インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 阿部真央・完全復活!! 最新アルバム『素。』も好調なあべまの夏の野外ワンマン 8/21(日)・大阪城音楽堂、雨の野音ライブをレポート!


阿部真央・完全復活!!
最新アルバム『素。』も好調なあべまの夏の野外ワンマン
8/21(日)・大阪城音楽堂、雨の野音ライブをレポート!

 昨年末の声帯治療による休養の発表から約半年、今年5月にはシングル『モットー。/光』を、6月にはアルバム『素。』をリリースし完全復活を遂げた阿部真央が、満を持して迎えた夏の東阪野外ワンマンライブ『阿部真央らいぶ夏の陣』。8月14日・日比谷野外音楽堂公演を無事終え遂に開催された、8月21日・大阪城音楽堂、ドラマチックな雨の野音ライブをレポート!

abemaolive_member.jpg あいにくの雨模様となったこの日、即日ソールドアウトとなった大阪城音楽堂には、前方の客席はもちろん、後方の芝生スペースにもビッチリと人、人、人。蝉は鳴くが雨は降るという残暑の何とも不思議な天候の中、阿部真央がステージに登場するや大歓声! 1曲目の『痛み』からいきなりの総立ちで始まったステージで、バンドを引き連れ髪を振り乱し熱唱するあべま。続くデビューアルバムの表題曲にして代表曲『ふりぃ』では一斉に拳が上がりサビでは大合唱! 晴れ女のジンクスを打ち破る(!?)雨を吹き飛ばさんばかりのあべまのボーカルも絶好調で、ギターをかき鳴らす姿もキュート。大サビでも一糸乱れぬ手拍子が巻き起こる会場の一体感を観ていると、待ちに待った大阪でのライブをオーディエンスもとことん楽しんでいるのが分かる。
 

 『人見知りの唄』でもハリのある歌声を聴かせつつ、サポートの西川進(g)が雨などお構いなくステージを転がり回りギター弾きまくる姿には思わずアガる(笑)。これぞライブ。間髪入れず「ただいまー大阪! 最後まで楽しんでいってくれますか~!?」と最新シングル『モットー。』に突入するなど、立て続けのキラーチューンの連発でグングン飛ばしていく。
 

abemaolive_tate.jpg 「帰ってきたぞー! 喉も治ったぞー! みんなありがとう。 今日この日を待ち望んでいました。どれだけ私が皆さんに会いたかったか…あ、カッパ着てね(笑)。ホントに雨の中来てくれて…私も楽しみにしてきたから、一緒に楽しんで帰りましょう!」とのあべまのMCには観客も大感激&大盛り上がり。『貴方の恋人になりたいのです』では、観客の1人1人に目線を送りながら切々と歌い上げる…いい笑顔だ。切ないラブソング『じゃあ、何故』、これまた代表曲『19歳の唄』を堂々と披露し、『キレイな唄』ではハンドマイクでステージを横断しながら大らかに歌う。セットも何もないシンプルなステージで、パフォーマンスだけで見せる潔さ、華のある立ち振る舞い、年齢やキャリアを越えた貫禄。確かにもう他には何もいらない。
 

 そしてここで一転、ピアノと唄のみのバラードコーナーへ。「今ピアノがセットされてるんですけど、このセッティングに3分ぐらいかかるらしいんですね。だから喋りでつながなきゃいけない。私的にこのMCが今回の夏の陣のワンマンライブで1番のネックポイントです(笑)。準備に3分ってことは片付けにも3分かかるからね(笑)」と場を和ませつつ、MISIAのバンドマスター等も務める歴戦のプレイヤー、重実ジェームス徹(p)を迎えてまずは『Don’t leave me』を。そして、「すごく大事な唄で、みんなにもこの歌を聴いて何か感じてもらえたらいいなと思います。側にいる人にちゃんと自分の気持ちを伝えてください。分かり合うために。失ってからだと遅いから」と、11月にシングル化されることが決定した『側にいて』を披露。天を見上げ、1つ1つの言葉をかみ締め歌うあべま。しっとりとしたバラードと連鎖するように、降りしきる雨も強くなっていく…。
 

 「降ってきたね~」と思わずあべまもつぶやく強烈な雨の中、再びバンドを呼び込み『for ロンリー』から後半戦はスタート。ファニーな『MY BABY』では、タンバリンをかき鳴らしながら、水びたしのステージをモップで床掃除しながら歌うキュートなシーンも! 雨を逆手に取ったあべまの粋なパフォーマンスに、会場は大いに盛り上がる。『伝えたいこと』『走れ』『ポーカーフェイス』、そしてカルピスウォーターCM曲としてもおなじみの『I wanna see you』の怒涛のアッパーチューン4連発では会場中がジャンプ&ジャンプ! 
 

abemao_ametate.jpg 「晴れ女伝説を自負してたんですけど、それも今日は打ち砕かれましたけど(笑)、こんなに素敵なライブが出来たんならいいじゃないかー! こんなに集まってくれたんだからいいじゃないかー!」とのあべまの煽りには会場中がグッと盛り上がる。そして、「さっきは側にいてくれた人がいなくなっちゃった唄だったんですけど、この唄は自分が大好きな人をいつまでも愛して、息が止まるその日まで、余すことなく愛していきたい、そういう願いが込められた唄です。ぜひみんなに聴いて欲しいなと思います」と披露された『いつの日も』。感動のバラードが振り注ぐ雨と共に心地よく染み渡る…。
 

 そして遂に迎えたラストは、3.11の震災直後に書き下ろされたという『光』。
 

「私とみんなが会えない間に哀しい出来事が起きました。でもやっぱり私はみんながいる、みんなが生まれたこの日本が好きだし、愛してるから、私たちの次の世代でもいいし、いつか必ずこの日本がもっといい方向に、もっともっと輝けるようになればいいなぁってすごく思っていて。こうやって哀しい出来事が起きないと考えられないことだったから…何が出来るかわからないけど、とりあえず今私が出来るのは歌を歌うこと。私を待ってくれてる皆さんのために、私が歌い続けることで、何か人に感じてもらえたり、メッセージを届ける。そういう気持ちで作った唄を歌います。皆さんに届けばいいなと思います」
 

 絶え間なく降り注ぐ激しい雨の中、そのメッセージに耳を傾けじっと聴き入る会場…。それぞれが胸の中に去来する想いを確かめながら、静かに本編は幕を閉じた。

abemaolive_amehiki.jpg 大阪城音楽堂を包み込む拍手とあべまコールが大きくなっていくのに応えて、Tシャツにホットパンツ、キャップ姿であべまが再登場! 「もうすごく楽しいです、みんなのおかげ。こんなに最後まで残ってくれて、ホントにありがとうございます! みんなで一緒に歌えたらなと思います。いいですか? 準備は出来てるかー!?」との掛け声で、アンコールの幕開けはヒットチューン『ロンリー』! ハンドマイクで縦横無尽にステージを駆け抜け、キャップを会場に投げ込むあべま。オーディエンスの大合唱&ジャンプも止まらない。会場からの「あべま好きー」コールにあべまも「私も好きやで~!」と応える(笑)やりとりも微笑ましい。
 

 ここでバンドメンバーはステージを離れ、あべまの弾き語りに。そこで披露されたのは、ワンマンライブでは必ず歌われ、作品には収録されずライブでしか聴けない、『母の唄』。
 

「今日もお母さんからメールがありました。“大阪のみんなに元気な歌声を届けてあげてください”って。ホントにありがとうございます。幸せです、すごく。こうやってみんなに会えたのもこの唄があったから。必ずライブではやるようにしてるから、今日も雨だけど、もう少しお付き合い頂いて、この曲を聴いてください」
 

 母への感謝と愛を綴ったこの唄には、会場中が有無を言われぬ感動に包まれる。やはり、かけがえのないエネルギーを持った曲だ。
 

 ここで「みんなにお知らせがあるんです」と、FM802で1年間DJを担当したラジオ番組『MUSIC FREAKS』を書籍化した『ABEMADIO』の発売、そして『阿部真央らいぶNo.3』の開催を発表!(※大阪公演は12月12日(月)Zepp Osaka) これには会場からも大きなどよめきと拍手が。そして最後は、ファニーだけど歌詞はコワイ(!?)『ストーカーの唄~3丁目、貴方の家~』で、会場中がクラップし笑顔になったハッピーなエンディング。終始豪雨の中でのライブだったが、それがドラマチックに作用した『阿部真央らいぶ夏の陣 in 大阪』。完全復活を遂げ、大歓声の中ステージを後にしたあべまの、ネクストステージに嬉しい予感を感じさせる1日だった。


 

Text by 奥“ボウイ”昌史




(2011年9月27日更新)


Check

SET LIST

アンコールを含め2時間全21曲
豪雨の中駆け抜けた野音ライブ!

『阿部真央らいぶ 夏の陣 in 大阪』
2011年8月21日(日) at 大阪城音楽堂
01.痛み
02.ふりぃ
03.人見知りの唄
04.モットー
05.貴方の恋人になりたいのです
06.じゃあ、何故
07.19歳の唄
08.キレイな唄
09.Don’t leave me
10.側にいて
11.for ロンリー
12.MY BABY
13.伝えたいこと
14.走れ
15.ポーカーフェイス
16.I wanna see you
17.いつの日も
18.光
~ENCORE~
19.ロンリー
20.母の唄
21.ストーカーの唄~3丁目、貴方の家~

Release

雨の大阪野音でも披露された
切ないラブバラードがリリース!

Single
『側にいて』
11月16日(水)発売
1250円
ポニーキャニオン
PCCA-03500

Book

FM802で1年間DJを担当した番組
『MUSIC FREAKS』が書籍化!

『ABEMADIO』
発売中 2300円
変形判(210×210mm) 約80P
FM802X0021

アーティストブックの購入はコチラ!
http://funky802.com/shop/html/products/detail.php?product_id=138


Live

7大都市ツアーが12/2(金)にスタート
関西はZepp Osakaに登場!

『阿部真央らいぶNO.3 ~ZEPPと
 QUATTROだけでごめんねTOUR~』
一般発売10月10日(月・祝)
※発売初日はチケットぴあ店頭での直接販売および特別電話■0570(02)9550(10:00~23:30)、通常電話■0570(02)9999にて受付。
Pコード149-320
▼12月12日(月) 19:00
Zepp Osaka
1Fスタンディング4500円
2F指定席4500円
GREENS■06(6882)1224
※未就学児童は入場不可。小学生以上は有料。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら


阿部真央 オフィシャルサイト