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ホーム > インタビュー&レポート > “気分がアガって、聴くだけで無敵” 新次元に到達したサンボマスターがアッパーに告発する 最強ロックンロールアルバム『終わらないミラクルの予感アルバム』 全国ツアー真っ只中の3人に問うインタビュー&動画コメント!


“気分がアガって、聴くだけで無敵”
新次元に到達したサンボマスターがアッパーに告発する
最強ロックンロールアルバム『終わらないミラクルの予感アルバム』
全国ツアー真っ只中の3人に問うインタビュー&動画コメント!

 『終わらないミラクルの予感アルバム』…タイトルからしてミラクルと希望しか詰まっていない、つまり、ワクワクしかないアルバム。サウンドは打ち込みやダンスミュージックといった新たな変化もみられ、昔からサンボマスターを聴いてきた人によっては驚く人もいるかも知れない。何故、今この音にサンボマスターがたどり着いたかを、現在全国ツアーの真っ只中にいる3人に、根掘り葉掘り聞いてみた。

サンボマスターの3人からの動画コメントはコチラ!

 

 
 
光の拡散というか…とにかくアガるやつを作りたかった
 
 
――今回のアルバム、まずは言葉の強さを感じます。
 
山口「言うべきこともあったし、告発すべきこともあったし。まずは、命の放射を徹底的にやろうと。光の拡散というか…とにかくアガるやつを作りたかった。気分がアガって、聴くだけで無敵、みたいな。超オシャレな感じもあってね(笑)、踊りまくれるというか。最強のアルバムを作ってみたかった。古臭くなくて、手垢が付いてなくて、小難しいことを言わないアルバム。ファンに、キッズに、ドカン!とくる感じのね。RCサクセションしか聴かない人にも、ちゃんと伝わるアルバムだなと思っています」
 
木内「言うなれば“食べたら分かる”じゃなくて、“食べた瞬間に分かる”やつを作りたかったんです。10何年一緒にやってきて、山ちゃんの作る曲も進化していて、もっともっとアレンジ出来るんじゃないかなとも思っていて」
 
――打ち込みの導入だったり、ダンスミュージックであったり、音が明らかに進化しているなと思いました。
 
山口「打ち込みと思われている音が生だったりもするんですよ。ベルリンの最新のダンスミュージックも聴いたりするんですが、その流れで木内が打ち込みの音を作ったとしても、ベルリンには木内はいないので、結局は日本のロックンロールアルバムにちゃんとなるんです。全部を飲み込んだ上で、アッパーで熱狂的な音を作りたかったし。最強のロックンロールアルバムだと思っているので、満足度は高いですよ」
 
木内「今、ライブでフロアを見てもお客さんのノリ方がすごいし、分かりやすいなって思うんです」
 
山口「今の音は、みんなアッパーになれるんですよ。このアルバムで、よりアッパーなノリを巻き起こせるような気もしますし」
 
 
キッズは踊りたがってるなって。心を解放したがってると思ったんですよ
 
 
――実際の作業的には、いかがでしたか?
 
山口「アイデア的には楽しいんですけど、実際の作業は大変でした。1月の中旬くらいからやっていたのかな? すごく頑張っているのに、周りには言うに言えないし(笑)」
 
木内「時間はかかりましたね。毎日、地下のスタジオにいて、気が付いたら長くなっていましたね」
 
近藤「思い出したくない(笑)。終わりが見えないんですけど、未開の地に行っているみたいで楽しかったですね」
 
山口「2010年代のマスターピースが作ってみたかった。まぁ、でも大変でしたよ。朝4時半ごろまで作業して、朝11時半にはもう家を出るみたいな」
 
――そこまで大変な想いをしても、アッパーでアガるアルバムにこだわったのは何故なんですか。
 
山口「キッズは踊りたがってるなって。心を解放したがってると思ったんですよ。そのためには新しい文脈でやった方がいいんじゃないかなって。心を解放するには、もっと先にいった方がいいと思うんです」
 
――昔からサンボが好きで、ずっと聴いている身としてはクラシカルなロックンロールがルーツにあって、スリーピースで鳴らすというイメージがあったので、正直最初は今回の音に驚いたんですね。
 
近藤「元々スリーピースにこだわる気持ちは強くなかったし、ただ良い音楽を鳴らしたいだけ。だから、今回も良いトラックを作って、みんなで騒ぎたいというのがあったので。気付いたらこんな感じになっていたし、“これ、ヤバいな。新しいな”って思いましたよ」
 
木内「一番最後に何をやりたいか…それを大騒ぎをすること。だから、こういうアルバムになったと思います。スリーピースの美しさもありますけど、僕らにしか出来ないスリーピースアルバムだと思うので。迷いもないし。ビックリする人は多いと思うけど」
 
山口「震災が起きてから、良い方向に光を当てていくことが重要じゃないかなとも思って。もちろん、自分たちは神様じゃないけど、でも、みんなを開放させたいんですよ。だから、音とも直結させて、進化させたかった」
 
近藤「デビューの頃と比べたら、言葉も大きく見せ過ぎないよう気を付けているように思えるし、芯のある、シンプルに言葉になってる。誰よりも、そういうことを(山口さんは)考えている人ですし」
 
――山口さん、改めて言葉についていかがですか?
 
山口「アッパーに明るく告発したかったんですよね。そして、みんなとワ~っとなって踊りたかった。最近、デヴィッド・ボウイのインタビューを読んだら、“ロックは年寄りしか聴いてないんじゃない? ワクワクするようなことは、若者の方が向いている”と話していて。ワクワクするようなことをして若者を振り向かせる…それこそがロックじゃないか!と思って」
 
――その話はグッときますね…。このアルバムが、どうライブで爆発するかを楽しみにしています! 本日はありがとうございました!
 
山口&近藤&木内「ありがとうございました~!」
 
 
Text by 鈴木淳史

 




(2013年11月21日更新)


Check

Release

これぞサンボとエレクトロな新境地を
飲み込んで只々強靭な新作!

Album
『終わらないミラクルの予感アルバム』
【初回限定盤DVD付】
発売中 3500円
Getting Better
VIZL-577

【通常盤】
発売中 3000円
VICL-64058

<収録曲>
01. ミラクルをキミとおこしたいんです
02. スローモーションラブ
03. むき出しの命めざめろ
04. 孤独とランデブー
05. 翼が欲しい
06. フリーダム ライダーズ
07. この世がヤミだと言わないでおくれ
feat. MINMI
08. 愛したいし怖れないし急がない
09. ドブ野郎にはご用心
10. You are not 透明人間
11. 愛の国どこにある
12. 未練は残さず踊るつもりだ
13. I'm in love 光る海

<DVD収録内容>
『待たせたな!新曲出来たぜ!!
~という夢を見た~ツアー2013~』
ぎゅっと凝縮DVD!

6月22日・梅田クラブクアトロ
『爆音ナイト』にて
01. これで自由になったのだ
02. 静かに光りつづけるもの
03. 孤独とランデブー

6月29日・名古屋クラブクアトロ
『やるっきゃナイト』にて
04. ミラクルをキミとおこしたいんです
05. 恋する季節(ダイジェスト収録)
06. ロックンロール イズ ノットデッド
07. 君を守って 君を愛して

7月4日・渋谷クラブクアトロ
『ムーディーナイト』にて
08. あなたのことしか考えられない
09. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
10. できっこないを やらなくちゃ

※副音声:三人の楽屋ばなし

Profile

サンボマスター…写真左より、近藤洋一(ベースとコーラス)、山口隆(唄とギター)、木内泰史(ドラムとコーラス)。’00年結成。’03年、メジャー1stアルバム『新しき日本語ロックの道と光』を発表。’11年末にレーベルを移籍し、翌’12年に6枚目のアルバム『ロックンロール イズ ノットデッド』を発表。山口は福島県人バンド・猪苗代湖ズにも参加し、タワーレコード限定シングル『I love you & I need you ふくしま』を発表している。今年10月9日にニューアルバム『終わらないミラクルの予感アルバム』を発表、現在は同24日から始まった『終わらないミラクルの予感ツアー2013』の真っ只中にいる。

サンボマスター オフィシャルサイト
http://www.sambomaster.com/


Live

只今新作引っ提げ全国ツアー中
大阪Zepp公演が間もなく開催へ!

Pick Up!!

【大阪公演】

『終わらないミラクルの予感
 ツアー2013』
チケット発売中 Pコード206-856
▼11月23日(土・祝)18:00
Zepp Namba(OSAKA)
1Fオールスタンディング3900円
2F指定席4400円
清水音泉■06(6357)3666
※1Fオールスタンディングは、小学生以上は有料、未就学児童は入場不可。2F指定席は、小学生以上は有料、未就学児童は無料(大人1名につき、子供1名まで膝上可)。但し、お席が必要な場合は有料。

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過去最強ラインナップの呼び声も高い
年末の関西ロック忘年会に参戦決定!

『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY』
一般発売11月30日(土)
※発売初日はチケットぴあ店頭での直接販売および特別電話■0570(02)9505(10:00~18:00)、通常電話■0570(02)9999にて受付。
Pコード212-919
▼12月29日(日)11:00
インテックス大阪
1DAY TICKET8020円
(オールスタンディング)
[出演]奥田民生/オレスカバンド/KANA-BOON/斉藤和義/サカナクション/サンフジンズ/サンボマスター [Champagne]/SPYAIR/SOIL& “PIMP” SESSIONS(ゲスト:椎名林檎)/東京スカパラダイスオーケストラ/the HIATUS/THE BACK HORN/BIGMAMA/フジファブリック/フラワーカンパニーズ/BOOM BOOM SATELLITES/THE BAWDIES/MAN WITH A MISSION/MONGOL800/RADWIMPS/N’夙川BOYS/SAKANAMON/東京カランコロン/KEYTALK/キュウソネコカミ/QUATTRO/HaKU/ハルカトミユキ/パスピエ/Hemenway
RADIO CRAZY公演事務局■06(7732)8787
※6歳未満は入場無料。
※出演アーティストは変更になる場合があります。その際の変更・キャンセルに伴う払戻しはできません。

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