菅田「桃李くんは仏でパワースポットのような人」
『キセキ -あの日のソビト-』でダブル主演を務める
松坂桃李と菅田将暉が登壇した大阪舞台挨拶レポート
12月12日(月)、大阪市内で行われた映画『キセキ -あの日のソビト-』(2017年1月28日(土)全国公開)の試写会に、同作でダブル主演を務める俳優の松坂桃李と菅田将暉が出席。“奇跡づくし”の舞台挨拶を行った。
二人がこの日登壇することは事前に告知されていたので、たくさんの応募があったことは明白。この試写状を手に入れたラッキーな当選者はそれだけで“奇跡”と言えるだろう。しかも二人は客席後方の入口から登場。二人をそばで見たかったけど席が後方になってしまった……というファンへの気づかいか、二人は客席を見渡し手を振りながらゆっくりステージへと入場した。
映画は、ヒットソング「キセキ」で知られる音楽グループGReeeeNの今まで語られてこなかったグループ結成秘話、名曲誕生にまつわる“奇跡”と“軌跡”を描く青春ムービー。医者で厳格な父親を振り切って音楽の道へ進もうとする兄ジンを松坂が、親の期待に応えるべく歯医者を目指しながらも音楽の夢を捨てきれない弟ヒデを菅田が演じている。
二人は本作が4度目の共演で初の兄弟役。姉と妹の間で育ったという松坂は「この作品で初めて弟を持つ感覚を味わえて嬉しかった」とコメントした。それに対して菅田は「(桃李くんは)もともと僕にとっては兄貴感があるんです。ニコニコ見守っていてくれる“仏”のような人。背中に触れると良いことがありそうな……」と話すと、「パワースポットじゃないからね」と笑顔で松坂は返したが、「共演した女優さんたちが次々に結婚するし、人にもパワースポットはあると思う!」と本気で菅田が語ると「俺にもそのご利益欲しいわ」(松坂)と心情を吐露。息の合ったやりとりに会場は笑いに包まれた。
映画の内容にからめて、二人が俳優になる際の親の反応をMCが聞くと、松坂は「普段は穏やかな父親なんですが人生最大の親子喧嘩をするほどの反対をされたのでこの映画の役を演じる際も思い出した」と振り返った。それに対して菅田は「うちの親は応援してくれました。僕自身はよく状況が分かってなかったけど。普通の高校生が明日から仮面ライダーですって言われたような感じだったので現実味がなかったんです」とデビュー当時のエピソードを明かした。
そして、本作の見逃し厳禁ポイントを聞かれると、菅田が「桃李くんの歌唱シーンですね」と即答。照れくさそうにする松坂に向かって「歌うときのマイクを持つ手! あれはエロイですね~」と菅田が続けるとさらに照れくさそうに笑っていた。
その後、この日が毎年恒例、清水寺で行われる今年の漢字が発表された日でもあったので、2016年映画やテレビで引っ張りだこだった二人にそれぞれ今年を総括した漢字一文字を色紙に書いて発表する場面も。そこで菅田が書いたのは“出”。「今年一年表舞台にたくさん出させていただいたということと、たくさんの出会いもあった。趣味で洋服を作ったりしているんですが、それも居酒屋での逆ナンが出会いだったりしますし。アウトプットという意味での出し切った一年でしたね」と語った。松坂は“拓”。「開拓の拓です。今年は本当にいろいろなことに挑戦させてもらった年で、周りの人に支えられながらそれが次につなげることが出来たなと思ったんです。なので総括すると“拓”」と説明。二人が書いた色紙はこれから梅田ブルク7ロビーにて展示される。
舞台挨拶の最後には映画のタイトルに因み、MCが「では最後に奇跡を起こしたいと思います!」と発表。その“奇跡”とは、二人のサインが入ったこの世にたった1枚の非売品Tシャツを1名の方にプレゼントするというもの。しかも当選した方の席まで松坂と菅田がTシャツを届け、一緒に写真を撮るという最高の“奇跡”だ。当選したラッキーガールは、泣き出しそうな表情を浮かべながら大喜び。その喜びが会場内に充満し、舞台挨拶は多幸感に包まれながら終了へ。「大阪は活気があってえーね!」(菅田)と二人も舞台挨拶をとても楽しんでいた様子だった。
映画『キセキ -あの日のソビト-』は、2017年1月28日(土)より梅田ブルク7ほか全国にて公開される。
(2016年12月12日更新)
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