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フェルメール《真珠の耳飾りの少女》、14年ぶりの来日!
大阪中之島美術館で「奇跡の再来日」展を開催中

世界で最も知られる名作のひとつ、ヨハネス・フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》をメインに、17世紀オランダ絵画を紹介する展覧会『フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日』が、8月21日、大阪中之島美術館(大阪市北区中之島)で開幕した。開幕以来多くの来場者が訪れ、連日賑わいを見せている。

vermeer260825-2.jpgヨハネス・フェルメール《真珠の耳飾りの少女》(1665年頃)/マウリッツハイス美術館


14年ぶりの再来日と17世紀オランダ絵画の黄金期を紹介

《真珠の耳飾りの少女》の来日は実に14年ぶり。作品を所蔵するオランダのマウリッツハイス美術館の改修工事に伴う臨時休館によって実現した本展は、国内他館への巡回がない大阪限定の貴重な開催となっている。会場では、《真珠の耳飾りの少女》と並び、フェルメールが20代前半に制作した初期の代表作《ディアナとニンフたち》も展示。古典神話をモチーフに月の女神・ディアナとニンフたちの穏やかな姿を描いた初期の作風から、後に確立される落ち着いた雰囲気の室内画まで、フェルメールの画業の歩みをたどることができる。

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ヨハネス・フェルメール《ディアナとニンフたち》(1653-1654年頃)/マウリッツハイス美術館

展示前半には、マウリッツハイス美術館が誇るヤン・ステーン、パウルス・ポッテル、フランス・ハルス、エマヌエル・デ・ウィッテ、マリア・ファン・オーステルウェイクら10人の名画10点を紹介。「歴史画」「肖像画・トローニー」「風俗画」「静物画」「教会内景画」「風景画」の全6章で構成され、10点中4点が日本初公開となる。フェルメールと同時代に活躍した画家たちの作品を併せて鑑賞することで、当時オランダで花開いた多彩な絵画文化と、黄金期ならではの豊かな表現をより深く知ることができる。

vermeer260825-6.jpg17世紀のオランダの名画10点が、6つのテーマで展示されている

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<風景画>の章に展示されている、パウルス・ポッテル《水に映る牛》(1648年)/マウリッツハイス美術館



体感型シアターを鑑賞後、いよいよ名画と対面

オランダ絵画の黄金期の展示を進んだ先に現れるのが「フェルメール・シアター」だ。全幅20メートルの大型スクリーンに映し出される約8分間の映像では、フェルメールの生涯や作品に描かれたモチーフを紹介。《真珠の耳飾りの少女》も大きく投影され、肉眼では捉えにくい細部やディテールを映し出し、その魅力を多角的に解き明かしていく。さらに進むと、現存が確認されているフェルメール全37作品の実物大複製画が並ぶ。その全画業を体系的にたどることができる見応えのある展示だ。

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メイン展示ホールにつながる青を基調とした専用通路が期待感を高める

そして、いよいよ原画展示ゾーンへ。初期作《ディアナとニンフたち》を鑑賞した後、青色を基調とした専用通路を抜けると、豆知識や考察が紹介されたパネルが現れる。それを読みながら進んだ先に、本展のクライマックス展示《真珠の耳飾りの少女》が待っている。暗い背景から浮かび上がる少女、鮮やかな青いターバンと黄色の衣装、そして耳元で光を受ける大きな真珠。振り返り今にも何かを語りかけるような表情に、思わず足を止めて見入ってしまう。とりわけ目を奪われるのが、フェルメールならではの卓越した「光」の表現。唇や瞳、耳飾りなどに置かれた小さなハイライトが、少女の表情にみずみずしい生命感を与え、さらに耳元の真珠に描かれたわずかな光の点が、まるで本物の真珠がそこにあるかのような輝きを生み出している点にも注目したい。約360年前に描かれた一人の少女が、なぜこれほどまでに人々を魅了し続けるのか。原画を観ることで、その理由の一端を感じられるはずだ。

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思った以上に間近に鑑賞できる。本物から伝わるオーラを感じて

vermeer260825-8.jpg開幕前日の内覧会には公式アンバサダーのミッフィーも登場 ©Mercis bv

会場内ではフェルメール作品2点に限り撮影可能(フラッシュ・動画不可)となっており、感動の記憶を残せるのも魅力だ。鑑賞の余韻を楽しみながら、展覧会限定グッズなどが揃う出口のグッズショップや2階特設ショップへも立ち寄りたい。

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特設ショップでは多彩なオリジナルグッズやコラボグッズガ販売されている

本展は完全日時指定前売り制。チケットは、チケットぴあの追加販売やリセール情報を事前に公式サイトで確認を。本展は9月27日(日)まで。

vermeer260825-10.jpg約40年の構想を経て、2022年2月に開館した大阪中之島美術館

取材・文・撮影/滝野利喜雄




(2026年8月27日更新)


プロフィール

ヨハネス・フェルメール
(1632-1675)

17世紀オランダの画家。緻密な光の描写と「フェルメール・ブルー」と称される鮮やかな青が特徴。一枚の絵に長い時間を費やしたため、現存する作品は37点しか確認されていない。《真珠の耳飾りの少女》は、フェルメール作品の中でも最も著名で世界的に広く愛される作品のひとつ。


開催情報

『フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日』

[会期] 8月21日(金)~9月27日(日) ※会期中無休
[時間] 9:30~17:00(入場は16:30まで)
   ※金曜、9月6日、9月8日、9月12日~16日、9月19日~27日は9:30~20:00(入場は19:30まで)
[会場] 大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4-3-1)
[料金] 一般3000円、高大生1500円、小中生500円

日時指定制、チケット抽選の詳細はチケットぴあにて
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展覧会公式サイト