ホーム > インタビュー&レポート > the band apart、グッドモーニングアメリカ、 KNOCK OUT MONKEY!! 終着地・東京公演を目前に 熱気渦巻くライブバトルを繰り広げた『となりのバンドマンツアー』 大阪編ライブレポートが到着!
昨日の岡山公演を大成功に収め、次なるステージ大阪へと到着した「となりのバンドマンツアー2014」の面々。岡山同様、開場時間よりゲストとして登場した8ottoのTORA(b)がDJとして登場! 長蛇の列から会場へと到着した、はちきれんばかりの満員の観客のテンションを上げ、いよいよ本番へ。
ステージ上には、ちゃぶ台、しゃもじに茶碗…と通常、ライブではなかなか見かけられないものが。まずは主催者である、イベンター・GREENS岩井氏の趣旨説明の後、トップバッターとして登場は・・・なんとびっくり、the band apart! キャリア、実力ともに一見トリをつとめるかと思われるバンアパが1番手として登場するという、嬉しいサプライズがあったこの日。各会場で登場順が異なるのが今回のツアーの醍醐味でもあるのだ──。
優しくソウルフルな歌声に繊細に流れるリズム。オーディエンスの熱を帯びた視線を浴びながら、静と動の緩急の効いた芳醇なステージを繰り広げていくバンアパ。アグレッシヴだが柔らかな表情を持ったバンドサウンド、凝った演出はないシンプルな構成にも関わらず、心をぐっと掴み潤すドラマティックなライブが進むにつれ、感嘆のため息がもれ広がる。かと思えば、「たなしん(グッドモーニングアメリカ)のテンションの高さおかしくない!? あれ、実はさ…(笑)」なんて共演者を面白おかしくいじる原(b&cho)や、荒井(vo&g)の巧みなMCが観客を自然と笑顔にしてゆき張り詰めた緊張感から解き放ってくれる。「あと10年ぐらいしたら君たちも~(笑)」(荒井)と語った言葉からも伺えるように、彼らの普段のライブよりも年齢層が若い観客たちが多かったと思われるが、さすがの大人の余裕と余韻を残し大歓声と拍手を背に次なるステージへとバトンを繋いでくれた。
2番手に登場は、グッドモーニングアメリカ。さすがに今、キッズに大人気のバンドだけのことはある。“ふなっしー”ならぬ“たなっしー”の着ぐるみで登場する驚きの演出で楽しませてくれるもんだから、大ハシャギの大盛り上がり! その勢いのまま、1曲目の『ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ』に雪崩れ込む。お決まりのたなしん(b&cho)によるオーディエンスとのコール&レスポンスももちろんバッチリだ。よく通るクセのある声、明確な盛り上がりをみせるリズムに安定感のあるバンドアンサンブルetc。一見、インパクトが強いせいもあり派手に見えがちなバンドだが、キャッチーなだけじゃない、芯のあるしっかりとしたメロディに彼らの実力を感じずにはいられない。オーディエンスに支持されるのもうなずける、確かな技術力をもったバンドだ。ほとばしる熱気と切れ目のない高いテンション、共演者のことを語り、主催者への感謝も忘れない…。なんとよくできたバンドなんだ(笑)。彼らの計り知れないポテンシャルに興味を突き動かされる高揚感満点のステージだった。
そしてこの日の最後に登場は、唯一の関西は神戸出身となるKNOCK OUT MONKEYだ! 登場前から大声援で迎えられた彼ら。快進撃を続ける勢いそのままに、「大阪踊れ~っ!!」とw-shun(vo/g)が初っ端から煽るもんだから、こぶしを突き上げ全身全霊で思い思いにレスポンスするオーディエンスが後を絶たない。エモ、パンク、ラウド、メタル、ヒップホップetcが昇華されたアグレッシヴな轟音サウンド、しかしながらしっかりと耳に残る魂のこもった歌。湧き上がる衝動に駆け巡る疾走感をただただ肌で体で感じながら前へ前へと突き動かされるステージングに、瞬く間に会場は興奮の坩堝へ。「もっといけるっしょ!?」と、これでもかと随所に煽りを入れながら、感情を剥き出しに伝えてくるライブと熱のこもったメッセージ。果てしなく自由で、まさに再現のしようがないほどリアルな瞬間を感じさせてくれた気迫のこもったアクトで、見事トリを締めくくった。
(2014年3月29日更新)
【東京公演】
チケット発売中 Pコード219-313
▼4月2日(水)18:30
CLUB QUATTRO
シングルチケット-3500円
ペアチケット-3000円
【出演】グッドモーニングアメリカ/the band apart/8otto
ディスクガレージ■050-5533-0888
※ドリンク代別途必要。未就学児童は入場不可。小学生以上はチケット必要。ペアチケットは2枚単位での販売。