「ずっとシンガーソングライターになるのが夢だった」 世界標準の19歳の元にCurly Giraffe、スペアザ、高田蓮らが集結! 少女と女性の間で揺れ動く藤原さくらのピュアな情熱と驚異の才能 デビューミニアルバム『à la carte』インタビュー&動画コメント
小学生の頃からギターを手にシンガーソングライターを夢見た少女。ビートルズをはじめとしたUKロックからワールドミュージックまで、洋邦の多様な音楽に親しみ、地元福岡時代から自主制作盤を発表。昨春、高校卒業を機に上京し、CMやドラマの挿入歌などでも注目を集めてきた藤原さくらが、メジャーデビューミニアルバム『à la carte (アラカルト)』をリリースした。今作はCurly GiraffeやSPECIAL OTHERS、高田蓮といったアコースティック色豊かな凄腕らとともにレコーディング。陰影を帯びた愛らしくスモーキーな歌声にマッチした、素朴であたたかみのあるソングライティングが持ち味だ。その音楽に向うピュアな情熱と新作に込められた想いを素直に語ってくれた。
「曲を作り始めたときにずっと洋楽ばかりを聴いていたので、自然と出てくるメロディに当てはめる歌詞が英語っぽくなって、これは英語の響きの方が伝わりやすいかなと。でも、日本語の詞もあるし、いろんな作り方をしています。『à la carte』は英詞の方が多いけど、前作『full bloom』(‘14)は12曲入りで1曲しか英語の曲がなかったし」
――英語と日本語で歌い分けていることは?
「いろいろあるんですけど、例えば、ワールドミュージックを聴いていると、歌詞の意味が分からなくても涙が出たり感動したりっていうことをよく経験するので。言葉が通じなくても、音楽を通じてつながっている感じがすごく好きなんです。日本の人の方でも、私の英語の歌を聴いて感動したとか、涙が出たって言ってもらえることがあります。言葉はすごく大事なんですけど、音楽ってそれを超越したものがあると思っているんです。だから、どうしても伝えたい!と思って、感情が高ぶったときは自然と日本語になったりするんですけど。あんまり意識せず、ホントに自然に書いてますね。英語でも私が気持ちを込めて歌えば、例え意味が分からなくても絶対に伝わると思うし。でも、『à la carte』に入っている曲は歌詞カードにも日本語の訳をつけているので、その訳を見ながら聴いてもらえたら、より伝わりやすいのかなって思います」
――メジャーデビューミニアルバム『à la carte』に収録されている楽曲は、どんな風に作っていったのですか?
「作り方はホントにいろいろなんです。でも、あんまり考え過ぎずに、いろんな色が出せるアルバムにしたいなと思って作っていきました。『My Heartthrob』(M-3)は高校のときに好きな人のことを思って作った曲なんですけど、あとの曲は全部、昨年春に上京してからこの1年以内に作った曲の中から収録しています。上京してから、親や友達と離れてすごい寂しくて、ホントに今までみんなにすごい助けられてきたんだなって実感したんです。親も私の今の活動を応援してくれているし、ライブを見てお母さんが泣いてくれたり、おばあちゃんが電話で“生きててよかった”っていってくれたりしたとき、ホントに嬉しかったので。アルバムの最後に入っている『ありがとうが言える』(M-6)は、こうやって歌で、“ありがとう”と伝えることは何よりも素敵なことだと思って書きました。家族のことを思って書いた曲だけど、聴く人によって捉え方が違うだろうし、それもまた面白いなと思います。『Walking on the clouds』(M-1)はメロディが先に出来て、ハッピーな曲だなと思ったんで、そこに詞を乗せていきました」
――『Just one girl』(M-4)は、不安な気持ちとそれを乗り越えていく決意が歌われているように感じました。
Mini Album 『à la carte』 発売中 1800円(税別) SPEEDSTAR RECORDS VICL-64288
<収録曲> 01. Walking on the clouds 02. Cigarette butts 03. My Heartthrob 04. Just one girl (Original Ver.) 05. We are You are 06. ありがとうが言える
Profile
ふじわら・さくら…福岡市出身。19歳。父の影響で初めてギターを手にしたのが10歳。洋邦問わず多様な音楽に自然と親しむ幼少期を過ごす。高校進学後、シンガーソングライターへの憧れからオリジナル曲の制作を始め、少しずつ音楽活動を開始。地元・福岡のカフェ・レストランを中心としたライブ活動で、徐々に注目を集める。’13年、その独特の感性から生まれた楽曲たちは『bloom1』『bloom2』『bloom3』と名付けられた自主制作盤(各4曲入)としてライブ会場を中心に販売し完売。’14年3月、高校卒業と上京を機に、それらの楽曲と新曲を含んだフルアルバム『full bloom』をリリース。楽曲制作やライブ活動を本格化し、CM出演での歌唱や、テレビドラマへの曲提供などでも話題となる。’15年3月18日、ミニアルバム『à la carte』でメジャーデビュー。 天性のスモーキーな歌声は数ある女性シンガーの中でも類を見ず、聴く人の耳を引き寄せる。