01』だったし(笑)。ある一方向からだけ見て決めつけちゃうと選択の余地がなくなるし、意固地になっちゃうんですよね。難しいところだけど、こだわりと頑固って別物なんだと思う。こだわりを持つのは大事だけど頑固になりすぎるのもよくないなって。自分が柔軟になると、それだけいろんなものが自分の中に入ってくるんですよね」
7thアルバム 『Stories Noticed』 発売中 3024円(税込) MASTER OF MUSIC RECORDS / MOM2
<収録曲> 01. Delusions of Grandeur feat. 細美武士 02. Inconstant 03. MI-O-TO-SHI feat. 細美武士 04. Hold Your Head Up 05. 1958 06. The Data feat. Tokyo Tanaka 07. 青い鳥 08. Big Blue Sky feat. TOSHI-LOW 09. Snowman 10. Luster feat. Tokyo Tanaka 11. tokeru 12. 39-46497 13. Bajamar 14. T.B.C.
Profile
ロウアイキューイチ…10代の頃から数々のバンドでベースやボーカルなどを担当。20歳でアポロスにサックス奏者で参加。その後、曾田茂一(現EL-MALO/FOE)とのアクロバットバンチを経て、’94年にSUPER STUPIDを結成。’99年にSUPER STUPIDが活動休止すると同時に、ソロ活動をスタート。’07年発売のミニアルバム『THAT'S THE WAY IT IS』でメジャーデビュー。ソロ活動10周年イヤーとなる’09年には初の2枚組ライブDVD『SUPER DOUBLE SHOWS at EXCITING PLACES』を皮切りに、ベスト・アルバム『The Very Best of 01』、10周年を記念したシングル『NOT ALONE』をリリースし、10周年記念ライブを開催。’14年4月にはソロ活動15周年記念アルバム『Yes,LOW IQ 01』をリリース。ライブではLOW IQ 01 & MASTER LOW、LOW IQ & THE BEAT BREAKERなど、さまざまな名義でパフォーマンスを行っている。
『RUSH BALL 2017』 チケット発売中 Pコード:331-700 ▼8月26日(土) 10:30 泉大津フェニックス 1DAY(大人)-6500円(整理番号付) 1DAY(小学生)-3500円 [出演]ACIDMAN [Alexandros]/BIGMAMA/Dragon Ash/LOW IQ 01&THE RHYTHM MAKERS+/MONOEYES/Mrs.GREEN APPLE/MY FIRST STORY/RAZORS EDGE/RIZE/SHISHAMO/cinema staff(ATMC)/Crystal Lake(ATMC)/DATS(ATMC)/never young beach(ATMC)/WATARU(ATMC)/愛はズボーン(ATMC)/どついたるねん(ATMC)/ナードマグネット(ATMC)/リーガルリリー(ATMC) ※雨天決行、荒天中止。未就学児童は保護者同伴に限り無料。小学生以上は有料。小学生はチケットを購入の上、保護者同伴に限り入場可。出演者の変更・キャンセルに伴う払い戻しは行いません。2日間通し券はPコード:782-635にて販売。【オフィシャルHP】http://www.rushball.com [問]GREENS■06-6882-1224
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ライター梶原有紀子さんからの オススメコメントはこちら!
「今回のインタビューでイチさんが、『自分たちはもう大人で、文句を言う立場じゃなくて建て直していく立場だから』と言われていたことと、『こだわりを持つのと頑固は別物』という話がとても強く印象に残っています。人のせい&周囲のせいにしない立ち向かい方や、他人と考え方がぶつかった時にその場をどう収めるか。聴いて楽しく、自分の中に湧きたつものをくれる音楽が、楽しいのさらに先にある扉を開いてくれるものだった。2007年のアルバム『THAT‘S THE WAY IT IS』に収録されている名曲『五日はまた雪』の日本語訳で『一点から物事を伺うのではなく、いろんな角度から伺ってみるのもいいこと』『一つの方法に縛られず、いろいろな選択肢をもとう』ですでにヒントをもらってたんだなぁと思いつつ、最新の音で自分の意識も更新してもらえました」