ホーム > インタビュー&レポート > 目の前の現実を疑え! THE NOVEMBERSがアルバム『To (melt into)』& シングル『(Two) into holy』で見せた劇的な新世界 11/19(土)大阪ワンマン直前インタビュー!
――8月に2枚同時発売されたアルバム『To(melt into)』とシングル『(Two)into holy』の反響って、今振り返ってみて実際どうだったんですか?
「僕個人としてはものすごく完成されたものというか、揺るがないものを出した自覚があったので、むしろいろんなところで賛否両論になったら面白いなと思ってたんです。でも、同じバンドマンや、これまでTHE NOVEMBERSをあんまり聴かなかった年上の方、普段は洋楽しか聴かないとかいう人が、わざわざリアクションを返してくれたりすることが今作に関してはすごく多かったんですよ。だから広がったのかなっていう気持ちはあります。これまでTHE NOVEMBERSを好きでいてくれた人も、酷評するわけでもなくみんな楽しんでくれてるみたいだし」
――じゃあ賛否両論で言うところの“否”は、そこまでない感じですか?
「いや…」
――あるんや(笑)。
「あったとしても、“否”の部分を見る機会がそんなにないだけかもしれない。でもどちらにしても、今は賛否のどちらも僕が楽しめるような心境でいるんですよ」
――賛であろうが否であろうが、それだけ今作は人の心の動した何かがあったっていうことですもんね。それで言うと、僕もまさにそれで。今作を聴いて一気に引き寄せられたというか。
「嬉しいな」
――今回は2タイトル同時に出ましたけど、前作からの今に至るまでの流れを聞かせてもらいたいなと。
「とりあえず昨年は、3月に2ndアルバム『Misstopia』をリリースした後は、もうずっとライブをやってた1年で。僕自身曲作りは習慣になってるので、ストックはあったんですよ。ただ、昨年末に祖父が亡くなったり、今年に入って友人が亡くなったり、震災が起きたり…なんかそういうことがどんどん重なっていって…。今このアルバムを作り終わった後に考えると、それまで習慣的に曲を作っていたことですら、ダラダラ生きていたように感じて…。震災が起きた後、いつ自分が死ぬか分からないと思ったこととか、自分が今死んだら、何も残らないまま僕の曲たちも死んでいくのかと考えたら、すごく怖くなってしまって。死ぬのが怖いと思うことが=生きることへの緊張感につながって、どんどん集中力が高まっていったというか」
――うんうん。
「でも、そのときにはまだ2枚同時に出すアイデアとかは全然なくて。フルアルバムには一貫したテーマみたいなものはあったんですけど、作業を進めてく内に、同じテーマなんだけど別の言い方、別の音楽性みたいな曲もどんどん出来てきて。曲が多いから2枚に分けた方がいいんじゃないの?っていう話がふっと沸いて出たのが、レコーディングの2週間前とかだったんですよ。それはそれでものすごく密接な関係があるから、別の作品として対比させて2枚同時に出すことをレーベルも応援してくれたので、どういう形態の2枚で出すかをそこから考え始めて」
――なるほど。
「作品として成立していたら、僕的にはアルバムでもシングルでもミニアルバムでも何でも良かったんですよ。ただ、作品性を優先したところ、この4曲に、シングルに落ち落ち着いたんですけど。役割先行じゃなくてちゃんと作品性が高いものにしたかったし、実際、映像も入れてものすごく存在価値のあるシングルになったというか。5月くらいにレコーディングを開始したんですけど、実質1ヵ月半ぐらいで急ピッチで作業が進んだ感じですね」
――先程、アルバム制作には一貫したある種のテーマがあったと言ってましたけど、具体的に言うとどういうことなんですか?
「生きることがポジティブに見えるってどういうことかな?ってふと考えたんですよ。人が、生き物が必死に生きるのって、生物の本質じゃないですか。でも人間って、それをわざわざ肯定しないといられない思考を持ってる。それってものすごく真剣なことだなと思ったんですよ。人間以外で生きることをおろそかにする生き物はいなかったりするんで」
――そうですね。
「ポジティブに生きることは、同じ生きるでも、楽観的に平和ボケして生きることとはむしろ間逆だと気付いたとき、僕が今まで世の中に対して抱いたシリアスな気持ちとか、いろいろどうなんだろうっていう疑問、許せないなと思った憤りとかは、ただ真剣に生きたいがために生まれた感情だったんだなって。だから、真剣に生きていくことが出来なければポジティブにはなれないと考えたときに、逆に世の中でネガティブと言われてるものが、ものすごく軽蔑するものに変わっていったんですよ。だから、何だろうな…意志とポジティブさっていうのはテーマとしてあった気がしますね」
――それで言うと、前作までの自分と今作を作った自分は、同じように息をして、曲を書いてライブをしてるけど、全然意味合いが違う時間が流れてますよね。
「そうですね。あとは今まで呼び方が分からなかった気持ちとか、触れ方が分からなかった世の中の出来事の意味が自分なりに掴めたというか。逆に言うと、過去の自分も一緒に肯定出来るような作品が作れたとも思ってるんです」
――身近な人の死であったり、震災であったりで、見えている世界ってガラッと変わりうるじゃないですか? それともその経験が重なってジワジワと変わっていったんですか?
「ジワジワと変わっていったのもありつつ、今まで自分が疑わなかったのは信じてたわけじゃなくて、ただ疑うことをしなかっただけだと思って」
――そもそも“疑う”という概念がなかったと。
「そうそう。だから、信じることは能動的な行為で、疑わないことは受動的な状況なんです。そう考えたとき、世間的に“美しい”とか“良い”とか、逆に“汚い”とか言われてたこと自体に根拠なんてないじゃないかって気付いたとき、それが全部に当てはまってしまって、一瞬で世の中の見え方が変わってしまった。逆になんで今まで気付かなかったんだろうって。今まで自分が選んだ自覚がないままいつの間にか手元にあった価値観は、1回手放した実感がある。そこは全部が変わった気がします」
――やっぱり音楽は人間が作り出すものなんで、感覚が変われば曲も変わってきますよね。変わってしまう怖さはなかったんですか?
「ないですね。なぜなら、ポジティブな気持ちが根本にあるから。こっちの方がより良く生きられるだろうなとか、キレイなものを見に行きたいとか、美味しいものを食べたいとか、限られた時間の中でそういう気持ちで生きてると、何やっても自分のせいになるから、適当に生きられなくなるんですよ(笑)」
――時間が限られてるって印象としてはマイナスじゃないですか。でも、逆にその枷があるからこそ、人生に付随する自分の行動がポジティブになるのは不思議なもんですよね。
「時間が限られてないと惜しみなく生きられないっていう。不思議ですよね」
――今まで習慣として曲を書いてきたならストックも結構あったと思うんですけど、今回の作品に関しては、それは置いといて新しく作った感じですか?
「ちっちゃいアイデア単位で言うといろいろ散りばめられてはいるんですけど、もう去年の内に出来上がっててライブで披露したような曲は1曲も入ってない(笑)」
――お客さんも“あれ? あの曲ライブで結構やってたのに入ってない…”って思ってたでしょうね(笑)。
「僕もそう思ってたんですけどね(笑)。ないなって」
――今作に向けて新しい気持ちで曲作りに向かっていったときに、曲の作り方自体が変わったりはしたんですか? 冒頭の話にもつながりますけど、今までTHE NOVEMBERSとそこまで距離が近くなかった人たちにも興味を持ってもらえたということは、今までとは何かがやっぱり変わったとは思うんですけど。
「何だろな…作り方っていう意味で言うと、僕は割とバンドでやってることを楽しみたい人間なので、関わってる4人の違う価値観が交錯しながら面白いものが作れたらいいなと思ってたんですよ。去年はそういうことも念頭に置いて活動してはいたんですけど、埒が明かないってことに気付いて(笑)。だったらもう、そういうのは1回置いといて、メンバーには俺の好きにやらしてくれと伝えて。多分人生で一番集中したんじゃないかっていうぐらい、自分でどんどんデモを作りましたね。それが今回の作品につながってるような気がします」
――まぁそれはある種フロントマンの宿命ですね。
「そうですね。僕の特権なので。特権って言いつつ義務ですけど(笑)」
――個人的には『はじまりの教会』(M-4)とかはめっちゃ独特で好きですね。音色的にもベースラインも、こういうベースの使い方をするバンドはあんまり聴いたことがない。
「高松君(b)が割と昔に作ったベースラインがあって、でもそれを曲にまとめることがずっと出来なかったんですよ。でも今回なぜか出来た(笑)。だからすごく面白かったですよ、その曲に関しては」
――異質な感じもするけど、ちゃんとハマッてるというか。
「そうですね。僕も複雑過ぎて曲のコードが分からなくて(笑)」
――アルバムのいろんなところにつながりが感じられますよね。『はじまりの教会』と『終わらない境界』(M-8)はサウンド的にもタイトル的にもそうですし、『永遠の複製』(M-1)と『日々の剥製』(M-7)にもすごく関連めいたものが感じられます。この辺はどういったアイディアから生まれたんですか?
「今まではあんまり日本語でタイトルを付けなかったんですよ。字面がカワイイとか、クールかなとか、そういう理由で付けたりしてたんで。でも今回は、そのタイトルがドンとあることによって、その音楽の世界のテーマになるような見た目がいいなと。『永遠の複製』とかもそうですね。例えば、メリーゴーランドってグルグル回る永遠性があるじゃないですか。でも作り物っていう」
――今作はサウンド面で言うと洋楽的な要素がすごくあるのに、全曲日本語詞で英単語すら一切出てこないのが意外だし、それで完璧に成立してるのが不思議な感覚がしましたね。あと、今回はさっき言ったメリーゴーランドがオブジェ的な役割も果たしているというか、ビジュアルワークにも深く関わってますけどそれは何か選んだ理由はあったんですか?
「メリーゴーランドって馬とかいろんな動物が中にいるじゃないですか。でもあれって、当たり前ですけど馬が動いてるんじゃなくて、杭で打ちつけられた馬の地面が動いてる。その馬はそこから一生降りれずに回り続けるというか。そう考えたら、ものすごくメルヘンな乗り物なんですけど、ちょっと視点を変えるとすごく怖い。さっき言った自分が疑わなかったこととか、自分が踊らされてた価値観とかとも、メリーゴーランドのイメージと関連付けられて」
――なるほど。
「何だろな…降りることを許されない心地いい牢獄というか。そう考えたときに、僕は今まで何も選ばず、無意識にグルグル回り続けてたところから自分の意思で降りて、自分の価値観を自分で選んでいくんだっていう気持ちを出せたらいいなと思って。メリーゴーランドをイチ抜けるというか。だから今回のアルバムは3枚目なんですけど、初めて出したアルバムの感覚にすごく近い。1stアルバムでありベストアルバムを出したような気持ちになっちゃってるんですよね。だからようやく始まったのかなと」
――新しい価値観の自分が作った1枚目になりますもんね。日常的に曲を書いてると言ってましたけど、ある種のスランプみたいなものはないんですか?
「曲に関しては全くないんですよ。ただ歌詞に関しては、もう毎日スランプ(笑)。作品をまとめるぞっていうときには書けるんですけど、あの…結構僕、いい意味でも影響を受けやすいので。だから、お腹が痛いなっていうときは、そういうお腹が痛いなって歌詞が…(笑)」
――アハハハハ!(笑)
「なっちゃうんです。だから曲はたくさん作ってるんですけど、歌詞は全然書いてないんです。あと僕、自分で全然弾けない楽器をいじるのが好きなんですよ。鍵盤を目をつぶって弾いたりとか、テレビのCMを録音しといて、すごく短くしてループ再生させて、“アー”って歌を重ねたりとか。遊んでる感じですね」
――じゃあもう曲書かなきゃっていうよりは、もっと身軽なものというか、もっと身近なものというか。
「そうですね。ちょっとキザな言い方をすると、日記に近いというか。素描、スケッチという感じですね」
――今作を作っていく過程で、今までとは違うアルバムになるぞという予感や手応えみたいなものは感じました?
「ありましたね。以前『paraphilia』(‘09)っていうミニアルバムを出したんですけど、それもコンセプトがありきで作った作品で、例えば前作のアルバム『Misstopia』は、コンセプトがないのがむしろコンセプト(笑)。今回はコンセプトがあった上で、割とボリュームのある作品にまとめることが出来たのですごく充実してたし、やっぱり新しい作品は今までで一番カッコいいものをっていう気持ちで作るじゃないですか。それが出来たことがもう、すごく嬉しかったですね」
――しかも2枚同時リリースは初めてですもんね。シングルの『(Two) into holy』も4曲だけどすごく濃いというか、アルバムを通して聴いたときの感覚と、このシングルを聴いてるときの感覚って、重さが一緒な感じがすごくするんですよね。
「嬉しいですね」
――先行シングルを出して、それが入ってるからアルバム買ってねっていうやり方じゃなくて、表現したいサイズでリリース形態を決めるっていうのは、案外されてこなかったことなのかなとも思いました。まず枠を決めてそこに入れる曲を選ぶ場合がほとんどで。よくよく考えたら表現としては極めて真っ当なやり方なのに、すごく新鮮に感じましたね。今のご時勢シングルなんかいらないみたいな風潮もありますけど、そういったことで言えばやっぱり必要なサイズというか、これにはこれの役割が、それも新しい役割がある感じがしましたよね。
「ですよね。大きい家とちっちゃい部屋みたいなもんですからね。しかも12~13曲ぐらいの曲数=アルバムっていう考えとかも、さっき言った疑わなかっただけというか(笑)。極論を言えば、CDである必要もないし、MP3で24時間1曲とかも出来るわけじゃないですか。まぁやらないだけで。よくよく考えればいろいろ出来るんだなって思ったときに、逆にわざわざこの形態を選ぶ理由が自分の中に必要になってくるというか。無責任なことは出来ないなって」
――そう考えたらまだまだ、自分の中で勝手に作ってる枠みたいなものはありますね。
「ありますよね。まぁ全部が悪いとは言えないですけどね。僕も相変わらず、人の嘔吐したものが汚いっていうのは思い込みかもしれないとは、やっぱり思えないんで(笑)」
――そりゃそうだ(笑)。まぁ美しいものを見て美しいと思う、もしくは思わないかとかもそうですけど、実感することが大事なのかもしれないですね。音楽もそうですけど、聴いたときにイエスかノーかはその人によって違うけど、聴いてもらわなきゃ始まんないっていうところはひとつですよ。
「うん。聴かれないことと、何とも思われないことがホントに嫌で」
――そうだよね。ちゃんと聴いてもらった上なら、その答えが“否”でもまだ納得出来ますよね。
「テンション上がっちゃいますよね(笑)」
――そうなん?(笑)
「批判する人が世の中にいるっていう時点で、自分の音楽にその人が関わってるわけじゃないですか? “さまあみろ!”って思うんですよね(笑)」
――そう考えたらもう、日々を過ごしててもビシビシ刺激があるというか、感覚が鋭くなる感じがしますね。
「以前より新鮮というか、面白いことがたくさんありますね。人と話すのもすごく楽しくなりました」
――それって、すごくいいことですね。やっぱり、バンドのイメージとしてめちゃめちゃ閉鎖的なイメージがありましたから(笑)。
「実際そうでしたからね(笑)」
――自分に対して嫌なこと言ってくる奴を遠ざけるのもひとつですけど、“そういう風に思う人もいるんだ”って分析した方が、自分に蓄積されるものがありそうな気がしますよね。
「そうなんですよ。人が自分のことを否定するの嫌がっちゃった時点で、僕が誰も否定出来なくなっちゃうっていう。人としてはもう、毎日勉強です」
――今回はアルバムが『To (melt into)』、シングルが『(Two) into holy』とタイトルもすごく連鎖してますけど、アルバムには『holy』、シングルには『melt』という曲が、それぞれのファイナルトラックに収録されてますよね。これはどういった役割を果たしているんですか?
「“melt into=溶ける”っていう熟語があって。元々『melt into』と『melt』っていう曲が構想時期にあって、『holy』を収録しようと思ったときに“melt into holy”っていう熟語がパッと浮かんだんです。“holy”は“神聖な”とか“聖なるもの”なので、半分皮肉なんですけど、神聖さが世の中に仮にあったとしてもそこに溶けてしまえば、要は何にでもなってしまう。神がいて、神が見守る世界が神聖なら、そこでいろんな犯罪が起きてもそれは聖なるものの中に溶け込んでいくというか…。そういう世界の中で他人がいて自分がいて、その自分が選んだ相手がいて。それで2人になったりとか。そういう縮図みたいなものをタイトルで表せたらいいなと思ったんですよね。あと“( )=カッコ”も、さっき言った縮図につながる記号で。2人をカッコで囲うということは、要は区別してるんです。で、そのカッコが外れた時点で2人の関係が変わるというか。ビジュアルも含めてそういう言葉遊びみたいなことが出来たら面白いなと思って付けました」
――これはでも、タイトルをちゃんと最後まで言わないとですね。ラジオとかで聞いたらどっちも“トゥー”だ(笑)。
「そうなんですよ(笑)。結局、全部タイトル読まないとダメになった(笑)」
――タイトルひとつ取ってもこういった仕掛けがあって、今の意味合いを聞くだけでもアルバムの聴き方が変わってきますね。
「今までは他者が背景と一緒だったんで。それが自分と同じように心を持って生活して、いろんな場所で生きてるんだと思うと…」
――しかもその中で出会う人っていうのは、ホントに限られてますもんね。
「そうなんですよ」
――その中で仲良くなる人って言ったら、どれだけ限られてるんだっていう。
「だから逢うこととか縁があることがすごく嬉しくて」
――夜に電車に乗って外を眺めたら、窓に灯りが付いてるじゃないですか。その光があるところには絶対に誰かが住んでいて、俺の知らない人生を送ってるんだなって思ったら、不思議だなって思うこととかありますもん。
「不思議ですね。途方もない気持ちになりますよね」
――THE NOVEMBERSとしてというか、ソングライター・小林祐介としても、振り返ったときに絶対的に鍵になる作品ですよね。
「そうですね。すごくそう思います」
――作り終わったときって何か感じましたか?
「もう単純にものすごくホッとしたんですよね。レコーディングの最中も余震が続いてたので、単純に完成出来るのかっていう不安もあったし。でもその不安のせいで不健康になっても本末転倒なので頑張ろうって。だからミックスが終わって、すぐ次の日にマスタリングも終わったんですけど、もうホンットにホッとして、もう毎日眠たくなっちゃって(笑)。それまでは全然眠れなかったんで」
――今作に伴うツアーもありますが、対バン&ワンマン合わせてもかなりの本数ありますね。ワンマンの大阪公演は11月19日(土)梅田AKASOです。曲はもうライブでやったりしてるんですか?
「もう割とやってますね。面白いですね、やっぱり」
――この世界観を生でやったらどういう空気になるのかっていう。
「ホンットに何だろうな、今まで以上にお客さんが棒立ち(笑)」
――アハハハハ!(爆笑)
「お客さんが楽しもうとしてそうなら全然いいんですけど。楽しんでくれてるなら嬉しいです」
――拳を振り上げてるヤツだけが楽しいわけじゃないもんね。
「そうですね。だから僕らを観に来てくれる人は、心で拳を上げてくれてんのかなと」
――12月にはtacica、People In The Boxとのスプリットツアーもありますが、まずは11月19日(土)梅田AKASOのワンマンですね。本日はありがとうございました!
「こちらこそ! ありがとうございました!」
Text by 奥“ボウイ”昌史
(2011年11月17日更新)
Album
『To (melt into)』
発売中 2310円
DAIZAWA RECORDS/UK.PROJECT inc.
UKDZ-0115
<収録曲>
1. 永遠の複製
2. 彼岸で散る青
3. 瓦礫の上で
4. はじまりの教会
5. 37.2°
6. ニールの灰に
7. 日々の剥製
8. 終わらない境界
9. holy
Single
『(Two) into holy』
発売中 1470円
DAIZAWA RECORDS/UK.PROJECT inc.
UKDZ-0116
<収録曲>
1. 再生の朝
2. 夢のあと
3. 小声は此岸に響いて
4. melt
※CD-EXTRA仕様
『melt』のInstrumentalとTHE NOVEMBERSのアートワークを手掛ける[tobird]のイラストによる映像作品を収録。
ノーヴェンバーズ…写真左より吉木諒祐(ds)、ケンゴマツモト(g)、小林祐介(vo&g)、高松浩史(b)。ノーヴェンバーズ…写真左より吉木諒祐(ds)、ケンゴマツモト(g)、小林祐介(vo&g)、高松浩史(b)。’02年に小林と高松によって前身となるバンドが誕生。’05年3月に前身バンドが解散し、同時にTHE NOVEMBERSとしての活動がスタート。’07年にはンド名を冠した1stミニアルバム『THE NOVEMBERS』をリリース。文学的な歌詞と、鋭利さと重厚さを併せ持つエモーショナルなサウンドがインディーズシーンで話題を集める。’08年に初のフルアルバム『picnic』、’09年には2ndミニアルバム『paraphilia』、’10年には2ndアルバム『Misstopia』とコンスタントにリリースを重ねる。’11年8月にはシングル『(Two) into holy』とアルバム『To (melt into)』を2枚同時リリース。
THE NOVEMBERS オフィシャルサイト
http://the-novembers.com/
『To Two( )melt into holy』
チケット発売中 Pコード143-442
▼11月19日(土) 19:00
umeda AKASO
オールスタンディング3500円
GREENS■06(6882)1224
※未就学児童は入場不可。小学生以上は有料。
『THE NOVEMBERS×People In The Box×
tacica合同ツアー“TOMOE”』
チケット発売中 Pコード142-868
▼12月15日(木)19:00
umeda AKASO
オールスタンディング3500円
[共演]tacica/People In The Box
GREENS■06(6882)1224
※未就学児童は入場不可。小学生以上は有料。