ホーム > 怒髪天 増子直純のナニワ珍遊道

これぞザ・ナニワ珍遊道! 今回は数々の名作、名曲の舞台になったあの場所でぶらり!
そしてスペシャル動画シリーズ『俺達の怒髪天』は、スチャダラパーが登場がします!

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Profile

怒髪天

どはつてん
’84年に札幌で結成。増子直純(vo/通称兄ィ)を中心に上原子友康(g/通称 王子)、清水泰而(b/通称シミさん)、坂詰克彦(ds/通称坂さん)の4人組で活動中。オトコくさくも人情味溢れる独特の音世界に支えられた圧巻のライブアクトで人気急上昇中のロックバンド。

オフィシャルサイト http://dohatsuten.jp/

Release

Album『プロレタリアン・ラリアット』
発売中
インペリアルレコード

プロレタリアン・ラリアット 白盤[初回限定盤]
白盤[初回限定盤](CD+DVD)
2600円 TECI-1250

プロレタリアン・ラリアット 青盤[通常盤]
青盤[通常盤](CD)
2100円 TECI-1251

1.GREAT NUMBER  
2.労働CALLING    
3.マン・イズ・ヘヴィ  
4.全人類肯定曲  
5.よりみち  
6.うたのうた  
7.セバ・ナ・セバーナ  

Live

完売御礼!!
『プロレタリアン・ラリアット tour 09 <ワンマン>』
▼6月21日(日) 18:00
心斎橋クラブクアトロ

 


スチャダラパー

元祖・ユルラップの雄であり、兄ィに負けず劣らずなコレクター道まっしぐらのお三方。え!? そんなの言っちゃっていいの~!? な兄ィ裏話を教えて頂きました。


【スチャダラパーライブ】

『KOYABU SONIC 2009』
チケット発売中
▼8月23日(日) 11:00
舞洲コヤブソニック特設会場
全自由6500円
[出演]AFRA/Chara/EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX/
SOFFet with Tokyo Junkastic Band/
TOKYO No.1 SOUL SET/加藤紀子/
小泉今日子/こやぶかずとよ/スチャダラパー/
曽我部恵一BAND/ビッグポルノ/ホフディラン/
盆地で一位/宇都宮まき/麒麟/桜/ダイアン/
千鳥/天竺鼠/土肥ポン太/バッファロー吾郎/
フットボールアワー/渡辺直美/笑い飯/他
※雨天決行・荒天中止。未就学児童の入場は必ず保護者同伴の上、保護者1名につき未就学児童1名のみ入場可能。
キョードーチケットセンター■06(7732)8888

チケットの詳細はコチラ

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第41回      

 更新が大変遅くなりまして、申し訳ございません! お待たせしました! 今号の@ぴあ関西・怒髪天連載は、織田作之助の名作『夫婦善哉』(※1)でも登場いたします、ナニワを代表する観光名所、法善寺横町での、ぶらりそぞろ歩きの旅をお送りします。そして、大人気!スペシャル動画シリーズ『俺達の怒髪天』、今号は増子兄ィと同じマニアック街道を突き進むスチャダラパーのお三方です!

始まりました、増子兄ィのぶらりナニワそぞろ歩き。できれば、地の文を旅番組の名作『ぶらり途中下車の旅』(※2)のナレーションでおなじみの滝口順平さんの口調で再現していただくと雰囲気が倍増すると思います! なり切って行きましょう!!

大阪は法善寺横町へと足を運ぶその前に……。おやおや、増子兄さんは何か(※3)を書いているご様子。一体何を書き込んでいるんでしょうかねぇ?


いよいよやってきましたのが法善寺横町、千日前通りの方から入っていきます。とその前に兄さん、何かをしたがっているご様子ですよ。
「おお~! 来たね!! 写真撮ろう、写真!! ここは大阪なのに、雰囲気は京都的だね!」

あらあら、気分はすっかり観光客ですねぇ。確かにまあ、北国育ちの東京住まい、縁の深い大阪といえども、兄さんにとっては観光に変わりありませんよね。おや? 増子さん、店先で立ち止まってしまいましたよ。
「ほら来た!! テッチリの店だよ! 俺、この連載でいろんなもの食べたいと思ってるんだけど、テッチリは外せないよね。もうさ、連載の半年分の予算を使って食べようよ! 半年間ずっとテッチリっていう。ここは、いくらぐらい? 7000円? 行けんじゃない!?」


連載の方向性も考えながら、さらに西へと歩いてみましょう。おや、この歌碑に刻まれたものは?
「いいね。包丁一本~さらしに巻いて~♪ 『月の法善寺横丁』(※4)の歌碑だよ! よし、記念写真、撮ろう! これは完全に観光客だね、おのぼりさん!」


思わず名曲を口ずさむ兄さん。おや、こちらにも何かありましたよ。これは織田作之助の石碑ですね。
「ここでも記念写真。これは完全におっさんの大阪巡りだね! 単なる大阪旅行だ!」


右を向いては記念撮影、左を向いては記念撮影と、たくさん写真を撮った兄さん。さて、横丁を抜けてお次は、法善寺まで行きましょうか。おや、またしても兄さんの足が止まりましたよ。水槽を覗き込んでいるようですがぁ…。
「あ、またテッチリの店! ここは安いよ!? ここだったら行けんじゃない? ここは全然、行けるわ~。テッチリ、行こうよ!」


兄さん、テッチリ、テッチリと、相当諦められないご様子ですねぇ。フグが泳ぐ水槽の前からなかなか離れない兄さんでしたが、牛歩で目的の法善寺へとやってきましたよ。ここでもまた…
「記念撮影! これまた完全に観光客だよ」

兄さん、ここにあるのが織田作之助の『夫婦善哉』のラストシーンで出てくる善哉屋さんですぞ。
「あ、本当だ! すごいな~。これ、夫婦善哉! すごいな~!」


それでは、有名な水掛不動尊でお参りでもしましょうか。兄さん、お財布からお賽銭を入れていますよ。
「安いけどね(笑)」

ずいぶん長いことお参りをしていましたが、何をお願いしたでしょうかねぇ。さて、法善寺横町を抜けまして、TORII HALLの前までやってきた兄さん。大阪の演芸場のひとつ、TORII HALLが入っている上方ビルは、元々旅館でした。古今亭志ん朝師匠(※5)がお泊りになっていた旅館としても有名なんですぞ。正面横には、芸能の神様で知られる奈良県の天川大弁財天社が分社されているんですぞ。
「あ~、いいね! お参りしておこう! すごいな~!」

ぶらり法善寺横町二度目のお参りですな。さて、相生橋筋へと行きましょうか。おや、兄さん、歩を止めましたよ。廃墟を覗いているご様子で......。
「あれ? これ、造るの途中でやめてるな。わ~、渋いな~!」

相生橋筋は、芸人さんもよく見かける飲み屋街なんですぞ。深夜ともなると終着駅のような雰囲気を漂わせておりますぞ。


「いいね~。今度、普通に行きたい!…うわ~、これ、哀愁。あの絵すげ~な~!」
おやおや、兄さん、またしても何かを見つけたようですぞ。古びたビルの絵を覗き込んでますがぁ…。
「スゴイとこだな~。むっちゃくちゃだね。すごいね! タダゴトじゃないよね!」

おっと! 出ましたよ! 大阪を語ると一度は飛び出す、増子兄さんの最上級感嘆詞「タダゴトじゃない!」 そんなシメとなったぶらり法善寺横町の旅、これにて終了です!


記念撮影がメインと化して、単純に観光といえば観光ですが、兄ィと巡るナニワの名所、風情も感じられたのではないでしょうか。道頓堀にはよく来ていたということですが、法善寺あたりは初めてとのことで、以上、“スゴイ!”連発の怒髪天・増子直純のナニワ珍遊道でした!

 

本文補足

※1 織田作之助の名作『夫婦善哉』
大阪市出身の小説家である、織田作之助(通称/オダサク)の出世作が『夫婦善哉』。曾根崎新地の芸者、お蝶と、そのヒモである化粧品問屋の若旦那、柳吉のふたりを軸に粋なナニワの風情を描いた物語。

※2 旅番組の名作『ぶらり途中下車の旅』
‘92年から日本テレビ系列で放送されている旅紀行番組。

※3 何か
今回、ナニワ珍遊道にお付き合い下さった皆様に感謝のしるしとしまして豪華プレゼントを放出します! 兄ィのありがたいお言葉が入った大阪城メッセージカードを1名様に、サイン入り大阪風景ポストカード&シールのセットを2名様にプレゼント致します。ありがたいお言葉は当選された方だけの秘密ですぞ。締切は7月2日(木)24時まで。応募はコチラ
大阪城メッセージカード

サイン入り大阪風景ポストカード&シールのセット

※4 『月の法善寺横丁』
藤島桓夫の昭和35年に発表した大ヒット曲。

※5 古今亭志ん朝師匠
'01年没。享年63歳と、その早すぎる死が惜しまれた江戸落語の名人。古典をきっちり演じる正統派として知られる。今はなき道頓堀・角座によく出演し、自分を育ててくれた街と言って大阪をこよなく愛していた。


 「増子直純の食う!! 不定期シリーズ 第3弾!!」

 やってまいりました、「増子直純の食う!」。今回は、怒髪天にとっての、いや全人類にとっての、ナニワのソウルフード! 金龍ラーメンです!
「来た! 今日はこの、フリーのニラをトッピングしてみました! じゃあ、頂きます! ……素晴らしい! チャーシューもね、トロトロよりここみたいなパッサパサの方が好きなわけ。それにスープがしみこんで美味い! 麺もね、ちょうどいい。変にこだわらなくていい! もう、美味いとか、美味くないとかいうレベルを超えてるよね。金龍は金龍の味でしかないから! オンリーワンだよね! 店の形もいいんだよね。イスなんだか、畳なんだか。そこがまた好き。このテーブルもガッチリ打ち込んであってね。……こういうジャンクな感じ、いいよね! グルタミン酸が効いてるって感じだね! ラーメンってすごいミラクルな食べ物で。作り込んでも美味いし、適当でも美味いの。あんまりそういう食べ物ってないよ。なかなかね、奥の深い食べ物だよ!」

『金龍』
大阪市中央区道頓堀1-7-26
TEL 06(6211)3999
営業時間:0:00~24:00 定休日:なし

(取材・文 岩本和子)



次回は、7月2日(木)更新予定です。お楽しみに!!
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