インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 『テラスハウス』出演や『CanCam』専属モデルでも話題のchayが “ワンピースにヒールにアコギ”で60sフレイバーをポップに鳴らす!  全シングル収録のベストな1stアルバム 『ハートクチュール』撮り下ろしインタビュー&動画コメント


『テラスハウス』出演や『CanCam』専属モデルでも話題のchayが
“ワンピースにヒールにアコギ”で60sフレイバーをポップに鳴らす!
 全シングル収録のベストな1stアルバム
『ハートクチュール』撮り下ろしインタビュー&動画コメント

 ワンピースにヒールのギター女子。'12年にシンガーソングライターとしてデビューし、話題を集めた恋愛リアリティバラエティ番組『テラスハウス』出演時は“まいまい”として親しまれたchay。さらに、昨年から人気ファッション誌『CanCam』の専属モデルになるなど、キュートでファッショナブルなキャラクターで活躍の場を広げている。そして、4月15日には、満を持しての1stアルバム『ハートクチュール』を遂にリリース! 今作にはCMやドラマの主題歌として耳馴染みのあるこれまでのシングル曲をはじめ、レトロな60sテイストをフレッシュに変換するポップでカラフルなナンバーが収録されている。リリース後には初の全国ツアー、そして『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2015』出演も控える彼女に、自らの活動の核となる音楽への想い、ここ数年の怒涛の日々と気になる本音を訊いた、撮り下ろしインタビュー!

chay_hikari.jpg
 
『テラスハウス』がきっかけで自分の殻を破れました
 
 
――まず、『テラスハウス』への出演はご自身にとってどのような体験でしたか?
 
「『テラスハウス』がきっかけで自分の殻を破れました。それまでは自分で勝手に作った、“chayの美学”みたいなものがあって、人に対して自分の恥ずかしい部分や弱い部分をなるべく見られたくなかったんです。『テラスハウス』に出たときも最初はなるべく隠してたんですけど…。“ダメなところがあってこそ人間なのに、そういう部分を隠していいところだけを出してても、嘘くさくなっちゃうよ”とか、“素のまいまいのほうがよっぽどいいのに、なんでわざわざ飾ったりカッコつけたりするんだ?”みたいに周りから指摘されて。それがきっかけで、“カッコつけてる方がカッコ悪いんだ”って気付けました。人としても考え方や価値観が変わったなと思います。人それぞれいろんな環境で育っているし、いろんな考え方があるんだなって…あの経験がなかったら学べなかったと思うし、きっと何年もかけて学ぶことを、ギュッと濃縮した期間だったなと思います」
 
――chayさんは『テラスハウス』以前から、シンガーソングライターとして活動していたわけですが、素直な気持ちを吐露した2ndシングル曲『I am』(M-4)は、その『テラスハウス』の経験から生まれたそうですね。
 
「そうなんです。前までは詞的にもカッコよく書かなきゃと言葉も選んでいたんですけど、それでは伝わらないんだなって。なので、ホントに自分が思ったことや感じたこと、自分の弱い部分や恥ずかしい部分を歌にするようになりました。それから、“共感しました”っていう声をたくさんいただくようになったんですよね」

chay_black.jpg
 
私は好きになるとその人のことしか考えられなくなって
何も手につかなくなるタイプ(笑)
 
 
――歌詞に出てくる主人公はchayさん自身であることが多いですか?
 
「CMやドラマにはテーマがあって、そこに自分の実体験を重ね合わせて書くようにしています。『あなたに恋をしてみました』(M-2)はフジテレビ系ドラマ『デート~恋とはどんなものかしら~』の主題歌だったので、台本を先にいただいて読んでいく内に、(杏が演じた)主人公の藪下依子がどこか自分に似てるなと思ったんです(笑)。あんなに合理的でも理系でもないんですけど、デートで空回りして失敗しちゃうところとか…私は好きになるとその人のことしか考えられなくなって、何も手につかなくなるタイプなので(笑)。“女性らしい人が好き”って言われちゃったら、そういう洋服を買いに行って、ハイヒールでデートに行くんだけど、慣れてないから靴擦れして歩けなくなっちゃたり(笑)。気まずくならないように話すことを前もって考えておいたりするんだけど、実際はあんまり会話が弾まなかったりっていう自分の失敗談を盛り込みました(笑)」
 
――そういう不器用な恋愛ソングもありつつ、3rdシングル曲『Twinkle Days』(M-3)なんかは、chayさん自身に向けての応援歌のようです。
 
「自分を奮い立たせるために書いた曲です。1stアルバム『ハートクチュール』の最後に収録している『nineteen』(M-13)は、それまでがむしゃらに頑張ったことがなかった私が、19歳のときに初めて感じた、“負けてたまるか”っていう気持ちを書きました。私は小さい頃から歌手になりたかったけど、親にも芸能界や歌手活動は反対されていたんです。それでも、高校を卒業して大学に入ると同時に、音楽塾に入ってギターを習い始めて。すごいスパルタだったので悔しくて泣いてしまうぐらい辛かったんですけど、毎日6~7時間ぐらいずっと練習していたら、難しかったフレーズも弾けるようになったんです。欲しかったものが手に入ったとかそういうことじゃなくて、ホントに辛いことを乗り越えたときの喜びこそが、真の幸せなのかもしれないって、そのときに初めて気付きました。『nineteen』はライブではずっとやってた曲なんですけど、その体験が背景にあって、自分にとってもすごく大事な曲ですね」

chay_window.jpg
 
自分の中では60年代というのがキーワード
 
 
――chayさんの音楽面でのルーツはどういうところにあるんですか?
 
「小さい頃にシンディ・ローパーに憧れたのがきっかけで、この世界を目指そうと思ったんです。両親の影響で80sの洋楽をよく聴いていて、MTVのミュージックビデオ集もよく観てました。ああいうキラキラしたカラフルな感じが大好きで、その中でも一番衝撃的だったのが、シンディ・ローパーの『ガール・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン』(‘83)という曲のPVだったんです。あんな風に楽しそうに歌いたい、人を楽しませたいっていう感情が芽生えてきて。耳はもちろん目でも楽しめるようなアーティストになりたいって、ずっと思っていたんです。自分がモットーにしているのは、“ワンピースにヒールにアコギ”っていうスタイル。そういうアーティストって今までいなかったし、それをchayらしさとして確立したいなって思ってました」
 
――『あなたに恋をしてみました』なんかは、どういったイメージで?
 
「『あなたに恋をしてみました』は多保孝一さんに作曲とプロデュースをしていただいた曲で、まさに60年代のレトロな感じを意識したメロディやサウンドですね。この曲を初めて聴いたとき、“これがやりたかったんだ!”って思いました。それからは、自分の中では60年代というのがキーワードになっていますね」

chay_smile.jpg
 
最初からつい最近のchayまで入っている
1stアルバムだけどベストアルバム
 
 
――そういった楽曲が、1stアルバム『ハートクチュール』にも収録されているのですね。
 
「そうですね。シングル曲以外は『あなたに恋をしてみました』以降に書いたものが多くて、60年代のフレンチポップスやモータウン、ロッカバラードといった、私が今まさにやりたいことや伝えたいことを形にしていきました。特に1曲目の『ハートクチュール』は、シルヴィ・バルタンみたいなフレンチポップスのイメージ。私と同世代の方は耳馴染みがないかもしれないけど、逆に新しいと感じてもらえるかもしれないし、世代を問わずに楽しんでもらえるアルバムになったんじゃないかな。デビューして2年半経つんですけど、最初からつい最近のchayまで入っているので、声も歌い方も違うので、古い曲から順番に聴いていけば面白いと思います。自分としては、1stアルバムだけどベストアルバムぐらいの気持ちですね」
 
――そんな1stアルバムでは、Superflyらの楽曲を手掛ける多保さんをはじめ、複数のプロデューサーとコラボレーションされていますね。
 
「多保さんはデビューが決まる前から、絶対にいつか書いてもらいたいと思っていた方です。深沼(元昭)さんは以前、曲作りで悩んでいたときにいろいろと相談に乗ってもらっていました。言葉にしなくても伝わる部分がすごく多くて、ホントに信頼している方ですね。以前は作詞作曲、アレンジも全部自分でやりたいと思っていたんです。でも、今回いろんな方と共作をさせていただいて、自分にないものを引き出してもらったし、学ぶことが多くて。すごくいい刺激になりましたね」

chay_floor.jpg
 
自分がモデルになるなんて、全く考えたこともなかった
 
 
――また、昨年から『CanCam』でモデルとしての活動もスタートしましたね。
 
「自分がモデルになるなんて、全く考えたこともなかったんですけど、ファッションもメイクも大好きだったし、自分が思い描くアーティスト像に近付けるかもしれないと思って、前向きにトライしました」
 
――アーティストであり、ファッションアイコン的な存在にもなりたかった?
 
「自分のファッションを発信するというよりは、エンターテイナーとして楽しませたいっていう気持ちが強かったですね。それが結果的に、ファッションにつながったということです。自分の衣装もこだわり抜いて楽しいものにしたいし、ライブの演出も出来る限り楽しいものにしたいと思っています」
 
――周りに作られたイメージを演じるのではなくて、セルフプロデュースへの意識が強かったのですね。
 
「人に(イメージを)作られるのがすごくイヤなんです。デビューしてからは、“これは本当の自分じゃない”って思うこともあって、そこにはすごく葛藤がありましたが、最近は徐々に自分の意見を反映させていただけるようになってきて。時間はかかったけど、その方が人に伝わるんだっていう実感が今はあるんですよね」

chay_showcase.jpg
 
日頃のイヤなことを忘れるぐらい
みんなを非現実の世界に連れていってあげたい
 
 
――いろいろと活動の幅は広がっていますが、chayさんの中で核になっているのはやはり音楽?
 
「もちろん音楽です! 小さい頃から歌手になりたいっていう想いは変わらなかったので。それを中心に、周りから求められていること、可能性があることに対しては、何事も全力で挑戦したいと思っています。そういうことが結果的に音楽につながってくれればいいなと思っているので」
 
――そして、初の全国ツアーも5月31日(日)からいよいよ始まりますね。
 
「ずっとそれを目標にしていたので、すごく嬉しいです。ツアーはバンド編成で、私もギターを弾くし、衣装や演出面でも自分からいろいろアイデアを出して、思いっ切り楽しんでもらえるステージにしたいです。日頃のイヤなことを忘れるぐらい、みんなを非現実の世界に連れていってあげたい。期待していてください!」
 
 
Text by エイミー野中
Photo by 渡邉一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)
撮影協力:Amelie(堂島アメリ)

chay_choucream.jpg



(2015年5月27日更新)


Check

Movie Comment

動画もキュートです!
chayからの動画コメントはコチラ

Release

レトロポップな世界観で聴かせる
シングル曲も満載の1stアルバム!

Album
『ハートクチュール』
【初回限定盤DVD付】
発売中 3500円(税別)
ワーナーミュージック・ジャパン
WPZL-31002/3
※CanCamコラボ36Pフォトブック仕様

<収録曲>
01. ハートクチュール
02. あなたに恋をしてみました
03. Twinkle Days
04. I am
05. はじめての気持ち
06. Singin' In The Rain
07. 恋はスペシャル
08. Weekend!
09. Half Moon
10. Forever
11. Wishes
12. Summer Darling
13. nineteen

<DVD収録内容>
●『chay Live Wishes for you』
2014.11.16 akasaka BLITZ
01. Twinkle Days
02. nineteen
03. Wishes
●アルバムジャケット撮影メイキング
●『あなたに恋をしてみました』
  MUSIC VIDEO

【通常盤】
発売中 2700円(税別)
ワーナーミュージック・ジャパン
WPCL-12066

<収録曲>
同上

Profile

チャイ…’90年10月23日、東京生まれ。幼少の頃から歌手を目指し、小学生の頃からピアノで曲を作り始める。大学に入学すると同時にギターを始め、路上ライブなどを重ね、本格的に音楽活動を始める。’12年2月、デビュー前にも関わらずオリジナル曲『LOOP』が洋服の青山のCMソングに抜擢。同年4月からは、『together』がBSフジ『なでしこリーグ2012 中継』&『INAC TV』のテーマソングにも起用される。 6月には『君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。』のカバーで配信デビュー。同年9月より、オリジナル曲『はじめての気持ち』がロッテガーナミルクチョコレートのCM ソングに起用され、10月に同曲のシングルCDリリースをもって本格デビュー。’13年1月、80年代の化粧品CMソングをカバーした初のアルバム『makeup80’s』をリリース。同年10月~’14年3月には、フジテレビ系『テラスハウス』に出演し、各方面で話題に。 ‘14年1月には2ndシングル『I am』を、4月にはパンテーンのCMソングに抜擢された3rdシングル『Twinkle Days』、8月には4thシングル『Summer Darling』、11月には再びパンテーンのCMソングとなった5thシングル『Wishes』と、年間4枚のシングルをリリース。今年2月には、フジテレビ系連続ドラマ『デート~恋とはどんなものかしら~』主題歌となった6thシングル『あなたに恋をしてみました』を、そして、4月15日には待望の1stアルバム『ハートクチュール』をリリース。また、’14年5月発売の『CanCam』7月号より、同誌の専属モデルとしても活動。歌声とキュートな容姿のギャップを魅力に、アコースティックギター1本の弾き語りライブを中心に、精力的なライブも展開中。

chay オフィシャルサイト
http://www.topcoat.co.jp/artist/chay/
 

Live

新作に伴う初の全国ワンマンツアーは
各地で軒並みソールドアウトに!

 
『ハートクチュール ツアー』

【名古屋公演】
Thank you, Sold Out!!
▼5月31日(日)18:00
エレクトリック・レディ・ランド
オールスタンディング3500円
サンデーフォークプロモーション
■052(320)9100
※6歳以上有料。

【福岡公演】
Thank you, Sold Out!!
▼6月7日(日)17:30
Fukuoka BEAT STATION
オールスタンディング3500円
キョードー西日本■092(714)0159
※6歳以上有料。

Pick Up!!

【大阪公演】

Thank you, Sold Out!!
▼6月14日(日)18:00
梅田クラブクアトロ
オールスタンディング3500円
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※6歳以上は有料。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら

 
【札幌公演】
Thank you, Sold Out!!
▼6月26日(金)18:30
KRAPS HALL
オールスタンディング3500円
マウントアライブ■011(623)5555
※6歳以上はチケット必要。

【仙台公演】
Thank you, Sold Out!!
▼6月28日(日)17:30
仙台MACANA
オールスタンディング3500円
G・I・P■022(222)9999
※6歳以上はチケット必要。

【東京公演】
Thank you, Sold Out!!
▼7月4日(土)18:30
赤坂BLITZ
1Fスタンディング3500円
2F指定3500円
ソーゴー東京■03(3405)9999
※6歳以上はチケット必要。6歳未満でも席が必要な場合はチケット必要。

ツアーに続き関西の巨大無料イベント
『MEET THE WORLD BEAT』初出演

Pick Up!!

【大阪公演】

『FM802 MEET
 THE WORLD BEAT 2015』New!
▼8月8日(土)
万博記念公園もみじ川芝生広場
入場無料(完全招待制)
[出演]go!go!vanillas/SHISHAMO/chay/東京カランコロン/back number/BEGIN/山崎まさよし/他
応募・詳細はコチラから!
※雨天決行・荒天中止。自然文化園入園料別途必要。

Comment!!

関西の名物ライター
エイミー野中さんからのオススメ!

「ぴあ編集部近くのオシャレなカフェで行ったchayさんのインタビュー。まるでファッション誌のような雰囲気の撮り下ろし写真も素敵です! 一気に知名度を上げたテラハへの出演、昨年からCanCamの専属モデルになり、今年になってモータウン調のレトロポップなナンバー『あなたに恋をしてみました』が、杏主演の月9ドラマ主題歌として話題を集めたのも記憶に新しいところ。キュートなキャラや華やかなファッションセンスにも目を奪われますが、そんな彼女の中心にあるのは幼い頃からずっと好きだった音楽へのピュアな想い。周りに作られるのではなく、自分スタイルを貫いているとってもチャーミングな女性です。ライブでは彼女自身のアイデアも存分に盛り込まれているとか。等身大のchayに会える機会をお見逃しなく!」