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BIGBANG、2NE1ほかK-POP界のスターが大集結!
豪華ライブイベント『YG Family Concert in Japan』
初日の1/7(土)京セラドーム大阪公演をレポート!!

 韓国の音楽事務所の中でも、今やモンスターグループとなったBIGBANGや、今をときめく注目のガールズグループ・2NE1らを擁するYG ENTERTAINMENT。その所属アーティストが一堂に会す豪華ライブイベントが『YG Family Concert』だ。日本開催は実に5年半ぶり、既に日本デビューを飾り熱狂的なファンを持つ人気者をはじめ、日本初登場の顔ぶれなどいずれ劣らぬ実力派の7組が出演するとあって、会場の京セラドーム大阪には初日から45000人ものK-POPファンが集結。中でも注目はグループ活動を自粛していたBIGBANGが、昨年のツアー以来約8ヵ月ぶりに5人で日本のステージに立つということだ。事前に開かれた記者会見でも「5人でこの舞台に立てることを嬉しく思います。待っててくれたみんなにいい形のステージを見せたい!」(D-LITE)と抱負を語り、出演する他のアーティストもこれから始まる大舞台に大いなる意欲を見せたこの日。それぞれのステージはもちろん、同じ事務所のファミリーということで実現する多彩なコラボステージも見どころの『YG Family Concert』、1月7日(土)京セラドーム大阪で行われた初日の模様をたっぷりレポートします!

yg_2ne1.jpg コンサートの開始を意味するSEがかかると、オーディエンスのボルテージは一気にアップ。総立ちでトーチ型のライトを振り、その瞬間を待つ。そして、トップバッターとして登場したのが、昨年満を持して日本デビューを飾ったガールズHIP HOPグループの2NE1(トゥエニィワン)だ。4人それぞれにカラフルな衣装を身にまとい、躍動するステージ。アッパーな『FIRE』『CAN'T NOBODY』と続けて披露し、トドメは日本語詞のキラーチューン『GO AWAY』! MCでは「遊ぶ準備は出来てる?」と煽りつつ、投げキッスを送るなどキュートさもアピール。それにしても彼女たちをはじめ、この日出演したアーティストたちはトークにいずれも通訳を付けず、日本語を流暢に話していたのは驚かされる。
 

yg_bigbang1.jpg 次にステージに登場したのは、早くも真打BIGBANG! 出し惜しみのない演出進行は、ファンにとってもたまらないご様子。イントロがかかった瞬間に大きな歓声が沸き、リフトでクールに登場した彼ら。1曲目の『Tonight』はアッパーなナンバーだが、1人1人ソロパートがあり、大きなスクリーンにその姿が映し出されていく。そして、ひと際大きな声援が上がったのが、やはりD-LITEが映し出されたときだった。以前と変わらず歌い踊る5人。活動自粛期間に「音楽とステージが(自分にとって)どんなに大切なのか、もう1度見つめ直しました」と語ったD-LITEはもちろん、他のメンバーの表情も実にイキイキとしている。MCでも、普段はクールな印象の強い彼らが、「大阪! まいど! おおきに!」「めっちゃ好きやねん!」と関西弁を聞かせるなど、旺盛なサービス精神でファンを喜ばせていた。ハートフルなラブソングの『声をきかせて』では、花道の中心が回転しながらせり上がり、さらにその中央に立つSOLがリフトで10mほど上昇。演出もハデな見せ場がタップリだ。照明、レーザー光線、火薬特効、キャノン砲…息つく間もないステージに会場は盛り上がりっぱなし。
 

yg_gummy.jpg そして、昨年日本デビューを飾ったGummy(コミ)は、実力派揃いの韓国でも“最高の歌唱力”と評価されているだけに、今回の大舞台でも見事な歌声を披露。元々“韓国バラード界の女王”と呼ばれており、ライブ後半に再登場して歌った大ヒット映画『私の頭の中の消しゴム』の主題歌『忘れてほしい』や、globeのカバー曲『DEPARTURES』は、5年前はまるで話せなかったにも関わらず今では非常に達者な日本語バージョンで聴かせる。情感豊かな表現力は実に感動的だ。一方で、2NE1とコラボした『UGLY』などでは、ロックボーカリストとしても非凡な才能を見せ付けてくれた。

yg_se7en.jpg 4年ぶりに日本での活動を再開させたSE7EN(セブン)は、まさに貫禄のステージ。ダイナミックな打ち込みサウンドを前面に出し、ダンサブルなパフォーマンスでオーディエンスを鼓舞する。後半に再登場した際にはローラーシューズで花道を滑りながら歌うなど、ちょっとした見せ場も作りつつ、何よりセンス豊かなR&Bをたっぷりと聴かせてくれたのが印象深い。高揚感ある日本再始動アルバムのタイトル曲『SOMEBODY ELSE』、美メロが際立つR&Bナンバー『La La La』など、キャリアに裏打ちされたステージはやはり見事だった。
 

yg_jinusean.jpg スーツ姿でビシッとキメた男性2人組HIP HOPユニットのJINUSEAN(ジヌション)は、“YG Familyの長兄”と称される、韓国におけるHIP HOPのパイオニア的存在。記者会見でも「私たちは5年前に大阪で開催されたYG Familyの10周年コンサートに出演して、15周年の今年はまた大きなステージで開催出来るのがとても嬉しいです。当時はK-POPはまだ大きな波ではなかったけど、でも今では大きな流れになりつつあります。YG Familyを長い間見守り、愛してくださりありがとうございます。これからも音楽で応えていきたい」と熱く語った彼ら。キャリアと実力が培ったリーダーシップと、軽快で巧みなラップパフォーマンスで存在感をアピールするショーマンシップ。コール&レスポンスを交えながらオーディエンスの心をしっかり掴んでいたのは、当然のことなのかもしれない。
 

yg_tablo.jpg そんなJINUSEANが「新たにYG Familyに加わるアーティストもいるので、皆さんのたくさんの愛情を注いでください」と語っていたのが、YG Familyのニューカマー、Tablo(タブロ)だ。「僕はYG Familyで一番切ない音楽を担当する、平和を愛する(YG Familyの)新入社員です。出番は少ないですが、永遠に忘れません。皆さんの美しい姿を」…と、控えめなMCを聞かせながらも、BOM(2BE1)やGummy、SOL(BIGBANG)らともコラボし、しっかりと豊かな表現力の可能性を見せつけていた。
 

yg_gd&top.jpg そして、コンサートの中盤は怒涛のコラボラッシュ。前述以外に、SE7EN+D-LITEで2NE1のナンバー『IT HURTS』、SE7EN+SOL+V.I+D-LITEで同じく『LONELY』、G-DRAGON+T.O.PのスペシャルユニットGD&TOPにBOMをフィーチャリングした『OH YEAH』、そしてGD&TOPの『HIGH HIGH』。後半にも、SE7ENとV.Iによる『ワゾ』…。目まぐるしくメンバーが入れ替わる華やかなステージでも、ファミリーらしく息の合ったパフォーマンスだったのはさすがだ。
 

yg_psy.jpg 続いて、この日が日本初ステージとなったのが、PSY(サイ)。貫禄のぽっちゃり体形に、七三分けのヘアースタイル、小さめの瞳…ユーモラスなルックスの持ち主ながら、本国韓国ではデビュー11年目で、硬軟織り交ぜた渾身のステージパフォーマンスでライブのチケットが入手困難と言われるHIP HOPアーティストだ。巻物のカンペを見ながらの日本語によるMCでは「韓国では11年目の歌手ですが、日本では1日しか経ってない赤ちゃんです(笑)」と笑わせつつも、しっかり汗だくになってパワフルなステージを展開。会場に詰めかけたほとんどのオーディエンスもその姿とパフォーマンスを生で見るのは初めてだったはずだが、曲が進行するに連れてユーモアを交えてエネルギッシュに歌っていくポジティブな彼の世界に引き込まれていく。3曲目の『フンドゥロチュセヨ』の際には、10mを越えそうな巨大なPSYのバルーン人形が登場。曲終わりでしぼんでいく情けない姿にも会場が沸く。いつしかBIGBANGらにも負けない程の声援を受けていたのには、彼の手腕を感じさせた。
 

yg_bigbang2.jpg 後半に入っても、入れ替わり立ち替わり次々にクオリティの高いステージを見せていくアーティストたち。日本デビュー組は韓国でのオリジナル曲はもちろん、『I AM THE BEST』(2NE1)、『Haruharu』(BIGBANG)…などの日本でリリースした日本語による人気チューンもたっぷり披露していく。こうして本編最後の曲となる『MY HEAVEN』(BIGBANG)までに披露されたのは、実に全39曲(!!)。ノンストップで繰り広げられたエンタテインメントなステージに、オーディエンスも只々圧倒されるばかりだった。


 アンコールでは、もちろんファミリー全員が登場。しかも出血大サービスのコラボが用意されており、ただでさえヒートアップしている会場の温度がさらに上がった。2NE1とGummyの熱いセッション、そして女装姿(!!)でPSYがレディ・ガガ、ビヨンセを口パクながら激しくもユーモラスなダンスでパロディすれば(もちろん会場は大爆笑)、さらにSOLを除くBIGBANGの4人が妹分の2NE1の『I AM THE BEST』を完コピ。他では見られないパフォーマンスの連続に興奮させられっぱなしだ。
 

 最後は出演者全員でJINUSEANの『マレゾ』を大合唱して、初日の『YG Family Concert』は終了した。それぞれが確かな表現力を持ち、しっかりした個性を発揮していたのは言うまでもないが、ファミリーの結束力を前面に出したK-POPのエンタテインメント性と、その質の高さを充分堪能出来たコンサートだった。



Text by 金本真一




(2012年1月13日更新)


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Profile

BIGBANG(ビッグバン)

メンバーはG-DRAGON、T.O.P、SOL、D-LITE、V.I。'06年韓国にて結成された5人組男性グループ。'09年にシングル『MY HEAVEN』で日本デビュー。デビュー年に日本レコード大賞最優秀新人賞獲得。'11年のジャパンツアーでは10万人を動員し、同年5月発売のアルバム『BIGBANG2』はオリコンウィークリーランキングで1位を獲得。ここ日本でも爆発的な人気を誇り、更に『MTV EUROPE MUSIC AWARDS』において『ワールドワイド・アクト賞』を受賞したことで、全世界からも注目を集めるモンスターグループ。

2NE1(トゥエニィワン)

メンバーはCL、DARA、BOM、MINZY。’09年韓国でデビューした4人組女性グループ。’11年秋にミニアルバム『NOLZA』で日本デビューし、オリコンウィークリーランキングで1位を獲得。ファッション性に富んだ存在感は常にセンセーショナルな話題を振りまき、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムやファッションデザイナーのジェレミー・スコットも一目置くなど、その名声はもはやワールドワイド級。’11年12月、アメリカMTVが選ぶ“世界最高の新人バンド”に選ばれ、’11年末には『輝く!日本レコード大賞』にて新人賞を獲得する等、今後更なる活躍が期待されるポップアイコン。

SE7EN(セブン)

男性ソロR&Bアーティスト。’03年韓国でデビュー。デビューするやいなや韓国国内で爆発的人気を博し、満を持して’05年に日本進出。シングル『光』で日本デビューを飾る。その後、日韓及びアジア全域を股にかけ活動を展開し、日本でも横浜アリーナや幕張メッセで単独ライブを行う等、確固たる人気を誇る。’09年に全米デビューを果たした後、’10年に韓国で活動を再開。日本でも’11年より約4年ぶりに活動を再開した。’12年1月18日にミニアルバム『SOMEBODY ELSE』を発売。

Gummy(コミ)

“韓国バラード界の女王”の異名を持つ女性ソロアーティスト。’03年に韓国デビュー。アーティスト名は韓国語で蜘蛛の意味であり、自分の歌声を一度聴いたらとりこになってしまうような(離れられなくなるような)存在になりたいという願いが込められている。’11年にBIGBANGメンバー“T.O.P”とのコラボレーションで話題になった『ゴメンネ feat. T.O.P(BIGBANG)』を収録したミニルバム『Loveless』で念願の日本デビューを飾り、今後も積極的な日本展開を予定している。

PSY(サイ)

’01年より韓国でアーティスト活動を開始。その類まれなるパワフルなパフォーマンスで、これまでの韓国国内興行動員数堂々1位に君臨する、ライブに定評のあるアーティストである。YG ENTERTAINMENTとavex entertainmentによる合同レーベル“YGEX”の発足により、今後日本での本格的な音楽活動にも期待がかかる。

JINUSEAN(ジヌション)
メンバーはJINU、SEAN。YG Familyの長兄、JINUとSEANで成る2人組ヒップホップ歌手として、’97年に1stアルバムを発表して以来今までに計4枚のフルアルバムを発表した、韓国国内最高のヒップホップグループ。国内で初めてヒップホップの概念を知らしめた“開拓者”として呼ばれる彼らは、ヒップホップアルバムとしては異例の70万枚というアルバム販売記録を樹立している。

Tablo(タブロ)
韓国の人気ヒップホップグループ、Epik High(エピックハイ)のメンバーで、’11年9月に新たにYGファミリーの仲間入りを果たしたシンガーソングライター。Epik Highとしては韓国の音楽賞や、アメリカのiTunesでヒップホップチャート1位にランクされるなど、海外でも高く評価されている。美しい世界観を持つメロウな楽曲が持ち味で、初のソロアルバムのリリースにも注目が集まる。


Live

日本で16万人を動員する巨大ツアー
残すはさいたま2DAYS!

『YG Family Concert in Japan』
チケット発売中 Pコード154-548
▼1月21日(土)18:00/22日(日)17:00
さいたまスーパーアリーナ
全席指定12800円
[出演]Gummy/SE7EN/BIGBANG/2NE1/PSY/Tablo/他
ディスクガレージ■03(5436)9600
※3歳以上はチケット必要。3歳未満は入場不可。出演者変更に伴う払戻し不可。

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