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ホーム > ガンバ大阪×ぴあ WEB連載『ガンぴあ SEASONⅧ』

2ndステージ開幕を前に起きた
怒濤の1週間の出来事をお届け

ガンぴあⅧ


6月25日に最終節を迎えたJ1リーグ1stステージでは勝点24に留まり、6位で終わったガンバ。
優勝争いに絡むことはできませんでしたが、中断期間を挟む間もなく、7月2日にはシーズン後半戦ともいえる2ndステージが開幕します。

この間わずか1週間ですが、ガンバでは様々な出来事がありました。

1stステージ最終節となった6月25日の名古屋戦では、ドイツのアウクスブルクへの完全移籍が決まった宇佐美選手の『お別れセレモニー』を開催。

ガンバでのラストマッチということもあり、3万人を超える人たちがスタジアムで見守る中、
「考えれば僕の人生の中にはガンバというクラブが中心にないことがなくて。1歳、0歳くらいからガンバの試合を観に来ていた僕の夢は、プロサッカー選手になることでもなく、もちろんJリーガーになることでもなく、ガンバ大阪の選手になることでした」と語った宇佐美選手。

今回は19歳でバイエルンミュンヘンに期限付き移籍した時と合わせて、2回目のお別れセレモニーになったことから試合後の囲み取材で、
「小っ恥ずかしかったです。もっとシンプルでもいいのになって(笑)。でも、それくらいクラブが熱を持って送り出してくれることや、サポーターの皆さんもそういう気持ちを持って送り出してくれるっていうところに感謝しているので、まずしっかりとサポーターのみなさんへの気持ちを伝えようと思いました」
と語っていたとおり、時おり涙を流し、言葉に詰まりながらも、サポーターに感謝のメッセージを送っていました。

「1度目はボロボロになって、みなさんに本当に助けてもらってここまで何とか這い上がらせてもらいましたが、2度目は粘り強く地面に這いつくばってでも努力を重ねて、みなさんに助けてもらう必要がないくらいの男に成長して、またいつか、このクラブでやれることを夢見ています」

この言葉は嘘ではなく、
「長年ヨーロッパでやりたいと思いますけど、チームを背負えるくらいのレベルでまた帰ってきたい。そういう成長した姿をまたクラブにみせることが自分の使命でもあると思うし、ガンバに育ててもらったことの恩返しにもなるので、イメージとしてはそうですね。それが何歳になるのかは全然分からないですけど、まだやれんじゃないの、みたいな時期に帰ってくるのがベストかなと思います」
と囲み取材でもコメントしていました。

 

お別れセレモニーが行われた翌日は、ガンバ大阪の選手として最後の仕事となるスポーツオーソリティ デュー阪急山田店で行われた『ガンバ大阪プレーヤーズトークショー&サイン会』に遠藤選手と共に出席。
約750人の前で約20分間にわたりトークショーを、その後は350人を対象にサイン会を行いました。

トークショーでは初の共演ということもあり、

「味方で良かったなって思います。何でもできますし、言うことないです。見てても楽しいですし、実際に一緒にやっても楽しかったです」(遠藤)

「心臓でしかないというか。そういう意味ではヤットさんのところから始まっていきますし、ヤットさんの存在が大きいというか、今のガンバはヤットさんが築き上げてきたものなので感謝しかないです」(宇佐美)

とお互いについて語った2人。
その他にもベストゴールや、ガンバでしびれたゲームとして「タイトルは全部嬉しかったんですけどJ2で優勝した時のタイトルは個人的にいちばん嬉しかったですね。ガンバの状況と自分の状況もあったので」(宇佐美)という2013年のJ2優勝について語ったり、国内外問わずすごいなと思った選手として「国内であれば、僕はチームメイトなんですけど、小椋。対戦していて嫌な選手でした」(遠藤)と話すなど、サッカーのことからオフのことまでざっくばらんにトークを展開していました。

 

そして、ガンバサポーターに衝撃が走ったであろう6月28日。
ガンバの生え抜きの選手として、ユース時代からガンバ一筋でプレーしてきた二川選手の東京ヴェルディへの期限付き移籍が発表されました。

「トップの試合に出てプレーするのがいちばんかなと思うので、次のところでチャレンジしたいなという気持ちになりました」とプロ18年目にして初めての移籍を決断した理由を語った二川選手。

発表翌日にはファンサービス会が行われ、急な告知だったにも関わらず、約400名の人が訪れ、二川選手の旅立ちを惜しんでいました。

この決断についてチームメイトたちは、

「サッカーに別れは付きものなのでどうこういってもしょうがないですし、いちばん大事なのはピッチで輝くことなので。ボールを持たしたらうまいので、持っているものを出し切れば十分活躍できると思いますし、頑張ってきて欲しいなと思います。一緒にプレーしていて楽しかったです」(遠藤)

「選手は試合に出てなんぼですからね。でも一緒にできないのは寂しいです。プレーの勉強はすごくさせてもらったし、まだまだ見習うところはあったから。一緒にやっていて楽しいし、良いパスも出てくるから……寂しいですね」(阿部)

「今年はむっちゃ一緒にやる時間が多くて、背中を見てきたんで本当に寂しいです。ガンバ大阪U-23ができて、トップとU-23に分けられて悔しい想いもしている中で、フタさんがいちばん練習にマジメに取り組んでいたから、その姿が俺のモチベーションになっていました」(平尾)

「僕、フタさんにけっこうご飯に連れていってもらったんですよ。誘ってきてくれて、美味しいものを食べさせてくれたり、よくしてもらっていたので、むっちゃ寂しいです。フタさんはどんなコンディションでも波がなく、良いプレーを当たり前にしていたので、一流なんだなって思いましたし、取り組む姿勢などを見習わないといけないなと思いました」(嫁阪)

プロサッカー選手として理解を示しつつも、寂しさを口にしていました。

 

二川選手がチームを離れた翌30日早朝、宇佐美選手がドイツに向けて出発。

前回と比べて、「スーパーフラットです。19歳の時は出発するときに不安な部分はあったんですけど、それは一切なく。昨日も普通に23時は寝てしっかり爆睡してきたので。いつもと全く変わらないです」という自然体でドイツに向かいました。

「応援してくれている人たちの気持ちというのはずっと感じていたので、そういう人たちの気持ちをプラスに変えていきたいですし、活躍すればそういう人たちも喜んでくれるっていうことも確実に自分のエネルギーに変えていけると思います」

そう話をしていた宇佐美選手の新天地での活躍を期待しています!

 

取材・文:金子裕希


(2016年7月2日更新)


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試合スケジュール

★ホームゲーム★

Pコード592-080
発売中
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<vs ベガルタ仙台>
▼7月17日(日)19:00
<vs アビスパ福岡>
▼7月30日(土)19:00
<vs サンフレッチェ広島>
▼8月6日(土)19:00
<vs サガン鳥栖>
市立吹田サッカースタジアム

 

★アウェイゲーム

▼7月2日(土)18:30 ※2ndステージ開幕
<vs 鹿島アントラーズ>
茨城県立カシマサッカースタジアム
▼8月13日(土)19:00
<vs ジュビロ磐田>
エコパスタジアム

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