ホーム > インタビュー＆レポート > 日本一の天真爛漫バンド、雨先案内人が届ける 笑顔と涙が混在する感動のバラード『かわ』 バンド結成から地元仙台で生まれた名曲誕生秘話まで 話題の注目新人に迫るインタビュー&動画コメントが到着！
日本一の天真爛漫バンド、雨先案内人が届ける
笑顔と涙が混在する感動のバラード『かわ』
バンド結成から地元仙台で生まれた名曲誕生秘話まで
話題の注目新人に迫るインタビュー&動画コメントが到着！
昨年リリースされた1st アルバム『おいしい音楽』が、今やブレイクの試金石と言われるタワーレコードのプッシュアイテム“タワレコメン”に選出。その収録曲『おひさま』が、人気アニメ『男子高校生の日常』のエンディングテーマにも抜擢された、今話題のギターレス3ピース鍵盤ロックバンド・雨先案内人が、2ndシングル『かわ』をリリースした。仙台在住で活動を続ける彼らが、地元の広瀬川を舞台に描いたこの曲は、当時どん底にいた雨ノ地晴太郎(vo&ds)の孤独、ピュアな叫びが真っ直ぐに胸に響く感動のバラードだ。晴太郎が初めてステージに立った頃からあるという同曲には、ストリングスアレンジと演奏に、公私共に親交の深いＴHＥラブ人間の谷崎航大(vl)も参加。そのドラマを増幅させるのに一役買っている。そこで、この名曲の誕生秘話、そしてソロ形態であった雨先案内人が、かけがえのないメンバーである西山小雨(p&vo)、齋藤ぽんちょ(b&cho)と出会い、いかにして“バンド”になっていったのか？ 『かわ』が関西テレビ深夜の人気音楽番組『音エモン』の11月度エンディング曲になるなど、ここ関西でもじわじわと存在感を増す3人にインタビュー。“祭りスタイル”“みんなで唄う”といったモットーで奏でられる彼らの音楽はとてもシンプルだ。その音楽に宿る純粋さは、混沌とする音楽マーケットの中で輝きを増している。インタビュー中も目をキラキラさせて語った3人に、やはり音楽は生身の人間から生まれることを再確認させられた。
みんなエエヤツやん！ 3人勢揃いの動画コメント
――シングル『かわ』がリリースされましたが、雨先案内人にとっての大事な曲が、世に出てみてどうですか？
晴太郎(vo&ds)「この曲は昔から歌ってる思い入れ深い曲なんで、これがCDになって、作品になって世に出るっていうのがめちゃめちゃ嬉しいです」
小雨(p&vo)「元々彼(＝晴太郎)が1人でやってた頃からの曲で、それをバンド編成で新しく練り直したというか。今回CD化するときに、ＴＨＥラブ人間の谷崎くんをはじめ6人のストリングスチームに入って貰って。いつも3人だけでやっていたので、CDで聴くと自分でもスゴいなって思っちゃう(笑)。そこがもうビックリというか」
ぽんちょ(b&cho)「ライブで以前からやってる曲で、“音源にして欲しい”っていう声も多かったので、それをやっと形に出来て嬉しいですね」
――晴太郎さんのTwitterを遡って見たら、それこそ初めて曲を作ってステージに立ったときから歌ってると書いてましたね。
晴太郎「ハイ！ スゴい！ そんなところまでチェックしてくれてめっちゃ嬉しいです(笑)」
――(笑)。曲の歴史は長いですけど、なぜこのタイミングでCDにしたのか、逆に言うと今までなぜしなかったのか。
晴太郎「この3人になって最初は1人でやってた頃とは違う新しい曲をやってたんですけど、昔の曲をちょっとやってみようって試しに合わせてみたら、ああ…何か、やっぱいい曲だなぁ…みたいな(笑)」
――自画自賛(笑)。2人はこの『かわ』の存在を初めて知ったのはいつだったんですか？
ぽんちょ「このバンドでやる前から知ってはいましたね。当時のデモ音源ではギターがジャーンジャーン♪って気持ちよくなってる曲で。それをピアノとベースとドラムでどうやるのか、最初の頃は自分たちの技術の問題だったり視界が狭くて出来なくて」
晴太郎「確かに。当時合わせてみたら結構イッパイイッパイだったんで」
ぽんちょ「この3人になって2年半くらいなんですけど、1年ぐらい前から今ならいろんなことを吸収出来るかもしれないっていう時期になって、やってみようかって」
――そもそも皆さんバラバラに活動していてたわけですよね。この3人が集まった経緯はいったい？
晴太郎「元々ぽんちょくんは友達で、よくライブも観に行ってたんで、ちょっと一緒にやってみたいなぁと声を掛けて。小雨も違うバンドをやってたんで同じように声を掛けて」
――じゃあ基本的に晴太郎さんが共演して、いいベーシストだなとか、いい鍵盤だなと思って、いざバンドをやろうかというときにはこの2人だと。そもそもバンド形態にしたかったのには何かあったんですか？
晴太郎「元々自分がやりたいのはバンドサウンドで、楽しい音楽がやりたいなぁって。ライブでもピアノが鳴ってるイメージとかが昔からあったんですけど、でもメンバーが見付からなくて…だからもう“見付けた！”って感じでしたね」
――お互いの第一印象はどうだったんですか？
ぽんちょ「彼がまだギター&ボーカルでバンドをやってた時代に対バンしたか、たまたま友達のライブに出てたところを観て、スゴくいい唄を歌う人だなぁって。そのときから僕もいつか一緒に出来ればいいなぁとは、何となく思ってたんです。その内一緒にイベント出たりしてドンドン仲良くなってって」
小雨「私は声を掛けられるまで、彼のことを全く知らずにいて。声を掛けられたのは大学卒業直前ぐらいで、入ってた音楽サークルでたまたまライブハウスに出る機会があったときに観てくれてたみたいで。ライブ終わりで“今度バンドやろうと思ってるんで、鍵盤弾いてもらえませんか？ 僕の音楽をまず肌で感じて欲しいんで、これ次のライブのチケットなんで来てください”って。スゴい変な人が来たと思った(笑)」
晴太郎「髪モジャモジャだったしね(笑)」
小雨「結局そのライブには行けず、どんな音楽をやってるかもよく分からず(笑)。大学卒業してこれからどうしよう？ってときに、やっぱり音楽を続けたいのもありましたし、曲を聴いたらいい歌だなと思ったので、じゃあって」
晴太郎「それは安心した…そのときの僕の歌って結構、ドカーンとしてたんで」
(一同笑)
小雨「あ～でも個性は強かった」
晴太郎「うん、何か濃かったというか」
――今でも十分濃いけどね(笑)。
晴太郎「アハハ！(笑) だから多分嫌いな人は嫌いなんですよ」
――好き嫌いが別れる音楽。
晴太郎「って思ってたから、どっちかなぁ？っていうのは正直ありましたね」
世の中に俺の居場所なんてないなぁって
夜に川まで行ってギターを弾いてたら
夜に川まで行ってギターを弾いてたら
何だか“いいよ、好きなだけ歌いな”って川が言ってくれてるような気がした
――それこそ、その当時から『かわ』っていう曲はあって。『かわ』を最初に聴いたときってどう思いました？
ぽんちょ「スゲェいい曲だなぁって」
晴太郎「マジで!? いやぁ～(嬉)」
(一同笑)
――ガチ喜びやないか(笑)。
晴太郎「アハハハハ！(笑)」
ぽんちょ「ホントにホントです(笑)」
小雨「私もデモCDで聴いて、10曲ぐらい入ってる音源の最後の曲で」
――ちょっと最後で落とそうとしてるね。自信ある(笑)。
晴太郎「ふふふふふ(笑)」
小雨「その中でもやっぱりスゴい心に残る曲だったんで。この2年半やってきて、こういう形でモノに出来たのがやっぱり嬉しいというか、感無量なところはありますね。この3人でやれたことが私は嬉しいです」
ぽんちょ「多分ホントに初期の頃だったら出来てない」
――じゃあ今ならやれるだろうっていう時期が来たってことですよね。そもそものこの曲が生まれたエピソードというか、最初にこの曲を書いたのはどんな状況だったんですか？
晴太郎「それまではステージで歌ったことなんて全然なくて、ずっとドラマーとしていろんなバンドをやってて。でも、何かこう…やっぱ僕はドラムじゃなくて歌がやりたいんじゃないかな？って思ってた時期でもあって。結局バンドも全部ウマくいかず、めちゃくちゃ悲しい気持ちになって…ホントに俺には何にもないなっていう感覚」
小雨「そんなに絶望してたの？(笑)」
晴太郎「スゴい絶望してた。あんまり人も信用出来なくなって…ギター弾くのも結構近所迷惑じゃないですか。世の中に俺の居場所なんてないんだなって、夜に川まで行ってギターを弾いてたら、何だか“いいよ、好きなだけ歌いな”って川が言ってくれてるような気がして…。その川はボロボロで汚れてるんですけど、スゴい優しいなぁって。それで出来たんです」
小雨「やっと出来た友達の歌だもんね」
――やっと出来た友達が川ってどこまで孤独やねん(笑)。
(一同笑)
ぽんちょ「確かに確かに！(笑)」
晴太郎「ふふふふ(笑)。何か自然は嘘はつかなぇなと思って」
――でも俺も時々、人は裏切るけど動物は裏切らない、とか思うときはある(笑)。
晴太郎「そうそう。まさにそういう感じです！」
――自分がしんどいときに、川に行って生まれた曲なんですね。この曲を最初に聴いたとき、スゴい孤独な曲だなって。でも同時にその何がいいかって、多分そういう風に思ってる人が世の中にイッパイいるだろうなって思ったんですよね。それを『かわ』みたいな曲で歌ってくれることで、その人たちもスゴく楽になれるというか。晴太郎さんだけじゃなくて、きっと同じ想いの人がイッパイいる。自分でもこの曲を書いてスゴく楽になったんじゃないですか？
晴太郎「楽になりましたね。吐き出したときにスゴい救われたっていうのはありますね」
(忌野)清志郎のライブを生で観たときに
今までの音楽の概念を全部覆されたぐらいの衝撃があった
――実在する広瀬川を題材にしたということですけど、そこは人がよく集まる場所だと。
小雨「いやぁ～もう集まりまくってますよ。仙台だと芋煮会っていうのが定番イベントになってて。春の集いが花見だとしたら、秋の集いが芋煮会。だいたいサークルとか仕事場でも、休みの日には河原に集まってきますね。広瀬川は広いんであちこちにやる場所があるんですけど。結構それで馴染みがありますね」
――じゃあホントに、京都で言うところの鴨川みたいな。
小雨「かなぁ？ 鴨川行ったとき全然キレイだなぁと思ったんですけど(笑)」
――アレより全然汚いよと(笑)。
晴太郎「広瀬川も上流の方はキレイなんですけど、やっぱ街の方に行くとちょっと汚いとこもあるしね」
ぽんちょ「広瀬川って結構蛇行してうねっているので、僕らが暮らしてる狭い範囲でもかなりいろんな景色があって。それこそ住宅街に流れてるところもあれば、スゴい街中だったり、田舎で崖しかないところとかもあったり」
晴太郎「横幅も違うし。狭いとこ広いとこ」
――そしたら大阪の淀川とか道頓堀川の方がイメージに近いのかも。そしてケンタッキーのおじさんが沈んでるみたいな。
(一同笑)
――阪神が優勝してみんなテンション高くなって飛び込んだら、何かしらその水がいろんな穴から入って来てるやんか？ それですぐ下痢になるというね(笑)。
(一同爆笑)
小雨「ニュースで観た！ それ(笑)」
晴太郎「それ相当ですね(笑)」
――広瀬川は仙台で生活してたら、割とみんながイメージも出来るし身近な存在というか。この曲を作ったとき、手応えはあったんですか？
晴太郎「スッゲェいい曲出来た！ 早くライブしたいなぁって、もう1ヵ月ぐらいでライブ出来るだけの曲も書いて。この曲を早く歌いたい！って」
――ライブで初めてやったときのお客さんの反応は？
晴太郎「その日の最後に歌ったんですけど」
小雨「やっぱり(笑)」
――最後にいい曲を入れる傾向(笑)。
晴太郎「そのときから反応ありましたから。でも初めて1人で弾き語りで歌ったそのライブ映像を観たときは、全然ダメだなぁ…と(苦笑)。ただ、自分がやっぱ歌いたくて、それしかねぇなってっていうのは分かったんで」
――じゃあ何でドラムやってたんですかね？
晴太郎「何でなんすかねぇ？(笑) ドラムもスゴい好きで、憧れのドラマーもいて叩いてたんすけど。でも、やっぱ(忌野)清志郎のライブを生で観たときに、今までの音楽の概念を全部覆されたぐらいの衝撃があって。何か俺、全然知らない人と肩組んでワーッ!!ってなってて…その一体感というか、音楽ってホントにスゴいんだって。俺もこういうことがやりたいなって思ったんです」
昔やってた頃よりもさらにいいモノにしたいのもあったし
なるだろうなって思ってた
――改めて今の雨先で『かわ』を表現しようと取り組んだとき、何か心掛けたこととか、思うことはありました？
小雨「正直、結構プレッシャーはありましたね。比べるモノではないけど、3人でせっかくやり直すのに、当時以上のモノになるのか？ っていうのはありましたし、結構練って、スタジオで話して、越えて越えてやっとっていう感じだったので」
ぽんちょ「やっぱり晴太郎くんの想いみたいなものが、スゴく強くて」
――これはちょっと特別な曲やもんね。
ぽんちょ「それを背負うベースと言うか、応えるベースをやっぱ弾かないと、曲として成り立たないなってスゴい感じたので。使命感じゃないですけど、また背筋がピンとする気持ちでしたね」
晴太郎「昔やってた頃よりもさらにいいモノにしたいのもあったし、なるだろうなって思ってたから出来たのもあるし。あとは単純にこの曲をこの3人でやりたいっていう想いはありましたね」
――ストリングスを入れようっていう話はどこから来たんですか？
晴太郎「元々デモ段階の音にもそれっぽい音が入ってて、僕も実際にスゴく入れてみたいなって」
――ＴＨＥラブ人間の谷崎さんにオファーしたのには何かあります？
晴太郎「もう友達だったんで距離が近かったし、バイオリンを弾ける友達自体そんなにいないし(笑)」
小雨「まあでも、スゴいバイオリン弾くんだよね」
晴太郎「谷くんしかいねぇだろう！みたいな感じでしたね」
ぽんちょ「あとやっぱバイオリニストとしてスゴい信頼してるというか。谷崎くんだったら任せられる、絶対にいいモノにしてくれるっていうのがあったので」
小雨「人間的にも頼もしいしセンスもあるし、友達で仲間でっていうところで。もうスゴかったですね。想像以上」
――バンドマンとしての彼とはまた違う、音楽的な懐とか技術を感じますよね。
小雨「そうですね。シッカリしてる!!って思う(笑)」
――アハハハハ！(笑) 対バン回数も、ＴＨＥラブ人間が1番多いですよね。
晴太郎「初めは仙台で対バンして、もう最初っから打ち上げとかでスゴい喋って仲良くなって、イベントに呼んでもらったりして」
小雨「東京でライブやるとメンバーが交互に観に来てくれたり」
――レコーディングはどうやってやったんですか？
晴太郎「いつもオケとか演奏は仙台で録るんですけど、ストリングスは東京の立派なスタジオで録って。ストリングスの生の音ってホントにいいんだなぁって、スゴい勉強になりましたね。小雨は来れなかったんだけど、俺とぽんちょで立ち会って」
小雨「それまではイメージだけ伝えてたんで、戻って来て“スゴかった!!”って言われたときには、クソッ!!って思いましたね(笑)」
晴太郎「初めて聴いたとき、“うわぁ～！”ってホンットに感動して、鳥肌が立ちましたよ」
仙台に返って来るとやっぱり落ち着くし、戻る場所があるのはいいことだなと
――今も仙台在住で活動していて。でもそうとは思えないぐらい身軽に東京には行ってますよね。僕らの距離感で言うとあんまり分かんないですけど、すぐに行けるものなんですか？
小雨「ご飯を挟んで6時間」
――それなりだなぁ(笑)。
晴太郎「でも慣れるとスゴい近いです」
小雨「大阪とか来ちゃうと12時間ぐらいやっぱ掛かるんで」
晴太郎「それを考えると全然。その日に出ればいいんだーって」
――仙台で活動し続けることが、自分たちに返ってくるモノはあります？
晴太郎「住みやすいってのはありますし…何だろうなぁ？ 住みやすいぐらいかな？(笑)」
――アハハハハ！(笑)
小雨「仙台に返って来るとやっぱり落ち着くし、戻る場所があるのはいいことだなと。東京に出ればいいじゃんってよく言われるけど、そういう気にはなれないですね」
ぽんちょ「僕は生まれ自体は仙台なんですけど、里帰り出産で産んでもらっただけで(笑)、幼稚園から小中高までは東京で育って。大学で仙台に戻って、そこからはずっと仙台に残ってますけど」
――じゃあ思春期を割と東京で過ごしたんですね。
ぽんちょ「でも、やっぱり仙台の方が住みやすいですね」
晴太郎「魚も安くてウマいし」
ぽんちょ「ご飯は美味しいですね～」
小雨「うん、美味しい。空気も美味しいしね。東京より」
――震災で大変なことありましたけど、でもやっぱり自分たちの街である仙台がスゴく住みやすいと。でも雨先の音楽って、多分都会じゃ生まれないというか。
小雨「確かに(笑)」
――今の環境だから出てくるモノもあるなって。あと『かわ』の逆再生のPVもオモシロいですよね。あれって反対向きに歩いて、歌詞も後ろから歌うみたいな感じ？
晴太郎「そうです。スゴい大変でした(笑)」
小雨「呪文みたいになってましたね(笑)。逆再生の音源を聴いて文字を起こして、大きい画用紙に書いてもらったのを見ながら歌う、みたいな」
晴太郎「ムズいです。全然違う曲になっちゃうんで。どっかの民族の音楽みたいな(笑)」
――そして絵は仙台駅から、広瀬川に向かって歩いて行く。何か新しい大阪駅にもちょっと通じる感じがしました。
分かりやすいから一緒になれるみたいな部分はあると思う
――PV然り、音源然り、ちゃんと自分たちのこだわりが詰まった作品になりましたね。出来上がったときはどう思いました？
晴太郎「もう何回も聴いちゃうくらいいいのが出来たなぁって思いましたね」
小雨「ジャケットも合わさったときに、また違って見えてくるものもあって。毎回デザイナーチームのKALEIDOSCHOP(カレイドスコップ)っていう2人組にやってもらってるんですけど、ジャケあってのCDっていうのが私の中であって。それを合わせて皆さんにも見てもらいたいなぁっていうのがありますね」
――確かに雨先の世界観をスゴく表してますね。
小雨「そうなんですよ。景色の見えるジャケットになってると思うので」
――雨先の顔は知らないけど、ジャケットは知ってるっていう人も多いかもしれない。
小雨「あるかもしれない(笑)」
晴太郎「でも何かそれはめっちゃ嬉しいですね」
――それこそTwitterか何かで、“今を乗り越えられたら新しい雨先案内人になれる”みたいなことも、最近晴太郎さんが書いてましたよね。
晴太郎「あぁ～！ 書いてた」
小雨「めっちゃ見てくださってる(笑)。ありがとうございます！」
――何かが変わっていく予感はあります？ 皮を破れる感じというか。
晴太郎「まさに今がそんな感じで。新曲もバンバン書いてて、機材も増やして、音的にもドンドン新しいモノにしていきたいって」
――プロフィールには自分たちの音楽性を、“祭りスタイル”とか“みんなで歌う”ところが核にあるとありましたけど、バンドとして今後のビジョンはありますか？
晴太郎「やっぱり一緒に歌えたりとか、自分たちの音楽が持ってる“分かりやすさ”みたいなモノは、崩したくない。僕も分かりやすいのがスゴい好きなんで。ライブでの一体感も、分かりやすいから一緒になれるみたいな部分はあると思ってて。でも楽曲的にやりたいことは結構あるんで、その軸を崩さずいろんなことをやっていきたいなって」
――そうですよね。『オハナバタケ』(M-2)を聴いたら、これはホントにお花畑だって(笑)。
一同「アハハハハ！(笑)」
――『ガチャガチャ』(M-3)も、これはもうガチャガチャでしかないっていう(笑)、ホントにタイトル通りの音が鳴ってる。『ウーニャ』(M-4)って何のことか分からんけど(笑)、この曲はウーニャや！って思うダイレクトな感覚。“みんなのうた”じゃないですけど、子供が聴いても楽しめる全世代的な感じはスゴくありますよね。あと、ライブではスタンディングドラムでやるということで、これもなかなか珍しいですけど、叩きやすいんですか？
小雨&ぽんちょ「いや…」
――アハハ！(笑)
晴太郎「でも今は立たないと叩けないです。座っちゃうと全然違う音になったり、ノリとかも全然出なくて。もう立ってないとダメになっちゃいましたね(笑)」
小雨「今となっては、だね(笑)」
――関西でもきっと好いてもらえるバンドだと思うんで、これからの行く末を応援しています。本日はありがとうございました！
一同「ありがとうございました！」
Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by おはな
Photo by おはな
（2012年12月11日更新）
Tweet Check
Release
楽しく、激しく、優しく、切ない
代表曲にして珠玉のバラード！
Single
『かわ』
発売中 1050円
Happinet
HMCH-1073
＜収録曲＞
1. かわ
2. オハナバタケ
3. がちゃがちゃ
4. う～にゃ(Live)
Profile
あめさきあんないにん…写真左より、齋藤ぽんちょ(b&cho)、雨ノ地晴太郎(vo&ds)、西山小雨(p&vo)。雨ノ地晴太郎がソロで雨先案内人として3年ほど活動した後、’10年6月、西山小雨と齋藤ぽんちょを誘いバンド編成での活動をスタート。同年10月、6曲入りの初音源『唄はともだち』をライブ会場限定で販売スタート。精力的にライブを重ね、’11年10月には初の全国流通音源となる1stアルバム『おいしい音楽』をリリース。タワーレコードのプッシュアイテム“タワレコメン”に選出され、大きな話題を呼ぶ。’12年1月、1stアルバム『おいしい音楽』のリード楽曲『おひさま』が人気TVアニメ『男子高校生の日常』のエンディングテーマに抜擢、多くのアニメファンからも注目を集める存在に。同年2月にはダブルA面シングル『おひさま / イエーイ!!』を、7月には2ndミニアルバム『魔法のことば』を発売。また、多くのアーティストに先駆けてスマートフォンアプリ『雨先案内人App for iPhone & Android』を発表するなど、積極的に新しいチャレンジも行っている。11月13日には2ndシングル『かわ』をリリース。
雨先案内人 オフィシャルサイト
http://amesakiannainin.jimdo.com/
Live
年内最後の大阪ライブが間もなく！
来年には強力イベントも(後日発表)
【大阪公演】
『FRESH 'EM ALL
～FANDANGO 25th ANNIVERSARY～』
チケット発売中
▼12月12日(水)19:00
十三Fandango
前売2000円
[出演]コンテンポラリーな生活／The coridras／エキセントリックダイバーメン／雨先案内人
Fandango■06(6308)1621
【名古屋公演】
『百長 2nd mini album
「月」リリース記念イベント
百長の八百長 三回目』
チケット発売中
▼12月14日(金)19:00
名古屋ell.SIZE
前売2000円
[出演]百長／シャビーボーイズ／雨先案内人
ell.SIZE■052(211)3997
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