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忘れられない“1本”になるはず
映画『最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~』
の公開を記念したイベントで女性3人が赤裸々トーク炸裂

 8月8日(土)~14日(金)までの1週間限定でシネ・リーブル梅田にてレイトショー上映される映画『最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~』の公開を記念し、6日(木)夜、「世紀の性器まつりトークショー」と題したイベントが、大阪市中央区のイベントスペース Loft PlusOne Westで行われた。その中身はというと、映画にちなみ“性器”をテーマに関西を中心に活動する女性3名&MCに映画評論家の田辺ユウキが登壇。映画の感想はもちろん、“性”にまつわる赤裸々なトークを繰り広げた。
 

 
 映画は、アイスランドの小さな港町にある哺乳類の男性器を集めて展示している世界で唯一の博物館“ペニス博物館”の館主シッギが抱いた「ヒトのペニスを展示したい」という夢をかなえるために起こった出来事をとらえたドキュメンタリー。元プレイボーイのアイスランド人アラソン(95歳)と、“とにかく自分のナニを有名にしたい”一心の中年アメリカ人トムが、ヒト代表の“1本”を目指し争う様と、その状況に振り回されるシッギの苦悩を映し出す。
 

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 そんな本作を観て「いい大人が小学生レベルの争いをしている。アホなことで真剣になっているギャップが面白い!」と感想を述べたのは、性に関する複雑な感情や性癖などを絵に盛り込む鉛筆画家の藤田はよ。2児の母親でもある藤田は「出産を機に女性器の謎めいた神秘に興味が沸いてきた」と話し、「男性器は『クレヨンしんちゃん』や『おぼっちゃまくん』なんかの漫画に出てきたり、どこかコミカルに語られるけど女性はそれがない」と、男性と女性の性器に対するとらえられ方の違いについても触れた。
 
 また、性器をモチーフにカラフルな布やレース素材などを使ってファンシーな服や雑貨などを制作している手芸家のスイート☆ペニス☆ハテナちゃんは、映画に登場する人物の中でも特に異質で独特の雰囲気を持つトムに共感すると話し、「生々しさより形の可愛さを活かしてもっとポピュラーになってもいいのでは?」とコメントした。
 

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 そして、休みのたびに全国の面白い場所を巡り、それをWEBなどでレポートしている珍スポットトラベラー・金原みわは、性器に対して誰もがすぐにイメージするであろうエロという視点ではなく、古くは縄文時代からあり、現代でも形を変えつつ残る文化のひとつとして“子孫繁栄=性器信仰”、徳島県の男女神社秘宝館や神奈川県川崎市のかなまら祭りなどを例にあげつつ自身の活動を紹介。「淡路の秘宝館を訪れたのをきっかけに珍スポットにはまった。“ペニス博物館”にも是非訪れてみたい」と話した。
 
 その後も、女性目線で語られる赤裸々トークはどんどんヒートアップ。ここには書けない完全に18禁の内容で会場を沸かせた。最後はどこか男性器に似ている(?)ジェット風船を観客らと共に飛ばし大盛り上がりでイベントは終了。
 
 
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 このトークで改めて語られたのは男性は何かと競い合う性質のある生き物だということ。本作は男性のシンボルを軸に、いつの間にかそんな男性の本能を映し出してしまった必見の1作なのだ。登場人物たちはおお真面目だが、クククッと笑える、あなたの忘れられない“1本”になるはず。是非、劇場へ足を運んでみて。



(2015年8月 7日更新)


Check
左から、スイート☆ペニス☆ハテナちゃん(手芸家)、金原みわ(珍スポットトラベラー)、藤田はよ(鉛筆画家)、田辺ユウキ(映画評論家)

Movie Data





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『最後の1本
~ペニス博物館の珍コレクション~』

●8月8日(土)~14日(金)まで
 シネ・リーブル梅田にて
 1週間限定でレイトショー公開

監督:ジョナ・ベッカー/ザック・マース
出演:シグルズル・”シッギ”・ヒャールタルソン/パゥットル・アラソン/トム・ミッチェル

【公式サイト】
http://saigo-no-ippon.gaga.ne.jp/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/167652/