「さらばとは言ったけど…」続編への意欲も?
国民的人気シリーズがついに完結! 映画『さらば あぶない刑事』
舘ひろし&柴田恭兵が出席した大阪記者会見レポート
1月30日(土)より公開される映画『さらば あぶない刑事』の記者会見が、20日(水)、大阪市内で行われ、ダンディー鷹山(タカ)こと鷹山敏樹役を務めた舘ひろしと、セクシー大下(ユージ)こと大下勇次役を務めた柴田恭兵が映画のイメージそのままのサングラス姿で出席した。
本作は、前作『まだまだあぶない刑事』の公開から10年、テレビシリーズの放映開始から30年経った今もなお根強い人気を誇る『あぶない刑事』シリーズの劇場版最新作。何度も復活を遂げてきた名コンビ、タカとユージの活躍を描く国民的人気シリーズがついに本作で完結を迎える。

この30年を振り返り、舘は「最初は、なんでも上手くこなす恭サマ(柴田恭兵の愛称)に憧れや嫉妬のようなものを感じていた」と告白。しかし「いつの間にかそれが尊敬に変わり、実はテレビドラマ『パパとムスメの7日間』(2007年放送)などでのコミカルな役を演じるときの手本になっていた。柴田恭兵と出会えたことが自分にとって一番大きなことです」と明かした。それを受け、柴田も「もちろんぼくにとっても舘さんとの出会いは大きかった」と続け、「気がついたら自分の代表作と言える作品に出会えていたことを本当に嬉しく思います」と本シリーズへの思いを語った。
また、舘は「『あぶない刑事』は柴田恭兵の作品」と言い切り、シリーズを通して、「恭サマのアドリブが散りばめられているところや、今どきのドラマや映画にないテイストが本作の魅力」とコメント。柴田は「舘さんの中にあるチャーミングな魅力が、いじるとチラチラと見えてくるんです。なので(相手が)舘さんでなければ、ぼくが演じたユージというキャラクターも変わっていたと思います」とリスペクトし合う名コンビっぷりを覗かせた。

劇中では共に60代という年齢を感じさせないキレのあるアクションを見せる二人だが、舘が「ぼくはバイクに乗るだけで、(劇中)恭サマほど走らないので問題なかった」と笑顔を見せると、すかさず柴田が「(舘が劇中で乗っている)ハーレーにはね、補助輪がついているんですよ(笑)。それを上手にCGで消しているの」と暴露。会場に集まった記者を笑わせた。
最新作でも相変わらず体力が必要だった柴田は「10年前にこれでお終いかなと思っていましたが、いつ声をかけられても引き受けられるように普段から草野球をしたり体を動かしていた」と話しながらも、「歳相応の頑張りがみどころです」とPR。「また何年かしたら、『さらばとは言ったけど、ボケないうちにあぶない刑事』ができるんじゃないかとどこかで思っていますね」と笑った。

この30年、変わらぬダンディズムと色気を維持する秘訣について聞かれた際は、「無駄なことを一生懸命やるということだと思います」と舘。それに対して、「舘さんはいつも女のことを考えているところだと思いますが(笑)、ぼくは歳をとることを辛いとも悲しいとも思っていないし、70歳になれば70歳なりの素敵な出来事があると思っています、あとは女かな」と柴田。やはり、モテ意識が“変わらなさ”の秘訣のようだ。
(2016年1月20日更新)