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トヨエツの関西弁は上方落語仕込み!?
『娚の一生』
豊川悦司と廣木隆一監督が登壇した舞台挨拶レポート

 2月14日(土)のバレンタインデーより公開される、榮倉奈々と豊川悦司が披露する“足キス”が話題の映画『娚の一生』の、舞台挨拶付先行上映会が大阪ステーションシティシネマにて実施され、『やわらかい生活』以来8年ぶりのタッグとなった豊川悦司と廣木隆一監督が来阪し、舞台挨拶を行った。

――2006年公開の映画『やわらかい生活』以来、撮影としては8年ぶりのタッグですね。
豊川:監督には絶大な信頼を寄せているので、この映画の責任はすべて廣木監督にあります(笑)。今回も、廣木監督がメガホンを取るということで、「ぜひ」とやらせていただきました。
 
監督:前の作品のときも難しい役どころでしたが、今回は原作がコミックということで、生身の人間として実在してもらって、すごく助かりました。
 
――豊川さんは、ご自身と同年齢の海江田醇(かいえだじゅん)という男性を演じてみていかがでしたか?
豊川:原作ファンの方もたくさんいらっしゃるので、なるべくそのイメージを壊さないように、いろいろ考えました。納得していただけると嬉しいです。
 
――監督は、豊川さんの役作りについて、何か指示などされたんですか?
監督:全然(笑)。豊川さんが作ってくれた海江田という人物に、撮影中もみんな魅了されて、すごく溶け込んでましたね。
 
――豊川さんは今回、榮倉奈々さんと初共演ですよね?
豊川:すばらしい女優さんで、彼女がつぐみでなければ、僕も海江田を演じることは出来なかったと思います。
 
――監督は、『余命1ヶ月の花嫁』からは久しぶりですが。
監督:すごく大人になってました。でも子供の部分がある性格は変わらないので、それがうまく作用してつぐみというキャラクターを作ってくれたと思います。
 
――今回、豊川さんは、関西弁を話す役ですね。
豊川:そこが海江田と共通するところだとは思いますが、僕自身が大阪を離れて結構経つので、自分の関西弁が「大丈夫かな」と思って、撮影中は昔の上方漫才の音源を聴いたりしてました。海江田の関西弁は、今の若い人がしゃべる関西弁とはまた違うと思うので。
 
――では、今はもうあまり関西弁でお話しされないんですか?
豊川:(関西弁のイントネーションで)そんなことはないんですけどね。インタビュアーの方が関西弁だと、だんだんうつって来ますね。
 
――でしたら関西弁で行きましょう(笑)。久々の大阪はとのことですけど、ずいぶん変わったでしょう?
豊川:(関西弁で)大阪駅のあたりとかはびっくりしましたね。この大阪ステーションシティシネマも新しいんですよね。僕の知ってる梅田が表参道になってしまったんか!? と思いました。でも歩いてる人がみんな関西人丸出しだったんで、ああ、関西やな、と(笑)。
 
――撮影は三重県と、一部は京都でも撮影されたそうですが、劇中に出てくるつぐみのおばあちゃんの家がとても素敵ですね。
豊川:三重県の伊賀上野と京都です。スタジオで組むセットとは違って、風が吹いたり天気が変わったり、僕はロケーションが大好きなんですが、今回は本当にあのお屋敷も含めてすごく良かったです。
 
――資料によりますと、地方ロケの時はお酒を結構飲まれてたとか?
監督:僕の部屋が、スタッフとの宴会場みたいになってしまってまして、毎晩うるさくやってたもんですから、榮倉とか豊川さんも参加してもらって。学生の部屋飲みのノリですよね。
 
豊川:今回はとても良いチームで、撮影が進むにつれて、監督も俳優もスタッフさんも、この映画を作るということを本当に楽しんでやっていたと思います。
 
――では最後に皆様にメッセージをいただけますでしょうか。
監督:この映画は2月14日のバレンタインデーに公開されます。どうぞ皆さんに薦めていただけたら嬉しいです。
 
豊川:(関西弁で)今日のこの舞台挨拶は、特別先行上映ということで、チケットがちょっと高いんですよね。その差額を埋めるだけのトークが出来たのかどうなのか(笑)。どうぞ映画も楽しんでください。
 
 
 映画は、西炯子のコミックを原作に、東京でつらい失恋を経験し、祖母が暮す田舎の一軒家に移り住んだ女性つぐみ(榮倉)と、52歳独身の大学教授・海江田(豊川)の同居生活と恋愛を描いた作品。榮倉奈々と豊川悦司が主演を務め、ちぐはぐな生活の中で少しずつ心を通わせていく男女を妙演している。



(2015年2月13日更新)


Check
左から、豊川悦司、廣木隆一監督

Movie Data




© 2015 西炯子・小学館/「娚の一生」製作委員会

『娚の一生』

●2月14日(土)より、
 大阪ステーションシティシネマ
 ほかにて公開

監督:廣木隆一 
原作:西炯子
出演:榮倉奈々 豊川悦司
   安藤サクラ 前野朋哉 
   根岸季衣 濱田マリ 木野花
   向井理

【公式サイト】
http://otokonoissyou-movie.jp/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/165170/