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稀有な建築家・安藤忠雄の壮大な挑戦の軌跡から、
現在、未来までを展望する「安藤忠雄展|青春」が、
【VS.(ヴイエス)】グラングリーン大阪 うめきた公園
ノースパーク内にて、7月21日(月)まで開催中!

稀有な建築家・安藤忠雄の壮大な挑戦の軌跡から、現在、未来までを展望する「安藤忠雄展|青春」が、7月21日(月)まで、【VS.(ヴイエス)】グラングリーン大阪 うめきた公園 ノースパーク内にて開催中。

安藤忠雄の代表作を、天井高15mの没入立体映像空間で体感できるゾーンや、ほぼ原寸大で再現された初期の名作「水の教会」、37年にわたる「直島」の物語を目と耳で、そして体で感じることができる直島インスタレーションなど、見どころが多岐に渡る展覧会だ。

まずは、「挑戦の軌跡」エリア。1969年から半世紀に及ぶ安藤忠雄の挑戦の軌跡を、230点余りのスケッチ、ドローイング、模型を通して約60のプロジェクトを紹介。「兵庫県立美術館」や「司馬遼太郎記念館」、壮大な「六甲の集合住宅」など、関西では馴染みの深い建築物の模型が並んでいる。その模型の横には、安藤忠雄自身が会場で直接描き加えたスケッチがあり、何度訪れても新たな発見がある展覧会となっている。また、「青春」を象徴する青リンゴが載った模型もあり、それを探す楽しみも。

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続いては、ほぼ原寸大で再現された安藤忠雄の代表作「水の教会」。実際に水が張られた水盤に立った十字架の背景に、現地で撮影した映像と録音した音が流れ、座って眺めていると現地に座っているかのような感覚に。まさに、都会のオアシスのような癒し空間になっている。

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次は、「安藤忠雄の現在」エリア。最近作と共に、進行中の仕事を「37年目の直島」や「こども本の森」など6つのテーマに沿って紹介。直島の37年に及ぶ物語を、模型と音楽、映像が一体となった空間インスタレーションで表現している。また、大阪の中之島から始まった、安藤忠雄が設計、建設費も自ら負担して、子どものための図書施設をつくり、自治体に寄付する「こども本の森」プロジェクトの全貌を見ることができる。

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最後は、天井高15mのスタジオでANDO建築を没入体験できるエリア。代表作である「真駒内滝野霊園頭大仏」の建築過程を大きなスクリーンで俯瞰的に見ることができる。季節ごとの魅力が様々な角度から映され、全身で安藤建築を味わうことができる珠玉の空間となっている。

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また、音声ガイドは安藤忠雄本人によるもの。見どころの18プロジェクトについて、エピソードを交えて安藤が語る音声は必聴だ。

安藤忠雄建築の源流を感じるとともに、安藤忠雄自身が何度も来場し、模型が増えたり大きくなったり、スケッチが増えるなど、会期中にどんどん変化していく貴重な展覧会をぜひ体感してほしい。

「安藤忠雄展|青春」は、7月21日(月)まで、【VS.(ヴイエス)】グラングリーン大阪 うめきた公園 ノースパーク内にて開催。

取材・文/華崎陽子




(2025年7月 4日更新)


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Event Data

(c)安藤忠雄展|青春 2025 (c)TADAO ANDO | YOUTH 2025

「安藤忠雄展|青春」

●7月21日(月)まで
【休館日】毎週月曜日(祝月は営業)
【入場時間】10:00−18:00
※入場は閉館の30分前まで
※金曜日・土曜日・祝前日は20:00まで開館
【会場】【VS.(ヴイエス)】グラングリーン大阪 うめきた公園 ノースパーク内
【料金】一般1,800円 大学生1,500円 高校生1,000円
【お問合せ】https://vsvs.jp/contact/
※中学生以下は入場無料です。
※大学生以下は、学生証等ご提示ください。
※障がい者手帳などをお持ちの方(同伴1名を含む)は900円(要証明)です。

【公式サイト】
https://vsvs.jp/exhibitions/tadao-ando-youth/

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