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衣装を手がけるコシノジュンコも絶賛!
世界中で活躍するドラム・アートパフォーマンス集団TAOが
新作『続・十七人のサムライ』を上演!

「世界で通用するエンタテインメント」という目標を掲げる、ドラム・アートパフォーマンス集団TAO。これまで、世界20ヵ国400都市を周り、600万人を動員。2016年にはブロードウェイ進出も予定されている彼らが、新作ツアー『続・十七人のサムライ』で大阪・森ノ宮ピロティホールに登場する。公演を前に、リーダー・水藤義徳をはじめ、西 亜里沙、江良拓哉、森藤麻記、河原シンゴ、原口純一に話を聞いた。また、2012年より彼らの衣装を手がけるコシノジュンコも、TAOの魅力を語ってくれた。

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今作は、昨年の結成20周年記念公演で上演された『十七人のサムライ』の続編として作られたステージ。前作は“侍のストーリー”として男性中心のショーを展開したが、今回は女性にスポットを当てて構成する。

「前回は、牛若丸と弁慶の戦いや、武蔵と小次郎の戦いなど、歴史上の物語や人物からインスピレーションを受けて、僕たちの新しい曲を作りました。今回は前回のストーリーの続きで、女性にスポットを当ててショーを作っています」と、男性の中心メンバー江良。さらに、女性の主役である西が「前回は女性が侍を探しに旅に出た話で、今回は女性が侍に出会ってどうなっていくかを描いています。かっこいい部分もありながら、女性らしく見せるところもあります。今までの作品は艶やかなシーンが多かったのですが、今回はちょっと強く見せるシーンも作っています」とコメント。

舞台装置や衣装も新たなものを取り入れ、前回見た人にも異なる印象を与えたいという。「前回はモノトーンの世界だったのですが、今回はそれに煌びやかさもプラスして作っています。ちょっと華やかな日本の文化をお見せできるかなと思います」と、森藤が見どころを語り、江良も「コシノジュンコ先生の衣装は、動きやすくイメージされて作られています。甲冑のデザインも“侍”のイメージに入りやすくて、自然と力が入りますね。不思議な魔力を感じます(笑)」と、笑顔を見せた。

メンバーに見どころを聞くと、「僕は一部のラスト、宴をイメージして作っている曲で中心的人物の役割をします。個人的にはそこが一番力が入りますね。全員が太鼓を担いで舞ったりするので、手拍子をしたり、一緒になって楽しんでほしいと思います」と原口。河原が「僕たちから投げかけるリズムをお客様にもやっていただくシーンがあるので、そこで一体感を感じられたらと思います」と続き、森藤が「きれいなメロディが多いので、太鼓という感覚ではなく、ショーとして楽しんでいただければと思います」と語る。リーダーの水藤は「TAOは太鼓だけじゃなく、三味線や笛、琴など、さまざまな楽器を取り入れています。僕は津軽三味線を習ったのですが、それをそのままやるのではなく、TAOとして革新に挑戦したい。ロックな演奏をしたいと思っています」と意気込んだ。

最後に、大阪公演に向けて「ツアー終盤、僕たちがいろんな場所で演奏をして培ってきたものの集大成を見せたい。和太鼓をしている方も多い大阪で、サムライのスピリッツを現代風にアレンジした作品がどう伝わるかが楽しみです」と原口が語り、リーダーの水藤が「僕たちの作品は、ほかでは絶対見れないもの。見ていただければきっと、人生が変わります! ぜひ劇場にいらしてください」と、自信に満ちた表情を見せ、締め括った。

 

取材・文:黒石悦子




【衣装・コシノジュンコが語るTAOの魅力、衣装のポイント】
 

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初めて観た時、一瞬で「良いな」と思いました。エレガントでパワフルで強烈で、それでいて素朴で自然な感じもして。そこにとても共鳴しましたね。「やるぞ!」ってギラついているわけでもなく、すごくナイーブなんです。男性だけじゃなく、女性も鍛えていて、美しさがにじみ出ているんですよ。本当は衣装がなくても良いんじゃないかと思うくらい美しいんですが、舞台効果としての“見応え”の役割を衣装で果たしたいなと思っています。衣装は、身体に合った、動きに合った邪魔にならない服、それでいて存在感が出るようにデザインしています。筋肉や動きを美しく見せるための服ですね。太鼓ってクラシックなものをイメージされると思うんですが、世界の人が見ても印象に残るように、作る時にはモード感を意識しています。今回の作品は、緊張感だけじゃなくて、フッと力が抜けるユーモアもあるのが好きですね。力強さだけじゃなくて、優しさと楽しさと美しさといろんな面があるからこそ、総合的に美しくてカッコいい。2時間アッという間で「もう終わっちゃったの?」と思いますね。このパワーは大阪の根性みたいなものにも繋がると思うので、きっと共鳴していただけると思います。こういうショーをもっと世界中のいろんな場所に持って行ってもらいたいですね。

(2014年11月18日更新)


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TAO

(c) DRUM TAO

発売中

Pコード:239-391

▼11月23日(日)15:00

▼11月24日(月・休)12:30

森ノ宮ピロティホール

全席指定-7200円

※6歳未満は入場不可。

[問]キョードーインフォメーション
[TEL]06-7732-8888

公式サイト
http://www.drum-tao.com/

チケット情報はこちら

『続・十七人のサムライ』

17人の鍛え抜かれたアーティストたちが、壮大で美しいストーリーをドラムとパフォーマンスで描く「未体験のエンターテイメント」。真のサムライ・スピリッツを求め旅をする美しき姫たちが、次々と時空を超え歴史的な武将に出会う。そして、いつの日か、彼女たちも真のサムライとなり、この美しき日本人の精神を守り続けていく決意をする…。

世界的デザイナーのコシノジュンコ氏が200点を超える衣装を制作。更に舞台背景には数々の「琳派」絵画を取り入れるなど、日本の誇り高き美を追求する舞台構成は必見だ。

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