ホーム > インタビュー&レポート > 「ビジュアルがイメージ通り」と原作ファンにも評判! 『海月姫』馬場園梓(アジアン)インタビュー& 能年玲奈&馬場園梓が登壇した舞台挨拶レポート
男子禁制のアパート“天水館(あまみずかん)”で「男を必要としない人生」をモットーに生きるオタク女子たちが、女装男子と童貞エリートの出現により思いもよらぬ危機に見舞われながらも奮闘する姿を描き出す。本作は、その日本独自のオタクカルチャーを描いた内容もさることながら、愛すべきキャラクターたちを演じる豪華キャスティングも注目を集めているポイントで、「ビジュアルがイメージ通り!」と原作ファンにも評判なのが、和物オタクの千絵子を演じた馬場園梓(アジアン)だ。
お笑いコンビ「アジアン」としての活動以外にも、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」や、第26回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞作ドラマ「隣のレジの梅木さん」では主演を務めるなど、最近は女優としての仕事も増えてきている馬場園。しかし、本人はいたって「芸人としての立ち位置が活かされているので、女優業なんて恐れ多いですよ」と話す。「(相方の)隅田さんといると、可愛い方みたいな扱いをされることもありますが、お芝居の場では本来のデブでブスのキャラクターとして扱ってくれる。そういうキャラクターの芸人だからこそ与えられた役ですし、やりがいがあります!」と芸人魂を輝かせた。
千絵子という役については、オファーをもらってから原作を読んだという馬場園本人も「見た目がそっくりすぎて、まず親近感が沸いて。読み進めていくと、ちょっとおせっかいな性格も似ているし、撮影が始まって衣装を着るとまた一段と似て(笑)。原作から飛び出してきたのかと思うくらい似ているでしょ!」と自信たっぷり。和物オタクということで、常に着物姿だったわけだが「ケータリングの食べすぎで帯が苦しかったけど、撮影が終わって着物を脱いだときの一気に開放的になれるのが快感で(笑)。紐をたくさん巻いているので、脱ぐと体にチャーシューみたいな線がたくさん入っていました」と大笑い。仕事をした“証(あかし)”を体に刻む感覚が悦びだったよう。
ただ、以前から大ファンだったという女優・池脇千鶴ほか、共演者たちの豪華さに「迷惑かけたらあかんと思いすぎて、ものもらいができたことも…」と、最初はかなりプレッシャーを感じていたことを明かした。しかし、撮影に入ってしまえば「みなさん本当に気さくでフレンドリーに声をかけてきてくださって。池脇さんとはお芝居にまったく関係のない学生時代の話なんかもして。天水館での撮影は、実家に帰ってきたときと同じくらい落ち着く場所でした」と振り返った。
本作は、コメディ要素がふんだんにある作品だが「自分が知っているお笑いとは違って、オタクの人って狙っているわけではないのにずっと面白い。ボケとツッコミではない押し付けない笑いの形が自分にとって新しい感覚で新鮮。芸人として勉強になりました」と語り、「“オタク”って、言い方を変えれば“こだわり”ってこと。誰よりも突き詰めている“博士”みたいなものだし、わたしはカッコイイと思う」とオタクに対するリスペクトも表明。最後にこれから映画を観る方へ「オタクもオタクじゃない人も関係なく出てくる人がみんな純粋でピュアな映画。是非、たくさんの人に観てほしい」とメッセージを送った。
『海月姫』舞台挨拶レポート
(2014年12月26日更新)
●12月27日(土)より、
大阪ステーションシティシネマ
ほかにて公開
出演:能年玲奈 菅田将暉
池脇千鶴 太田莉菜
馬場園梓(アジアン) 篠原ともえ
片瀬那奈 速水もこみち 平泉成
長谷川博己
監督:川村泰祐
脚本:大野敏哉/川村泰祐
原作:東村アキコ「海月姫」
(講談社『Kiss』連載)
ドレスデザイン/スタイリスト:飯嶋久美子
音楽:前山田健一
主題歌:SEKAI NO OWARI
「マーメイドラプソディー」
(TOY'S FACTORY INC)
【公式サイト】
http://www.kuragehi.me/
【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/165130/