インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 初共演の藤原&有村、お互いを称賛! 映画『僕だけがいない街』  藤原竜也、有村架純、平川雄一朗監督が登壇した大阪舞台挨拶レポート

初共演の藤原&有村、お互いを称賛!
映画『僕だけがいない街』  藤原竜也、有村架純、平川雄一朗監督が登壇した大阪舞台挨拶レポート

3月19日(土)より、大阪ステーションシティシネマほかにて公開される『僕だけがいない街』の試写会が先日梅田ブルク7で行われ、本作で主演を努める藤原竜也が共演者の有村架純、平川雄一朗監督と共に来阪。舞台挨拶を実施した。

映画は、オファーが殺到するほど映像化権争奪戦となった三部けいの人気ミステリーコミックを原作に、テレビドラマ「天皇の料理番」などで注目されている平川雄一朗監督が実写映画化したもの。時間が何度も巻き戻る“リバイバル”という特殊な現象に見舞われた主人公が、過去と現在を行き来しながら、18年前に起きた誘拐事件の謎を解き明かしていく姿を描く。
 
藤原は「去年の8月から10月まで撮影し、ようやく完成しました。多くの原作ファンの方がいる作品ですが、平川監督がすてきな心温まる作品を作ってくれたと思います。今日は楽しんで観ていってください」と挨拶。関西が地元の有村は「こんばんは」とまず一言。そして「関西弁でのご挨拶をとのことだったんですが恥ずかしいですね。今日は地元の舞台挨拶ということで親友も来てくれています。映画を気に入っていただけたら、“僕街良かった”といろんなところで言っていただければと思います。今日は楽しんでください」とコメントし、客席からは「可愛い!」といった黄色い歓声があちらこちらから飛び交っていた。
 
本作が初共演となった藤原と有村は、お互いの印象を「僕はすごく緊張しがちでスロースターターなんですが、架純ちゃんは本当にナチュラルで、となりに自然にいて、周りに緊張させない方です。立派な女優さんだと思います」(藤原)、「竜也さんはとてもストイックな方だと思います。現場では、もっと寡黙で近づきがたい人かと思っていたら、スマートで紳士的で(笑)、一緒にいてすごく楽しかったです」(有村)と称賛し合った。
 
平川監督は人気コミックの映画化ということで「原作の舞台が北海道と千葉の船橋なので、その世界観をくずさないように気をつけました。夏に長野県伊那市で撮影したのですが、雪をCGで仕上げています」と撮影の裏側を明かした。漫画の実写映画作品への出演が相次ぐ藤原は「色々な意見があると思いますが、マンガだと登場人物の感情が飛躍しても自然に受け入れられますが、僕らが表現しようとすると行間を埋める作業があります。そこは大変でしたね。リアルさが違いますし、ファンの方もいらっしゃいますし、でも僕らより監督がプレッシャーを感じながらやられたと思います」と実写化ならではの苦労を語った。
 
漫画原作ではあるが、実は原作とは少し異なる設定の役どころを演じる有村は「年齢が少し上の設定ですが、そこは特に気持ち的には変わらなかったです。原作にある悟さんの心をちょきちょきと切るシーンが台本にも残されていて。普通日常的にしないことなので、それをどうやって表現すれば良いのか分からなかったです。ちょきちょきの動きだけはできますが、気持ちの流れを作るのが大変でした」と、演じる難しさを明かした。
 
最後に、「大切な人を想って行動する人たちをあたたかく見守ってくれたらと思います。これから宣伝をがんばって一人でも多くの方に届けたいと思っていますので、応援よろしくお願いいたします」(藤原)、「この映画は現在と過去を行き来する作品で、全く違う世界が一本の作品にあります。とてもきれいで美しく、守りたいものがつまっている作品なので、この世界観にひたっていただけたら嬉しいです」(有村)、「連続誘拐事件の犯人を追うというミステリーで、色々な仕掛けと思いが詰まった作品になっているので、色々な想いを感じていただけたらと思います」(平川監督)とメッセージを送り、舞台挨拶は終了した。



(2016年3月16日更新)


Check

Movie Data

©2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

『僕だけがいない街』

●3月19日(土)より、大阪ステーションシティシネマほかにて公開

原作:「僕だけがいない街」 三部けい(KADOKAWA/角川コミックス・エース)
監督:平川雄一朗
出演:藤原竜也 有村架純
   及川光博 杉本哲太/石田ゆり子

【公式サイト】
http://bokumachi-movie.com

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/168233/

〈リバイバル〉とは?

「時間がある時点まで何度も巻き戻る現象。その直後に起こる事件や事故の原因に悟が気付き、それを解決して未然に防ぐまで、自分の意思とは関係なく同じ場面が繰り返される」

STORY

売れない漫画家の藤沼悟(藤原竜也)は、アルバイトのピザ屋での配達中に何度も同じ時間が巻き戻る〈リバイバル〉という現象が起きる。周囲の違和感を察知した悟は、交差点に暴走するトラックから小学生を助けるが、その代償として自分がはねられてしまう。病院に付き添ってくれたのはバイト仲間の愛梨(有村架純)。他人に対して距離を置く悟に対し、なぜか気後れせずに接してくる特別な存在だ。数日後、何者かに母親が殺され、愛梨も命を狙われる。警察から容疑者と疑われた悟が逮捕される寸前、またしても〈リバイバル〉――巻き戻った先は18年前、同級生の雛月加代が被害者となった連続誘拐殺人事件の起こる直前だった。29歳の意識のまま、10歳の身体に〈リバイバル〉した悟は、雛月と母親を殺した犯人が同一人物だと確信。真犯人を追い詰めるために、現在と過去を行き来しながら事件の謎に迫っていく。果たして、悟は18年前の事件を未然に防ぎ、大切なひとを救うことが出来るのか?