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盟友スティーヴ・ウィンウッドとともに来日公演を行なうクラプトン
1988年にはエルトン・ジョンらを迎え大阪球場でコンサートを

11月21日、22日には、スティーヴ・ウィンウッドとともに大阪城ホールでコンサートを行なうエリック・クラプトン。これまでにも度々来日し、その都度、印象的なステージを見せてくれた彼は「ぴあ関西版」1988年11月11日号の表紙を飾っている。この年の来日公演はエリック・クラプトンの音楽活動25周年を記念するワールドツアーの一環で、何とエルトン・ジョンがゲストとして同行。ツアー・メンバーにはダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーも参加するなど、ロック・ファンには忘れられない公演となった(もちろん表紙にはふたりも登場)。コンサートでは「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」などエルトン・ジョンの代表曲に加え、マーク・ノップラーとの「マネー・フォー・ナッシング」も披露、ギター・ソロの応酬に涙を流したファンも多いに違いない。会場は、今はもうない大阪球場、そして時代はまだ昭和だった。

そのクラプトンがスティーヴ・ウィンウッドとともにブラインド・フェイスを結成したのが1969年。ザ・ヤードバーズ、クリームと渡り歩き、すでに“神”と呼ばれていたクラプトンと、スペンサー・ディヴィス・グループ、トラフィックを経て天才の名をほしいままにしていたウィンウッド。ふたりの顔合わせはスーパーグループの誕生と騒がれたが、ブラインド・フェイスはアルバム1枚を残して解散してしまう。わずか1年にも満たない活動期間だった。

その後のクラプトンのキャリアについては多くのファンが知る通りだ。そして日本での知名度こそ、クラプトンに及ばないものの、ウィンウッドもまた1986年にはアルバム「バック・イン・ザ・ハイ・ライフ」によってグラミー賞3部門を受賞するなどロック史にその名を刻む存在となり、来日公演も果たしている。2007年、クロスロード・ギター・フェスティバルを皮切りに、ふたりはアメリカ、イギリスのコンサートで共演。そして今回の来日で、初めて揃って、日本のステージを踏む。年輪を重ねた、かつての盟友が並び立つコンサートは、それぞれの単独公演以上にファンの胸を熱くするものになるに違いない。

 

Information

エリック・クラプトン/スティーヴ・ウィンウッド

発売中 Pコード:142-082
▼11月21日(月)・22日(火)19:00
大阪城ホール
S席12000円 A席11000円
※未就学児童は入場不可。
[問]大阪ウドー音楽事務所■06-6341-4506

 

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(10月26日更新)