ホーム > インタビュー&レポート > アマゾンの生物たちが大阪上陸『ゆるゆる図鑑アマゾン展』 威風堂々のヘラクレスオオカブト、 “ぶっとい”胴体のアナコンダなどを間近で観察できる貴重な生体展
書籍『ゆるゆるアマゾン図鑑』の世界観をモチーフにした生体展『ゆるゆる図鑑アマゾン展』が9月1日(日)まで、大阪・心斎橋PARCO 14F・PARCO GALLERYにて開催されている。
同展は、"ゆるゆる"とした感覚で楽しめる4コマ漫画と充実した解説が掲載されている『ゆるゆる図鑑』シリーズで紹介された生物の生体を鑑賞できるというもの。なかなか間近で見ることができないアマゾンに生息する生物30種類を、「ざばざばアマゾン」(魚類)、「もふもふアマゾン」(哺乳類・鳥類)、「のそのそアマゾン」(昆虫・クモなど)、「ぴょんぴょんアマゾン」(両生類・は虫類)の4つのゾーンに分けて展示している。
そんな『ゆるゆる図鑑アマゾン展』で、まず来場者を迎えるのがブラックピラニアだ。黒い体と鋭い歯が特徴的で、水槽のなかに転がるガイコツの模型が不気味さをより際立たせている。また水槽横に掲示されている4コマ漫画では、ブラックピラニアの飼育の難しさが説明されており、知識を深めることができる。
圧倒的な迫力を誇るのは、大蛇のイエローアナコンダ。その"ぶっとい"胴体は、ずっしりした感じが伝わってくる。もしこの体に巻き付かれて締められたら、ひとたまりもない。一方、じっくり見ると鱗(うろこ)の色鮮やかさなど美しさも感じられる。ちなみに、アナコンダの展示の壁には実際のアナコンダの皮が飾られていて触って感触を確かめることができるほか、頭上には全長3.8メートルの皮が展示されている。
ちびっ子に大人気なのが、ヘラクレスオオカブト。長くて力強く、そして黒光りしている角はまさに威風堂々。ケース越しに、ヘラクレスオオカブトと一緒に自撮りする人たちの姿が目立った。ヘラクレスオオカブトの全長は、長いもので18センチにもなるそう。抜群の格好良さである。
ほかにも、水槽に顔を近づけて見てしまうくらい小さなネオンテトラ、優雅に泳ぐエンゼルフィッシュ、足や胴体の繋ぎ目などの形に見入ってしまうルブロンオオツチグモ、「もしこれが自宅に現れたらビックリして倒れるんじゃないか」とあらぬ想像をしてしまうペルビアンジャイアントムカデ、タイミングによっては木に擬態しているように見えるグリーンイグアナ、動物図鑑での木に乗っかっている写真やイラストでお馴染みのエメラルドツリーボア、水面から出ている瞳がキュートなブラジルカイマンなどがおり、時間が許す限りずっと観察したくなる生物ばかり。
また「もふもふアマゾン」では、アルマジロなどの愛らしいパネルと記念撮影できるフォトスポットが設けられている。さらに同ゾーンでは約9分のムービーも流れていて、リスザル、ジャガーといったアマゾンの森の生物たちの生態を知ることができる。
いろんな生物を観察したあとは、グッズエリアへ。『ゆるゆる図鑑』シリーズはもちろんそこで購入可能。カワウソ、ナマケモノなどのぬいぐるみ、コンプリートしたくなるカエルのミニフィギュア、アクリルキーホルダーなど多彩な品が揃えられているカプセルトイも販売されている。
ちびっ子には夏休みの自由研究の参考になり、大人は知的好奇心がくすぐられる『ゆるゆる図鑑アマゾン展』。中には「ヘビちょっと苦手」「巨大グモは怖い」という来場者もいるだろう。しかしそういう人も、同展をきっかけにアマゾンの生物に対する印象が変わること間違いなし。新しい発見ができるはずなので、ぜひ足を運んでみてほしい。
取材・文:田辺ユウキ
撮影:こんちゃん
(2024年8月 1日更新)
チケット発売中 Pコード:994-798
▼9月1日(日)まで開催中
心斎橋パルコ 14F PARCO GALLERY
当日大人(中学生以上)-1200円
当日小人(小学生以下)-900円
※時間は10:00~20:00(最終入場は閉場の30分前まで)。最終日は18:00閉場。3歳以下無料。小学生以下のお客様は必ず保護者(18歳以上)同伴でご入場ください。同伴される保護者の方も入場券が必要となります。期間中1回有効。
[問]キョードーインフォメーション
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