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『古澤巖×ベルリン・フィルハーモニック ストリングス
~愛のクリスマス~2026』 
今年のクリスマスは子どもたちと一緒に極上の響きを楽しもう!

ヴァイオリニスト・古澤巖と、世界に名だたるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の精鋭5名がユニットを組み、2015年から続けてきた弦楽六重奏のクリスマスコンサート「愛のクリスマス」。このコンサートは、クリスマスの定番曲を並べるだけの演奏会ではない。時代を超えて愛される名曲から、このプロジェクトのために生まれた新曲まで、ジャンルや時代を越えた音楽を、世界最高峰の演奏家たちによる至高の響きで届けてきた。毎年のツアーでは、その年の演奏をレコーディング。今回の楽曲もツアー終了後に録音され、来春発売予定の新アルバムに収録される。「愛のクリスマス」を初めて聴く人にとっても、今年は新たな音楽との出会いを始める絶好の機会となる。大阪公演の恒例の舞台、ザ・シンフォニーホールで、“座長”古澤巖に、このコンサートが生まれた背景と、長年続けてきた今だからこそ感じる思いを聞いた。

古澤巖は、社交ダンスのテレビ番組『Dの旋律~ダンスと音楽のシンフォニー~』(BSテレ東)で司会と演奏を務め、6年目を迎える。また近年では、俳優・山本耕史とのコンサートツアー『DANDYISM BANQUET』など、ジャンルの境界を越えながら、音楽の可能性を拓き続けてきた。クラシックとポップスの間を自在に行き来しながらも、「9割はクラシック」と語る古澤。年間の演奏公演数は約160本に及ぶ。その中でも「メイン活動の一つ」と位置づけるのが、『愛のクリスマス』だ。このコンサートの始まりは、ベルリン・フィルのメンバーからのひと言だった。

「ベルリン・フィルの人たちに、"日本に行きたいからツアーを作ってほしい"と頼まれて始まったんです。ベルリン・フィルは、クラシック業界のブランドとして最高峰。そんな彼らを聴きに来てくださるお客様に、彼らにふさわしいプログラムを考えて提供するのが僕の仕事です」当初は年配のベテランメンバーが中心だったが、3、4年前に若いメンバーへと世代交代。「もっと高度なことができるようになった」と古澤は語る。

さまざまな楽曲を取り上げる中で、イタリアの作曲家ロベルト・ディ・マリーノは、このプロジェクトのために毎年新曲を書き下ろしてきた。「すごくきれいで、かっこいい曲。今までにないヴァイオリン・コンチェルトなんです」毎年届けられる新作を世界初演し、レコーディング、そして世界配信まで行う。10年にわたり積み重ねられてきた、実に贅沢な音楽プロジェクトだ。

しかし今年、ディ・マリーノが70歳を機に作曲活動からの引退を表明した。「だから、今のメンバーでもう一度、最初から順番に皆さんに聴いてもらおうと」その第一歩となるのが、今回演奏する『ヴァイオリン協奏曲 第1番』。『愛のクリスマス』は、新たな章へと踏み出す。ほかにも、「挨拶がわりに」とヴィヴァルディの『四季』より"冬"を。そして、メンバーの作曲家でありチェリストでもあるダーヴィッド・リニカーが、毎年この演奏会のために書き下ろしている組曲『IWAO Capriccio(カプリッチョ)』も披露する。

「自分の名前が付いている曲って、むずむずするでしょ(笑)。音楽業界では意外なことだけど、やっぱり光栄だし、彼らのリスペクトがそこにあるのがうれしいなと思っています」そう、少し照れながら話す古澤。プログラムにはクリスマスの曲も「申し訳程度に1曲」加えられるという。「この豪華な世界観のステージが12月に行われる、ということ自体が一つのポイントなんです。普通の音楽家なら、みんなが立て込んでいる時期になかなかできない。天下のベルリン・フィルだからこそできる座組なんですよね」

現在67歳。長年にわたり音楽と向き合ってきたからこそ、今だからこそ表現できるものがあるという。「音楽は人の心情を表しているもの。音楽の中にある幸せや悲しみを表現するには、やっぱり年を重ねて、いろんな思いや経験をしてこその世界だなと、すごく感じます。10年前と今では、弾き方が全然違う。今からが勝負です。この10年育ってきた分、それを入れ込んで、同じ料理をすることに意義があるんじゃないかなと思っています」さらに今回は、文化庁の支援事業として、小学生から18歳以下の子どもたちは先着で無料。同伴者もチケット代が半額になる。

「子供たちに音楽を聴かせたいと思っている親御さんたちには、お得感がありますよね。今は音楽をYouTubeなどでも聴けるけど、何がすごいって、生の弦楽器の空気の振動で伝わってくるあの音。全く違う音なんですよ。だから、とにかく生の音を浴びてみてほしい」「ベルリン・フィルは敷居が高い」「着て行く服がないから行けない」という人にも、気負わず足を運んでほしいという。「普段着でいいんです。子供の時に少しでも生の音楽に慣れてくれたらいいなと思っています」

では、このコンサートが初めての人、そして毎年楽しみにしている人たちに、古澤はどんな時間を届けたいのだろう。「僕は、ヴァイオリンを弾く妖精のようなものでありたいんですよ。ヨーダでも妖怪でもいいんですけど(笑)」その言葉の先に、古澤ならではの『愛のクリスマス』の世界観がある。「このコンサートは、アラカルトがすごい、いろんなものが食べられるレストランなんですね。だから、それを存分に味わってもらえれば、もうそれでいい。僕の後ろには、どっしりと揺るがない、ベルリン・フィルという大きな岩山のような人たちがいてくれる。その安心感の中で、僕が手を変え品を変え、クリスマスに向けて皆さんを魔法の世界へ誘っていく。そんな会にしたいと思っています。

Text by 高橋晴代




(2026年10月13日更新)


Live

『古澤巖×ベルリン・フィルハーモニック ストリングス ~愛のクリスマス~2026』

【山梨公演】
▼12月4日(金) アルソア女神の森 シンフォニアガーデン
【神奈川公演】
▼12月5日(土) 関内ホール 大ホール
【東京公演】
▼12月6日(日) 東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
【東京公演】
▼12月9日(水) 二十五世観世左近記念観世能楽堂

PICK UP!!

【大阪公演】

▼12月11日(金) 19:00
ザ・シンフォニーホール
全席指定-8800円
※未就学児童は入場不可。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【福岡公演】
▼12月12日(土) アクロス福岡 福岡シンフォニーホール
【愛知公演】
▼12月13日(日) しらかわホール

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