2月20日に蹴球到来を告げる『富士ゼロックススーパーカップ』を皮切りに、2月24日にはアジア最強クラブを決める国際大会『AFCチャンピオンズリーグ』(ACL)の初戦を敵地、2月28日にはJ1リーグ開幕戦を戦ったガンバ。

↑会見に臨んだ長谷川監督(写真左)と遠藤選手(同右)

　今シーズンも過密日程が続き、ここまで3試合を戦って0勝1分2敗と勝利がない中、3月2日(水)にはACL第2節でグループ首位のメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)をホームで迎え撃ちます。試合前日の3月1日(火)に行われた公式会見には長谷川監督と遠藤選手が出席。「初戦アウェイで引き分けて今回ホームで勝ち点３を取ることができれば、予選突破に向けて大きな前進になると思っています。メルボルンは非常にオーガナイズされたすばらしいチーム。全員がハードワクークしますし、攻守ともに組織化されたチームだと思いますから、我々もホームで全てをだして、しっかり勝ち点を取りたいと思います」(長谷川監督)、「勝てれば首位に立つ可能性もあるので、モチベーションをあげていきたい」(遠藤)と新スタジアムでの公式戦初勝利を誓っていました。

↑現役時代にガンバとの対戦経験を持ち、「遠藤選手がまだプレーしていることに驚いた」ケビン・マスカット監督(写真左)と、GKダニー・ヴゴヴィッチ選手(同左)

　一方、2008年、2011年に続き、今回がガンバと3度目の対戦となるメルボルン・ビクトリーも、「勝点1を取れたらとてもいいと思いますが、勝点3を取ることができればもっと素晴らしいと思っています。私たちは勝つために来ている。引き分けを狙うということは考えていません。ガンバはとてもいいチーム。リスペクトしているが、私たちも私たちの実力を信じているので良い試合ができると思います」(ケビン・マスカット監督)と、勝利への意欲をみせていました。

↑2月14日に行われたこけらおとしマッチでは、ガンバサポーターが『HOME OF GAMBA』というコレオグラフィを披露　(C）GAMBA OSAKA

　この戦いの舞台となるガンバの新たなホーム、市立吹田サッカースタジアムは昨年秋に完成。今年2月14日に行われたプレシーズンマッチ『Panasonic Cup』でこけら落としを迎えました。3万5000人を越える観客が詰めかけたこの試合終了後、選手たちから「雰囲気が良かった」「ヨーロッパみたい」、長谷川監督からは「非常に近いので、後ろを見るのが怖かった(笑)」という感想が聞かれた新スタジアムは、4万人収容という大きさながら、陸上トラックのないサッカー専用スタジアムのため、ピッチから観客席最前列までの距離が最短7メートルと近く、上段の席でも見やすいのが特長となっています。

　また、この新スタジアムには、応援グッズ以外にもお土産に最適なお菓子などを買うことができるオフィシャルショップ『ブルスパジオ』を併設。さらに、リニューアルされたショップの横には、入場無料のミュージアム『ブルスストリア』も新設されました。これまでに獲得してきたトロフィーや、在籍した全選手の顔写真入りプレート、サイン入りスパイクなどが展示され、ガンバの歴史を感じられるファン必見の場所になっています。

↑ミュージアム内は選手パネルや歴代トロフィーのほか、宮本恒靖ユース監督のサイン入りスパイクも展示されている。

　今季もアジア制覇、Jリーグ優勝を目指しているガンバ。サッカーの魅力をより感じられる市立吹田サッカースタジアムで、日本代表として各国代表と火花を散らすACL、そして国内王者をかけたJリーグでの激闘を目撃してください！

（取材・文：金子裕希）

（2016年3月2日更新）