インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 『世界迷作劇場』に“まことお兄さん”が参戦 横山だいすけ&福尾誠インタビュー

『世界迷作劇場』に“まことお兄さん”が参戦
横山だいすけ&福尾誠インタビュー

『おかあさんといっしょ』の“第11代歌のお兄さん”で、近年多方面で活躍中の横山だいすけ。そんな彼が2017年からライフワークとして続けている舞台『世界迷作劇場』が、コロナ禍の中止を経て、ついに再始動する。しかも“第12代体操のお兄さん”で、この3月に卒業したばかりの福尾誠も参加。ふたりの“お兄さん”たちは、どんな新しい『世界迷作劇場』を見せてくれるのか? 横山と福尾、それぞれに公演にかける想いを訊いた。

――3年ぶりに『世界迷作劇場』が復活します!

横山「決まった瞬間から、もう嬉しくて、嬉しくてしょうがなかったです! 3年前、子どもたちに歌やダンスで元気を届けていた、当たり前のような時間が突然なくなってしまったわけですから。やっぱり僕にとって『迷作劇場』は特別ですし、自分が生きていく上でずっとやっていきたいこと。それが出来なかったこの3年間は、過去の公演を振り返り、『あぁ、なんて幸せな瞬間だったんだろう』と噛みしめる、そして再開への想いを温める時間だったのかなと思います」

――その復活のステージには、今年『おかあさんといっしょ』を卒業されたばかりの、"第12代体操のお兄さん"こと、福尾誠さんも参加されます。

横山「実は誠くんが現役のころからプライベートでのおつき合いはあって、『いつかなにか一緒にやれたらいいね』なんて話はよくしていたんです。それがこんなに早く実現出来るなんて! 体を使った表現という、僕とはまた違った楽しさを誠くんが加えてくれると思うので、僕もより一層、気合いを入れていかなければいけないなと思っています」

meisaku230419-4.jpg

――福尾さんは番組の卒業を機に、周囲の環境が大きく変化したのではないでしょうか?

福尾「自分のホームページを開設したり、SNSを始めたことはやはり変化として大きかったですね。すぐにレスポンスをいただけるので、ファンの方たちと繋がっている感覚が強くて。ただそういったものはやはり大人の方に見ていただくことが多いので、子どもたちと実際に交流出来る、『迷作劇場』に出演させていただけることは本当に嬉しいです! コロナの影響で、番組の収録も子どもたちと一緒に出来なかったり、コンサートの数も一気に減ってしまいましたから。やっとみんなに会える、それがとにかく楽しみです」

――おふたりがそろったからこそ出来ること、チャレンジしてみたいことは?

横山「いろいろなことが出来るんじゃないかと思っています。僕の歌はもちろん、誠くんのアクロバットやダンス、さらにそれプラス、"笑い"にはやっぱりこだわっていきたいなと。笑いって子どもも大人も楽しめるものですし、ふたりがメインを張ることで、笑いの要素も2倍になっていくはず。あと番組に参加していた時期が違う分、それを見ていた子どもたちの年代も違うので、今回はより幅広い世代の人たちに届けられる楽しさってものを追求していきたいと思っています」

福尾「やってきたことがふたりとも違うので、それぞれの良さを生かしつつ、どんな新しいことが出来るのか。そこは今から楽しみです。あと僕個人としては、ミュージカルは初挑戦になります! 新しいことにチャレンジし続けることは、自分の中でずっと大切にしてきた部分でもあるので、このステージからまた新たな僕をお見せ出来るよう頑張りたいと思います」

meisaku230419-5.jpg

――前半のミュージカルパートは、これまで『ピーターパン』『桃太郎』『西遊記』をテーマにしてきましたが、今回は『アラビアンナイト』に決まったそうですね。

横山「もともと『第4弾は『アラビアンナイト』にしよう』というのは3年前から決まっていたんです。ただ誠くんが加わったことで、当初考えていたものとはまったく違ったものになるんじゃないかと思います。さらに『シンドバッドの冒険』と『アラジン』、そのふたつをいいとこどりでくっつけちゃおうと。みんなが知っているお話をちょっと面白おかしくする、それが『迷作劇場』の特徴でもありますから」

福尾「僕は今回アラジン役をやらせていただくのですが、なんでも願いを叶えてくれるランプの魔人って、やっぱりなんかワクワクしますよね。絨毯で空を飛べるなんて、夢のような世界ですから。僕が願いを叶えてもらうなら......空を飛べるのはいいなぁ。でも自分に羽が生えるのではなく、絶対に飛ばないようなもので......僕、お風呂が好きなんですよ。だから湯舟につかりながら飛べたら最高ですね(笑)」

――新生『世界迷作劇場』の初日は、大阪の豊中市立文化芸術センターで幕を開けます。

横山「関西のお客さんってとにかく盛り上がるというか、『待ってました!』ってエネルギーがものすごく強いと思うんです。もちろん自分たちの作品に自信はありますが、幕が開くまではやっぱり不安。でも関西のお客さんの感情豊かな反応を見ると、こちらまで嬉しくなって! 僕らが届けているようで、実はみんなからたくさんのエネルギーをもらっているなと感じます」

福尾「関西での公演って、反応が大きい分、ウケたら嬉しいですし、スベったのもよくわかるんですよね(笑)。今回どんな演出になるのかまだわかりませんが、やっぱり笑いは取りいきたい!と思っています」

――その大阪公演を皮切りに、今回のツアーでは全国50か所を巡ります。

横山「公演を重ねる中で、『あれ? 全然違うものになっている?』という可能性はなきにしもあらずだと思います(笑)。ただそれだけブラッシュアップされたものになっていくと思いますし、お客さんと共に『迷作劇場』も成長していけたらなと。そして子どもも観るものだからこそ、僕らが思う"本物"を。最高の歌、最高のダンス、最高のステージを、そしてここに来たら笑顔になれる、元気になれる場所を提供し続けられるよう、今回もチャレンジしていきたいと思います」

meisaku230419-3.jpg

取材・文:野上瑠美子
撮影:荒川潤




(2023年4月24日更新)


Check

『世界迷作劇場 2023~24』

公演日程:5月20日(土)~2024年2月まで
※細かなスケジュールは公式サイトを参照。

公演内容:
《第一部》世界の名作をモチーフとしたオリジナルミュージカル
《第二部》お馴染みの曲の数々で構成されるコンサート

公演時間:約60分(途中休憩なし)

チケット料金:
SS席-5000円(1階席前より10列目まで)
S席-3800円
※全席指定・税込
※1歳以上のお子さまより有料

出演:横山だいすけ/福尾誠/のだこころ/笠行眞綺/島田華衣/鈴木たけゆき/鈴木まゆり/瀬戸沙織/遠山美樹/仲西陸/森本めい/渡部光夏
脚本・演出・振付:岸本功喜
音楽:小島良太

[問]アークスインターナショナル
■0798-34-5377
(平日13:00-18:00)

チケット情報はこちら


公式サイト