「もう辞めへんから…絶対に辞めへんから!!」
ウルフルズが贈る夏の風物詩
5年ぶりの『復活のヤッサ!!』に18000人が
笑って泣いた名曲満載の3時間をレポート!
あれから、5年――。‘09年8月30日、大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場で行われた『ヤッサ09FINAL!!』をもって突入した活動休止を経て、今年2月に活動を再開させたウルフルズが、遂に万博に帰ってきた! ’00年から続いていたウルフルズの夏恒例のイベント『ヤッサ』が5年ぶりに復活、活動休止から丸5年となる8月30日、同地にて『復活のヤッサ!!』が開催された。
即日ソールドアウトとなったチケットを手に会場に詰めかけたオーディエンスは、なんと18000人! 会場には、ウルフルズ愛に満ちたいでたちの家族連れ、友達、カップルetc…多くの笑顔が4人との再会を今か今かと待ち詫びる中、“こんにちは こんにちは 西のくにから~♪”と三波春夫の『世界の国からこんにちは』のご陽気なSEが流れるや、ウルフルズの4人がセンターステージへと登場! 手を振りゆっくりと挨拶を交わすメンバー、そして「帰って参りました大阪ー! こんなようけ入ってくれて…」と語ったトータス松本(vo)も感慨深い表情だ。そんな記念すべき宴の開演を告げたのは、名曲『バンザイ~好きでよかった~』! これには会場も大いに盛り上がる。「何かヘンなMCになってますけど、徐々に落ち着いて参りますので(笑)、最後までよろしくです!」(トータス)と、4人も5年ぶりの『ヤッサ』に心なしか舞い上がっているのも何だか微笑ましい。
この日は、前日の雨が嘘のように日差しが照りつけ、「このシャツ地獄やで…(笑)」とトータスが思わず漏らすほどの晴天ぶり。「汗でピックが滑るのよ」とすぐに衣装を脱いだ(笑)ウルフルケイスケ(g)、「俺はちゃんと肌着着てるよ」(b・ジョンB)、「ジョンBは“クール何とか”とか着てそうやな(笑)」(トータス)なんていう何気ないやりとりも、このバンドが今再び同じステージに立っていることを実感させてくれる。
『借金大王』『サムライソウル』などの代表曲に、5月にリリースされた最新アルバム『ONE MIND』から『ブヤカシャー!』など、新旧織り交ぜたセットリストに続いて、
「こうやって『ヤッサ』が出来て、ホンマに嬉しいです」(トータス)
「5年間お待たせしました! 待っててくれてありがとう。今日は雨もどこか行きましたね。最後まで僕らと一緒に、『ヤッサ』を作っていきましょう!」(ウルフルケイスケ)
「5年ぶりの『ヤッサ』、皆さん最後まで楽しんでいってください!」(ジョンB)
「また、メンバーと一緒に『ヤッサ』をやれてホントに嬉しいです!」(ds・サンコンJr.)
と、集まってくれた18000人のファンに思い思いに気持ちを伝えるメンバー。「せやなー!?」「せやせや!」と自然発生的に生まれた大阪ならではのコール&レスポンスも瞬時に決まる息の合った光景には(笑)、4人とファンの関係が伺えるよう。一転、「ここから夏の定番、ボカーン!といってみよかな」とトータスが煽れば、大量の水着ダンサーがステージに登場! 『SUN SUN SUN’95』『バカサバイバー』『あついのがすき』の灼熱のナンバー3連発を披露し、ここでメンバーは一旦ステージを後に。
ここでビジョンにはトータスとジョンB(しかも女装)がクセのある司会者に扮したグッズ紹介コーナー、その名も『ウルフルショッピング』が映し出され(笑)、これには会場も大いに沸いた。この辺の遊び心と徹底したサービス精神は、ウルフルズならでは。
再び登場した4人は花道を歩いてセンターステージへ。「復活ウルフルズなんですけど、こっ恥ずかしいですけど、ここでデビュー曲をやろうと思います」と披露した『やぶれかぶれ』をはじめ、歌詞がグッと心を揺さぶる『笑えれば』など、緑に囲まれた会場内に響き渡る名曲の数々に、じっと聴き入るオーディエンスたち。
そして後半戦、「うわ~久しぶりやわ」とトータスも思わず漏らした『明日があるさ』では、様々な職種に扮したダンサーたちを交えつつ、ウルフルケイスケがステージ後方に吊るされた巨大木琴ソロに挑戦! ちょっとしたミスを見逃さないトータスに促されたウルフルケイスケは三度目の正直で見事に成功させ(笑)、続く『まいどハッピー』ではボーカルも披露する大活躍を見せてくれた。
「リハーサルしながら、いい曲多いな俺たちと。財産やなと思います」(サンコンJr.)
「何やかんや言うて、僕たち仲良いですよね?(笑)」(ジョンB)
「改めて言うたらウソくさく聞こえるやん(笑)」(トータス)
なんて嬉しい掛け合いを見ていると、これからのウルフルズが楽しみになる。「ありがとう大阪! 思いっきりみんなで歌えるやつやるで!」(トータス)と、最後は『ええねん』の怒涛の大合唱! ただ、これで5年ぶりの『ヤッサ』は終わらない。アンコールで披露した「大阪の、大阪による、大阪のための」(トータス)『大阪ストラット』では、ウルフルケイスケが恒例の阪神タイガースのユニフォームを身にまとい、万博記念公園の広大な空をカラフルに染めた、甲子園ばりのジェット風船が舞い踊る!
「まだやってない曲あったね!」(トータス)と始まったWアンコールでは、ステージに、ギターにベースにと炎が舞い上がるド迫力演出で贈る、18000人が待ってましたの『ガッツだぜ!!』で大盛り上がり! そして、お祭り騒ぎの会場の喧騒が収まる頃、トータスがこう語る。
「『ヤッサ』は5年前に1回終わって、ここに戻ってこれるのかどうかも考えられへんかった。今はこんなに元気なんですけど(笑)。メンバーが誰1人立ち止まらず音楽をやって、それがたどり着いた先がウルフルズやったんです。ホンマに奇跡のような話やと思う。よかった。ここに戻ってこれて本当によかった。本当にありがとう! これからもよろしくお願いいたします!」
メンバーをねぎらい、スタッフをねぎらい、ファンをねぎらい、「最後にみんなで歌おう!」と3時間半にわたる長丁場を締め括った26曲目は、『いい女』。ここで、トータスが歌詞の1フレーズ“だけど、ひとつだけ言いたいことは…”に続いて歌ったのは…!
「もう辞めへんから…絶対に辞めへんから!!」
花道を歩きながら、何度も“ありがとう”を伝えるメンバー。敬愛するサム・クックの『ユー・センド・ミー』をバックに盛大な打ち上げ花火を18000人と共に見守ったウルフルズは、10月から全国ツアーをスタート。再び長い旅路が始まったウルフルズの雄姿を、ぜひ各地で見届けて欲しい。
Text by 奥“ボウイ”昌史
(2014年8月30日更新)
Check
Set List
3時間半26曲のボリュームで魅せた
『復活のヤッサ!!』の強烈セットリスト
『クリアアサヒ Presents
OSAKAウルフルカーニバル
ウルフルズがやって来る!
復活のヤッサ!!』
8月30日(土)
at 万博記念公園もみじ川芝生広場
01. バンザイ~好きでよかった~
02. 愛がなくちゃ
03. 彼女はブルー
04. 借金大王
05. Let's Go Monday
06. ブヤカシャー!
07. サムライソウル
08. SUN SUN SUN '95
09. バカサバイバー
10. あついのがすき
~ウルフルグッズ紹介CM~
11. ツギハギブギウギ
12. やぶれかぶれ
13. いつも元気
14. 笑えれば
15. あーだこーだそーだ!
16. どうでもよすぎ
17. 明日があるさ
18. まいどハッピー
19. 僕の人生の今は何章目くらいだろう
20. ヒーロー
21. それが答えだ!
22. 事件だッ!
23. ええねん
~Encore~
24. 大阪ストラット
~W Encore~
25. ガッツだぜ!!
26. いい女
Live
10月より待望の全国ツアーがスタート
関西圏は大阪&神戸に登場!
『ウルフルズツアー2014 ONE MIND
~あついのがすきすぎ~
supported by Viber』
一般発売9月7日(日)
※発売初日は店頭での直接販売および特別電話■0570(02)9540 (10:00~18:00)、通常電話■0570(02)9999にて予約受付。
Pコード235-626
▼10月15日(水)19:00
フェスティバルホール
▼10月21日(火)・22日(水)19:00
オリックス劇場(旧 大阪厚生年金会館)
一般発売10月26日(日)
※発売初日は店頭での直接販売および特別電話■0570(02)9540 (10:00~18:00)、通常電話■0570(02)9999にて予約受付。
Pコード235-627
▼12月2日(火)19:00
神戸国際会館こくさいホール
▼12月4日(木)19:00
フェスティバルホール
全席指定7500円
キョードーインフォメーション■06(7732)8888
※3歳以下は入場不可。4・5歳のお子様は無料、但し、お席が必要な場合はチケットが必要。6歳以上はチケットが必要。公演当日、小学生、中学生、高校生、専門学生、大学生(大学院生を含む)の方は窓口にて\3000キャッシュバック。(要学生証提示。小学生は、保険証など年齢確認できる身分証を必ずご提示下さい。)入場後の受付はいたしません。必ず会場入場前に窓口にて学生証をご提示ください。未就学児でお席が必要なお子様も、保険証など年齢確認できる身分証提示でキャッシュバック適用。
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