ホーム > ガンバ大阪×ぴあ WEB連載『ガンぴあ SEASONⅡ』
撮影:田籠哲也
佐々木勇人(ささき・はやと)●’82年、宮城県出身。背番号8/ポジションMF。大阪学院大~モンテディオ山形(‘05~’07年)を経て、’08年にガンバ大阪に移籍加入を果たす。試合ではスーパーサブとして途中出場が多いが、スピードを生かしたタテへの突破でサイドを崩し、流れをガンバへと呼び込む頼もしい存在。ピッチを縦横無尽に走る運動量にも注目を!
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10月16日に行われた第26節の大宮戦では攻撃陣が爆発し、5-1と快勝!! 順位も再び3位に浮上し、首位を走る名古屋を追走しています。
1試合1試合が大事になってくる終盤戦、ガンバの快進撃に期待しましょう!!
さて、佐々木選手の後編となる今回はサッカーについて。サッカーに明け暮れた小学生時代、大人しくしていた(?)という大学時代など、色々と語って頂きました。
――佐々木選手がサッカーを始めたキッカケはお父さんだったんですよね?
「そうです。親父が地元のクラブチームの監督をしていたんで、小学生の頃とかに朝練をやっていたんですよ。でも、その時は辞めたくて仕方がなかったです」
――小学生で朝練?
「はい。親父と2人で家の前の道路で朝6時くらいから起きてやっていたんです。そのときは本当にやりたくなかったですね」
――あ~、自主的にサッカーを好きになって始めていたら違ったんでしょうけど…… 「そうですね、無理やりというか(苦笑)」 ――それにしても、お父さんスパルタですねぇ。 「そのときはけっこう厳しかったですね。でも、プロになってからは何も言わないというか、大学くらいからは何も言わなくなりましたね。それまでは色々と言ってきていたんですけど……」 ――認めたってことだと思いますよ。子供の頃、本当は何のスポーツがやりたかったですか? 「何がやりたいっていうか、みんなと遊びたかったですね。放課後とかも授業が終わったらサッカーの練習があって、すぐに帰って準備をして行かなきゃいけなかったんで、友達と遊ぶこともなかったですし。校庭で野球とかして遊びたかったです」 |
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――本当にサッカー漬けの日々だったんですね……。
じゃあ、子供の頃からプロになりたいっていう気持ちはあったんでしょうか?
「ちょうど小学生の時にJリーグができたんでちょっとは意識するようにはなりましたけど、絶対にプロに入ってやるっていう気持ちはなかったですね」
――プロに入りたいっていう気持ちが本格的に芽生えたのはいつぐらいからですか?
「高校に入ってからくらいですかねぇ。将来のことを考えるようになって、進学するか、将来何をしようかと考えたときに自分にはサッカーしかないなぁって思って」
――高校卒業後は大学に進学していますよね?
「はい。けっこう色んなところに練習とかに行ったんですけど、どこも受からなくて(苦笑)。最後の最後で大阪学院大学に決まったっていうか。本当はそのままプロに行きたかったんですけどね。でも、大学を経験したことで身体も作れましたし、いちばんデカかったのが人間関係というか上下関係を学べたことですね。高校まではユースとかだったんで、上下関係がなくて自由にやっていたんで」
――なるほど。大学に入って上下関係の厳しさを学んだとのことですが、最初はひるんだりはしなかったですか?
「フフフっ(笑)。最初は大人しかったですね。静かにやっていました(笑)」
――ということは、4年生くらいになってはっちゃけたパターンでしょうか?(笑)
「そうですね(笑)。3、4年くらいから、『もう大丈夫だろう』と(笑)」
――我慢しましたねぇ(笑)。
さて、大阪学院大学で4年間を過ごし、2005年にモンテディオ山形に入団。2008年にガンバ大阪へとやって来たんですが、移籍前のガンバの印象っていかがでしたか?
「やっぱりレベルが高くて……そこでやれるのかの不安が一番大きかったですね」
――ガンバの展開するサッカーについてはどうだったのでしょう?
「ポゼッションがすごく上手くてボールを持っている時間が長いので、そこは色んな面白さというか、様々なプレーやチャレンジが出来るのでやりがいはあるなと思いました」
――やりがいはあると思ったガンバで早くも3シーズン目を迎えますが、ここまでを振りかえっての手応えを教えてください。
「今年は全然……まだ自分のプレーが出来ていないというか、チームのために何もできていないというか。残り試合少ないですけど、ここから頑張ってチームのためにやりたいとは思っています」
――できていないっていうのは、何か要因があったりするんでしょうか?
「原因とかは分からないんですけど、出来ているときもあるんですけど、出来ていないときの方が多いというか……」
――相手に研究されている部分もあったり……?
「それは去年くらいからあったんで、そこはどうにかこじ開けようと思ってやっているんですけど。あとは、もっとプレーの幅を広げたいなって思って」
――佐々木選手といえばドリブルで仕掛けたり、タテへの突破などが特徴だと思うんですけど、どういう部分でのプレーの幅を広げたいんでしょうか?
「外だけじゃなくて中でボールをもらって、自分で勝負してシュートまでいったり、パスも出したりとかですね。外だけじゃなくて中でもプレーをすれば、相手ディフェンスも困ると思うんで」
――その部分に関しての完成度は…… 「まだまだなんで、練習して完成度を高めたいですね」 ――さらなる進化に期待ですね! あと、いまはスーパーサブとして途中出場が多いですが、その中で気をつけていることってありますか? 「……走ることですかね? やっぱりみんなが疲れている時間帯ですし、その分、自分が走って助けたいっていうのもあります。相手も疲れているんで、そこをドンドン突いていければいいなぁって」 ――なるほど。試合ではよく走られているんで、相手は非常にイヤでしょうね~。そんな佐々木選手の試合中の注目ポイントを教えてください。 「ボールを持ったらドンドン勝負するんで、その辺を観てもらえたらと思います」 |
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――ガンバ全体ではいかがでしょう?
「ボールを繋ぐのがうまいんでそういう部分と、やっぱり色んなアイデアが出てきて面白いと思うんで、そこを観てもらいたいです」
――本当にガンバのサッカーは観ていて面白いですからね!
さて、リーグ戦は残り9試合で現在4位。首位の名古屋とは12ポイント差となってしまいましたが(※第25節終了時点)、ここから巻き返すためにはどうすればいいでしょう?
「全勝しかないと思っているんで、どういう戦いであろうと勝って終わらせればいいと思うんで、勝ちにこだわってやっていきたいです」
――10月末にはJ2降格圏内にいる京都(10/24@西京極)、神戸(10/30@万博)との関西ダービーもありますしね。下位に低迷しているチームとはいえ、J1残留がかかっているだけにすんなりとは勝たせてくれなさそうですが……
「そうですね。どっちも厳しい戦いになるとは思いますけど、そこで勝てないと上にはいけないと思うんで。しっかり勝って、勝点差を広げないように追い込んでいきたいと思います」
――首位の名古屋が頭1つ抜けているとはいえ、本当に混戦ですもんね。ACL出場圏内の3位と、圏外の4位とでも大きく違ってきますし。
「そうなんですよ。1ポイントも無駄にできないんで」
――では、今後に向けての意気込みをお願いします。
「優勝の可能性がある限りドンドン勝負して勝っていきたいと思いますので、応援よろしくお願い致します」
――それでは、最後の質問です。
佐々木選手にとってサッカーとは何ですか?
「フフフッ(笑)。サッカーとは……サッカーとは、全てです。正直、これがないと生きていけないんで」
――色んな意味でそうですよね(笑)。
「サッカー中心ですから、いまは」
――では、もしサッカー選手じゃなかったら何をしていたと思います?
「それがオレ、全然想像がつかないんですよ。考えてなかったから。大学のときも就職活動はしていなかったですし、勉強もほとんどしていなかったんで……本当に……ニートになっていたかもですね(苦笑)。親のスネをかじって」
――当初はイヤイヤで始めたサッカーが今ではなくてはならないものに……って考えると、人生って面白いですよね。
「はい(笑)。いま思うと、親に感謝です」
サッカーに明け暮れた少年時代を過ごしていたという佐々木選手編はいかがだったでしょうか?? 残り8試合となったリーグ戦、全力でガンバを応援しましょう!!
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(10月22日更新)