ホーム > インタビュー&レポート > 声優として特別出演を果たした 『鬼神伝』の祈祷式イベントに中村獅堂が登場!
2004年に発表され、続編が執筆されるほどの人気を博した高田崇史の同名小説を壮大なスケールでアニメ化した『鬼神伝』が4月29日(金)より梅田ブルク7ほかにて公開される。1200年前の平安時代の京都にタイムスリップした15歳の少年・純が、様々な妖術を駆使し都を脅かす“鬼”と“人”との戦いに身を投じながらも、 “鬼”との交流によって “鬼”は人間にとって本当に敵なのかと葛藤するダークファンタジーだ。公開に先立ち、純を平安時代へと誘う謎の僧侶・源雲役で特別出演を果たした中村獅堂が、京都・神泉苑で行われた祈祷式に登場した。
中村は、『あらしのよるに』や『ワンピース 呪われた聖剣』などで今までも声優経験はあるが、今回の源雲役ではその声が中村だとは気付かないほどの熱演を見せている。そんな声優の演技について中村はー
中村:役者はどうしても顔が出てしまうので、声優の仕事の時は声だけに徹したいと思って演じています。声優の仕事では、エンドロールで初めて自分だと気づいてもらえることが一番嬉しいことですね。
そのような気持ちで挑んだ今回の源雲役。源雲は、最初は正義のように思えるが、裏返して見ればまるで別の顔を持つキャラクターだ。中村は、そんな複雑な面を持つ源雲に愛着を覚えているよう。
中村:源雲は強い役だけれど、それは内に秘めた強さで、つかみどころのないミステリアスな役柄だと思うんです。僕は自分の役が一番好きだし、自分にあて書きしてくださったかのようなやりがいのある役だったと感じています。監督と相談しながら、役を膨らませていくのがすごく楽しかったですね(笑)。
にこやかに、そして気さくに話してくれる中村に、最後に願いを叶えてくれる橋として知られる神泉苑の法成橋を渡った時の願いごとを聞いてみるとー
中村:それは自分自身のことなので言えません(笑)。言うとかなわなくなっちゃうでしょ(笑)。善女竜王社で祈祷させていただいた時は、『鬼神伝』のヒットをお願いしました。神泉苑は特に、歴史深い京都ならではの空気感があって、落ち着きますね。
今回の震災を受け、「舞台や映画はお客様に来ていただいて、見ていただいてなんぼの世界。自分はお芝居で表現することしかできないので、自分のお芝居で勇気とか希望を感じてもらえて、元気になってもらえれば嬉しいです」と真摯に語っていた中村。そんな彼の意気込みや熱意が感じられる作品に仕上がっている。
(2011年4月28日更新)
●4月29日(金)より、なんばパークスシネマほかにて公開
【公式サイト】
http://onigamiden.jp/
【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/153602/