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大阪の団地を舞台にした「頭おかしいMAX!」な映画!?
藤山直美×阪本順治監督が『顔』以来、16年ぶりの再タッグで贈る
映画『団地』大阪会見レポート

大阪近郊にある昭和のムードが漂う団地を舞台にした映画、その名も『団地』の記者会見が、19日、大阪市内で行われ、阪本順治監督(堺市出身)と主演を務める女優、藤山直美(京都府出身)が出席した。

阪本順治監督、藤山直美主演と言えば、数多くの映画賞を獲得した映画『顔』以来、16年ぶりの顔合わせ。藤山は「阪本さんからの依頼なら」とすぐにオファーを受けたと話した。しかし脚本を読んでみて「頭おかしいMAXが来たと思った」とまさかのコメント。それを受けて阪本監督は「何コレと思って欲しくて書いたのでその感想は嬉しい」と笑顔を見せた。

 
というのも本作、団地を舞台にしながらも、藤山演じるヒナ子と夫の清治(岸部一徳)が、誰も想像がつかないような出来事に巻き込まれる、SF的な展開をみせる異色作なのだ。阪本監督は「阪本の“S”と藤山の“F”で“SF映画”」とおどけながらも、「キテレツな部分をどこまで見せるか、その頃合いが難しかった」と苦労を語った。
 
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そんな本作で重要だったという“キテレツ要素”に欠かせないのが、人気俳優の斎藤工演じる奇妙な青年だろう。しかし藤山は、「斎藤工(さいとうえ)って誰? 名前が“工(え)”って印刷ミスかと最初は思った」と、当初は名前を知らなかったことを告白。「お顔はもちろん知っていましたよ」と弁解しながら、共演してみて「本当に映画が好きな素晴らしい青年でした」と絶賛した。また、阪本監督も斎藤を絶賛し「みんな(岸辺一徳、大楠道代、石橋蓮司らベテラン俳優たち)に可愛がられていました」と現場での様子を明かした。
 
阪本監督は、昨今の日本映画について言及しつつ、本作について「“万人受け”が求められることが多い中、こんなおっさんがこんなキテレツな映画を撮りました。若い映画監督らにも観てもらいたい」と話した。
 
そこまで言われると余計に観たくなる人も多いはず、映画『団地』は、6月4日(土)より全国公開される。



(2016年5月19日更新)


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Movie Data

©2016「団地」製作委員会

『団地』

●6月4日(土)より、シネ・リーブル梅田、TOHOシネマズなんば、京都シネマ、シネ・リーブル神戸ほか全国にてロードショー
脚本・監督:阪本順治
出演:藤山直美/岸部一徳/大楠道代/石橋蓮司/斎藤工/冨浦智嗣/竹内都子/濱田マリ/原田麻由/滝裕可里/宅間孝行/小笠原弘晃/三浦誠己/麿赤兒

【公式サイト】
http://danchi-movie.com/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/168235/


阪本順治 関連情報

『ジョーのあした
-辰吉丈一郎との20年-』

●5月28日(土)より、京都シネマにて公開
企画・監督:阪本順治
出演:辰吉丈一郎

【公式サイト】
http://www.joe-tomorrow.com/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/168662/

★阪本順治監督&辰吉丈一郎インタビュー
https://kansai.pia.co.jp/interview/cinema/2016-02/joe-ashita.html


藤山直美 関連情報

舞台「だいこん役者」

●7月1日(金)~20日(水)
新歌舞伎座
1階席-13000円 2階席-7000円 
3階席-4000円 
作:藤本有紀
演出:竹園元
出演:藤山直美/大杉漣/浜中文一/他
※チケットぴあでは特別席は取り扱いなし。
※未就学児童は入場不可。

※公演の詳細はこちら
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/201607.html

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