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7月にメジャーデビューを果たしたν[NEU]が心斎橋をジャック!?
デビューシングル『RED EMOTION~希望~』発売記念
ダブルヘッダー・インストアライブをレポート! (2/2)

mitsu_5392.jpg――今日はお疲れ様でした。イベントについてですが、1回目は探り合っている感じでしたね。
 

みつ(vo)「イベントが1年ぶりだったのもあって…探り合いでしたね」
ヒィロ(b)「あの空気感がちょっとね…探り合ったまま終わったね(笑)」
 

――衣装を替えての2回目は、1回目に比べてやわらかな雰囲気でしたね。
 

ヒィロ「好き放題だったよね(笑)」
みつ「うちは生の感じを大事にしているんで(笑)」
華遊(g)「リアリティが1番ですよ。やっぱりそのときにしか生まれないものがありますから」
みつ「だって、ЯeIぽんモノマネしたの何年ぶり?」
ЯeI(ds)「オレ初めてやったから! モノマネとか本当に嫌なんだよね…」
みつ「いいじゃん! “小雪ぃ!”ヒットしてたじゃん(笑)」
 

――タクミさんに関しては、今日はことあるごとに無茶ぶりをされてましたが(笑)。
 

タクミ(g)「どんなものが来ても僕は立ち向かえる。スベリますけど(笑)。関西はやっぱりレベルが高いんですよね~」
みつ「いや、お前の完成度が低いんだよ(笑)」
 

――今日イベントに参加したお客さんは楽しかったと思いますよ。レアなシーンが満載でした(笑)。
 

みつ「インストアにしてもライブにしても、どれだけ距離が近付いて1つになるのかは、同じなのかなと思いますね。探り合いの末、ラストの曲で盛り上がるのか、1曲目からバチバチに距離感ゼロで盛り上がるのか」
ヒィロ「戦いですよ。今日のみつくんvsタクミみたいな(笑)」
タクミ「とりあえず今日はみんなの記憶に刺してやったと思うので。多分、残っていると思います。言葉の1つ1つが」
 

――アクションだったりモノマネだったりが(笑)。それにしてもモノマネを披露するバンドだとは(笑)
 

みつ「今までそんなことなかったんですよ(笑)。うちはキメキメで世界観を追求していたので、ライブでもMCをほとんどしないんです。なのである意味、こういう人間らしさがなかったんですよね。曲も打ち込みメインで機械的なのがうちらの良さだったので。だからこそ、“ステージの上の人”でしかなかったんだよね」
 

hiiro_5379.jpg――それがこうやってファンと触れ合って、意外な一面を見せ…となったわけですが、その心境の変化はいったい?
 

みつ「それは“希望”ですよね。今までは自分たちの世界観を見せるために曲を作ってきたんですけど、今回のデビュー曲『RED EMOTION~希望~』で初めてと言っていいくらい、周りの人たちと思いを共有することをテーマにしたから、自然と相手に届けることを意識しちゃうというか。そこからちょっとあたたかくなった気はしますよね」
ЯeI「最初、自分のパフォーマンスが良ければ満足していたんですけど、今では相手に届いたことで満足を覚えるというか」
ヒィロ「本当に変わりましたね。今までは“ついて来い!”だったのが…」
みつ「“いっしょに行こう!”に近いよね」
ヒィロ「どんなところも見せるから、いっしょに行けるかなって」
 

――そう思えたのは自信から?
 

みつ「そうですね。やっぱり届けることで返ってくるものを見て、自信につながったというか。前は5人だけで勝負していたのが、今はお客さんも含めて何百人で勝負しているというか。そんな感覚になったのかな」
ヒィロ「最初は、メジャーに行くことで遠く感じるという声がすごく多かったんですよ、でも…」
みつ「遠くに感じる人がいるからこそ、その人たちにも伝えられるように俺たちが変わっていくというか。お互いに進化しないといけない。でも、変わっていくことは昔からテーマとしてやってきたので、常に変わって、新しいものを提示していきますよ。大きくなって、広がって、近付いていきます」
 

――メジャーデビュー曲の『RED EMOTION~希望~』は、今までだったらデジタルサウンドが圧倒的に前に出ていたと思うんですけど、今回は生音とのバランスが対等になったというか、これまでとは違う印象を受けました。
 

ヒィロ「だいぶ変わりましたね。バンド感がより前に出たと思いますし、最近ライブで掴めてきた生の感覚を楽曲でも出したかったので。それを僕らなりに解釈して、バンド感+それを補う打ち込みという感じで作って。今までだったら、打ち込みを補う楽器隊という感じだったんですけど、今回はアプローチを逆にして、中心にメロディがあることを考えて作りましたね」
 

rei_5388.jpg――ライブ感を曲で出したいと思ったきっかけはあるんでしょうか?
 

みつ 「“曲の完成度が高いね”ってよく言われていたんですけど、裏を返せばそれって予想出来ちゃうのかなって。打ち込みメインで作り込むので、ライブの出来が90%予想出来たというか。完成度90%のライブで、残りの10%をうちらが補っていたんですけど、生の感覚を前に出すことによって完成度が20~50%くらいになったとしても、100%以上のものを見せられる可能性があると思うんですよ。それまでは100%を越えられなかったというか……」
ヒィロ「限界が見えていたもんね。同じ楽曲でも昔と今では音のバランスが変わってきたし、シンセの音をだんだん抜いていって、そこに生楽器の音を足したりとかね」
タクミ「やっぱり弾くからには存在感を出さないと意味がないと思うし、ただ弾くだけでもそこに何の意味があるんだろうと考えたり、いろいろと葛藤がありましたね。でも試練を乗り越えて、今があります」
 

――メジャーデビューはバンドにとって、いいきっかけだったんですね。
 

ЯeI「この楽曲でデビュー出来て、本当に良かったと思っています。最初にヒィロくんが何十曲も作ってレコード会社の選考会に持ってきたときに、けっこう完成度の高い曲がいっぱいあったんですよ。俺含めメンバーはそっちでいくのかなと思っていたんですけど、サビくらいしか出来ていないこの曲が選ばれて」
ヒィロ「しかも、3~4年前の曲だったので、それが選ばれたのにはビックリしました」
ЯeI「でも、この曲でメンバー全員が成長出来たと思うので、この曲で本当に良かったなって思いました」
みつ「メジャーデビュー=遠くなるとか、悪いイメージを持っているお客さんもいると思うんですけど、そのイメージを覆したいんですよね。うちらはメジャーに行ったことによってこれだけ良くなったし、むしろ、今までのままだったら限界が見えてどこかで辞めていたかもしれない。ライブが終わった後に怒鳴り合った時期もあったし(苦笑)。忘れもしない大阪ですよ」
ヒィロ「そのときは頭の中に“解散”の文字が浮かびましたもん(苦笑)」
みつ「そういうこともありましたけど、この曲を選んでもらったことによって、すごく成長につながったというか。うちらからしたら、救ってもらったんですよ。今はレコード会社の方も含めて、ν[NEU]の家族なので」
 

――8月にはワンマンライブツアーがありますよね。そこで、ν[NEU]のライブとは?という肝を教えて頂けますか?
 

華遊「やっぱり一体感ですよね。あとは楽しさを伝える、その一瞬を大切にしています」
みつ 「華遊くんはラップとかダンスもするんですけど、そのときはギターを置きますから(笑)。他のバンドでは観られない光景だと思います。予想を裏切っていくライブを常にしたいですね」
 

――メジャーデビューを経て、これからν[NEU]はどういう風に進化して、どこを目指しますか?
 

kayuu_5445.jpgЯeI「この5人だったら果てしなく、どこまでも行けるんじゃないかと思っているんです。届けたい思いはこのCDにいっぱい詰まっていて、その想いをこの5人でどんどん膨らませていけたらいいなと思いますね」
ヒィロ「最近は人に愛されるバンドになりたいと思いますね。ヴィジュアル系とか、ロックとか、ジャンル/見た目関係なしに、たくさんの人にν[NEU]を好きになってもらいたい。共感してくれる人が増えて、僕ら自身も10年、15年、その先もまだこのバンドをやっていけるくらい、人に愛されるバンドになりたいと思います」
 

――ヴィジュアル系というだけで敬遠する人もいますからね…。
 

みつ「俺も昔そうだったんで(笑)。まったくヴィジュアル系に興味なくて、このバンドを始めてから知ったくらいです(笑)。でも、リーダーとか華遊くんとかはその道でやってきた人間なので、そこと俺がいっしょにやれるなら関係ないんだなって」
華遊「俺的には世の中をヴィジュアル系なしではダメな世界にしたいので、ブームにします。シーンを盛り上げます」
みつ「なんでもそうですけど、ν[NEU]がきっかけになりたいんですよね。ヴィジュアル系というだけで切り捨てるのはもったいないんだって思わせたいし、ライブでヴィジュアル系が好きな子とそうじゃない子の間に出来る溝も消していきたいですね」
 

――そうですね。同じバンドを好きなはずなのに、溝が出来るのは悲しいですもんね。
 

華遊「あと、僕らのフィールドに来ない人たちは何を求めてるんだろう?って日頃思うんですよ。その人たちにも知って欲しいし」
ヒィロ「そういう意味ではメジャーデビューはすごく嬉しいですね。でっかい世界に羽ばたけるというか。これからヴィジュアル系以外のバンドと対バンする機会も増えると思うので、そのときに僕らを観た人が、どんな反応をするのかがすごく気になります」
華遊「ヴィジュアル系のシーン以外で受け入れられるためには、こっちも大きな器で受け止めていかないと。分かり合えることで世界は広がると思うので」
 

――では、改めてν[NEU]の良さ、ツアーに向けての意気込みを聞かせてください。
 

takumi_5418.jpg華遊「俺らって、“それでもヴィジュアル系なの?”っていう部分と、“これぞヴィジュアル系です!”っていう両面があると思うんですよ。サウンドや観た目もそうだし、ファッションとかも含めて、今見せている一面以外も見せていきたい。どんどん変化して…守りに入らず攻めの姿勢で、日々変わるν[NEU]として、世界を広げていけたらいいと思っています」
ЯeI「メジャーデビューは多くの人に触れられるチャンスだと思っているので、俺らの音楽やライブで日々のストレスが解消出来たり、背中を押せたり、笑顔になったりだとか、少しでも多くの人を幸せに出来たらいいなって。その気持ちは5人みんなが持っているので、これからも5人でこの想いを届けていきます」
タクミ「今の時代、1分1秒が本当に大切で。楽しく生きていたいと思う人がたくさん増えるように、この音楽を通して、ギターを通して伝えていきたいですね」
ヒィロ「メジャーデビューさせてもらったのは光栄で恵まれているとは思うので、それに恥じぬよう、責任と信念を持って突き進んでいきたいと思います。たくさんの人に愛されるように、もっと勉強して、がんばります」
みつ「自分が今まで生きてきて、キツかったと思う時期にもそこに音楽はあって、それに支えられて。俺が今、生きたい、もっと生きたいと思うときって、音楽で、ライブで力をもらっているんですよ。だから同じように…ライブに足を運んだことのない子の支えになるような音楽も作っていきたいし、ライブだったら普段の嫌なことと戦っていけるような力を与えていきたいと思う。そういう想いにさせてくれたシングルだし、このツアーは特にいいライブになると思うので、ぜひこれをきっかけにν[NEU]に触れて欲しいと思います」
 

――楽曲の良さはもちろんですけど、メンバーそれぞれもキャラが立っていて面白いですよね。
 

みつ「まだひとり(タクミが)グレーゾーンで揺れていますけどね(笑)」
ヒィロ 「タクミはこんなものじゃないので、日々進化します(笑)」
タクミ「(苦笑)」
 

――ν[NEU]のこれからの進化に期待しています(笑)。本日は本当にお疲れ様でした!


neu_kime__5489.jpg 束の間のファンとの触れ合いを楽しんだ後に、胸の内を吐露してくれた彼ら。そんなν[NEU]の本領発揮となるワンマンライブ『東名阪 ONEMAN TOUR 2011“RED EMOTION”』が間もなくスタートし、大阪は8月12日(金)心斎橋RUIDOに登場! 気になった方はぜひライブに足を運んでみて欲しい。


Text by 金子裕希 




(2011年8月 9日更新)


Check

Release

亀田誠治率いるプロデュースチームが    デビュー曲に強烈バンドサウンド注入

Single
『RED EMOTION ~希望~』
発売中 2100円
【初回生産限定盤A[CD+DVD]】
※32ページ豪華ブックレット仕様
EMI MUSIC JAPAN
TOCT-40361

<収録曲>
01. RED EMOTION~希望~
02. 恋模様

<DVD収録曲>
01. RED EMOTION~希望~ MUSIC VIDEO
02. RED EMOTION~希望~ TV SPOT
03. RED EMOTION~希望~ MUSIC VIDEO MAKING

Single
『RED EMOTION ~希望~』
発売中 1890円
【初回生産限定盤B[CD+DVD]】
EMI MUSIC JAPAN
TOCT-40362

<収録曲>
01. RED EMOTION~希望~
02. 恋模様

<DVD収録曲>
2011.5.13 LIVE
in SHIBUYA CLUB QUATTRO
01. ピンクマーブル
02. PULSE
03. LIMIT

Single
『RED EMOTION ~希望~』
発売中 1050円
EMI MUSIC JAPAN
TOCT-40363

<収録曲>
01. RED EMOTION~希望~
02. 恋模様
03. RED EMOTION~希望~(Vocalless Ver.)
04. 恋模様(Vocalless Ver.)

Profile

ニュー…バンドのフロントマンとして盛り上げるみつ(vo)、ギタリストでありながら楽曲によってはギターを置いてラップを披露する華遊(g)、王道ロックギターの系譜を感じさせるフレーズを奏でるタクミ(g)、バンドのボトムを支えるリーダー・ヒィロ(b)とクールなドラマー・ЯeI(ds)で構成。’09年に現編成となり、今年7月にリリースしたシングル『RED EMOTION ~希望~』でメジャーデビュー。デジタルとバンドサウンドの融合を追求した新たなサウンドで、これからの飛躍が期待されるバンド。

ν[NEU] オフィシャルサイト
http://n-e-u.jp/


Live

メジャーデビュー記念東名阪ワンマン   間もなく大阪に登場!

『メジャーデビュー記念
東名阪ONEMAN TOUR 2011
“RED EMOTION”』
チケット発売中 Pコード138-727
▼8月12日(金) 18:30
大阪RUIDO
オールスタンディング3300円
キョードーインフォメーション
■06(7732)8888
※3歳以上は有料。

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