「これまで培った14年の重みが詰まってる気がする」 “あったけぇうるせぇ”愛すべきロックンロールバンド SAのニューアルバム『BRING IT ON!』が到着! 7.11日比谷野外音楽堂のワンマンに向けても訊いた メンバー全員インタビュー&動画コメント
古いレコード針のパチパチいうノイズ。バディ・ホリーやエルヴィス・プレスリーをはじめとするロックンロールやソウルから、70年代の歌謡曲までも顔をのぞかせる豊かな音楽のルーツ。それらとともに、喜怒哀楽のすべてを受け入れ、受け止めるハートの温かさがあふれんばかりに詰まったSAのニューアルバム『BRING IT ON!』。再生ボタンを押して最初の一音が鳴った瞬間から、胸の高鳴りがなかなか収まらない。SA = 言わずと知れた全パンクキッズの兄貴であり、熱い魂を持ったロックンローラー4人衆。もともとはTAISEI(Vo)が高校生の時に結成し全国的な人気を博したパンクバンドだったSAが、紆余曲折を経てLAUGHIN’NOSE、COBRAで知られたNAOKI(G)を得て再び始動。現メンバーになって今年で14年、バンド誕生からは実に30年の月日を数える。居心地のいい場所に安住することをよしとせず、気がついたらいつも曲がりくねってデコボコした道を転がり続けてきた彼らが、この7月11日(土)に聖地・日比谷野外音楽堂でワンマンライブを行う。SAファン=コムレイズとともに1つの決着をつける場とも言える野音でのライブについて、そして大充実のニューアルバムについてメンバー全員に話を訊くことが出来た。
“まだやれるぜ。俺はやるぜ”って気持ちを忘れたくない
――前作『THE SHOW MUST GO ON』(2014年)から1年ぶりのニューアルバムですが、ツアーやライブがあった中で制作されていたんですか?
――『BELIEVE IN MAGIC』(M-6)に60年代に大ヒットしたアメリカのフォークロックバンド、ラヴィン・スプーンフルの『魔法を信じるかい?』を思わせるフレーズがあったり、『破滅型ダンディー』(M-7)のブギーや『YOUR DOOR』(M-8)のブラックミュージック色など、バンドの音楽的なルーツの豊かさも垣間見えます。
TAISEI「今のメンバーがそろって14年、伊達に14年やってないし、根底はしっかりしてるし、どんな音楽をやったってSAはSAだから。これまで長い間に作ってきた作品の中には、時には狙ってやったりしたこともあったけど、そんなことしてもロクなことないし、自分たちの中にちゃんとあるものじゃないとダメなんだよね。それがやっと、前作『THE SHOW MUST GO ON』(2014年)とか、『SWEET LITTLE FLAMES』(2011年)あたりからできてきたのかなと思う。それは、やり続けないと出来ないし、形として残せないものなのかなって思います。だから本当に、今作は迷いはなかったですね」
Album 『BRING IT ON!』 発売中 2300円(税別) PINEAPPLE RECORDS PAC-009
<収録曲> 01.RISE TO ACTION 02.GO ALL THE WAY 03.青春に捧ぐ part2 04.あったけぇうるせぇ R&R バンド 05.雄叫び 06.BELIEVE IN MAGIC 07.破滅型ダンディー 08.YOUR DOOR 09.グロリアス・ボーイ 10.OKEY-DOKEY
生産中止となっている作品の音源を 集めた再編集&リマスター盤も発売
Album 『GREAT OPERATION FOR REVIVE』 発売中 2400円(税別) PINEAPPLE RECORDS PAC-010
<収録曲> 01.DON'T DENY, GIVE IT A TRY!! 02.THIS IS ALL I NEED 03.DEATH OR SUBMISSION 04.DIE WITH HONOR 05.BORIN' BORIN' 06.DRAWING YOUR FLAG 07.FOR THE UNITY 08.CHAIN 09.KNOW RIGHT FROM WRONG 10.LOOK UP TO THE SKY 11.FOR WHO, FOR WHAT 12.UPSTART BOYS 13.BORSTAL BREAKOUT 14.REVENGE OF GUTTER BOY 15.runnin' BUMPY WAY 16.DELIGHT 17.FIGHT BACK TEARS 18.PUMP IT UP
Live
『KYOTO MUSE 25th Anniversary "25SOULS" x BRING IT ON TOUR <転>』
1984年、当時高校生のTAISEI(Vo)を中心に結成。強烈なメロディセンスとシンガロングな楽曲スタイルは結成直後から話題となり、パンクスの間で全国的な知名度を勝ち得た。が、バンドは3年足らずで解散。それから10年以上を経た1999年、伝説と化していたSAがTAISEIのソロプロジェクトとして再始動。2002年、LAUGHIN’NOSEやCOBRAという日本を代表するパンクバンドを渡り歩いてきたNAOKI(Gt)の加入を機に正式なバンド化を決意。KEN(Ba)、SHOHEI(Dr)が加入し、最強の布陣である現メンバーが揃う。RANCIDやG.B.Hなど海外のパンクバンドのツアーサポートや、「RISING SUN ROCK FESTIVAL」「ARABAKI ROCK FEST.」など大型フェスへの出演を果たす一方、2005年にはイギリスのパンク名門レーベルANAGRAMよりベストアルバム『SAMURAI ATTACK』にてEUデビュー。2009年には8ヶ所を横断する全米ツアーを敢行。2011年には台湾にて現地の大手レーベルHimaraya RecordsよりCDデビューし、同年4月に野外フェス“SPRING SCREAM”を含むツアー、12月には台湾最大規模のフェス「ROCK'IN TAICHUNG」にメインアクトとして招聘される。古きよき、そして圧倒的かつ絶対的なロックンロール・スター像を継承するライブパフォーマンスは世代や国境、ジャンルを越えて支持されている。