FM802 MIDNIGHT GARAGE×ぴあ関西版WEB企画
『SECOND ROYAL RECORDS 15周年特集』
チーム・セカロイ、同じく関西でレコードショップ、レーベル
を運営をしているDAWAを交えたスペシャル対談!!
(3/3)
これからのSECOND ROYAL RECORDS
土井「これからどうなっていくのかな?って思うんですけど、一つホムカミが核になってる気がするのは、さっき名前が出たSeussとかのホムカミの下の世代というか……」
小山内「まだ25歳になってないですから」
土井「その辺がホムカミに引っ張られてぐっと持ち上がって来て、セカロイと一緒に何かやったりとか1つあって、そこの流れがこのあと続いていくのだろうか?みたいな」
小山内「Seuss、THE FULL TEENZ、she said、それぞれ音楽性は違うんですけど、自分達の活動に対して熱量がすごいあって、みんな友達なんで、飲みに行ったり遊びに行ったりしてる仲間なんですけど、ホムカミが頑張って色々とやりたい事を実現していっている姿を近くで見てるので」
土井「フジロックも出れる」
小山内「みんなが頑張る要因の一つになっている気もします。」
土井「それをまた次がみたいな……。高橋さんて、どういう存在ですか?」
福富「小山内さんとツートップのイメージ」
高橋「もともと小野君とかもそうですけど、自分がアーティストという意識よりは、おもしろい友達とかとレーベルができると楽しいというか。リリース形態だったり特典だったり。例えばトラットリアとかを聴いて、そういうコミュニティに憧れがあったというか。そういう話を小山内としてて、それがうちのリリースにアイデアとして出てるので、アーティストとして先輩というのは全然ないんですよね、僕。逆にバンドじゃないから、僕の方が素人な部分も多いし。今のセカロイのバンド中心の状態は、たぶん小山内もこういうことをしたかったはずやから」
土井「したかったですか?」
小山内「そうですね。でもバンド中心というよりはホムカミの最新作から7インチでシングルカットしてる2枚は、HALFBYとHandsomeboy Techniqueのリミックスが収録されてて、タンテもその2組が手掛けたリミックスがあって、今のホムカミのグッズのデザインは高橋さんがやってて、、そういうのが理想とするレーベル像の一つだったので今の状態はとても良いなと。」
高橋「独特なんですけど逆にらしさというか、セカロイの。僕のCDとか聴いてくれてるけど、ホムカミのスタイルはこうであったりとか、京都っぽいと言われたら京都っぽいのかな。独特な成り立ちだなとは思ってます」
土井「確かにおもしろいですね」
高橋「僕らはDJなんですけど、クラブミュージックというかハウスとかテクノとかが好きという割には、聴いてるバンドとか音楽とかは割と似てるんですよ。小山内もそうですけど。好きなものの価値観、調整は取れてるっていう感じなんで。いきなり僕は全身、タトゥー入れたりしないんで(笑)。インディバイブスを…インディ調整できてるんで(笑)」
土井「インディ調整(笑)」
小山内「レーベルのみんなが、音楽をすごく好きで、洋楽邦楽ジャンル問わずいろんな音楽を聴いてるなと思うんですよ。だから自分は作ってるものに、裏にどういうルーツがあってというのが見える音楽が好きなんだなって最近あらためて気づいて。そこがあるかないかっていうのが、レーベルで出すか出さないかの線引きになってる気がしますね」
土井「DAWAさんはどんな存在ですか、セカロイから見ると」
小山内「DAWAさんは、シフト(レコード)時代から知ってるんですけど……。ちょっと距離があるじゃないですか大阪で。でも異常な安心感があるんですよね。いつ会っても同じ感じでいてくれるというか。この10年くらい知ってますけど、DAWA君が変わったなってことは全然なくて。店も変わったりとか環境変わったりとかしてるけど」
高橋「ま、鬼コミュニケーション能力やんな、DAWA君は」
DAWA「俺、ない方」
高橋「DAWA君を悪く言う人あんま、いーひん」
DAWA「ほんま? 安心した……」
福富「嫌われてると思ってました?」
DAWA「めっちゃ思うよ。セカロイを見てて思うのは、チーム感。Flake(Records)はあまりチーム感はないねん。Flakeはバンドを集めて何かやりましょっていうのはないから。別にそれがよいとか悪いとかではなくて。僕はその居心地が結構よかったりするし。その時その時で、そのバンドに対してできることがあればしようっていうスタンスなので、そういうチーム感に憧れはありつつ、うちは違うなって感じなんですよ」
小山内「タンテが広がるきっかけの大きな一つはFlakeで、DAWA君もたまにツイートで言ってますけど、他のどこの店よりもFlakeで一番売れたバンドだ……と」
土井「そうなんや」
DAWA「400、500枚。ってなったら、タワレコですごい売れてるって言っても1店舗で50枚しか売ってないってこともあるらしくて、じゃうちで100枚以上売れてんのやったらよかったなって思ったりすることはありますよ。しかもそれが、もともと知らないバンドが売れてったんで。もう人気のあるバンドを売ろうとして売ったのではなくって、最初のきっかけを与えられてるんやったら……。どっかの試聴機にあって、あんま売れなくて下げられるというよりは売れたらよかったなって思います、自分では」
小山内「結構、企画もイベントも呼んでくれたりとか、インストアやったりとか、いろんなのを一緒に作るみたいな、一つのバンドを広げるためにすごい協力してくれたなって感じがあります。感謝してますよ」
15周年イベントがいよいよ3/18(土)に味園ユニバースで開催!!
土井「で、15周年のパーティがあるわけですけど、これはどんな感じ? 総決算的な感じですか?」
小山内「総決算と言うよりは、普段やってることを、場所と規模を変えて一日で見せるみたいな。特に大き過ぎることはしてなくて」
福富「ムチャしてないですよね、面子とか」
小山内「あくまで自分たちのレーベルのアーティストと、それと深く関係のあるゲストというか友達たちというような(笑)」
高橋「あとは小山内がMCして泣くっていう決まり事が行われるんじゃないかという(笑)」
DAWA「早い時間で(笑)」
小山内「だいぶ泣いてないですけどね、最近」
高橋「これがオルタナティブや!っ言うんやろな(笑)」
福富「最前、連れてかれる(笑)」
高橋「誰の時かな?」
小山内「she saidじゃない?」
高橋「いやカジ君じゃない(笑)?」
DAWA「一番パンク(笑)」
高橋「50前にして、この短パンを見ろ!って。オルタナテティブや!」
土井「3/18(土)、味園ユニバース。もうチケットが大変なことになってるという」
小山内「おかげさまで好調な感じで」
土井「どういう感じですか? 2つステージがあるんですか??」
小山内「そうですね。2つステージ作って、さらにDJブースがあってみたいな、3ステージ。で、結構間なく、ずっと」
土井「常にどこかで音が鳴ってる感じ! では、出演アーティストを改めて紹介してもらってもいいでしょうか?」
小山内「はい。セカロイのアーティストは、HALFBY、HANDSOMEBOY TECHNIQUE、アナ、Homecomings、Seuss、THE FULL TEENZ、she said。で、ゲストにカジヒデキ with 佐藤寛/古川太一 (KONCOS)、松田 "chabe" 岳二、サイトウ"JxJx"ジュン (YOUR SONG IS GOOD)、Turntable Films、シャムキャッツ、Yogee New Waves、王舟、平賀さち枝とホームカミングス」
福富「いいですね~」
土井「これ、場所、ユニバースじゃないですか、ユニバースと言えば、あれが見たいんですけど、ないんですか?」
土井「福富君のDJは?」
小山内「ユニバース名物」
福富「さすがに高橋さんの前とかでできないです」
高橋「そういうのも起こる可能性もありますよ」
福富「HALFBYとHANDSOMEBOY TECHNIQUE、これ、自分の曲を最近あんまりかけないじゃないですか」
高橋「かけてないな」
福富「昔は自分の曲だけでやってるみたいな時なかったですか? 最近ちょっと減って来てるから、自分の曲を!」
高橋「せっかく15周年やからいろいろかけますよ」
福富「それが一番楽しみですよ、僕」
土井「ハハハ。ホムカミ、2ステージでしょ?」
福富「僕ら2ステージです。平賀さち枝さんと、ホムカミで。あとは全然、何も聞かされてないですけど……。どうしたらいいですか?」
高橋「小山内クオリティがここで……」
小山内「うん? 何を??」
福富「曲、そんなないですけど。作った方がいいですか?」
小山内「なんとかなりま~す」
福富「これが小山内さんですよ(笑)」
土井「そんなことよりユニバースですよね。
DAWAさんは2日もやったわけじゃないですか」
DAWA「去年、ユニバース。やりましたよ」
土井「小山内さんにアドバイスないですか?」
DAWA「すごい探りが入ってましたので、うちらやってる時に。“あれどうやったん?”“あのステージなんぼかかったん??”それ、全部言っといたんで、それが反映されると思います(笑)」
小山内「ちゃんと見に行き……もちろん、祝いにいったんですけど(笑)。すっごい、いろんなとこで参考にさせて貰いました。Flakeのおかげです。」
土井「ま、でもリスナーの皆さん、ぜひぜひお祝いにお集まりいただいて。最初から最後まで。ね」
小山内「楽しめると思います。全体に緩やかにゲストも出演バンドも、うちのアーティストもつながってるので、ずっと会場にいても飽きない感じになるとは思います。ひたすら踊って、騒いで、飲んでみたいな雰囲気の10時間になると思います」
土井「とりあえず周年が来ますけど、その後、セカンドロイヤル、こうしていきますとか、こんなことやりたいなとかは?」
小山内「いつもやってることとちょっと違った見せ方で今回やったことで、反響が大きくて、うれしかったんです。15年ということもあったとは思うんですけど……。この感じのイベントがこれでポンッと終わっちゃうんじゃなくて、そんな感じでイベントを続けていきたいなと思ってますね。見せ方をいろいろと変えて、メトロだけでやるんじゃなくて、いろんな所でいろんな組み合わせで、いろんな見せ方をするみたいな動きができたらいいなとは思っていて。ホムカミの今度の(京都)みなみ会館 でやる企画とかもすごいおもしろいじゃないですか」
福富「ありがとうございます」
土井「高橋さんは? セカロイこうなってほしいなとか」
高橋「今ちょうどいい時期だと思うんで。いい感じを継続していければと。それがいいんですよ。ぬるま湯につかったまま、世の中で支持してくれる人がいるっていうのが。結構、僕らはマニアックというかアンダーグラウンドなことをやってるんですよ。ま、ホムカミがちょっとね、でかい感じにバブリーな感じでライブをやれればなと僕は思ってますけど」
土井「ホムカミはありますか?」
福富「僕は本当にHALFBY、HANDSOMEBOY TECHNIQUE、この2人が本当に好きなんですよ。だからずっと続けてほしいなって思ってて。後輩も仲いいし、先輩もめっちゃ好きやし、そういうのってあんまなかったじゃないですか、セカロイで。僕らも先輩のバンド、カッコよかったけど一緒に遊ぶとかなかったですけど、なんかちょうどこう先輩がいて下にもいて……なのがおもしろいなって。やっと全部いるみたいのが、ちょうどいいなって思ってて。ツアーとかしたいですね。今やったらできるんじゃないかって。できるなって。チーム感みたいなのが。今ってそういうレーベルあんまないじゃないですか。……なんかしんみりしちゃって(笑)」
小山内「そんなことないよ」
福富「あんま、日本のレーベルであんまないなって思って」
高橋「コミュニティとしては異色のレーベルですよね」
福富「上から下まで、こうバーッていて、そういうのの……みんなでおもしろいとか」
高橋「海外ツアー行ければいいやんな。会ったこともない、ホムカミのファンの黒人さんとかに会いたい。タタミノ オレヲ ダイテクレ~ って(笑)」
福富「それを見てめちゃ笑いたいですね(笑)」
高橋「そうそう。泣くかもしれん」
土井「どうなっていくのか楽しみです(笑)。セカロイがどうなっていくのかっていうのが、一つ京都の音楽シーンでめちゃ大事なとこちゃうかなって思うんですよね」
小山内「去年くらいから、そう言ってくれてますよね」
土井「急に気づいたんですよ。いや、そうか!って思って。ホムカミが一番若手だと思ってたんですよね。そうじゃなくなってて。すごいこのラインおもしろいなと思って。だから、すごい楽しみにしています!」
小山内「はい。頑張ります!」
土井「とういうことで、MIDNIGHT GARAGE 2週連続でお届けして来ましたSECOND ROYAL RECORDS 15周年特集。みなさん、これで終わりではないので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました!」
全員「ありがとうございました!」
text by 服田昌子
photo by 森好弘
(2017年3月16日更新)
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