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「私も音楽に救われたから、信じ続けて歌う」
――山本彩が『いのち輝く吹奏楽II』で届ける、祈りと希望の音色

12月19日・20日に箕面市立文化芸能劇場 大ホールで開催される『いのち輝く吹奏楽II〜響きあう心、未来を奏でるクリスマス〜』。同公演は、2025年6月に『大阪・関西万博』のEXPOホールにて開催され、延べ2500人の学生による吹奏楽演奏に加え、大阪交響楽団と箕面自由学園吹奏楽部とのコラボレーション演奏が大きな話題となった『Daiwa House presents いのち輝く吹奏楽』の感動が再びよみがえるもの。19日の「祈りのクリスマス」では、シンガーソングライター・山本彩、サクソフォン奏者・須川展也、大阪交響楽団の弦楽四重奏と、高校の吹奏楽部に加えて被災地学校の生徒やキャンドルイベントとのコラボレーションで、厳かな願いを込めたクラシック音楽と吹奏楽の魅力が届けられる。20日の「心躍るクリスマス」では、大阪交響楽団と高校吹奏楽部のマーチンング、さらに演奏家も加わり、華やかで幸せな未来を願うクラシック音楽と吹奏楽を楽しむことができる。今回は19日に出演し、サクソフォン奏者・須川展也、大阪交響楽団(弦楽四重奏)、高校吹奏楽部と共演するシンガーソングライターの山本彩に、同公演の見どころについて話を訊いた。

――『いのち輝く吹奏楽II』ではスペシャルゲストアーティストとして、サクソフォン奏者の須川展也さん、大阪交響楽団(弦楽四重奏)、高校吹奏楽部とコラボレーションされるそうですね。

「オーケストラや吹奏楽の皆さんの演奏で歌うことはほとんどないので、どんなステージになるのか、楽しみで仕方ありません。生で聴く管楽器や弦楽器の音色は本当に美しいですし、お客様にも生で聴いていただけるのはすごく嬉しいです」

――オーケストラや吹奏楽が、ご自身の音楽性に影響を与えたことは?

「歌番組に出演したとき、オーケストラの方の演奏を聴いて「やっぱり音色が素晴らしいな、曲にも取り入れたいな」と思ったこともあります。クラシック音楽の作り方については分からないんですけど、「こういう構成になっているんだろうな」と考えることもありました。楽曲に触れることで知らないことに気付けて、「じゃあ、この構成をちょっと真似してみようかな」「この楽曲のこの楽器がいいから、曲に使ってみようかな」と考えたり」

――なるほど。

「音楽は、実際に聴いて、初めて発想や着想が得られることが多いので、できるだけいろんな曲をたくさん聴くことを意識しています。ですので、クラシック音楽に触れるというのもすごく大きいです。曲作りを続けていると、どうしても「このアレンジは前の曲とちょっと似ているな」ということも出てきます。常に新しいことをやるために、様々な演奏者の皆さんの演奏や曲に触れています」

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――オーケストラや吹奏楽の魅力はどういうところにありますか。

「演奏に圧倒的な迫力があります。オーケストラは特に「気軽に触れられるものではない」という印象がありますよね。だからこそ、実際に生で聴くとなると非日常感・非現実感が味わえる気がします。どこか違う空間に連れて行ってもらえるような感覚が大きいです」

――イベント全体のテーマ「響きあう心、未来を奏でるクリスマス」については、どのように捉えていますか。

「すごく素敵なテーマだと思います。クリスマスはすごくハッピーで、にぎやかなイメージがあります。一方で厳かなムードもあり、二面性を持っている気がします。私が参加する1日目は「祈りのクリスマス」、2日目は「心躍るクリスマス」と題されていて、この2日間で、クリスマスの異なる楽しみ方ができるのではないでしょうか。また今回、能登半島の被災地の学生の皆さんとご一緒する機会もあります。被災地に行かせていただいて、演奏や声をお届けしたり、対話させていただく機会はありましたが、一緒に何かをする機会はありませんでした。今回は共にステージで一つの楽曲をお届けできるので、その大切な時間を楽しみたいと思います。そして学生さんたちに、地元にパワーを持って帰っていただきたいです」

――その点で、音楽が持つ力を感じます。

「私も音楽に救われた人間なので、その力は今も変わらず信じ続けています。信じているから歌っています。「自分の歌にはその力がある」とは、まだ自信を持っては言えません。でも、NMB48を卒業してからずっと音楽活動をさせていただき、様々な経験をしてきました。聴いてくださる方に力を与える側でありたい、という気持ちは強くあります。実際に「この曲を聴いて、受験でつらかったときに力をもらいました」、「大変な状況のとき、この曲をたくさん聴いていました」と言っていただいたこともあり、その言葉が自分の原動力になっています。人によって音楽に対する思いの強さは違いますが、つまずいたとき、苦しいとき、何かにすがりたくなるものの一つが音楽なのではないでしょうか」

――山本さんはどういうときに、音楽に救われましたか。

「例えばNMB48を卒業するとき、これまでやってきたことを一旦ゼロにする覚悟ができていませんでした。でも背中を押してくれたのが、自分が好きなアーティストさんや楽曲でした。あと、一時期お仕事をお休みしたとき、「やり場のない気持ちをどうしたらいいんだろう。ほったらかしにしていると、自分が潰れちゃいそう」という状況になりました。そのとき、音楽だけが自分を理解してくれている気がしたんです。そこで心が救われました。私は様々な場面で、たくさんの楽曲に支えてもらいました」

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――また、今回のイベントには「答えを持ち込まず、音楽とともに心を寄せる時間を」というコンセプトも込められていると聞きました。山本さんも、ご自身の曲「心の盾」(2016年)で<答えは一つじゃない>と歌っていらっしゃいましたね。

「私も今より若いとき、自分に対して「こうじゃなきゃいけない」「こうでいないといけない」という固定観念を持っていました。でも年齢を重ねるにつれて、それが少しずつなくなってきました。たとえば何か大きな決断をするとき、ものすごく悩みますよね。「失敗するかもしれない」と不安になりますし。でも、いつしか「自分で選んだ道なんだから、どうなってもそれが正解だよな。正解にしていこう」と前向きに捉えられるようになりました。外から見れば私の選んだ道が間違いに見えても、自分にとっては"新たな正解"かもしれない。もしくは、いつか正解にできるかもしれない。捉え方次第で答えはいくつもあるのではないでしょうか」

――今回のイベントでは、被災地など大変な思いをされている方々に向けて、音楽を通してメッセージを届ける側面もあります。山本さんはこれまでのステージで、「誰かのために」「何かのために」という気持ちで音楽を演奏したことはありますか。

「普段から考えているのは、NMB48で頑張っているメンバーや、卒業したメンバーのことです。「こういう可能性や道もあるんだよ」と、みんなにとって一つの指標になりたいという思いがあります。グループを卒業して、ソロ活動をスタートさせたときから、その気持ちはずっとあります」

――『いのち輝く吹奏楽II』は、様々な方を元気付ける公演になりそうですね。

「いろんな見方ができると思います。「この楽器の音色が好きだな」と演奏に注目したり、指揮者の方の動きを見たり。お客様によって感じ方が変わるはずです。私も出演者の一人として、オーケストラや吹奏楽の楽しさをお伝えできるように精一杯歌いたいと思います」

Text by 田辺ユウキ
Photo by 福家信哉




(2026年11月 2日更新)


Live

「Daiwa House presents いのち輝く吹奏楽Ⅱ~響きあう心 未来を奏でるクリスマス~」

【大阪公演】
▼12月19日(土)・20日(日) 14:00
東京建物 Brillia HALL 箕面 大ホール
全席指定 大人-5000円
全席指定 高校生以下~3歳-2000円

●19日(土)
[出演]大阪交響楽団弦楽四重奏/須川展也/林そよか/箕面自由学園高等学校吹奏楽部/山本彩
[司会]関純子/田中友梨奈

●20日(日)
[出演]大阪交響楽団/米田覚士/西村大地/林そよか/京都橘高等学校吹奏楽部/早稲田大阪高等学校ウィンドバンド/箕面自由学園高等学校吹奏楽部
[司会]関純子/田中友梨奈

※3歳以上のご入場はチケット必要。0歳~2歳までは膝上のみ入場無料。但し、お席が必要な場合はチケットの購入が必要です。
※出演者並びにスケジュール変更になる場合もございます。出演者変更の場合でも他日への変更・払い戻しはいたしかねます。
※やむを得えない事情により、出演者並びにスケジュールが変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
※公演中止の場合を除き、払い戻し、他公演へのお振替はいたしかねます。ご了承のうえ、お申込みください。
※車イスでご来場予定のお客様は、公演日前日までにキョードーインフォメーションまでご連絡下さい。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

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