ホーム > インタビュー&レポート > 念願のゴジラ映画で宮野真守、尾上松也ら 豪華キャストと共に吹替版声優を務めた 『ゴジラxコング 新たなる帝国』空気階段・鈴木もぐらインタビュー
本作で吹替版の声優を務めると聞いた時は、「なんで僕なんだろう」と思い、「信じられなかったです」と言い、ゴジラの映画の吹き替えではなく、「ゴジラのパチンコの新台を打つ仕事じゃないか」と思ったそう。
もちろん、「ドッキリは全然あると思った」そうで、「アフレコした後も、これはドッキリの可能性あるなと思った」と半信半疑だったと言い、「僕しかアフレコにいなくて、他の方の声はまだ入ってない状態だった」と理由を明かし、さらに、試写室で観た際も「ここで上映しても、まだ劇場で公開されてないので、嘘でもおかしくないと思ってました」という疑いっぷり。
これはドッキリじゃないと確信したのは、4月18日にTOKYO DOME CITY HALLで開催された『ゴジラ x コング 新たなる帝国』のスペシャルイベントだったそう。「真矢みきさんや宮野(真守)さん、大塚(明夫)さんや立木(文彦)さんもいらっしゃったので、ここまでのメンバーを使えるドッキリはない」と確信に変わったそうだ。
そして、ミケルの声を務めるにあたっては「リーダーなのでちょっと偉そうに、俺についてこいみたいな感じを出して、歯を少なくしてほしい」と言われ、「歯が少ない感じでしゃべるのは大丈夫だった」が、「偉そうに話すのが難しくて苦労しました」と振り返っていた。
また、本作を含めた"モンスター・ヴァース"シリーズについては、「この映画もそうですが、コングが絡んでくると一気に怖さみたいなものが薄れるのは、やっぱり友だちがいるからだと思う」と語り、「友だちがいる人って、人間もそうですよね。この人怖いなと思っても、友だちとご飯を食べてるところを見ると、この人こんな風に笑うんだって思うじゃないですか。だから、やっぱり友だちって大事だなと思いました」と、人間社会と絡めた分析を披露。
さらに続けて、「他のモンスターと比べて、ちょっと身近に感じるのが、この"モンスター・ヴァース"の特にコングですよね。だから、ゴジラファンも違う楽しみ方ができるんじゃないかと思います。ある意味、人情的なモンスター映画です」と作品をPR。
最後に、また吹替をやってみたいかどうか尋ねると、「ぜひ。お仕事がいただけるのであれば、なんでもやらせていただきます」と前向きに答え、「ゴジラに関われたのは、ほんと嬉しいです。だって、日本映画といえばゴジラじゃないですか。それに関われたのは本当に光栄ですし、運がいいなと思ってます」と締めくくった。
取材・文/華崎陽子
(2024年5月 7日更新)
▼TOHOシネマズ梅田ほか全国にて上映中
出演:レベッカ・ホール ブライアン・タイリー・ヘンリー ダン・スティーヴンス カイリー・ホットル アレックス・ファーンズ レイチェル・ハウス ファラ・チェン
監督:アダム・ウィンガード
【公式サイト】
https://godzilla-movie.jp/
【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/245881/index.html
すずき・もぐら●1987年5月13日生まれ、千葉県出身。2011年、NSC東京校入学。17期生。2012年に水川かたまりとお笑いコンビ「空気階段」を結成。2021年の「キングオブコント」にて優勝を果たす。俳優としての出演歴も数多く、2023年公開のアニメ映画『しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』では声優デビューも果たした。