阿部寛、大倉忠義(関ジャニ∞)、大島優子、吉田照幸監督が
出席した映画『疾風ロンド』大阪合同取材レポート
人気作家、東野圭吾のベストセラー小説を映画化した『疾風ロンド』の合同取材が先日、大阪市内で行われ、本作で主演を務める阿部寛が、共演者の大倉忠義(関ジャニ∞)、大島優子、そして本作のメガホンをとった吉田照幸監督と共に出席した。
映画は、大学の研究所施設から何者かによって盗まれた生物兵器“K-55”を捜す重大なミッションを担った主任研究員・栗林和幸(阿部)が、日本最大級のスキー場というヒントを手がかりに奮闘するサスペンスとコミカルなエッセンスを吹き込んだエンタテインメント作品。スキー場のパトロール隊員に扮する大倉と、オリンピックを目指すスノボードクロス選手を演じた大島は、スキーが下手な主人公を手助けする重要な役どころで出演している。
NHKで放送されていた人気コントドラマ「サラリーマンNEO」で演出を手がけていた吉田監督ならではのユーモアが詰まっている本作。阿部のことを「まじめにやるほど面白い。コメディとドラマが融合できる役者さん」と吉田監督は絶賛した。また、「サラリーマンNEO」が以前から大好きだったという阿部は「監督からお話をいただいた時は二つ返事でした」と出演を快諾した当時を振り返り、今回の演技についても「吉田さんの演出に頼って演じました」と深い信頼を置いていたことを明かした。
そんな阿部との初共演(※大島は子役時代に共演あり)について、大倉と大島は「映像でしか観たことがなかったので最初にお会いしたときは、阿部寛さんって本当に実在するんだ!!と思いました」と口をそろえる。そして、大倉は「カメラが回り始めるとなぜか阿部さんが面白く見えてきちゃって、笑いをこらえるのが大変だった記憶があります。すみません」と、笑顔で謝罪。阿部は撮影現場で天性のコメディアンセンスを発揮していたようだ。
しかし実は「アドリブは得意じゃない」と阿部。初日の大倉との共演シーンで「監督が何か生まれることを期待して、なかなかカットをかけてくれなくて。大倉くんとアイコンタクトでどうしよう? みたいな感じになりました。最終的にはその場から逃げようと思って、そこにあった穴に落ちるという結末を迎えましたが、あれが1番苦労したシーンかもしれない」と裏話を披露。それに対して吉田監督は「やぁ、カットかけるのを忘れちゃうんですよね。ごめんなさい」と平謝りしたが、この場面は映画本編に使われている面白いシーンなのでぜひ注目して観てほしい。
また吉田監督は、阿部が意図せず猪木顔になっている場面があることに触れ、「嬉しさが顔に出ている熱を感じて、あのシーンを撮った時にときめいたのをよく覚えています。自分が演出していないところでおきたことが印象に残っています」とコメント。「別に猪木の顔をしたわけじゃないですよ!」と阿部が反論するも会場は大きな笑いに包まれた。
それぞれが演じた役柄については、「今回の役はギャーギャー言うし(笑)、表情豊か。常に追い込まれている役だけど周りの人はなんで追い込まれているのか分からないという微妙な演技をしないといけなかった。苦労もあったけど楽しかった」と阿部。大倉は冷静な表情で「ぼくが今回演じた根津はすごく早い決断で人助けをしますが、実際のぼくは家から基本出ないので、自分に正義感があるかどうか分かりません。なので、よく撮っていただいたなって思いますね」と話し、集まった記者を笑わせた。そして栃木出身でもともとスノーボードが得意な大島は「9歳からの趣味がお仕事として活かせる時がきて光栄。なのでスノーボードのシーンで苦労はなかったんですが、この先どうしようかと悩む女性の葛藤を繊細に表現するのは難しかった」と話した。
完成作を観た感想を問われると「スピード感があってハラハラドキドキさせられる作品。ぼく自身も楽しく観ました」(阿部)、「サスペンス作品だと思って演じてたんですが観たらかなりコメディでした。ハラハラドキドキ感もありつつ、かなり笑いがあり、楽しい映画でした」(大倉)、「“笑い”のあるサスペンス、こういうジャンルって新しいなぁと感じました。疾走感もありますし、人間の情を描いてる部分でほっこりもしました。気持ちよく終わるので観終えるとすっきりしました」(大島)と解説。そして最後は吉田監督から「すごくエンタテインメントにこだわって作りました。子どもからお年寄りまで楽しめると思います。よろしくお願いします!」とPRし、合同取材を締めくくった。
映画『疾風ロンド』は、11月26日(土)より梅田ブルク7ほかにて公開。また、11月27日(日)には、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、大阪ステーションシティシネマにて、阿部寛、大倉忠義、吉田照幸監督が登壇する舞台挨拶を実施予定。11月16日(水)11:00~22日(火)11:00までいち早プレリザーブを受付。詳細は
コチラの新着情報をご確認ください。
(2016年11月15日更新)
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