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「ただいま~!!」
コブクロが地元大阪で遂に完全復活!
5万人が沸いた感動のフリーライブ『FAN'S MADE LIVE』
運命の1日をライブレポート!!

 しばしの活動休止期間を経て、コブクロ(小渕健太郎、黒田俊介)が、昨年8月のツアー最終日以来、約1年ぶりとなる復活ライブを9月9日に開催した。会場となったのは万博記念公園・東の広場。もともと大阪のストリートライブでそのキャリアが始まったこともあり、“大阪”、そして“野外”というこだわりで、この地を再スタートに選んだのが何より彼ららしい。9月5日にリリースしたばかりのベストアルバム第2弾『ALL SINGLES BEST 2』が現在大ヒット中、さらにライブの場で直接姿を見せるのは久しぶりとあって(しかも、2012年のライブはこの日1日のみ!)、広大な会場には実に5万人超が駆けつけ、幅広い層のファンで埋め尽くされた(会場を取り囲む人も多数…)。“THANK YOU FOR WAITING!!”と書かれたアーティストTシャツを着ていた人の多さからもはちきれんばかりの期待が伺えた、『KOBUKURO LIVE 2012 大阪万博フリーライブ「FAN'S MADE LIVE」』をレポート!

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 天気予報では雨の可能性もあり、上空には雨雲らしきものも目に入りつつ、夏の名残りの日射しを感じながらライブがスタート。SEの『交響曲第5296番』が流れ、さらに高まるワクワク感。ステージ下手から、まず半袖白シャツに黒のベスト姿の小渕が駆け足で、続いて淡い青色のシャツ姿の黒田がゆっくり両手を掲げながら登場すると、大きな歓声と拍手が巻き起こる。1曲目に披露したのは、ライブには欠かせない代表曲『轍』。力強いサウンドが際立ち、復活を印象付けるに相応しいナンバーだ。曲の終盤にギターをかき鳴らしながら「コブクロが帰ってきたぞ~っ!!」と叫ぶ小渕に、会場は大いに盛り上がる。続いて披露したのは『潮騒ドライブ』。アッパーなギターフレーズで始まる開放的で爽やかな楽曲だ。サビで、掲げた片手をリズムに合わせて左右に振るオーディエンス。早くも会場に一体感が見受けられたシーンだった。

kobukurolivereport_sub3.jpg 低音で優しく響く黒田の声に、ハイトーンが際立つ小渕の声。心地よく絡み合う2人のハーモニー、温かな視点で綴る歌詞と胸を打つ美しいメロディ…感動的なコブクロ・サウンドは健在だ。もちろん、漫才師顔負けのMCも、1年のブランクをまるで感じさせない。黒田のシャツに「幼稚園児か!(笑)」と小渕がツッコめば、「身長193cmある人の中では一番かわいいと言われます(笑)」と黒田が返す…などなど。「久しぶりなんで、どういう感じでやったらいいか分かれへん(笑)」(黒田)と言いながらも、息の合ったトークを見せる2人。

kobukurolivereport_kobuchi.jpg「今日は本当に皆さんに会えて嬉しい。この会場の広さは、皆さんの期待、願いが現れていると思います。その想いの上でいろんな歌が届けられたら」(小渕)


 そんな言葉の後、彼らが絶品のハーモニーを聴かせたのは、爽やかさ漂うミディアムテンポで綴るハートフルナンバー『未来への帰り道』。ファンク・テイストのアレンジで始まる『コイン』も、小渕の叙情的なブルースハープを交えつつ歌った珠玉作だ。

「僕らが歌を続けることができているのは、受け取ってくれるみんながいるから。次の曲は、届けたはずなのに、自分たちに歌っている気がする」(小渕)

 そう伝え披露されたのは『手紙』。日々頑張っている人に向け、時には休むことも必要と綴る内容は、まさに長年活動してきた彼らにも見事に当てはまるメッセージでもある。ピアニカの叙情的なフレーズで始まる感動的なバラードに、5万人がじっくり耳を傾けている姿も印象的だった。


kobukurolivereport_kuroda.jpg そして、比較的最近のシングルヒット曲と言える『流星』(‘10)では、一緒に口ずさむオーディエンスも多々。小渕から黒田へ、黒田から小渕へ、ボーカルを繋げていく構成、黒田のロングトーンも聴き応え満点だ。求心力が際立つ『To calling of love』も圧巻。ささやくようなボーカルから、曲が進行するに連れて高揚感を増していく流れは、実にドラマチックだ。感動の余韻に浸った後の、オーディエンスの長い拍手も当然。とは言え、この曲で別のマイクに切り替え歌うはずだった黒田が、「あれだけリハしたにも関わらず、マイクを替えずに歌ってた…オレ、緊張してたのかも(笑)」と、スタッフに謝りつつも和ませる、何ともコブクロらしい一幕も。一方、「最近早口言葉にハマって」おり、基本ほとんどの早口言葉をこなせると自負する小渕は、唯一言えない言葉“炙りカルビ”を紹介(笑)。5万人が早口言葉に挑戦するシーンも実に微笑ましかった。

 5万人によるウェーブ挑戦(!)を挟み、復活ライブもいよいよ佳境へ。後半は「1年ぶりのエネルギーは満タンですか!?」(小渕)と煽りつつ、アップテンポの楽曲を次々と披露。ドライブ感に満ちた『Summer rain』(小渕のファルセット=裏声も抜群!)、小渕がエモーショナルなギターソロでも魅せたハードロック風アレンジの『神風』、そして全員でジャンプしながら歌ったアッパーなロックサウンドの『memory』。

「どうもありがとう~!!」

 何度も何度も感謝の気持ちを叫び、深々とお辞儀をした2人がステージを去り、ライブ本編は終了した。



 そしてアンコールでは、彼らのライブではすっかりおなじみのシーンが展開されていく。会場のあちこちから、『ストリートのテーマ』のサビ(朝まで僕らと一緒に~♪)の合唱が巻き起こり、いつしかそれが5万人の大合唱へ…。

kobukurolivereport_sub2.jpg そこで、会場のファンと同じく“THANK YOU FOR WAITING!!”と書かれたアーティストTシャツに着替えた2人が、満面の笑みで再登場。「絶対に泣かないと決めていた」と語りながらも、スクリーンに映し出される表情は我慢しているのがありありの小渕と、感慨深げな黒田。そんな彼らがアンコール1曲目に歌ったのは、デビュー曲であり、彼らがメジャーで大きなスタートを切った名曲『-YELL- ~エール~』だった。2人の渾身の歌声に5万人が引き込まれる。そして正真正銘ラストナンバーは、初期の作品ながらファンの人気投票No.1に選ばれた珠玉バラード『ココロの羽』。この曲は、NHK・民放連共同キャンペーンin大阪「ラジオにタッチ!」テーマソングにも選ばれた楽曲だ。スクリーンには歌詞が映し出され、会場を埋めた5万人が大合唱。奇蹟とも思えたのがその時だった。隣同士のオーディエンスが、自然と手をつないでいったのだ。まさに会場が1つになった瞬間…小渕、黒田の2人も歌いながらステージを下り、ファンの間を歩くサプライズにファンも大喜びだった。


 再スタートとなったこの日のライブ。会場こそ違うが、デビュー後初のライブ、'01年の大阪城野外音楽堂と驚くほどオーバーラップする部分も多かった。大阪、野外という物理的な部分はもちろん、雨が降りそうな天候、そしてファンのいる客席を歩く2人…。当時、会場に入り切れなかったファンのために、ライブ本編終了後、観客を入れ替え特別に数曲歌を聴かせたのも、今となっては懐かしい(このときだけ、我慢していた空から雨が降ったけれど)。今や多くの人を感動させる大きな存在になったコブクロとは言え、デビュー時から変わらない音楽に対する想い、そしてファンへの感謝の思い。改めてその姿勢が一貫していることを証明するような、感動的なライブだった。

 
 
Text by 金本真一



【ぴあ関西版WEB】

●コブクロ完全復活! ベストアルバム発売&フリーライブ決定!!

https://kansai.pia.co.jp/news/music/2012-07/kobukuro.html

●NIGO®が手掛けた『ALL SINGLES BEST 2』のジャケットが公開!
https://kansai.pia.co.jp/news/music/2012-08/kobukuro-best2jacket.html

●コブクロの『ココロの羽』が在阪の民放ラジオ局の共同キャンペーン『ラジオにタッチ!』テーマ曲に
https://kansai.pia.co.jp/news/music/2012-08/kobukuro-kokoronohane.html

 

 

(2012年9月10日更新)


Check

Set List

約1年ぶりのステージに感動の嵐
絆を確かめ合う原点回帰の復活劇

『KOBUKURO LIVE 201
 大阪万博フリーライブ
「FAN'S MADE LIVE」』
9月9日(日) at 万博記念公園・東の広場

01. 轍
02. 潮騒ドライブ
03. 未来への帰り道
04. コイン
05. 手紙
06. 流星
07. To calling of love
08. Summer rain
09. 神風
10. memory

-ENCORE-
11. -YELL- ~エール~
12. ココロの羽

Release

セブン&アイ限定盤は前ベスト収録曲
のライブ音源を含む超豪華4枚組!

Best Album
『ALL SINGLES BEST 2』
【初回限定盤B(ライブCD×2付)】
発売中 4500円 ※セブン&アイ限定発売
ワーナーミュージック・ジャパン
WPCL-11208/11

<CD収録曲 ※全盤共通>
[DISC 1]
01. 蕾(つぼみ) 02. 風見鶏 03. 蒼く 優しく
04. 時の足音 05. 赤い糸 06. ベテルギウス
07. 虹 08. Summer rain 09. STAY
10. WINDING ROAD(絢香×コブクロ)
11. あなたと(絢香×コブクロ)
[DISC 2]
01. 流星 02. Blue Bird 03. 君への主題歌
04. あの太陽が、この世界を照らし続けるように。
05. シルエット 06. 蜜蜂 
07. 焚き火の様な歌(※新曲)
08. ココロの羽(※新録)
09. 太陽のメロディー(今井美樹×小渕健太郎 with 布袋寅泰+黒田俊介)
10. 交響曲第5296番(※新曲)

<ライブCD収録内容>
[DISC 3]
01. 君という名の翼
02. あなたへと続く道
03. ここにしか咲かない花
(2006.12.3 名古屋レインボーホール)
04. 毎朝、ボクの横にいて。-Sweet drip mix-
(2004.12.26 大阪城ホール)
05. Million Films
(2008.6.5 大阪城ホール)
06. 永遠にともに
(2008.9.6 和歌山県
紀三井寺運動公園 陸上競技場)
07. blue blue
(2003.12.30 大阪城ホール)
08. 宝島
09. 雪の降らない街
10. 願いの詩
(2006.12.3 名古屋レインボーホール)
[DISC 4]
01. 風
(2006.12.3 名古屋レインボーホール)
02. YOU
(2003.4.27 渋谷公会堂)
03. miss you
(2003.4.27 渋谷公会堂)
04. YELL~エール~
(2008.9.6 和歌山県
紀三井寺運動公園 陸上競技場)
05. Bell
(2009.3.22 和歌山ビッグホエール)
06. 轍
(2008.6.5 大阪城ホール)
07. DOOR
(2006.12.3 名古屋レインボーホール)
08. 太陽
(2003.4.27 渋谷公会堂)
09. 桜
(2008.6.5 大阪城ホール)
10. 未来への帰り道
(2006.12.3 名古屋レインボーホール)

大ヒット曲を網羅したシングルベスト
初回盤AにはPV集も付属

Best Album
『ALL SINGLES BEST 2』
【初回限定盤A(DVD付)】
発売中 3780円
ワーナーミュージック・ジャパン
WPZL-30438/40
【通常盤】
発売中 3300円
ワーナーミュージック・ジャパン
WPCL-11212/13

<CD収録曲 ※全盤共通>
同上

<DVD収録内容>
[DISC 3(DVD)]
YELL ~エール~、轍 -わだち-、YOU、風、願いの詩、雪の降らない街、宝島、blue blue、DOOR、永遠(とわ)にともに、Million Films、ここにしか咲かない花、桜、君という名の翼、未来への帰り道、蕾(つぼみ)、蒼く 優しく、時の足音、赤い糸、ベテルギウス、虹、STAY、流星、Blue Bird、あの太陽が、この世界を照らし続けるように。、WINDING ROAD(絢香×コブクロ)、あなたと(絢香×コブクロ)
※全27曲収録・曲順未定

関連サイト

コブクロ オフィシャルホームページ
http://kobukuro.com/

『ALL SINGLES BEST 2』特設ページ
http://teamkobukuro.com/feature/allsinglesbest2/

『FAN'S MADE LIVE』特設ページ
http://teamkobukuro.com/feature/fansmadelive2012/

セブンネットショッピング
http://www.7netshopping.jp/spc/static/warner/kobukuro_album2012.html