山田孝之&長澤まさみ登壇!
山田孝之が「助けてください」と観客に懇願!
『50回目のファーストキス』大ヒット記念舞台挨拶レポート
『銀魂』などでコメディ路線をひた走ってきた福田雄一監督が、山田孝之と長澤まさみをダブル主演に迎えて挑んだ渾身のラブストーリー『50回目のファーストキス』の大ヒットを記念し、6月8日(金)、山田孝之とヒロインを演じた長澤まさみが登壇し、TOHOシネマズ梅田で舞台挨拶を行った。
ハワイのオアフ島を舞台に、交通事故の後遺症による記憶障害で、前日の出来事を全て忘れてしまう瑠衣と、そんな彼女にひと目惚れした大輔の恋の行方をユーモアを交えて描いた本作。瑠衣に扮した長澤まさみが、コメディエンヌの才能を如何なく発揮し、大輔を演じた山田孝之がユーモアと包容力で彼女に思いを届けようと奮闘する姿に、笑いながらもいつしか涙が流れてしまう大人の恋愛映画に仕上がっている。山田と長澤が登場すると客席からは大きな歓声が上がっていた。
まずは、それぞれに自己紹介を促すと、山田が「東京都から来ました。山田孝之34歳です。俳優とかやってます」と挨拶すると笑いが起こっていた。合わせて長澤も、「出身地は静岡県磐田市、長澤まさみです」と挨拶し、笑いの中舞台挨拶は始まった。
はじめに、大阪ならではの食べ物の話題になると、長澤は「今日は、カツサンドとイカ焼きとたこ焼きを食べました。大阪に来るとどうしてもたこ焼きを食べたくなるんです。お店によって全然味が違うし、種類がいっぱいあるんですよね、大阪は。今日のはだしが効いていて美味しかったです」と熱弁。
そして、11年ぶりの映画共演について話が及ぶと、山田が「11年前は、ほとんどコミュニケーションをとってなかったので、今回が初共演の感覚でした」と語ると、長澤も「私もこういう人だったんだと初めて知ることが多かったです。いつも元気いっぱいだし」と返すと、山田が「ただのバカみたい(笑)」とちゃちゃを入れると、長澤は「タフで疲れ知らずなんです」とフォローするなど、息の合った掛け合いを見せていた。
また、ハワイでの撮影については、「楽しかったです。スタッフも現地の方がいらっしゃったから、アメリカは労働に関する法律がしっかりしているので、撮影の時間も限られていて、朝に始まったら夕方には終わるし、休日もしっかりあったので、休みの日はご飯に行ったり、山に登ったり、海に行ったりしていました」と山田が話すと、長澤も「時間が決まっている分、集中して撮影できましたし、気候も良くてストレスがなかったです」とハワイならではの撮影を満喫したようだった。
最後に、山田が、「きっと楽しんでもらえる映画だと思うので、面白かったら知り合いに宣伝してください。他の映画が海外ですごく大きな賞を獲りまして、宣伝プロデューサーが非常に焦っています。(本当はこの映画の)次の週からの公開だったはずが、先行上映もやられてしまい、非常にみんなが焦っています。お客さんが入らないと、あいつらじゃ客を呼べないとか、コケたとか言われると我々にとっては死活問題です。そうなった時には、俳優をやめることになるかもしれません。これは、皆さんがどれだけ宣伝してくれるかにかかっています。『50回目のファーストキス』の動員が増えれば増えるほど、私も俳優を続けていけるので、なんとか、私にもう少し芝居を続けさせてください。よろしくお願いいたします」と懇願ともとれる挨拶で締め、客席からは大きな拍手と笑いが起こっていた。
取材・文/華崎陽子
(2018年6月 8日更新)
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