宇佐美選手のガンバ最終戦となった13日のヴィッセル神戸戦。自らゴールとアシストを決める活躍でチームを勝利に導き、ドイツへと旅立って行きました。しかし、それから中2日で行われたアウェイでの甲府戦は、まさかの打ち負けで約1ヵ月ぶりの敗北を喫することに……。手痛い1敗となりましたが、次戦以降は切り替えて勝利を届けてくれるはず。ザスパ草津から期限付き移籍となったFWラフィーニャ選手も加わった新たなガンバ大阪に期待しましょう!!

さて、今回は武井選手の後編ということでサッカーについてお届け。遠藤選手に関するエピソードなどを教えてくれました！

 

――では、ここからサッカーのお話を。去年の最終節でＪリーグ初ゴールを決めましたよね？　それもあって、今季は例年以上に良いイメージでシーズンに入ったのでは……と思っているのですが、いかがですか？

｢そうですね。毎シーズン、いいイメージで入れていると思いますし、プロになってからそんなに大きなケガもないので、良いキャンプの期間を過ごせて、シーズンには良い形でいつも入れているなぁって思っています」

――ちなみに、今季はどんな目標を持って入られました？

｢去年は試合後半からというか、シーズン終盤は割とコンスタントに出られましたけど前半は出られない試合も多かったので、そういう意味では１年を通してコンスタントに出続けるというのを目標に入りました」

――その目標どおりと言いますか、今年は途中出場も含めてリーグ戦はずっと出場していますよね？

｢はい。今のところは出られていますけど、まだあと半年ほどあるので。今年は色々な関係で試合がずれてまだ消化しきれていませんし、ここからだと思います」

――確かにここからですね。とは言ってもリーグ戦は今のところ全試合出場(15試合消化時点)を果たし、さらに、ACLでは2得点を決めたじゃないですか？

｢そうですね(笑)。それは良かったです」

――観ていて、昨年以上にゴールに向かう姿勢があるのかなと。

｢ガンバ自体が中盤の選手でも点が獲れるという意識を持っているので。そういうところをもっと出していかなきゃいけないって自分自身が感じている中で、ACLでの今年最初のゴールや途中出場でも得点できたことは良かったなと思います｣

――その得点意識に加えて、今季はノビノビしているというか、より自信を持ってプレーしているようにも見えるのですが。 ｢そうですね。だんだん自信をもってプレーできるようになってきましたけど、もっと中心になれるくらいにならないといけないので。自分のポジションもチームの真ん中にありますし、そういう意味ではヤットさん(遠藤選手)のようにチームを左右するくらいの存在になっていきたいなと思います｣ ――自信を持ってプレーできるようになったキッカケと言いますか、心境の変化みたいなのがあったりしました？ ｢心境の変化というか、去年くらいから試合に出場できるようになってきたので、試合を重ねるごとに徐々に自信がついてきたというか、落ち着いてきたというか。試合の中で焦らずに考えることが少しずつ出来たことが今に繋がっていると思いますし、あとヤットさんに色々と話を聞いたりしていると落ち着くというか、自信が出るというか……｣

↑主力にケガ人が出ているとはいえ、出場数を重ねている武井選手。自信がついてきた理由などを語ってくれました。

――というのは？

｢サッカー専門誌って試合ごとに選手の採点をしていたりするじゃないですか。それをなんとなく見ていたらヤットさんが来て、『中盤は、採点は6でいいんだ。常に全試合で6を獲っていれば中盤はいい』っていう話をしてくれて。爆発的に点を獲るけどこの試合はダメだったとかいうより、本当に全試合、いいプレーをし続けることが中盤としては大事だよっていうことを言われて。確かに……当たり前じゃないですけど、毎試合しっかりと高いレベルでプレーし続けることが大事なんだなっていうか。なんか…スッと考え方がシンプルになれたというか、自分の中で腑に落ちたというか。そういう感じに考えられたのが大きいですね｣

――武井選手の飛躍の裏には遠藤選手の助言があったのですね～。 ｢ヤットさんはああ見えて……キャプテンっていう感じはないですけど、そういう要素は間違いなく持っていると思いますね。自分もヤットさんの言葉には耳を傾けますし……ヤットさんの言葉ってすごく説得力があるんですね。あの人自身が偉大なのでみんな話を聞くと思うんですけど、メンバーから外れてしまった選手とかいたらスッと寄っていって声をかけたりしていますし。川西が言っていたんですけど、外れてしまったときとかに、『腐らずに頑張れ』みたいなことを言われて前を向けたみたいで。やっぱり人間なので、メンバーから外れると気持ちが落ちてしまうことはあるので……。自分もヤットさんの言葉で踏ん張れて上を向けたっていう感じはありましたね」 ――聞けば聞くほど、良い先輩じゃないですか！

↑そして、遠藤選手の素晴らしさについて力説。

｢本当にいい先輩だと思います。そういうところ見ているんで、嫁！……じゃないや、旦那になりたいんですよ。……いや、旦那にしたいんですよ(笑)。ヤットさんの旦那になりたい！(笑)」

――せっかくいい話をしたのにグダグダじゃないですか(笑)。しっかりしてくださいよ～(笑)。
さて、今季はアドリアーノ選手、宇佐美選手がシーズン途中での移籍ということになりましたが、特にアドリアーノ選手が抜けたあとからチームは結果を出していますよね？　こういう状況がチームをより団結させた？

｢それは間違いなくあると思います。アドが今までチームで1番点を獲っていたので。そこに頼ることができなくなったので、今は多くの選手が点を獲っていますし、どの選手が点を獲るのかは試合ごとに分からないので。そういう意味では本当に活性化されているというか。貴史(宇佐美選手)がいなくなってもそれを続けていけるように、チーム全体で活性化させていきたいなと思います」

――武井選手に関しては、宇佐美選手の移籍後、ボランチはもちろん、以前少しやった2列目での起用も出てきそうですよね？

｢もし、また2列目とかで起用された場合は、今以上に攻撃力を上げないといけないかなとは思いますけど、自分が使われている理由は間違いなく守備力というか。それはあると思うので、守備をなくしてしまうのは違うと思うので。本当に攻撃だけの選手っていうのであれば自分じゃなくて他にうまい選手はたくさんいますし、その中で自分を１個前で使ってもらえるとしたら守備から……っていうのを買われていると思うので、そこのスタンスはできるだけ変えずに攻撃に出ていきたいなと思います」 ――分かりました。それでは、今季にかける意気込みをお願い致します。

↑武井選手にもガンバ･ノートにメッセージを書いてもらいました。

｢チームとしてはリーグタイトルを。現時点での試合数は少ないですけど、しっかりと勝って、出来る限り早く首位に立ってそのままリーグを獲りたいですね。今年はACLを獲れなかったので、その分、リーグ優勝して、しっかりと天皇杯とかにつなげていきたいと思います｣ ――個人としては？ ｢個人としては今以上にいいパフォーマンスをして、勝利につなげられるように。あとは本当にコンスタントに試合に出られるように自分自身を高めていきたいと思います」   ――今月は厳しい試合日程ですからね～。 ｢そうなんですよね(苦笑)。先月もけっこう厳しい日程やったんで……｣ ――ちなみに、これを乗り越えるためには……？ ｢家でゆっくりする！と(笑)｣ ――なるほど！(笑) ｢今、本当にしんどいんで、やっぱり出られないんですよ(笑)。試合が中3日とか2日とかであるので。1週間に1回とかだったら、身体にムチ打って外出しても調整できるから大丈夫なんですけど、今は中2日とか3日なので大変です。体力を回復させないと追いつかないですから(苦笑)｣ ――そうですね。それにしても、うまくプライベート編と繋がりました(笑)。 それでは最後になりますが、被災地へのメッセージをお願いします。 ｢被災地の方とか本当に大変だと思いますけど、１日でも早い復興を目指して自分たちも出来る限り協力するので一緒に頑張っていきたいなと思います｣

↑そこに書かれたメッセージは…… ↑『一緒に復興を目指し、頑張りましょう！』でした。想いが届きますように。

最終的には｢ヤットさんの旦那になりたい！｣と言ってしまった武井選手編はいかがだったでしょうか??　それにしても遠藤選手、やっぱりいい選手ですね～！　さりげない気遣い、できる方だと思います。

次回もまた選手の様々な表情をお届けしますので、更新をお楽しみに!?(次回8月12日更新予定)

 

 

（取材・文　金子裕希）

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（7月22日更新）

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