インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 「ビジュアルがイメージ通り」と原作ファンにも評判! 『海月姫』馬場園梓(アジアン)インタビュー& 能年玲奈&馬場園梓が登壇した舞台挨拶レポート

「ビジュアルがイメージ通り」と原作ファンにも評判!
『海月姫』馬場園梓(アジアン)インタビュー&
能年玲奈&馬場園梓が登壇した舞台挨拶レポート

 東村アキコの同名人気コミックを、映画『ひみつのアッコちゃん』の川村泰祐監督が国民的人気女優・能年玲奈を主演に迎えて実写映画化した『海月姫』が、いよいよ12月27日(土)より大阪ステーションシティシネマほかにて公開される。

 男子禁制のアパート“天水館(あまみずかん)”で「男を必要としない人生」をモットーに生きるオタク女子たちが、女装男子と童貞エリートの出現により思いもよらぬ危機に見舞われながらも奮闘する姿を描き出す。本作は、その日本独自のオタクカルチャーを描いた内容もさることながら、愛すべきキャラクターたちを演じる豪華キャスティングも注目を集めているポイントで、「ビジュアルがイメージ通り!」と原作ファンにも評判なのが、和物オタクの千絵子を演じた馬場園梓(アジアン)だ。

 

 お笑いコンビ「アジアン」としての活動以外にも、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」や、第26回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞作ドラマ「隣のレジの梅木さん」では主演を務めるなど、最近は女優としての仕事も増えてきている馬場園。しかし、本人はいたって「芸人としての立ち位置が活かされているので、女優業なんて恐れ多いですよ」と話す。「(相方の)隅田さんといると、可愛い方みたいな扱いをされることもありますが、お芝居の場では本来のデブでブスのキャラクターとして扱ってくれる。そういうキャラクターの芸人だからこそ与えられた役ですし、やりがいがあります!」と芸人魂を輝かせた。

 

 千絵子という役については、オファーをもらってから原作を読んだという馬場園本人も「見た目がそっくりすぎて、まず親近感が沸いて。読み進めていくと、ちょっとおせっかいな性格も似ているし、撮影が始まって衣装を着るとまた一段と似て(笑)。原作から飛び出してきたのかと思うくらい似ているでしょ!」と自信たっぷり。和物オタクということで、常に着物姿だったわけだが「ケータリングの食べすぎで帯が苦しかったけど、撮影が終わって着物を脱いだときの一気に開放的になれるのが快感で(笑)。紐をたくさん巻いているので、脱ぐと体にチャーシューみたいな線がたくさん入っていました」と大笑い。仕事をした“証(あかし)”を体に刻む感覚が悦びだったよう。

 

 ただ、以前から大ファンだったという女優・池脇千鶴ほか、共演者たちの豪華さに「迷惑かけたらあかんと思いすぎて、ものもらいができたことも…」と、最初はかなりプレッシャーを感じていたことを明かした。しかし、撮影に入ってしまえば「みなさん本当に気さくでフレンドリーに声をかけてきてくださって。池脇さんとはお芝居にまったく関係のない学生時代の話なんかもして。天水館での撮影は、実家に帰ってきたときと同じくらい落ち着く場所でした」と振り返った。

 

 本作は、コメディ要素がふんだんにある作品だが「自分が知っているお笑いとは違って、オタクの人って狙っているわけではないのにずっと面白い。ボケとツッコミではない押し付けない笑いの形が自分にとって新しい感覚で新鮮。芸人として勉強になりました」と語り、「“オタク”って、言い方を変えれば“こだわり”ってこと。誰よりも突き詰めている“博士”みたいなものだし、わたしはカッコイイと思う」とオタクに対するリスペクトも表明。最後にこれから映画を観る方へ「オタクもオタクじゃない人も関係なく出てくる人がみんな純粋でピュアな映画。是非、たくさんの人に観てほしい」とメッセージを送った。




『海月姫』舞台挨拶レポート

kurage_event.jpg

 
――クラゲオタクの月海、和物オタクの千絵子を演じることがわかったときの率直な気持ちは?
能年:久しぶりのコメディだったので、すごくわくわくしました!クラゲオタク、素敵です。結構、誇張した動きとか喋り方とかが必要だったので、それをちゃんと成立させるのが難しかったです。
 
馬場園:原作を読んだときに、これは着物を着たときに100発100中似るだろうなと思いまして。着たら実際似てたんで、感無量でございます。
 
――それに比べて月海は、ほとんどスウェットやジャージでしたね?
能年:スウェットからスウェットに衣装替えという日々が続きましたが、おめかししてるシーンもあります。
 
――月海はクラゲオタク、千絵子は和物ですが、ご自身の「○○オタクかも!?」を教えて下さい。
能年:私は、願望ですが、“演技オタク”って言えたらいいなと思います。 言えるようにしっかりしなきゃって気持ちです。
 
馬場園:私は唐揚げですね!!(会場爆笑)年中食べていたいし、やっぱり死ぬときに棺桶に詰めてほしいです。揚げる前のやつね!(会場笑)揚げる前の下ごしらえの状態で入れて頂いて、焼いたときに一緒に揚がる感じにしてほしい!!(会場爆笑)それぐらい唐揚げが好き!
 
――初めて会ったときのお互いの第一印象は?
能年:キャスティングを聞いたとき、“馬場園さんが千絵子さんなんだぁ“とすごくイメージを膨らましていたので、“千絵子さんだ!”と遭遇したような気持ちでした。
 
馬場園:私は、(初めて会ったとき)もう連れて帰りたかったですね!腕に抱いて寝かしつけたい。本当にかわいいな思って。もう目に入れたいですわ(会場笑)かわいいです。
 
――月海たちはとんでもない大ピンチに巻き込まれてしまいますが、勇気を振り絞って立ち向かいます!最近、おふたりが一大決心をして挑戦したことはありますか?
 
能年:この映画をみなさんに観ていただく宣伝のために、サバイバルをしてきました!“いきなり黄金伝説”の番組の中で、島へ行って海に潜ったり、捕まえて料理して食べたりしてきました!すごく最初は不安で仕方なかったですけど、やってみるとすごく楽しかったです。
 
馬場園:一大決心、そうですね・・・。最近、ちゃんとごめんなさいと言えない人が多いですよね。携帯見ながら歩いてる人が多いから平気で鞄とか肩とかぶつかっていくんですよ。そういう人に我慢して腹立つわぁって思って堪えてたんですけど、最近は当たられたら“当たってますよ!”ってちゃんと言うようにしました。(会場爆笑)自分の中に抑えてたら腹が立つから、すごい指さして言うようにしてます。ちゃんと言うという勇気が一大決心です。
 
――最後のごあいさつをお願いします。
能年:映画『海月姫』、私の演じる月海と、馬場園さん演じる千絵子率いる、尼~ずが奮闘する姿が本当に楽しいです! (お客さんの中に)海月姫祭りと書いてコスプレしてくださっている方もお見かけします。本当にお祭り気分で楽しんで頂けると思います。宜しくお願い致します。

(2014年12月26日更新)


Check
馬場園梓 Profile(公式より)
ばばぞの・あずさ●1981年生まれ。大阪府出身。隅田美保とお笑いコンビ「アジアン」として活動中。2005年第26回ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞、06年第41回上方漫才大賞新人賞など、数々の賞を受賞。テレビのバラエティで活躍するほか、映画では『日常~恋の声~』(07/笹部香)などにも出演。

Movie Data




©2014『海月姫』製作委員会©東村アキコ/講談社

『海月姫』

●12月27日(土)より、
 大阪ステーションシティシネマ
 ほかにて公開

出演:能年玲奈 菅田将暉
   池脇千鶴 太田莉菜 
   馬場園梓(アジアン) 篠原ともえ
   片瀬那奈 速水もこみち 平泉成
   長谷川博己
監督:川村泰祐
脚本:大野敏哉/川村泰祐 
原作:東村アキコ「海月姫」
   (講談社『Kiss』連載)
ドレスデザイン/スタイリスト:飯嶋久美子 
音楽:前山田健一 
主題歌:SEKAI NO OWARI
    「マーメイドラプソディー」
    (TOY'S FACTORY INC)

【公式サイト】
http://www.kuragehi.me/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/165130/