いつまでたっても、何を選んでも結局なにかしら不安。
そんな自分にがっかりもするけれど、それって私だけじゃないんだな。
すーちゃんは、友達であり自分でもあります。

そうやねんなぁ。みんな小さな我慢を重ねているんですよね。怒り心頭とまではいかない、しゅわしゅわしゅわ～っとストレスの小さいあぶくが頭から出るような瞬間、誰にでもありますよね？　言葉にしないイライラは溜息になり、私たちは毎日ちょっとずつ心に擦り傷を作っています。毎日の生活って単調なものです。その中で、嬉しくて小さくスキップしたり、怒りにプスプスくすぶったりするんですよね。そこに焦点があたった物語なので、(映画なんだけど)映画のような分かりやすいドラマチックなクライマックスがない。でも「あ、分かる。これ、ちょっとスッキリする」や「イラっとするな、これ」と共感するシーンの連続なんです。とにかく人生は不安が尽きません。いつまでたっても、何を選んでも結局なにかしら不安。そんな自分にがっかりもするけれど、それって私だけじゃないんだな。そういうものなのかもしれないですね。映画を観たからといって、別に何も解決するわけではないけれど生活は続く。いつも通り続く。それもまた、すーちゃんたちと一緒で、なんかいいかも。すーちゃんは、友達であり自分でもあります。「頑張れ～！」とか「その通りだよ！」とか、あなたもきっと、いつの間にかすーちゃんに色んな言葉をかけていると思います。