インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 木村拓哉&綾瀬はるか共演、脚本・古沢良太&監督・大友啓史で 織田信長と濃姫の物語を映画化 映画『レジェンド&バタフライ』大友啓史監督インタビュー

木村拓哉&綾瀬はるか共演、脚本・古沢良太&監督・大友啓史で
織田信長と濃姫の物語を映画化
映画『レジェンド&バタフライ』大友啓史監督インタビュー

東映創立70周年を記念し、日本最高峰のスタッフが集結して製作した、織田信長と濃姫の30年に及ぶ激動の人生を描く歴史大作『レジェンド&バタフライ』が、梅田ブルク7ほか全国にて上映中。戦乱の世を舞台に、敵対関係にあった織田信長と濃姫が政略結婚を機に天下統一へ進んでいく様を壮大なスケールで描く。

『るろうに剣心』シリーズの大友啓史が監督を務め、『コンフィデンスマンJP』シリーズの古沢良太が脚本を手掛け、木村拓哉が織田信長、綾瀬はるかが濃姫に扮し、伊藤英明、中谷美紀、宮沢氷魚、市川染五郎ら豪華キャスト陣が名を連ねた話題作だ。そんな本作の公開を前に、大友啓史監督が作品について語った。(この記事には本作のネタバレを含みます)

──まずは、どのような経緯で本作の監督を務めることになったのでしょうか。

木村拓哉さんと綾瀬はるかさんで信長と濃姫の話を、古沢(良太)さんの脚本でやりたいので監督をやっていただけませんかという、どストレートなオファーでした(笑)。

──聞いた時はどのように感じられましたか?

座組として申し分ないですし、同時代にこの業界で生きている者として(木村さんや綾瀬さんに)触れておきたいという思いもあり、古沢さんの脚本も楽しみだったので、率直にやりたいなと思いました。それと、プロデュースチームがすごく熱意を持ってオファーしてくれたのでね。「龍馬伝」で大河ドラマを変えたように、『るろうに剣心』で邦画アクションを刷新したように、今回は新しい時代劇を東映京都撮影所で撮りませんか、と。

──東映京都撮影所で撮るというのはどのような違いがあったのでしょうか。

撮影所にいる職人たちの技術や持っているリソースはもちろん、京都でずっと続けていることによる地の利もあって、名刹での撮影も長い付き合いがあるから可能になると。そういう京都ならではのメリットがありますよね。一方で、この規模の時代劇は今の日本ではどこもやっていませんから。京都撮影所もテレビの時代劇がメインになっているので、この規模の大作映画を創る際のノウハウが残っていない。方法論が全然違いますからね。そこに『るろうに剣心』シリーズのように大きな映画をやってきた我々のチームが加わったことで、お互いのプラスになるような化学反応が生まれたと思います。

──監督にとっても大変なことはあったのでしょうか。

『るろうに剣心』では7ヶ月も8ヶ月撮影していましたし、アクションシーンが多かったので、それに比べるとね。まあ、大変は大変でしたけど質が違う大変さです。『るろうに剣心』は40台ぐらい車を連ねて移動する大サーカス団でしたから。今回は京都にベースがあって、基本的には腰を落ち着けて作ることができましたから。まあセットのスケール感が大きい上にメインの俳優は木村さんと綾瀬さんで、エキストラの仕込みなども時代劇ですから大変です。僕よりも撮影所の方々や大友組の準備パートのチームが苦労したと思います。

──本作はとてもスケール感が大きい作品ですが、合戦のシーンはそこまで多くありませんでした。

脚本にも合戦のシーンはふたつ残っていましたが、どちらとも最初からモンタージュ的な扱いで。正直、合戦シーンは労多くして...なんですよ。信長と濃姫の関係性の変化という、メインプロットを生かすうえで必要なものを精査していくと、今回は戦そのものを描くよりも、戦に行く前の信長と濃姫、そして戦の後のふたりの変化を描いた方が有効であると判断して。まあ、女性や子供にまで被害の及んだ比叡山での戦いは生かしたうえで、ですね。ふたつあった合戦シーンを統合して長篠の合戦の後の死屍累々たる有様を描くことにしました。

──死屍累々で川が赤く染まっていたシーンですね。

あのシーンで信長の虚無感や無常観を表現しようと思ったので、そこに労力も資本も時間もかけた方がいいかなと。勝負シーンだと思ったので、屍の血を吸う蝶など様々なアイデアを注入しましたね。

──桶狭間の戦いは敢えて、戦いに行く前と帰ってきた時を映して、戦を想像させるような作りにしたということでしょうか?

桶狭間は本当に面白い合戦ですからね。雨の中のぬかるみの夜襲戦で。僕が今まで、映像作品で見て満足した桶狭間の戦いはないです。ほとんどが物足りない。あの戦いをちゃんと描こうと思ったらめちゃくちゃ大変ですからね。自分で満足できる桶狭間を描こうと思ったら、この映画一本分のバジェットを桶狭間の闘いに注がなきゃいけない。いや一本分は大袈裟ですね、半分くらい、いや4分の1くらいかな(笑)。

──桶狭間の戦いだけで1本の映画ができるぐらいでしょうか?

桶狭間の戦いというのは奇跡の勝利だから面白い。だから、中途半端にやるならもう一切やらない方がいいという判断を、古沢さんも脚本の段階でしたのだと思います。僕もその判断には同意しますし、この映画で重要なのは、信長の"合戦での何か"を描くことではないので。

──合戦シーンがないからこそ、時代劇は男性のものだけではないと思わせてくれる新鮮さがありました。

その通りです。合戦シーンは、所詮男目線ですから。そもそも今回の映画では、物語のウェイトも信長の葛藤も、合戦自体の中にあるのではありません。信長の葛藤に繋がる要素は、合戦としては金ケ崎の戦いの事後の有様や、比叡山での戦いの中に集約できていると思います。繰り返しますがメインプロットは信長と濃姫の関係性の変化なので、信長の帰りを待っている濃姫の目線からの描き方は効果的だったと思いますし、僕自身も好きな描き方ですね。

legend_sub2.jpg

──信長を取り巻く男性の目線から描かれることの多かった信長を、濃姫という女性の目線から描いたということですよね。

今まではライバルの武将や部下である(豊臣)秀吉、裏切る(明智)光秀など、男性目線で描くので、どうしても組織論やリーダー論、サラリーマン層の男性が好きな話になっていました。でも国のリーダーでも企業のトップでも、家に帰ってみればかかあ天下だったり、殊の外優しかったり、情けなかったりすることはよくある話だから、そっちの目線から見た方が、今回は面白いかもしれませんね、と。その視点はプロデューサーも脚本も僕も一致していました。

──今までの大河ドラマでも「利家とまつ」のように、女性目線の入った時代劇はありました。今回の濃姫からの目線については脚本の古沢さんとどのようにお話されたのでしょうか。

僕は、戦国時代の女性目線の大河ドラマは正直あまり好きではなくて(笑)。サービスとして女性目線が立ち過ぎると、やはり戦国のリアルを描くうえで、作り手としては限界があると思っていて。物語の狙いとか、時代考証とある程度一致していないと、発想を重ねていくうえでなかなかしんどいんですね。

ただ、今回の古沢さんの脚本には、自分が撮ることを前提としたうえで、そういった無理を一切感じませんでした。濃姫は美濃のマムシと恐れられた斎藤道三の娘で、武芸の手習いは当然あって、前夫はふたりとも死んでいます。濃姫は資料がないから自由にやっていい部分はありますが、古沢さんの脚本は滅茶苦茶やっているわけではない。さもありなん、という感じなんですよね。数少ない情報から類推すると、彼女がもし男だったら天下をとったかもしれないという想定もリアルに考えられますしね。

──斎藤道三の娘ですから。

僕らの現場でもそうですが、決め手となるアイデアというのは誰から出てくるかわからないですよね。信長は桶狭間の戦いで奇跡の勝利を収めましたが、その戦略を全部信長がひとりで考えたかと言われると必ずしもそうとはいえない。ある人数の家臣たちが知恵を出し合って、喧々諤々やって、その後最終的に信長が決断したというのがリアルかなと思います。その軍議の中で家臣が戦略を出し合っている時に、誰かがふっと言ったことが閃きに繋がるのは今の時代でも昔でも変わらないと思います。

legend_sub.jpg

──確かにそうですね。

ヒントを濃姫が与えたという古沢さんの脚本は、さじ加減が抜群に素晴らしかった。ロマンチック・コメディだと古沢さんも言っていますが、リアルなことをコメディよりのタッチで書いているだけで、そこに書いてある事柄は絵空事とは全然違う。古沢さんとの打ち合わせの時に、そこを僕がリアルに引き戻せばいいんだと感じました。

夫婦の物語、男と女の物語というのは結局、煎じ詰めれば時代を超えて大きく変わらないし、変わりようのないものだという気がします。激情型の恋愛なのか、忍ぶ恋なのかという差はあっても、男と女の心の動きというのは、我々もたぶん同じことを感じ、繰り返しながら生きている。そんな中でこのふたりがドラマチックで面白いのは、庶民でもなくサラリーマンでもなく、まさに信長と濃姫であるということですよね。

──そこですよね。

この物語が濃姫の輿入れで始まっているように、ふたりの関係性は国と国を背負ったものですし、別れることが国の命運を左右するなど、周囲に大きな影響を与える人たちの話です。ふたりのランクが上がっていけば城の有様も付き従う家臣も衣装も、信長自身の佇まいも変わっていく。ふたりの物語を描く時にふたりだけを描いていては描き切れない。だから、今回は背景をとことん肉付けするように心がけました。合戦を描くよりはお城が変化する様や、岐阜城の回廊と居室の巨大なセットを作ったように、そちらに注力するべきだと思いました。

──濃姫の目線から描くことでより人間としての信長が際立ったように感じました。特に中盤以降の信長は、顔つきまで変わったように見えました。

おっしゃっているのは金ヶ崎の戦いのことだと思います。あそこのシーンは今回の物語の転換点ですね。京都でふたりが結ばれるシーンから一転して、一国の主として戦いの中に身を置いていた信長が、浅井・朝倉に裏切られて敗走する。

しんがりをつとめた明智と秀吉が、ぼろぼろになった軍勢を引き連れて城に戻ってくる。一方で城内には傷ついた人間たちが溢れ、そのうめき声が漏れ聞こえる中、敗因を巡って家臣団がもめ合いになる。丹羽(長秀)が「だから言わんこっちゃない」と後だしで言い、信長が「次そのようなことは言ったら首は無いと思え」とそれを罵倒する。

生きるか死ぬかという、ある種の戦場の生々しさを、あのシーンでは徹底して追及しています。傷の手当をされている兵士たちの痛みの声が聞こえてくるようなスペースでの軍議ですから、信長が背負っているものが一目瞭然で分かるシチュエーションですよね。勘のいい役者たちは、それを充分に肌で感じて演じています。そんな中、秀吉と光秀が城内に帰還、ぼろぼろの兵士たちを前に、心を鬼にして信長が再度出陣を命じたところで、濃姫が流産したという情報が入る。

──あのシーンは観ていて辛かったです。

子供を失ってしまった妻=母親の前で、信長は絶対に言ってはいけない言葉を思わず口走ります。「わしは何人もの命を背負っている、赤子一人の命がなんじゃ」と。あまりに正直というか不用意というか。彼にもっとずるさとか、もしくは濃姫への思いやりがあれば、そう思っていても絶対に口に出さないはずです。戦場での命を懸けた戦いで敗れた後のあの余裕のなさが、この映画で信長を描く時のターニングポイントになったと思います。

legend_sub3.jpg

──あの前後で人が変わったように感じました。

それまではうつけの信長です。うつけだけど、木村さんが演じていることもあって、ただの「うつけ」ではないことは感じてもらえると思います。ただただ未熟だということに尽きる。あの時代だから男のプライドは高いし、女の言うことなんて聞いてたまるかというのがベースなので。そこがひっくり返った矢先に金ヶ崎の戦いでの敗走があるんです。

うめき声をあげていた傷ついた兵士たちが、信長が出てきた瞬間に片膝をつきながら立ち上がって「次はいくぞ!おー!」と、声を振り絞って応えなきゃいけない。その無茶振りを信長自身も感じています。僕としてはあの規模のエキストラの方たちを置かせてもらえるような場所に、とにかく拘って。最初に想定していたロケーションは、多数の血まみれの兵士がいるということで、さすがに許可が出なくて。最終的にあのぐらいのことをやらせてもらえる場所が見つかったのは大きかったですね。

──いろんな意味できついシーンでした。

あのぐらいのことをやらないと。大転換ですから。前のシーンではキスしてますからね(笑)。

──そうなんですよ!

武芸の鍛錬をしていた濃姫が、京都で襲われた時に思わず組手の稽古のような要領で、相手を刺してしまう。生身の人間だから血が出てしまって衝撃を受ける。生きている人間と戦うとこうなってしまうという結果を、そしてそういう世界に自分の夫である信長は生きているのだと実感するシーンです。それまでは男勝りだった濃姫が、女性らしさに傾いていく、そのスイッチが入るシーンですね。

──確かにそうですね。

濃姫の弱さや迷いを描けば描くほど、信長の迷いにも繋がっていく。どっちかがしっかりしていればどちらも迷わないけど、あのふたりは持ちつ持たれつなので影響し合っている。濃姫が迷うと信長にも迷いが出る、信長の迷いが濃姫にもうつっていく、一心同体のようなところがあるんです。

──その一心同体であることを象徴するような船のシーンはすごく力が入っていたように感じました。

あのシーンは、脚本では1ページちょっとくらいだったと思います。でも、僕は終盤に向けて、あのシーンを分厚くして、次に何がくるのか、観ている側にまったく分からないところまでもっていきたいと思いました。お客さんを1回安心させよう、と。あそこを思い切りやらないと、その後が大いなるサプライズにならないので。加えて、信長と濃姫の目線で見ると、ふたりとも死の間際に走馬灯のように見たものが同じ夢だった、とも思えますよね。

──なるほど!

一心同体だった男と女が最後に同じ夢を見たと、そう受け止めることのできる結末は美しいと思いました。バッドエンドだと言う方もいますが、僕は全くそう思っていなくて。考えようによっては、超ハッピーエンディングですらある。男と女が一生を共にしたとしても、死の間際に相手のことを思う境地には、なかなか至らないと思います。自分が滅びていくことに対する不安や恐怖もあるでしょうしね。だからこそ、見果てぬ地にふたりで行くことだけではなく、そこに至るまでの喜怒哀楽を共にすることに意味があると思いました。

──確かに、あのシーンには長い航海の間の喜びや苦労が映し出されていました。

美しいシーンを作りたいだけなら、船が転覆しそうになる嵐のシーンはなくてもいい。20~30年に渡る人生の航路を、紆余曲折や喜怒哀楽を凝縮してあのシーンで描かなきゃいけないので、手は抜けない。むしろもっとやりたかったぐらいです。あの船が解体されるというので、慌ててクランクイン直後に撮りましたからね。信長と濃姫の婚礼のシーンも含め、ふたりのシーンをまだほとんど撮っていないのに。かなり無茶をしていますよね(笑)。

──だからこそ、信長のラストシーンには凄まじさを感じましたし、日本映画史に残るラストだったと思います。

信長が桶狭間の戦いに出陣する前に謡いながら舞ったとされる敦盛の一節に「滅せぬもののあるべきか」という一節があります。ほとんどのものは滅してしまう。だけど...ということですよね。滅しないものもあるという境地に達して信長は命を絶ちましたが、その滅せぬものを厳密に考えると、今回の映画の場合は最後に言った、濃姫への思いだったのではないかと。

──その言葉も含めて、胸にグッとくるものがありました。

最後に零れ落ちた信長のつぶやきで、ベタですが、滅せぬものは濃姫への思いだったと分かる。そういう思いは木村さんと共有していましたね。

──あのラストシーンは監督の頭の中にあったのでしょうか?

思ったよりも鮮烈になりましたね。木村さんが信長として心の赴くままに動き、それをスタッフたちがどうやって魅力的に見せるかを考え続けて、あのような最後になった。スタッフと演じた木村さんの、総力の結集だと思います。とりわけ襖絵も含め、美術が素晴らしかったですね。芝居は美術にも触発されますから。後は音の仕掛けですね。現実に戻されるような主題歌で終わる、暗闇からあっさりと日常に戻る、そういうコンディションでこの映画を終わらせたくないと、痛切にそう思いました。

──ラストシーンからエンドロールへの音の演出が素晴らしくて。特に、リュートの音が胸に沁みました。

完成披露試写会の上映後、サプライズでの舞台挨拶で、我々が舞台に現れた時のお客さんの雰囲気が異様で、ちょっとびっくりしたんです。もう少し余韻に浸らせて、というムードが明らかに感じられて。僕は、あのエンドロールが効いていると思っていて。崩壊した瓦礫音の中からリュートの音楽が立ち上がってくると、京都での踊りのシーン、ふたりの一番楽しかった頃を思い出しますよね。その後の曲は、岐阜城へふたりが馬で駆けた時、そして安土城に彼らが戻ってきた時のもの。

「最強のふたり」とでもいうのかな、そういうふたりの姿を思い出す劇伴を使っています。信長の濃姫との思いがお客さんの中にも伝わるように、あのような曲の流れにしましたが、それをお客さんが無意識のうちに感じてくださったんじゃないかと思います。

取材・文/華崎陽子




(2023年2月 7日更新)


Check

Movie Data


(C) 2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会

『レジェンド&バタフライ』

▼梅田ブルク7ほか全国にて上映中
出演:木村拓哉
綾瀬はるか
伊藤英明、宮沢氷魚、音尾琢真、斎藤 工、市川染五郎、北大路欣也、伊藤英明、中谷美紀
脚本:古沢良太
監督:大友啓史

【公式サイト】
https://legend-butterfly.com/

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/243549/index.html


Profile

大友啓史

おおとも・けいし●1966年、岩手県生まれ。1990年にNHKに入局し、連続テレビ小説「ちゅらさん」シリーズ(01~04)、「ハゲタカ」(07)、「白洲次郎」(09)、大河ドラマ「龍馬伝」(10)などを演出。イタリア賞始め国内外の賞を多数受賞する。2009年、『ハゲタカ』で映画監督デビュー。2011年に独立し、『るろうに剣心』(12)、『プラチナデータ』(13)、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)、『秘密 THE TOP SECRET』『ミュージアム』(16)、『3月のライオン 前編/後編』(17)、『億男』(18)、『影裏』(20)など話題作を次々と世に送り出す。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(21)では、2部作合わせて70億円、シリーズ累計では200億円に迫る大ヒットを記録している。