ホーム > インタビュー&レポート > 「音楽で、世界をつなぐ」。新世代の歌姫の素顔に迫った 3D映画『May'n THE MOVIE -Phonic Nation-』
TVアニメ『マクロスF』の人気キャラクター、シェリル・ノームの歌パート役をキッカケに、大ブレイクを果たしたアーティスト・May'n。2月23日リリースの2ndフルアルバムの発売に続き、3月には自身2度目となる日本武道館単独公演、そして5月にはアジアツアーが決定と、2011年もその勢いはとどまる事を知らない。そして現在、この新世代の歌姫をフィーチャーした3Dライブ&ドキュメンタリー映画『May'n THE MOVIE -Phonic Nation-』が公開中だ。2月11日に舞台挨拶で関西を訪れた彼女に、映画の見どころ、そして音楽への想いなどを聞いた。
――(京都、大阪での舞台挨拶を終えて)ファンの方たちの反応はいかがでしたか?
May'n:いつ来ても思うのですが、関西のファンの方々はすごく温かいんです。今日も楽しくお話させていただきました。
――ライブの時とは、また違う雰囲気でしたか?
May'n:舞台挨拶の経験がないので、最初は緊張していたのですが、映画館なのでみんなの顔がよく見えて安心できました。
――2月5日から『May'n THE MOVIE -Phonic Nation-』が公開中ですが、改めてどんな映画なのかMay'nさんの口から教えていただけますか?
May'n:私が日ごろから感じている音楽への想い、そして何よりもライブが大好きなので、そのライブへの熱い想いを皆さんに伝えられる作品になっているのではないかなと思います。最初、映画を作るという話を聞いた時は、一体どんな映画になるのだろうって、ドキドキがすごく大きかったのですが、おかげさまで私の中にある音楽のすべてが詰まった素晴らしい映画になったと思っています。
――作品の中では、一貫して「音楽で世界をつなぐ」というテーマが語られていますが、このような想いが芽生えたキッカケというのは?
May'n:2008年にシンガポールでライブをさせていただいたのですが、これが私にとってプライベートを含め初めての海外への旅であり、初の海外ライブだったんです。シンガポールまでは、7時間ぐらいかかりますし、行く前はすごく遠い所というイメージがあったのですが、行ってみたら言葉も文化も違うけど、音楽を楽しむという意味では日本と何も変わらなくて、ライブを通じてこんなにもひとつになれるんだって感動しました。
――まさに、歌に国境はなかったと。
May'n:想いを伝える手段としては言葉が一番大きなものですが、言葉じゃなくても伝えられるんだということを、海外でライブをさせていただいたことで私は強く感じられました。だから、音楽で世界中の国をひとつにできるのではと思っています。
――そんな経緯から、今回の映画のタイトルにもなっている『Phonic Nation』(音の国)という曲が生まれたんですね。
May'n:みなさん、国や言葉が違うのに、私のことや私の音楽を本当によく知ってくださっていて、バラードでもAメロから全部唄ってくださるんです。その光景を目の当たりにして、すごく驚いたと同時にすごいことだなと思って。そこで初めて音楽の力があれば『Phonic Nation』という国ができるのではと思いました。同じ空でつながっているってよく聞く言葉ですけど、でも本当にひとつの空でつながっているということを、歌を通してみんなに届けたいなと思っています。
――今年も昨年に続いてのアジアツアーが決まりましたよね。
May'n:この『Phonic Nation』という曲の歌詞にもあるんですが、みんなが待ってくれているのなら、私から会いに行きたいという思いがさらに強まりました。日本全国、そして世界中どこでも自分から会いに行きたいなと思っています。日本だったら47都道府県ツアー、そしていつかはアジアだけでなく、ワールドツアーもやってみたいですね。
――今回の映画は3D映像という点も大きな見どころですよね。
May'n:私も実際に観て、そこにMay'nがいるかのように感じました。メンバーとの距離感とか、ファンの皆さんも飛び出ているので、まるでその中に入って観ているような感覚でした。いつもなら、自分のライブ映像というのは復習も兼ねて観ることの方が多かったのですが、今回は3Dの迫力に圧倒されて、ライブを楽しみました。『すごい!May'nが私に向かって唄っている~』って(笑)
――May'nさんのライブを観られたことのある人はもちろん、観たことのない人にも楽しめる内容ですよね。
May'n:そうですね。だから、この映画をキッカケに、私が大好きなライブをよりたくさんの皆さんに知っていただければ嬉しいです。今まで私のライブに来たことがない方でも、リアルに体感していただける内容になっていますので、ぜひ多くの方に観ていただきたいと思っています。
――そして、May'nさんを語る上で、やはり『マクロスF』という作品は外せないと思うのですが、まさにMay'nさんの歌に対する想いやスタンスが、シェリル・ノーム(作品の中でMay'nが歌を担当しているキャラクター)とリンクしているように感じてしまうのですが。
May'n:私はシェリルの音楽にかけるプライドとか、キャラクター自体が大好きなんです。音楽をすごく愛している、アーティストとしてのシェリルを私はすごく尊敬しています。
――『劇場版マクロスF恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』も2月26日(土)より公開されますよね。
May'n:はい。今度の映画は私もすごく楽しみです。
――シェリルとMay'nさんは、共通する部分も多いのでは?
May'n:シェリルは、どんなことがあっても最後まで音楽を捨てないキャラクターですし、私もきっとどんな状況になっても最後まで歌を歌い続けると思うので、そこはすごく共感しています。でもそんなシェリルの強さは、確固たる自信や積み重ねてきた努力があるからこその強さなのだと思うんです。私も少しでも近づけるよう頑張りたいです。
――では、最後に@ぴあ関西を見ている読者の方にメッセージをお願いします。
May'n:関西は昨年もたくさん来ることができて、いつもみなさんが温かく迎えてくださるので、今年もたくさん来れたらと思っています。この映画で私のライブを体感していただいて、たっぷりMay'nの音楽を楽しみながら待っていていただけたら嬉しいです!
(2011年2月18日更新)
DVD付限定盤
VTZL-24
3360円
通常盤
VTCL-60240
3045円
●なんばパークスシネマほかで公開中
【公式サイト】
http://www.mayn-movie.com/
【映画生活サイト】
http://pia-eigaseikatsu.jp/title/155838/
●2月26日(土)より、シネ・リーブル梅田ほかにて公開
【公式サイト】
http://www.macrossf.com/movie2/
【ぴあ映画生活サイト】
http://pia-eigaseikatsu.jp/title/155120/