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不安や迷いを乗り越えて今バンドとして理想の姿へ――
追加公演@なんばHathcライブを控える
The Mirrazのインタビュー&動画コメント!

'06年に結成され、'08年末にインディーズデビューをしてから常に若手の台風の目でいたThe Mirraz。そんな彼らもメジャーに進出して2年が経ち、今や中堅の立場でもある。昨年10月に発表した最新アルバム『OPPORTUNITY』ツアーの追加公演として、2月21日(土)になんばHatch公演を控えた今、彼らがどのようなモードに入りライブへ臨んでいるのか…。ボーカルの畠山承平にじっくりと話を聴いた──。

―メジャーへの電撃移籍から早2年、どのような時間を過ごされていましたか?
 
「いろいろ勉強にはなりましたよ。今までインディーズでしたから、大きな会社の動きがよく見え、正直、相性良くないかなと思う瞬間もありましたが、やっぱりメジャーは協力してくれる人が多くてありがたいですね。でも、自由度が低いので、なかなかやりきった感が出なかったところはちょっとしっくりこなかった。俺たちは枠をはみ出してやるバンドなので、そのあたりが難しかったですね」
 
―「ミュージックステーション」に出たりとなかなかインディーズ時代では経験できない経験もありましたよね。
 
「そうですね。ただ他の番組にも露出しないと、何か一発屋みたいになっちゃうなとだけは考えていました。あとは、"バンド名変えたり、どうですか??"とか言われたり色々ありましたね(笑)。他のインタビューでも話していますが、『この惑星(ほし)のすべて』というシングルのCWであった『らぶりー』という曲もシングルで出したかったんですが、会社側にはNOと言われたりとかも、ね」
 
―なるほど。ただ、昨年10月に発表されたアルバム『OPPORTUNITY』は本当にメロディーが素晴らしいナンバーが集まった1枚だなと思っています。
 
「嬉しいですね。とにかく曲で勝負したい、音楽で勝負したい、そしてアルバムのクオリティーを上げたいという想いだけでしたから。曲を作る側としてはちゃんと聴いてもらえれば、ちゃんと評価してもらえる…そう考えて、聴く人の事を考えて作ったアルバムですね。曲の盛り上がり部分やメッセージ性もちゃんと考えたし、手応えはあります。ただ、モッシュをするお客さんとかからしたら『レイトショーデートしよう』みたいな曲は、わかりやすく盛り上がれる曲じゃないから受け取り方が難しいのかなと。コアなファンの方たちや、こうやって直接お話しできる人たちは、ああいう曲の良さもわかってくれるけど、そうじゃない場合は何か宙ぶらりんなイメージに思われてしまうのかなって」
 
―The Mirrazの良さはキャッチ―で盛り上がれる曲も素晴らしいけど、ちゃんとメロウな沁みる曲もあることだと思うんですね。確かに今の流行や旬のシーンで考えると違うイメージかもですが、誰もやっていない事をやっていると僕は思うんです。
 
「誰もやってない事を今やるのがロックだし、新しいものをどんどん良い意味で軽薄に取り入れるのもロックだし。俺が歌ったらThe Mirrazは、それで成立するものかなと思います。1stはニューレイブだし、2ndはヒップホップ、3rdはヒップホップとビートルズと、俺らの音楽もどんどん変わっていますしね。時代の流行りもあるし、同年代も解散や休止が多いのでやりづらいですけど、新しい音楽を続けることが大切だと思うから。モノ作りをしている以上は、それができないと意味がない。俺らはシーンと無関係でいたはずが、いつの間にかそこを意識し過ぎていた反省もありますしね」
 
―色々な経験をしたり考えを持ったりして、今ものすごくバンドの調子は良いんじゃないかなと。
 
「バンド自体は凄く良いです。新しいドラムになって、出したいドラムの音も出るようになったし。例えば『レイトショーデートしよう』はバラードのようで四つ打ちなんですね。ダフト・パンクが生音でやる感覚というか、踊れるけどじっくり聴ける。しっとりしすぎず、腰をふって踊れる…、でも踊りを意識し過ぎると速くなり過ぎる。そういう難しい点が、今のバンドではクリアできているんですよね。昔の曲も、今やると雰囲気が違うし、より表現したいものが出来ているので、バンドとして正しい方向に向かっていますね」
 
―ライブが今良いという話も聞いています。
 
「ライブは本当に良いです。迷いがないんですよ。今まではやけくそでやっている感じが一番強くて、それはそれで良かったんです。でも、もっと上手になりたいと思うと迷いが生じる。今は音を気にする事が当たり前になってきたから、迷いが生じないし、何よりもお客さんが楽しそうなのが一番良いと思える。良い演奏をした上で、今は楽しめていますね」
 
―今日、話を聴いて、何も心配がなくなりました!
 
「まぁ、新しい音楽を作って、外に出していきたいだけなんです。それに性格が楽観的なので、どれだけ大変な事があっても最終的にその人生が笑えたら良いんで(笑)。まだまだ思うほど評価されていない悔しさもあるけど、今も曲を作り続けていて自信はありますので、あとは、その時その時の時代の流れに素早く対応できるかどうかじゃないかと思いますね。流行に対しても色々あると思うけど、元々日本のお客さんは流行っているから観に行こうと思う感覚も持ち合わせているんじゃないかなと思うんですよね。でもそれで全然良いと思うし、こっちもその感覚は忘れちゃいけない。便乗する気はないけど、その流行の先にいってやろうという考えは持ちたいから。大変だけど楽しいんです。あと、新しい要素は常に入れているけど、さり気に見せる感じじゃなく、露骨に見せるくらいの入れ方も今後は必要かなとも思っていますね。とにかく今はライブの演奏が良いので、だからこそ多くの人に観に来てほしいです」
 
―本当にライブを楽しみにしています。今日はありがとうございました。
 
 
 
Text by 鈴木淳史



ぴあ関西版WEB読者 5組10名様をライブモニターご招待!
 
【日時】2月21日(土) 18:00 
【会場】なんばHatch 

ご応募はこちらから
 
【締切】2月17日(火)
※当選メール返信:2月18日(水)予定
※PCよりメール送信いたしますので、ドメイン指定等の設定をされている方は、
 前もってメールが受信出来る状況にしておいてください。
※ご当選者の方は、ライブをご覧いただいた後、
 当選メールに返信するかたちでレポート提出をお願いいたします。
※応募受付は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。

(2015年2月13日更新)


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Release

Album
『OPPORTUNITY』
発売中
初回限定盤:TYCT-69026 3500円(税抜)
通常盤:TYCT-60047 2800円(税抜)

<CD>(初回限定盤、通常盤共通)
01. オポチュニティレポート
02. プロタゴニストの一日は
03. i luv 日常
04. 世界一キレイなもの
05. SUSHI A GO! GO! GO!
06. スピンオフ
07. この惑星のすべて
08. 最高の人生
09. アスファルテームの味がする
10. レイトショーデートしよう
11. バックパッカー
12. O!M!G!!!

<DVD>(初回特典盤のみ付属)
◆MV
「この惑星のすべて」
「らぶりー」
「プロタゴニストの一日は(KARAOKE.ver)」
「プロタゴニストの一日は(別バージョン)」
「世界一キレイなもの」
「レイトショーデートしよう」
◆動く絵本キノイくんMV
「SUSHI A GO!GO!GO!」
◆ミイラズTVプログラム
「KINOI TV Zアルバムスペシャル


Profile

ザ・ミイラズ…写真左より、新谷元輝(ds)、佐藤真彦(g)、畠山承平(vo&G)、中島ケイゾー(b)。’06年9月に畠山が中心となって結成。’08年12月に1stアルバム『OUI! OUI! OUI!』、’09年10月に2ndアルバム『NECESSARYEVIL』とリリースを重ね、洋邦ロックファンから注目を集める。’12年1月にインディーズ最後のアルバムをリリースし、同年7月16日にEMI Music Japanへのメジャー移籍を発表。メジャー移籍後はシングル『僕らは/気持ち悪りぃ』『傷名/うるせー』を発表。畠山も多いに影響を受けたサザンオールスターズ・桑田佳祐氏が選ぶ今年のベスト20に『気持ち悪りぃ』が6位にランクインするなど、メジャー移籍後もミイラズらしい活動をくりひろげている。’14年10月15日にはアルバム『OPPORTUNITY』発売。それに伴い全国ツアー『The Mirraz 2014-15A/Wツアー~オポオポオポオポオポオポオポオポオポチュニティィィィィィィィィィィ!!!!~』を開催中。

オフィシャルサイト
http://the-mirraz.com/


Live

『The Mirraz 2014-15A/Wツアー ~オポオポオポオポオポオポオポオポオポチュニティィィィィィィィィィィ!!!!~』

【名古屋公演】
発売中 Pコード:242-421
▼2月20日(金) 19:00
ダイアモンドホール
前売-3500円(整理番号付)
※学生は当日学生証提示につき500円返金あり。
ジェイルハウス■052-936-6041

Pick Up!!

【大阪公演】

発売中 Pコード:242-778
▼2月21日(土) 18:00
なんばHatch
1Fスタンディング-3500円(整理番号付)
2F指定席-3500円
※3歳以上は有料。公演当日、学生の方は学生証提示で500円返金。
GREENS■06-6882-1224

【東京公演】
発売中 Pコード:246-914
▼3月1日(日) 18:00
STUDIO COAST
全立見-3500円
※学生は当日会場にて500円返金。要学生証。
VINTAGE ROCK■03-3770-6900

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